2025年3月30日 (日)

霞む空・・・

  【霞む空】

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 わんちゃんとの散歩中に昇る太陽が美しく、そしてはっきり見えます。 まったく眩しくない日の出は、黄砂のせいでしょうね。 花粉アレルギーだけでもキツいのに、これに黄砂が加わるとはまさに踏んだり蹴ったりですな。

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 うちのわんちゃんもちょいアレルギーがあるようで、散歩に出かけるため家から出るとくっしょんとクシャミがでます。 目も痒くなるのか、地面に顔を擦りつける仕草もするので可哀そうだなあ・・・。

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 カーブミラーに映る朝日と月のコラボ・・・。 こんな写真も面白いですね。

 

  【こぞうくん】

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 私が檀家となっているお寺では、4月に『お千部』と呼ばれるの行事があるので、その前準備をしてきました。 結構大きなお寺で、いくつかの地区を束ねています。 現在私は自分の地区の檀家総代なので、参加した次第であります。

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 なんだかよく分からないけど、赤白の布を巻いた柱(御柱?)を立てたり、のぼりを立てたり、幕を張ったり・・・。

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 しっかし、ちょうどサクラが満開ですねえ。 このお寺はサクラの名所でもあり、境内では見事なソメイヨシノや枝垂桜が咲き誇ります。 夜にはライトアップされ、観光バスも訪れる(感染症蔓延前までは頻繁にでしたが、現在は減っているのかな?)お寺でもあります。

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 絵馬もいくつか吊るしてありました。 ふーむ、何があったの? 願い叶って幸せになれるといいですね・・・お祈り申し上げます(;^_^A

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 しかし、一日違いで晴れてよかったなあ。 土曜日は一日中冷たい雨だったので、やはり日頃の行いが良いせいでしょう。

 絵馬の前には、いろんなグッズを置きました。 おみくじや、絵馬、その他グッズです。

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 これは『こぞうくん』

 

 『あれ? こんなのも売るの?』

 『うん、でもほとんど売れないんだよねえ・・・』

 『いくらで?』

 『300円だよ』

 『そなんだ。 300万もする浄化グッズならいらんけど、300円じゃ私が売り上げに協力するよん』

 ということで、さっそく購入。 抱えた琵琶の間から顔を覗かせているのは、今年の干支のヘビくんですね。 説明文には『白ヘビは、古くから弁財天の使いとも言われ、金運や商売繁盛の象徴とされています。 加えて弁財天は、芸事向上も司ります』だって。

 

  【花の都】

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 今はスモモの花が真っ盛り。 果樹の中では一番開花が早いのではないでしょうか。 このところの高温続きであっという間に満開となっています。

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 このように、スモモ農家の家は花に埋め尽くされます。 ところどころピンクの花が咲いていますが、これは『ハリウッド』というスモモの品種で、受粉樹として使われています。 このハリウッドから花粉を取って、他のスモモに人工授粉するのですな。

 ほとんどのスモモは自家不結実性(自家不和合性)と言って、自分自身の花粉では結実しません。 つまり一本だけでは実がならないのですね。 それでは複数植えればいいじゃん、ということになりますが、まだ肌寒いこの時期は昆虫の活動がまだ活発ではありません。

 なので、人為的に受粉作業をしましょうということになるのです。 真っ先に咲いて、かつ相性の良いこのハリウッドという品種のスモモの木が、ベターな受粉樹として植えられているのです。

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 満開のスモモのもと、農家の方が家族総出で受粉作業をしていました。

 

 うちのスモモ(貴陽)もそろそろパフパフ(受粉作業)しないとなあ。 しかしハリウッドがないので、まずは知り合いに頼んで花粉をもらいに行ってきます。 

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2025年3月 2日 (日)

いきなり春・・・

 3月になったら、いきなりの気温上昇。 外作業をしていると暑いくらいです。 でも月曜日からはまた冬のような寒い日になるそうですので、服装の調整が難しいですね・・・。

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 それに月曜日は雨も降るようです。 このところ乾燥しきっているし、その関係であちこちで山火事も起こっているので、降るのならたっぷりと降ってほしいものです。

 

