2021年9月 1日 (水)

森のタマゴ

 煮えるような暑さもようやく落ち着き、暦は9月に入りました。 通り過ぎる風が、心なしか寂しさを含み優しく肌を撫でていきます。 稲刈りを控え、またはっきりしない天気が続きそうなのが心配です。

 

 【遅ればせながら・・・】

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 今になって、玄関先の水鉢のハスの花が咲きました。 花は真っ白・・・。

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 初夏に何種類かのハスの苗を水鉢に植えたのですが、待てども蕾がつきません。 あきらめていたところ、8月中旬頃にこの白い種類だけに蕾ができたのです。

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 ハスの花の寿命は3日ほど。 それでも、玄関先を飾ってくれた美しい花でありました。

 

 【野山を歩くと】

 野山をゆっくり歩くと、木々に実がついているのに気が付きます。 車で走ってしまうとまず気が付かない小さな実は、のんびり歩きができる人だけの森の宝物なんですな。

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 そのうち真っ赤に染まるオトコヨウソメの実。

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 こちらはナツハゼ。 ブルーベリーの仲間ということです。 食べられるということで口に含んでみましたが、すっぱ! 酸味が強く、一つ食べればもういいかな?

 ジャムに加工したほうがよさそうな酸っぱさでありました。

 

 【森のタマゴ】

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 秋の気配とともに、森で目覚める山の幸・・・キノコです。 これはタマゴタケ。

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 幼菌のうちは、まさにタマゴ。

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 キノコは成長が早く・・・。

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 翌日にはこのように開いてしまいます。

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 見るとあちこちにタマゴがごろごろ・・・?

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 よーし、今夜はキノコ料理になりそうです^^

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 これなんか、割れたばかりのコロコロタマゴ・・・。

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 色が鮮やかなので毒キノコと思われがちですが、美味しいと評判の(キノコフリークの中で)キノコなのですな。

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 塩水にちょいと浸して虫を除きます。 野生のものはゴミや虫がどうしてもついてしまいますからねえ。

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 夕食にプラス一品。 タマゴタケのバター炒めでございます。 味はまあまあかな? 好きな人は大好きのようですね。 次は、味噌汁に入れてみたいと思います。

 

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 タマゴタケと同じところにギンリョウソウも育ってました。

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 前年の果実も残っているのも、またユニークだなあ。

 

 【庭の星 -アケボノソウ-】

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 我が家の庭の片隅・・・。 ここの土地は太古から?稲作が行われてきたので、水路が縦横無尽に走っています。 それでどうしても水の沁み出すところがあり、庭の一画も一部湿原のようになっているのです。

 そして、そこでそれなりに育つのが湿原性の植物たち。 

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 花弁の斑点を、曙の星に例えたというネーミング。 世の中にはセンスの良い人がいますね^^

 

 アケボノソウは、以前近くの山際に生えていたのを見つけ、種を採取して庭の一画にパラパラと蒔いたものです。 皮肉なことに、もともとの自生地のアケボノソウはその後の土砂崩れ等により消滅。

 今では私の家の庭や畑で元気に育ち、今年は150株ほどになってます。 ちと増えすぎ?^^;

 毎年無事に咲いてくれる山野草を、ゆっくり眺めるのも一興です。

 

 【深夜のもにゃもにゃ事件】

 草木も眠る丑三つ時。 何か気配がしたのですよ・・・。 というか何者かが確かに近くにいたのです。

 私はその時は、うつぶせに寝ていました。 するとおでこのあたりが急にもにゃもにゃしたので目が覚めてしまいました。 何気なく手でおでこをはらったら、ぱさっと何かが落ちたのです。

 薄暗い常夜灯の下、それはするすると動きだしました。

 

 一気に意識がはっきりとした私は飛び起きました。 布団を這っていくヒモのようなもの・・・ムカデだ! 10cmくらいのムカデが、逃げていきました。

 ムカデには下手な殺虫剤より、低温の冷凍ジェットを噴出して殺虫するスプレーが一番いいです。 あとがベタベタしないし、あっという間に動かなくなります。

 『-85℃冷凍殺虫ジェット』スプレーが我が家の備品の一つなので、さっそくそれで退治。 ふう、やれやれ・・・。  ムカデは逃がしてしまうと、あと寝られなくなりますからねえ。