 【ユーカリの木】

 植木屋さんの関係で、とある公共施設のユーカリの手入れ・・・というか、半伐採のお手伝いにいきました。

 おお、思ったよりでっかい木。 こりゃ切ってくれと依頼があるわけじゃ。

 ユーカリは近年、オリーブと並んでシンボルツリーなどで人気が高いけれど、樹種には気を付けたほうがいいですね。 ひとえにユーカリと言っても、種類は豊富。 巨木になる種類も多いので、気が付いたら手が付けられないほど育つなんてこともあるでしょう。

 この施設にも何種類かあり、柳のように垂れ下がるタイプのものから、ハート型の葉っぱをつけるものやらといろいろ。

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 おんや、蕾だか実だかがついておる。

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 ユーカリは身近にみることがなかったので興味津々。

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 割ってみると、雌しべや雄しべらしきものが・・・。 ふーむ、どうやら蕾のようですね。 ふんわりした優しい花になりそうです。

 

 こちらは違う種類・・・。

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 どうみても、花の終わったあとのようです。

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 これから膨らんで実になる部分でしょうか。

 今度は花の咲いているときに見にきたいけれど、この施設はうちからは少し遠いからなあ。 一応頭にいれておきましょう。

 

 【春色の花】

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 少し前から庭先で花開いているフクジュソウ。 今年も無事拝むことができました。 この花を見ると、お代官様も『悪よのう・・・』ではなく『春よのう・・・』とつぶやきそうですね。

 あ、こっちにも・・・。

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 と思ったら、タンポポでした。 すんごい、茎がほとんどなく地面に張り付いています。 何が何でも真っ先に咲いてやる!という、根性タンポポなんでしょか。

 

 【新しい仲間】

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 さて、ここは今までは草刈りだけしていた、もと桑畑。 傾斜があるので田んぼには向かず、養蚕が盛んだったころには桑の木を育てていたのですね。

 私がこの土地に移住したころは、まだまだ養蚕が盛んでした。 あちこちに桑畑があり、各家で育てていた『おぼこさん』と呼ばれるカイコの幼虫の餌となっていたのです。

 なんと、幼虫に『さん』付けするなど今ではうへえなんと思うけれど、当時は大切な収入源。

 しかし養蚕はみるみる衰退し、現在ではどこも営んでいません。 『昔はおカイコさん、よくやっていたよなあ』なんて話になると、旺盛な食欲で桑の葉を齧るサーっという雨のような音と、冷たい幼虫の感触を思い出します。

 

 話が逸れましたが、とにかくこの場所に果樹を植えることにしました。 本当は魅力的な南国フルーツが好みなのですが、いかんせんここの土地では寒くなり過ぎて冬が越せません。

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 で、こんなものにしました。 ナツメは作る人が少ないし、意外と陰で人気のある?のですな。 あとは、私の好み。 まあビワは猿との戦いになるとは思うけれど、美味しいよね。

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2024年12月 7日 (土)

灯籠について

 【朝は相変わらずの】

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 朝の冷え込みがだんだんと厳しくなり、さすがに手袋がないとキツいかも。 相変わらずの朝の景色ですが、今後は一段と冬らしくなりそうですね。

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 毎朝のわんちゃんとの散歩は、やっぱりこの時期がいいなあ・・・。 明け行く空は、明日はどんな顔を見せてくれるだろうかと楽しみにさせてくれます。

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 雲が広がっている朝は、空全体が真っ赤になるときがあるけれど、そういう朝は年に2、3回しかないですね。 ほんとに視界全体が燃えるようになるのですよ。

 

 【灯籠について私なりに思うこと・・・】

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 今日も元気に松のお手入れ・・・^_^; 人手がないので、ここは親方と私の二人だけで行っています。

 本日の松の木は結構高く、サイドは脚立で天端(てんぱ=頭の部分)は木によじ登って手入れをします。 親方も落っこちないように気を付けてね!

 

 さて、松があるということは、たいがい日本庭園(もどき)の庭ということ。 以前は庭と言えば『松を植えて、石(岩)を入れて、石灯籠を置いて・・・』などと、パターンが決まっていました。

 余裕があれば『池』、または砂利を敷いた『枯山水』などですかね。 んで、その石や石灯籠が木々の手入れをするのには、はっきり言って『邪魔!』

 脚立の脚を立てようと思うと、ピンポイントで邪魔になることの多いことよ。 日本庭園(もどき)は手入れを考えて作ってはいないのですな。 というか、ホントに腕の立つ職人が設計した庭はわからないけれど、『なんちゃって日本庭園』はやっぱりやりにくいのです。

 といっても日本庭園を否定しているわけではなく、古来からの日本の庭は日本人の持っている『わびさび』の心を刺激すると思うし、落ち着く何かが存在するとは思います。 でも、手入れしづらいのは確かですな。

 

 そしてお邪魔三兄弟(石、石灯籠、段差)のひとつ、石灯籠・・・。 立派なものが多いんだけどなあ。

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 このお宅にもありました。 これは『山灯籠』というものでしょう。 山灯籠は自然の石をあまり加工せずに積んだもので、私的には趣の良い灯籠です。 といっても決して欲しいというわけではなく、どれかを選べと言われればこれをチョイスするというだけですね。

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 モミジの葉を落としたらわかりやすくなりましたが、ありゃ、よく見たら『火袋』がまん丸で人工的でいかんな・・・。 火袋とは文字通り、『灯火』を置くところです。

 しかーし、本来『灯籠』は照明として用いられたものです。 こんな奥まったとこにあるのは機能的におかしいですな。 まあ、照明装置として作られた灯籠が、とっても『景(けい)』がよいということで、庭づくりに積極的に取り入れられるようになったけど、どこにでも置いていいものではないのです。

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 『雪見灯籠』もありました。 背が低く、池や流れの縁に置かれます。 雪見灯籠は『浮灯』または『浮見』から転訛したという説があります。 つまり、水に映った姿を楽しむ灯籠なのですな。 枯山水でも、水を模しているので置かれることが多いです。

 とにかく、この灯籠に雪が積もった姿が味があるとして『雪見』という名称になっているらしいです。

 

 とまあ、うんちくを述べましたが、植木屋さんのお手伝いをしているうちに、邪魔な灯籠についてもいろいろと調べてしまいました。 どうせなら新しいことも覚えたり、楽しまないといかんですからねえ。

 

 【こ、これは・・・。 ちょいと閲覧注意?】

 あと、この家の近辺には、スズメじゃなくて他の小鳥の姿もよく見るなあ・・・、と思っていたらありました。

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 こちらはトカゲがぶらーん。

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 ここにはカエルが干からびておる。

 『モズの早贄(はやにえ)』ですね、これは・・・。 この『モズのはやにえ』の意義は謎が多く、仮説として『食べ物の不足する冬期の保存食』などがありましたが、近年それが解明されたとの発表がありました。 (2019年頃?)

 繁殖期に向け、オスの『栄養源』であるということです。 つまり、このはやにえを食べると『ハラホロヒレハレ~!』と、メスにアピールするさえずりの声がより一層美しくなり、結果メスをうっとりさせて獲得しやすくするための栄養剤だということです。

 なんか、すごいですなあ・・・。 よーし、わたしも・・・

 

 今回は、マメ知識となりました。

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2024年11月24日 (日)

山々の冬支度

 【山々の冬支度】

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 わが県は、周囲を日本有数の山々に囲まれています。 先日、甲斐駒ヶ岳に初冠雪と、またニュースになりました。 やはり例年より遅いということですが、着々と冬の準備が整いつつあるのですね。

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 富士山も、すっかりこの時期の見慣れた姿になっていて、ちょっと安心というか違和感が消えてよかったな。 でも、震えあがるような朝になったり、かと思えば汗ばむような日中となったりと、冬将軍はなかなか足並みが揃わないようですね。

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 これは桃の木に残った袋。 二重の袋で、モモの収穫まえにレンガ色の外側の袋を外すと内側の袋は白いのですな。 収穫時には手間を省いてこの袋を残したままにするのが多いのだけど、それが意外と風物詩となって独特の景色を作り出しています。

 まあ、早く片付けないと風で散らばってしまうぞ。

 

 【干し柿作りの作業もようやく終わりましたヨ】

 とはいうものの、私がお手伝いできる収穫や皮むき作業が終わっただけで、農家としてはまだまだ出荷で当分終わりませんが・・・。 明日からは、植木屋さんに鞍替えします。 はあ、休みなしだなあ、くたびれてるなあ・・・。