 刺されないでよかったわい。 それでも、ムカデが這っていたおでこのあたりがしばらくチクチクしていました。

 

 私は過去1回だけムカデに刺されたことがあります。 何しろ痛かった。 そのときは座布団にムカデが居たのに気が付かず、座ってしまったのですな。

 『ムカデが先に座布団に座っていたのにあんたが悪い!』と嘲笑されましたが、もう刺されたくないものです。

 お街の方は田舎暮らしに憧れるようですが、こうした危険生物(人間が勝手に危険としている?)、ムカデ、ハチ、ヘビなども自然の一部だということを忘れないということですね。

 

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2021年5月23日 (日)

光る小さなパラソル

 【草刈り隊出動】

 久々に晴れ渡った朝。 6:00ちょいすぎに軽トラ軍団が続々集合。 早朝作業で放棄地の草刈りなのです。

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 私も腰が痛かったけれど、なんとか参加しました。 (腰の痛かった理由は後述)

 この地域には、『〇〇〇〇〇〇〇〇隊』という、地域のボランティア団体(というと堅苦しいけれど、地元の集まりみたいなもの?)があります。 近年放棄地が増加してしまっているので、藪になっているところをキレイにしたり、花を植えたりしているのですな。 

 『地元をキレイにするのは地元の手で』 これを理念とする地域の有志の集合体なのです。 まあ、会長が自ら頑張っていることもあるけれど、人徳と言うかとにかく求心力がある人物なのでこんなにメンバーが集まるのでしょう。

 総勢40人弱。

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 手分けして、ブイブイ草を刈っていきます。

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 富士山も遠くから応援してくれていました。

 

 若い人達が、田舎からどんどん去って行ってしまう昨今。 子供世代は当てにならなくても、孫世代になって、おじい、おばあたちは、こんなにステキな場所で暮らしていたんだよ、ここに住んでみろし・・・そんな願いを込めた、魅力ある田舎作りなんですね。

 

 田植えが終わったこの時期。 カメラマンがその景色を撮りにわんさか訪れていますが、こうした地元の人たちの努力、労力の上に出来上がっている景色という事を認識して、マナーの良い行動をお願いしたいものです。

 

 【変身ベルト】

 その忌まわしい出来事は土曜日に起こりました。 『草木も起きてる巳三つ時』(午前10時ころ)・・・。

 うちのお代官様、『そこ、掃除機かけといて』『ははっ』と掃除を始めたのはいいのですが、段差で掃除機がひっくり返ってしまいました。 横着して不安定な体勢のまま起こしたのがまずかった。

 ピキっといやな感覚が腰を走り、次には『いたたたたたた・・・』 うーん、これってぎっくり腰?

 とにかく痛くて、右足と右手、左足と左手を同時に前に出すような妙な格好で椅子までたどり着きました。 なかなか痛みが引かず、歩くのも困難な状態が続きます。

 昔、やはり腰を痛めたときに使ったコルセットを思い出して付けることに。

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 どんな時でも、ギャグ精神を忘れてはなりませぬ。 コルセットを見て『仮面ラ〇ダー』の変身ベルト(初代の頃)を想像してしまい、丸いBluetoothスピーカーを置いてみました。

 おお、まさに変身ベルトではないかいな。 しかし、こちらは痛みに顔をしかめる『苦面ライダー』じゃあ。

 午後には痛みがちと引いたので、畑の方でちょっぴり作業。 痛いと休んでいると、余計痛くなってしまう気がしてゆっくりでもできるだけ動いてました。 明日は早朝に草刈りもあるし、こんなことでへばっていてはいかん(でも、いたひ( ノД`)

 

 ・・・ということで、翌朝の草刈りにはコルセットを目いっぱい締めて、参加した次第です。

 

 【光る小さなパラソル】

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 さてさて、少し前に買った『ヤコウタケ栽培キット』 ようやく気温が高い日が続いたからでしょう、幼菌が顔を出し始めました。 キノコはこれからが成長が早いもの。

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 1日で、だいぶ姿が変わります。

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 夕刻にはカサが開き始め・・・。

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 そして夜。 おお、光っとる!