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 この皮むき機械とも本日でお別れです。

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 カウンターは18、386を示しています。 もう1ケース残っているので、最終的には18、500ってところかな? 去年の20、000個には届かなかったので1,500個の減ということになりますか。

 やっぱり不作ということですね。 ま、とにかくこれで終わりだい。 来年も頼まれるんだろうけれど、寄る年波で年々大変になっているのは確かだなあ、寂しいなあ・・・。

 

 【マイ干し柿もいい感じ】

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 うちには干し柿の乾燥室などありませんので、天日干しです。

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 数も50個なんだけど、今のところいい感じに仕上がっています。 甲州百目はでっかいので乾燥に時間がかかり、その間に腐敗してしまう年もあるので(あったかい年は特にヤバい)、まだまだ予断を許しません。

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 天気の良い日は、柿のほかに布団も干します。 わんちゃんが中から覗いてますね。

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 ちなみにこの布団干し台は、塩ビ管をつなげて作った自作品。 これだと平らに干せるのでなかなか重宝しています。

 わんちゃんはこの場所がお気に入りで・・・。

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 よくこうして寝転んでいます。 で、体が温まってきすぎると・・・。

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 玄関に避難するのですな。

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 わんちゃん、ぬくぬくでいいねえ。 まだここらへんの田舎のわんちゃんは外飼いが多いので、ほんと贅沢だぞ。

 

 【愛してるワイン】

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 近くの古民家カフェの本業はワイン造り。 このお店には、うちのお米や野菜を卸していて普段から懇意にしております。 今年の新酒ワインができたというので、いただいてしまいました。

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 しかし、このワインの名前は社長の顔にはまったく似合わない、『愛してる』なんですな。 うーむ、よく恥ずかしげもなくこんなネーミングにできるもんだわい。

 うぶで純粋な私では思いつかない名前じゃ。 ラベルも社員の描いたイラストだし・・・。

 私だったらこのワインには、私らしくもっとピュアに『今日も元気だ小細工するべ』とか、『三人寄れば悪だくみ』とか、『人の不幸はローヤルゼリー』とかにするんだけどな。

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2024年11月13日 (水)

柿食えば 猿が鳴くなり 枝の上

 【柿食えば 猿が鳴くなり 枝の上】

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 うちの近くにある樹齢500年以上(あくまで伝承)と謳われる古い柿の木。 いつぞやの落雷により幹が裂けてしまっていますが、たしかに目を引く巨木ではありますな。 県指定の文化財(天然記念物)に指定されているけれど、見学にくる人はまずいません。 (2,3年くらい前に訪ねてきた夫婦がいたかな・・・)

 というか、こんなところにこんなものがあるとは、地元でも知らない人の方が多いのではと思います。 とにかく小振りな柿を毎年たわわに実らせ、それを狙って猿が集まるのですよ。

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 本日も、キャッキャ、キャッキャとやかましい・・・。 そしてその声に反応して、うちの犬もわんわんと鳴いてうるさいのです。 犬の鳴き声はかなりの高デシベルなので、近くで吠えられるとかないません。 部屋の中だから余計響きます。 (犬の鳴き声は90デシベルで、救急車のサイレンと同じというはなし)

 うーん、やめてえ~。

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 でも、猿もなかなか組織がしっかりしているのかなあ。 木に登るのは3匹くらいで、わさわさと枝を揺すって実を落とします。 下には落ちてくる実を待ち構えているメンバーがいて、そしてみんなに分配しているようですね。

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 観察しているとなかなか可愛いけれど、ここは心を鬼にして追い払わないとなりません。 柿がなくなると、次には私の野菜畑がターゲットになるからです。

 とはいうものの、追い払ってもすぐに『I'll be back』だけど・・・。

 

 【満身創痍の皇帝】

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 今年も咲き始めた『皇帝ダリア』 分類上は草なのに、かなりの巨大になるので遠くからでも目立ちます。 でも、この皇帝ダリアは意外と折れやすいのですね。