 神秘なり、不思議なり。

 世の中には、私の五感どころか六感も刺激する素晴らしい生命が息づいているのですな。 光っているのはまだ1本だけですが、これからしばらくは神秘の森を散歩できそうです。

 

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2021年2月20日 (土)

キノコ教室 Part2

 日中は気温もぐんと上がり、おまけに風も吹くという花粉の飛散には絶好の一日。 誰も見ていないところでたまらずクシャミ^^; ふえっくしょん!!

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 窓越しに降り注ぐ日差しが、ワンちゃんをとろけさせます・・・。

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 思わず一緒にゴロゴロしたくなりますが、いかんいかん。 することがたくさんあるわいな。

 

 【シイタケの原木栽培】

 2週間前のヒラタケ栽培に続いて、本日はシイタケ栽培教室。 シイタケは今まで自己流で作っていましたが、原点から見直す良い機会となりました。

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 古代よりキノコは食用とされていたようで、縄文時代?の土器にキノコ型のものもあるそうです。 自分の目で実物を見た事がないので何とも言えませんが、人間の食文化に早くから登場していたのですね。

 ちなみに『徒然草』の第百十八段にはマツタケの記述があります。 現代語訳すると、天皇のキッチンにも相応しい存在・・・というような意味でしょうか?

 今回がマツタケなら目を輝かせただろうけれどねえ。 でも、シイタケだって美味しさでは負けないですよね。 そういえばシイタケの人工栽培が確率されたのは江戸時代だそうな。

 やはりキノコは魅力ある食材であったんでしょう。

 

 シイタケの栽培に適している樹木はコナラです。 あと、クヌギ、シイ、カシ、ミズナラでしょうか。

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 まずは、原木に穴を開けるドリルからして違います^^ 『シイタケ専用ドリル』なんですな。 一般のドリルと何が違うのかというと、まず主軸の回転数でしょう。 10,000 min-1 でしょうかね? (min-1 は1分間に何回転するかという単位です)

 一般のドリルでは、3,000min-1もあれば、高回転型といえるのではないでしょうか? あとは、決まった深さまでしか穴が掘れないようにストッパーが付いているくらい。

 なぜこんな高回転の専用ドリルを使うのかというと、効率という一言かな? これだけの高回転だとほとんど力を入れずに一瞬で穴が開きます。 多量の原木に穴を開けていくキノコ屋さんにとっては、必須アイテムでしょうね。

 余談ですが、私のドリルに対する認識をば。 電動ドリルを大雑把に分けると3種類じゃないかな? ごく普通の電動ドリル、ドリルドライバー、インパクトドライバーがあります。

 ドリルドライバーは言葉通りネジ締めなどに使われるクラッチ付きのドリルで、ある程度の力が加わると空回りしてネジを守ります。 インパクトドライバは叩きつける力を加えて、より強力な力を生み出す構造です。

 それぞれ持ち味がありますが、繊細な作業ではやはり普通の電動ドリルでしょう。

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 1m位の長さの原木に25個くらいの穴を開け、種菌を植えこんでいきます。

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 本日のシイタケ栽培教室で作った原木にキノコが生えてくるのは来年の秋ごろ・・・なので、これは後学の教室参加のメンバーのために残しておき、我々は逆に先輩の作った原木を2本ずつ持ち帰ります。

 

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 これは、以前私が作ったシイタケ栽培の原木を立てかけておく台。 でも、今回の話の中で、ここは、キノコ栽培には雨が少ない土地なので、こうして立てかけるのでは原木の下半分にキノコが集中してしまうそう。

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 で、こんな感じに寝かせておくのが、ここにあった方法らしいです。 ふーん、知らんかった・・・。

 あとは、直射日光に当てないことと乾燥させないことを念頭に、育ててください。 はーい! ^o^/

 

 詳しい栽培の資料も頂いたのですが、著作権?もありそうなので、ここには載せられません。

 上手に作ることができましたら、また紹介したいと思います。

 

 

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2020年7月12日 (日)

森のアール・ヌーヴォー

 墨絵のようにどんよりと重く立ち込める雲。 時折太陽が顔を覗かせ、周囲を色鮮やかに染め上げるか・・・と思ったら、再びシックな色合いに逆戻り。 この長い梅雨は、いつまで続くのでしょうか?

 さて、またまたお山の宿泊施設のアルバイト。 今年はコロナによる自粛に加え、この長雨で利用客は少なく閑散としています。 正直言ってヒマだなあ・・・^^;

 まあ、自然の中にいるのは好きだし、暇つぶしでぶらぶら・・・じゃなくて・・・樹木の名前を覚えたり、鳥の鳴き声で種類を覚えたりとお勉強の時間もとれます。

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 湖面を深く霧が覆い、目を引くアートを作り出していました。 まさに自然の美術館ですなあ・・・。

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 森の美術館に欠かせないのはキノコ。 その容姿は、小さくても人を惹きつける生命エネルギーに満ちています。 これは『ハナオチバタケ』。

 傘の直径は、1cmくらいかな? 薄い紅色(オレンジ色の個体もあるようです)がキュートですねえ。

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 キノコを見ると、重なる記憶があります。 長野県にある北澤美術館で、入ると正面に飾ってある工芸品。

 アール・ヌーヴォーの巨匠、エミール・ガレのガラス工芸品『ひとよ茸ランプ』です。 温もりのあるオレンジの灯が周囲も柔らかくしてくれるというか、独特の雰囲気を持った逸品。

 欲しいと思っても、そのランプは1,000年ローンでも買えないなあ・・・。 でも、自然にはそれと匹敵する、いや超える存在もあるのです。

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 こちらは『ウマノケタケ』 細く黒い針金状の軸に、ふーわり小さな肉まん。 この細い軸が馬の毛に見立てられたのでしょうか?

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 これも小さなキノコで、これは傘の直径7~8mmかな。 ちょうど雨粒を乗せていました。 この軸はひょろひょろと伸びて、長さ10cmくらいにまでなりそうなものもあります。

 ふふう・・・。 まさにアール・ヌーヴォーだわい。

 無料の自然美術館。 作品は自分で探さなくてはならないけれど、見つけたときの『おっ!』というちょっとした高揚感を味わえるのがいいですね。

 

 ちょっぴり雷がゴロゴロ。

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 雷の大嫌いなワンちゃん。 最近の避難場所は薄暗い廊下です。

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 犬としてのプライドはどうしちゃったの? いつまで経っても『雷』と『花火』の音だけには可哀そうなくらいビビリます。

 

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2019年9月29日 (日)

森の愉快なパフォーマーたち

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 本日は天気が崩れる予報でしたが、よい意味で裏切ってくれました。 さわやかな空を秋らしい雲が流れています。

 お米の収穫も終わり、ほっとしたところで今度の土日は例の登山口の宿泊施設のアルバイト。 でも、時期的に利用するお客さんが少ないので、周囲を散策する時間がたっぷりとれました^^;

 この時期は、キノコがたくさん見られるので、どうしてもそっちに目線がいきがち・・・。 その中でも、私が面白いと思ったものを紹介していきたいと思います。

 

 【林床のロッケンローラー】

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 にゅっと突き出た、ステージマイク。 おうおう、これからライブの始まりでい! ロッケンローラー『カラカサ永吉』登場だい。 

 ・・・と、待ってもライブが始まらんなあ~。

 そのうち・・・。

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 マイクは膨らむ・・・。

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 膨らむ・・・。

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 立派な『カラカサタケ』になりました。 直径25cmほどにもなる、ビックなやつです。 食用になるようですが、レジェンド『カラカサ永吉』を食べてはいけません! ヨロシク!

 

 【白いドレスの魔女】

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 はっとするほど目立つ純白のドレス。 薄暗い林床でも、遠くから確認できます。 おー、淑女が私を呼んでいる~!