 まあ、デカいので茎にかかる重量も相当なものということもあるだろうけど、野菜畑の日陰になるからちょっとこっちへと引っ張ったら『ボキン!』

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 見事折れたわい。

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 蕾もたくさんついているし、このまま枯らすのは可哀そうなので支えを取り付け。 こんな状態でも花を咲かせてくれましたので、ひとまずはヨカタ。

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 ボロボロの蝶の、ひそやかなご飯にはなってくれたようです。

 

 【中盤は過ぎたかな?】

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 干し柿作りはまだまだ続いています。

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 今は、尖ったかたちの『大和百目』の出荷で大忙し。

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 ちょっと大きめなので、食べ応えのあるあんぽ柿になります。 しかしたくさんあるのう・・・。

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 皮むきも並行して行っていて、皮むき機のカウンターは13,000個を超しました。 去年は20,000個ちょいだったので、去年並みとすれば中盤を過ぎてあと7,000個となりましたな。

 柿の収穫は、あと2日ほどで終わりそうなのでラストスパート。 あとは『(皮を)剥くべし、剥くべし!』『(軸を)切るべし、切るべし!』『(ブラシで)こするべし、こするべし!』となります。

 『食うべし、食うべし!』とは、間違っても言ってくれないのでホント残念だなあ・・・。

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2024年11月 7日 (木)

富士山初冠雪

 【富士山初冠雪】

 ようやく富士山初冠雪・・・なんだけど、うちの方からは朝は富士山はシルエットになってしまい、雪が見えません。 仕事を済ませて夕刻に撮った富士山は・・・。

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 うーん、すでに溶けてしまったようです。

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 しかしこれだけ富士山初冠雪が連日のニュースになったのは、近年ないのでは? 観測史上最も遅いということもあるけれど、話題になったのはその宣言方法じゃあないでしょうか?

 このIT時代にお街にある気象台の職員の目視によって決定するという、超アナログなことが行われているとは・・・。 実際に雪が積もっていても、天気が悪くて見えなければ宣言されないなんて・・・とっても人間的でいいかも( ´∀` )

 久しぶりにほんわかしたかもね。 でも、これから冬になるという印でもあるので、気を引き締めなければなりません。

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 おんや、この写真をよく見ると・・・。 施設が写っています。 (旧)富士山測候所ですね。 最高峰の剣が峰にあって、現在は『富士山特別地域気象観測所』となっています。

 登山シーズンの夜なんかで視界の良いときは、登山者の懐中電灯の光が動くのも見えるのですよ。

 

 【あんぽ柿初出荷】

 さて、初物繋がりで・・・。

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 干し柿もよい具合に出来上がり、いよいよ出荷準備です。 台から外して、まず軸を切り取り・・・。

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 それからブラシで、皮のカスなどを取り除きます。 一つひとつ丁寧に処理して・・・。

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 コンテナに詰め、袋詰め工程に回します。 ランクを決めて袋詰めするのですが、これはアルバイトにはさせてくれない大切な作業なのですね。 それだけ農家の主は、品質にこだわっているということですな。

 『たろくん、初物だよー。 持ってって!』

 『わーい』

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 自分が携わったと思うと、なんだか嬉しい気持ちもします。

 

 【マイ干し柿も作らなきゃ】

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 自宅でも、干し柿を作っています。 といっても数は少ないですが・・・。 これは『甲州百目』なので、とにかくでっかい柿。

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 農家からノウハウを学んだので、本格的に硫黄燻蒸します。 家庭で行う消毒は硫黄燻蒸ではなく、熱湯に漬ける、アルコール(焼酎)に浸すなどありますが、硫黄燻蒸にすると色が変色(黒ずみなど)しないのですね。

 なので、見た目も重要になる干し柿農家ではこの硫黄燻蒸が必須となっています。

 さて、美味しい干し柿ができるかな?

 (注)『あんぽ柿』とは生に近い干し柿で、とろりとろける食感が受けています。 そして一般的な干し柿を、こちらでは『枯露柿(ころがき)』と区別しています。

 

 【コガタスズメバチのちょい動画】

 少し前の植木屋さんのお手伝い時のスズメバチのことを、プチ動画にしました。 たいしたものではありませんが、よろしかったら見てね。

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2024年10月29日 (火)

柿食えば 口が曲がるぞ 渋柿じゃ

 【柿食えば 口が曲がるぞ 渋柿じゃ】

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 すまんのう・・・。 後ろ髪をひかれるけれど、植木屋さんのお手伝いを蹴って、今度は干し柿作りの農家のお手伝いです。 うーん、この時期は体がいくつも欲しくなります。

 切った爪でも植えておけば、自分のクローンがぐんぐん生えてこないのでしょうかね? まあ、クローンがたくさんいても、あとが困るでしょうね。 結局、誰が本物かわからなくなってしまいそう。

 そういえば、自分に重篤な怪我があったときのパーツ取りにクローンを作っておいたのが、最後にオリジナルは消されてしまうなんてSF映画もあったなあ。 確か『アイランド(The Island)』とかいうタイトルだったよ。 あ、ネタバレだけど、もう20年近く前の映画だからいいか・・・。

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 今年の柿は・・・。 百目(ひゃくめ)系はまあまあだけど、平核無(ひらたねなし)はイカンですね。 かなりの不作と言えるでしょう。 開花の時期に霜が降りたりしたのが響いたのですね。

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 干し柿作りは、まず収穫からスタート。 脚立に乗って柿をもぎ、籠にせっせと詰めていきます。

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 こちらは『大和百目(やまとひゃくめ)』という品種。 干し柿にした時のオレンジのグラデーションが美しいのです。

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 男性陣が収穫し、女性陣はもいだ柿の実に残った枝を切りそろえてコンテナに詰めていきます。

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 やはりあるある、できそこないというか変形した柿。 これはすごい、手裏剣のようです。

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 こ、これは・・・。 ご想像におまかせします。

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 うひょー、これもご想像におまかせしますです(-_-;)

 

 収穫と皮むきの日は別なので、その翌日。

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 さあさ、いつものように皮むきじゃい。

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 吊るす紐を取り付けて・・・。

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 台車に吊り下げていきます。

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 ちなみに、一見甘柿のような平たい柿は『平核無(ひらたねなし)』 核は種のことなので、核無し・・・種無しなんですな。 あんぽ柿(半熟のような干し柿)で人気を誇る品種です。

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 こちらは『大和百目(やまとひゃくめ)』で、前述のように色が美しく仕上がります。 どちらかというと、固めの『枯露柿(ころがき)』になるかなあ・・・。

 ほかにも大玉の『甲州百目(こうしゅうひゃくめ)』もあるけれど、収穫は一番最後です。

 

 まあ今年は不作なので、干し柿作りの作業も早めに終わるでしょうか。 そしたら植木屋さんに戻りますので、頭領さんお待ちくださいよ。

 

 【富士山が見えにゃい】

 さて、富士山が初冠雪したのではないかという噂が流れましたが、気象台からの発表はまだありません。 統計を取り始めてから130年の歴史の中で、もっとも遅い初冠雪となりそうです。

 でも、『富士山の初冠雪の定義』って何? 

 その年の「最高気温」を観測して以降に、「山の全部、または一部が、雪、または白色に見える固形降水(雹など)に覆われた状態を、甲府気象台から目視できること」 らしいです。

 ほへー。 となると実際に降っても、天気が悪くて目視できないとダメということですか。 これはラジオでも言っていたので、そういうことになるのですね。 結構アナログなんだあ。

 

 話変わって・・・。 現在私の実家には、ある事情で実姉が戻ってきております。 私としては、帰って空気の入れ替えや掃除などしなくて助かりますが、本人としては独りぼっちでつまらないでしょうね。

 先日ラインが届いたので見てみると。

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 あらららら、ネコちゃん。 実家の幼馴染の会社でアルバイトをしていて、そこに住み着いた野良猫を保護したそうです。 会社名からとって、名前は『ラン』ちゃんだって。

 まあ、これで孤独ではなくなるね。 今度私も会いに行こう・・・。 でも、ものすごい人間嫌いで、姉にもようやく慣れたばかりらしいので、私にはどうなんだろう?