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 これも結構大型のキノコ。 清楚にみえるこのキノコ・・・実は猛毒の持ち主です。 名前も恐ろしい『ドクツルタケ』です。

 致命的な毒を持っていて、猛毒キノコ御三家のひとつと言われています。 美しいものには毒がある・・・ありすぎです。

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 『食べたいかえ~』 『いやいや、喰わん、絶対に喰わん!』 『ほれほれ~』 魔女は微笑むのでありました。

 

 【喰いねえ喰いねえ】

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 炊き立て召し上がれ! 怪しげな器に粒々を盛っています。 『喰いねえ喰いねえ』 『喰えん喰えん』

 これも、キノコの仲間『コチャダイゴケ』です。 この粒々の中には胞子が詰まっていて、雨で流れて放散する仕組みのようです。

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 これは時間が経ってしまったもの。 残り一粒・・・でも、カビが生えて?いるぞなもし。

 『余計喰えねえ・・・』

 

 【朱塗りのお椀】

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 緑の苔の中に映える、朱塗りのお碗。 『ベニチャワンタケ』です。

 『お味噌汁入れて飲むかい?』 『飲めん飲めん』

 チャワンタケの仲間は、名前の通り丸い器のような形をしています。 ユニークなのですが、ちょっと小さいものが多いので、見つけにくいかな?

 落とし物を見つけるように、よく地面を観察しないと探し当てるのはなかなか困難です。

 

 【フェイクお椀】

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 これもお椀のような形。 よく見ると、内側にヒダが・・・。 チャワンのようでチャワンでない?

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 『スギヒラタケ』の幼菌のようです。 スギヒラタケは、近年まで食用とされてきましたが、中毒者がでたため一転、毒キノコとして分類されました。

 やはり、キノコは気を付けるに越したことはないですね。

 

 【イガイガクリ坊主】

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 ちょっと可愛らしい『ホコリタケ』 俗に『キツネノチャブクロ』とか言われているのかな? 成熟すると、ぱふっぱふっと胞子をてっぺんの穴から吹き出させるカワイイやつです。

 

 キノコは多種多様で目を楽しませてくれますが、観察するだけにしておいた方がやはりいいようです。 またキノコは判別が難しく、その土地によって変化があるので、もしかしたら名前が間違っているかもしれません。 ご了承を・・・。

 

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2019年9月23日 (月)

森の愉快な雨傘たち

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 台風の影響で、雨にたたられた三連休でした。 時には激しく、時にはしっとりと降る雨は、まだ顔を出す夏の名残をぐんぐん溶かしていくのですね。

 雨の後は、ひょっこり顔を出す森のキノコ。 今頃傘を開いても雨はやんでいるよー。 と、突っ込みたくなりますが、その姿は可愛らしくもグロテスクでもあります。

 グロ系はあんま好きでないので、可愛い系または面白い系を載せてみたいと思います。

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 地面に咲いた花? うーむ、ツチグリかと思ったけれど、違うなあ・・・。 キノコは判別が難しいし、私の知識もたいしたことありませんので迷うところです。

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 候補としては、『エリマキツチグリ』か『フクロツチガキ』か・・・。 うーん、わからん。 誰かおせーてー!

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 真ん中の丸い袋を押すと、先端の穴から胞子が飛び出してきます。 ぱふっ、ぱふっ! うわ、もわもわ。

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 こちらは、地面からでてきた箒? うーむ、これもよくわかりません。 ホウキタケの仲間だと思いますが、これから大きくなるのかな?

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 釘の頭のような、真っ赤な小さなキノコ。 傘の直径は5mmほどでしょうか? これも困った・・・。 『ベニヒガサ』か『ベニチャワンタケ』か・・・?

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 ちっちゃい、ちっちゃい。 オチバタケの仲間でしょうか? ガラスで作ったライトスタンドのような、透き通る美しさです。

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 木の枝のようにちゃっかり生える、ちっちゃいやつ。 もう、なんだかわからん^^;

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 青色だけど、私が探しているソライロタケではありません。

 

 ・・・と、何一つ正確な名前の分からないキノコたちでしたが、探せば探すほど様々なものが見つかります。 雨上がりの後は、また違った世界が広がっています。

 

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2019年9月13日 (金)

ちょっと中休み・・・

 稲刈りのタイミングで台風通過・・・&連日の夕立で、田んぼが田植えができそうな状態になってしまいました。 実った稲の倒伏が、徐々に全体に広がっているのを見ながらため息ひとつ・・・。