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2024年10月16日 (水)

庭じまい・・・

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 抜けるような秋の空が好きなのだけど、このところ曇りがちの重い空が続きます。 お月様もよく見えないし、夕刻に現れるお楽しみの『紫金山・アトラス彗星』も見ることが叶いません。

 うーん、お天気の神さまを、ちっと『しょうずけ』なくちゃあいかんですね。 (『しょうずける』はこちらの方言で『痛い目に合わせる』というような意です(;^_^A))

 まあ、絵的には晴れた日よりこうして雲がかかった方がフォトジェニックでございますが・・・。

 

 【庭じまい】

 今は植木屋さんのお手伝い・・・いわゆるアルバイト中なのですが、どこの家も木が伸び放題というか『ぼーぼー』ですな。 まあ、だから植木屋さんを呼んでいるんでしょうが、庭が豊かさのステータスだった昭和の時代は遠く去り、まったく庭に興味がないとか、でっかくなった木が困るから切ってくれとかという家が増えてきました。

 先日の家も、剪定するんじゃなくて『ばっさり切ってくれ!』ということで、6mはあろうかという松を根元から伐採しました。 とにかく庭木を減らして簡素にしていく『庭じまい』・・・つまり『庭の終活』でしょうか、それを望む家が多いです。

 確かに次の代に伸びすぎた樹木を残すのは心苦しい、という考えもあるでしょうね。 でも、庭木の剪定に腕を磨いてきた私には、ちょいと寂しいような気もしますけど、もう『令和の時代』ですからねえ・・・。

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 ここは珍しく『白樺』が植えてありました。 一時、こういった涼しさを演出する樹木が流行ったときがありましたので、その名残ですね。 ただ標高の高いところならいいけど、平地の白樺は温暖化で枯れつつあるんじゃないでしょか。

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 あれ? 花が咲いている・・・。 白樺の花が咲くのは今だっけ? 春だったような気がするけど・・・。

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 なんだか季節感がわからなくなってしまいますねえ。 やっぱ気候がおかしいです。

 

 【コガタなのにコガタじゃないぞ?】

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 ここはまた別のお宅。 生垣は『ベニバナノトキワマンサク』です。 花が咲いてますが、花の時期は普通は春では? また季節感がおかしくなってしまいますねえ。

 この『ベニバナノトキワマンサク』はこうした生垣に人気があるようですが、濃いピンクというか派手な赤系の花をいっぱいに咲かせますので、私的には賑やかすぎるかなあ・・・。

 私はもっと落ち着いた色の花の方が好みなのですよ。 ・・・と、思いながら手入れを始めようとすると・・・。

 

 『いってー!』 先に剪定を始めていたH君が叫びました。

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 『え? なになに?』 

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 『何かいるの?』

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 『どわわわわ~! 、スズメバチじゃん!』

 H君、背中と喉元を刺されてしまいました。 『大丈夫け~!』

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 キイロ・・・いや、これは『コガタスズメバチ』だね。 コガタと言っても、模様の似ている『オオスズメバチ』と比較したらの話で、ハチとしては十分大きいのですよ。

 もっと攻撃的なキイロスズメバチだったら2か所刺されたくらいでは済まなかったかも。 とにかくこれでは手入れができないので、駆除することに。 『にわかスズメバチハンター』登場です。

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 『ネズミほいほい』を巣の近くにぶら下げて、周辺のハチを捕獲します。 あとは、ジェットスプレーを噴射して一網打尽じゃ。

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 殺虫剤で落ちたハチはそのままにしておけないので(家人が怖がる)、集めて処分。

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 巣の大きさは、人の頭くらいでした。 アブなかったですねえ・・・。 (H君は刺されたけれど)

 とりあえずH君はアレルギー症状も現れなかったので、塗り薬だけで対処しました。

 親方曰く・・・。 『あいつマズい顔なんで刺されただぞ。 ほいで、しょっちゅう休むからハチがあたった(バチがあたった)だあ』 だそうです。

 まあ、仲良くやってくださいませ。

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2024年10月 5日 (土)

消えつつある伝統の遊び?