 まあ、自然には勝てないということで愚痴を言っていても始まりません。 手刈りできるところは極力しておいて、田んぼの水が引いたら一気にできるように下準備だけはしておこうと思います。

 ということで、気持ちを切り替えてちょっと散策。 ほほう、秋の林床を歩くのは、やっぱり気持ちのいいもんです。

 ふと足元を見ると・・・。

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 ややや、怪しげなキノコが! 遠目には『カエンタケ』?に見えたのですが、近づいてみるとどうやら『ベニナギナタタケ』のようでした。

 『カエンタケ』と『ベニナギナタタケ』は姿は似ていますが、似て非なるものです。 『カエンタケ(火炎茸、または火焔茸)』はその名の通り、炎のように地面から湧き上がる毒キノコです。 (ベニナギナタタケも同じようなイメージですが)

 厚生労働省及び農林水産省、そして食品安全委員会等の機関でも注意を呼びかけています。 毒キノコの中でも致死率が高く、特に『カエンタケ』は触れただけで障害が現れるとな。

 色や形からまず食べてみようという気は起らないと思いますが、薬効があるとしてお酒に入れて飲んで死亡した事例はあるそうです。 怖いですね~。

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 そしてこの『ベニナギナタタケ(紅薙刀茸)』・・・。 こちらは食べることも可能なようなのでややこしい。 まあ、誤食を避けるためには手を出さない方がよいですね。 『やらぬ仕事にミスはない』・・・ではなく、『君子危うきに近寄らず』です。

 

 それから松林の方へ。 おやおや見つけた。

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 『森のエビフライ』 先日も記事に載せた、リスが松ぼっくりの中の種を食べるため、カジカジとしていった残りかすです。 いくつか見つかったので、葉っぱのお皿に盛り合わせてみました。

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 しかし、手前のものは出来がいいな! リス自体を見ることはできませんでしたが、身近なところで森の動物たちが一生懸命生きていると思うと、微笑ましくもあります。

 

 最後に見つけたのは・・・。

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 五つ葉のクローバー。 これには良い意味と悪い意味があるそうですが、現実派の私にはどうでもよいこと。 こうした面白いもの、変わったもので心豊かになればいいのです。

 気持ちがゆったりと切り替わったところで、また少しずつ稲刈りに向かって頑張るのだあ~!

 

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2019年7月21日 (日)

林床のドワーフたち・・・

 今日は久々に雨の降らない一日でした。 薄曇りなのに、時折強烈な太陽が雲を透かすように日差しを注ぎ、その時は暑いのなんのって・・・。

 まあ、本来ならその強烈な太陽が、毎日青空に上って輝いていてもいい季節です。

 『晴れたら草刈り!』 その田舎の法則に従い、朝から草刈り機を持ち出しました。 でも、始める前にキノコ目当ての散策をば。 

 最近キノコが愛おしくなって、機会あれば林床に足を伸ばしています。

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 渋いデザインの日傘。 ややや、色が周囲に溶け込んでいて見逃すところでした。

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 オニイグチ?・・・それともオニイグチモドキか・・・。 とすれば食用だそうな。

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 傘の裏側は、ヒダ状ではなく網目状になっています。 いくつか生えていたので、よし! 採っていって村の 『なんちゃってキノコ博士ずら』 に見せに行こう・・・。 まず彼に食べてもらって、それから2、3日様子を見てから食べてみようと思います。

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 タマゴタケ・・・でいいのかな? なんか成長すると印象が違って見えます。

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 遠くから見たら、あ、マカロン? と思いましたが、傘が反っていたんですね。 錯覚もまた面白いです。

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 ヒダがグラデーションになっていて、いと美し。

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 アーモンドダイスをトッピングしたスイーツ?

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 成長しても、トッピングが付いたまま。 テングタケの仲間です。

 さて、本日の驚きドワーフの登場。

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 何やら着陸したUFOのよう。

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 でかい! 私の手のひらより大きい。 じゃんけんではパーの形ですが、こりゃチョキを出しても負けそう。

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 裏側はヒダ状ではなく、網目状です。 でもこれ、なんていうキノコ?