 10月に入ってから天候が不安定となり、雨に降られる機会が多くなりました。 やはり秋はカラッと晴れ渡って欲しいものです。

 前回の記事に載せた『紫金山・アトラス彗星』も、結局見られたのは1日の早朝のみで、あとは雲りか雨でダメでした。 楽しみにしていたのに、なかなかうまくいかないものだのう・・・。

 

 【消えつつある伝統の遊び?】

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 また、10月になってからは恒例の植木屋さんのお手伝いが始まりました。 ことしは庭木が伸び伸び~な家が多く、依頼が殺到のようなのです。 植木屋さん自体も減っているだろうし、3Kの仕事でもあるので生業としては人気がないし、とにかくどこも人手不足なんですね。

 さて、この大木には・・・。

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 たくさんの実がなっているのが分かります。

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 巨木となるので一般家庭ではまず見ることのない木、『ムクロジ』でございます。

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 ここはさる大きなお寺の境内。 そこの庭木(と言っていいのかわかりませんが・・・)の手入れなのです。 さすが大きなお寺だけあって木々の本数も半端ありません。 こりゃ、猫の手も借りたいでしょうね。

 私は猫ではありませんが、それよりも少しは役に立つので、お手伝いに呼ばれた次第でございます。

 

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 境内には、そのムクロジの実がたくさん落ちています。 ちょっとユニークな直径1.5cmほどの実なのですが、この実は日本伝統の遊びの『羽根つき』の羽根の玉として使われてきたのですね。

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 実を割ってみる(切ってみる)と、真っ黒い大きな種。

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 確かに羽根つきの羽根の玉ですね。 これに鳥の羽根を差して遊びの道具としたのです。 まあ近年、羽根つきで遊んでいる様子を見た事がありませんが、室町時代から伝わる伝統的遊戯ということ・・・。

 なくなってはならない日本の原風景なのかもしれません。

 

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 私のブロ友の記事で、ウメモドキ(モチノキの仲間)の赤い実がびっしりだと書いてあるのを見て、そうかこの境内にも見事なクロガネモチ(モチノキの仲間)の木があったなあと思い出しました。

 でも、ここのクロガネモチの実はまだ青いので、印象に残らなかったのですね。

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 ほら、まだ青い・・・。 モチノキの仲間はいくつかあって、このクロガネモチの葉っぱは輪郭が輝いているように見えるのが特徴です。 もう少し経てば、たくさんのオレンジ色の実で景色を明るくしてくれるでしょう。

 植木屋さんのお手伝いは大変なことも多いけど、こうしていろんな樹木に会えるのは楽しみのひとつです。 たまにはハチの巣に出くわす危険もあるけれど、ちょいと遊びながらするのが長く続けるコツですね。

 

 【天空の田んぼ ラピュタ 完結編】

 お米の収穫も済みましたので、動画もようやく完結することができました。

 今回も、ちょっと長い動画になってしまいましたが、よろしかったご覧ください。 その際、チャンネル登録もしていただけると、さらに嬉しいですよ(*^-^*)

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2024年6月 6日 (木)

富士山冠雪

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 大気の状態が不安定で、晴れているかと思えば突然雨が降るなんてことが多々あります。 先日は街の方で雹が降ってニュースにもなりました。

 とにかくその日は高山では雪となったようで、富士山が再び雪に覆われてました。

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 今のところそんな天気に左右されず、苗は順調に生育している様子。 それだけは有難いかな。

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 でも程よく降る?雨のお陰で、雑草が元気。 草刈りもガンガンしないとなあ。

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 とにかく収穫までは気が抜けません。 毎日の水見は必須なんで、頑張って早起きするぞう。

 

 【あまーい宝石】

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 例年通りサクランボ農家からお手伝いの要請が入りました。 今年は全般的に不作なのですが、ここの農園は豊作とまではいかないけれど、例年通りのようです。

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 これは佐藤錦で、色も鮮やかで見るからに美味しそう。 ぱくっ! うん、あんまい(*^^)v

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 佐藤錦は、どちらかというといわゆる『足が速い』ので、ガンガン収穫して出荷していかないとなりません。

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 こうして収穫したサクランボをコンテナに詰めて、選果作業の担当へ回していきます。

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 今年は『双子ちゃん』が多いようです。 私はサクランボの専門家ではありませんので詳しくは知りませんが、『双子ちゃん』が多いのは、前年の夏が暑すぎるなどのストレスが原因と言われています。

 なんとも不思議なもんですね。 こういった『双子果』は商品にならないので、結果的に出荷量が減ることになります。

 

 だんだんと果物が作り難くなる気候になり、『フルーツ王国』の未来図はどうなるんだろうなあ・・・。  

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