 菌類の世界は不思議いっぱい・・・。 興味を持てば、どんどん引き込まれそうです。

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 森に現れたスライムのような姿も・・・。 いやー、面白い!

 あ、いかん。 草刈りをしなければ。

 

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2019年7月20日 (土)

林床のニンフたち・・・

 長梅雨による豊富な水分量で、普段は目立たない森の菌類が目覚めたようです。 林床はキノコのファッションショー・・・、シックな装いから、艶やかな衣装のものまでバラエティに富んでいます。

 キノコ好きの人間にはたまらない獲物だけど、どちらかと言えば野生のキノコのイメージは、キモいという方が多いのではないでしょうか?

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 こちらは前回の記事のタマゴタケ。 一日でこれだけ大きくなりました。 激しい雨が降ったこともあり、ちょっとばっちくなってしまっています。

 周囲を探しても幼菌は見つかりませんでしたので、また日を置いて訪れる予定です。

 他にもいろんなキノコが生えています。 ここでは、見た目がチャーミング?なものを集めてみました。

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 まずは、グミのようなお菓子っぽい色のキノコ。 アカヤマタケ? ベニヤマタケ? 私はキノコはまったく詳しくないので、特徴的なキノコ以外はとんと分かりません。

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 シイタケ、ナメコだって商品として販売されているのではなく、自然界に生えていればちょっと迷うこともありえるほどキノコは難しいと思います。

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 ベニタケの仲間? ナパージュでコーティングしたみたいに艶やか。

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 小さな花型のブローチ?

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 シメジの仲間? 驚くほど真っ白。

 

 こうなるとキノコに俄然興味がわいてきます。 明日はもっと不思議なキノコを探しに、ちょっと森に入ってみようかなと思います。

 

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2019年7月18日 (木)

森のタマゴ

 連日の雨で、野山には様々なキノコが生えています。 適度な気温に適度な湿度が続くからでしょう・・・。

 ラピュタ田の田んぼの近くに毎年育つあるキノコがありますので、もしかするとと思い探してみると、やはりありました。

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 タマゴタケです。 名前の通り、白いタマゴのような袋を破って伸びてきます。

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 でも、これはまだ幼菌。 成長すると一般的なキノコの姿になります。 色鮮やかなので毒キノコみたいですが、とっても美味しいそうですよ。

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 カタツムリがつまみ食いをしてました。 村のおっちゃんたちにも人気のキノコで、よく採っていく姿を見るもんな・・・。

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 大きさも、ほんとタマゴくらいです。 ちょっと固めのゆでタマゴの感触ですかね? 匂いは特に感じませんでした。

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 殻の中?を覗いてみましたが、どうなっているのかよくわかりません。

 このタマゴタケの生える場所は、ちょっと奥まっているので他の人に発見される可能性は低そうです。

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 なんたって腐って朽ちそうな木の橋を渡っていかなければなりません。 どわ! 滑る~、キシむ~!

 タマゴタケ・・・、採取して食べてみたい気もしますが、一つしかなかったので観察だけにします。

 

   【グレヨンたろちゃん】

 むさえ『たろちゃ~ん。 ご飯よ~!』

 たろのすけ『ほ~い』

 むさえ『今日のおかずはタマゴタケよ』

 たろのすけ『え~、タマゴだけ? ま、むさえの料理じゃ仕方ないか・・・』

 むさえ『ぶつぶついっていないで食べなさい!』

 たろのすけ『ぬわ~。 かあちゃんこれキノコじゃん。 生だし・・・』

 むさえ『だから言ってるじゃないの、タマゴタケだって!』

 たろのすけ『これって、デーブイっていうんだぞ、かあちゃん!』

 むさえ『どぉわれがデブだって~!!』 ぐにぐに!

 たろのすけ『ぎょわわ~!』

  (家庭内暴力はやめましょう!)

 

 ・・・また、脱線してしまいました。

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 前回の記事に載せたキヌガサタケ。 見るも無残となっておりました。

 華やかな舞踏会を楽しんだ森のシンデレラは魔法が溶け、もとのみすぼらしい姿に戻ってしまったのです・・・。

 

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