« 天空の社 | トップページ | リニアに沈む神社と伝説 »

2026年1月25日 (日)

『いとわろし・・・』

  【凍る朝】

10548

 1月後半になってから寒いこと・・・。 うちは標高の高い里山にあるので、外に設置してある温度計は、毎朝-7℃だの-8℃などになっています。 まさに凍る朝ですね。

 日本海側は大雪のニュースが流れていますが、こちらは一向に降らずに乾燥した毎日です。 全国ニュースにもなった山林火災はようやく鎮火しましたが、連日火災注意報が流れています。

 火の取り扱いには気を付けなくてはなりませんね。

10549

 そんな凍る朝でもわんちゃんは元気。 私は寒いので散歩の距離はできるだけ短くしたいのですが、こういう時に限ってなぜか遠距離になるんだよなあ・・・。

 植木屋さんのお手伝いにも行くかなくてはならないので(ほんとは寒いからだけど)、早く帰ろうよ・・・( ノД`)

 春遠からじとはいいますが、早くこの寒波が去ってほしいものです。

 

  【いとわろし】

 『春はあけぼの・・・』で始まる清少納言の枕草子。 『夏は夜 月の頃はさらなり 闇もなほ 蛍の多く飛びちがいたる・・・』 彼女の夏の押しの風景が消える時がいよいよやってまいりました。

10550  

 それは・・・、蛍の出現する河川の工事がいよいよ始まったのです。 ここは昔からの手付かずの川であるので、季節になると蛍が舞い始めます。 私が初めてこの土地を知ったン十年前は、それこそ『蛍の多く飛びちがいたる』でした。

 体にたくさんくっ付けて、『蛍人間だ~』なんてやったものです。 それが年々数が減ってきて、近年はちらほらという寂しさにもなっています。

10551

 この河川工事は、県の土石流などの災害対策の一環として行われるのでどうしようもないですが、やはり残念でなりません。 悪あがきではないですが、せめてもとの川のある通りに作り、底にはゴロ石を敷きつめて土が滞留するようにしてもらっています。

 本来は川はまっすぐに作るほうが時間的にもコスト的にもいいのですが、それでは蛍は完全に絶滅。 近隣住民の強い要望で、蛍が復活してくれるという願いを込めて、形だけは曲がりくねった新河川となります。

10552

 まあ一つの望みとして、蛍の出現する河川は少ないけれどここだけではないので、将来的にその蛍たちがこちらに来てくれるといいのにと願っています。 (ほんとはこの川が一番蛍が生息していたのです)

 その時のために、餌となる『カワニナ』を集めて畑の一画の水の湧きだすところに撒いておきましたが、育ってくれるかな? たくさん育ったら新しい河川に移す予定。 とにかくこの先どうなるのかはわかりませんが、観察していくしかないですね。

 ただ、清少納言がこの場にいればきっと言うでしょう。 『いとわろし・・・』

 

  【石膏鉱脈?】

 時間があるときには、『ちょっとマイナーだけど、なんかオーラっている神社めぐり』をやっています( ´∀` ) 遠くても2時間もあれば往復できる距離の場所を選んでいますが、探してみるといろいろあるものです。

 今回の神社の近くには、こんなのもあります。

10553

 天然記念物の石膏なのですな。 石膏というと美術のデッサンに使われる石膏像や、建築用の石膏ボードなどを連想しますが、自然界では美しい結晶として産出されることがあります。 以前は透明に結晶化したセレナイトがここでも採れましたが、乱掘され今ではこの鉱床の露出がみられるだけです。

10554

 こういった面白物件もあちこちにあるので、楽しみですね。

10555

 近年、風化が激しいように思えますがどなんだろう。 徐々に人々の記憶からもなくなり、過去のものとして消え去っていく運命なのでしょうか。

 

  【神秘的なパワースポット?】

 さてさて、この石膏の天然記念物が今回の目的ではなく、別のものなのですな。

10556

 この近くに沢があり、そこに降りていくと危なっかしい橋があります。 多分、地元の人しか知らないと思います。 私は地元でなくても知ってますが、それは私がいかにあちこちとコソコソとしているかなのですな(;^_^A

10557

 橋を渡って向こう側に進むと巨石の上に祠が祀ってあります。 これは山の神さまでしょうか。

10558

 その祠の背後には、さらに巨大な岩が鎮座しています。 普通ならほうほうと通り過ぎてしまいますが、よく見ると・・・。

10559

 その巨石の陰に隠れるようにして、一体の石像が立っているのです。

10560

 風化なのか、故意に削られたのか・・・。 いかにも妖しい雰囲気が漂っています。

10561

 観察してみると、腕は複数ありそれぞれ神器を持っているようです。 十字架に見えるのは三叉戟(さんさげき)でしょう。 そして剣、矢、法輪らしきものも。

 となるとこれは・・・いや、こちら様は『青面金剛像(しょうめんこんごうぞう)』のようですね。 そしてここは庚申堂ということになりそうです。 特に像を祀る建物はなくても堂というそうですが、この巨石が堂と言ってもよさそうです。

 でも、こんなところに・・・というか、山の神さまの後ろにこっそり祀られているのも不思議ですよね。 密教っぽい匂いを感じてしまいますが、まあ庚申信仰は秘密でもないし・・・。

 少し離れたところにかなり古いお墓もあったけれど、お参りする人は皆無でしょう。 というか、こんなところに来るのは私のようなモノ好きだけではないでしょうか?

 冷たい風が木々を揺らし、足元の落ち葉がかさかさと音を立てています。 人の気配はまったくなく、遠くに川の流れる音が響くのみ。

 やはりオーラバリバリの場所でございました。 

 

  【東屋神社】

 神社関係の動画の第二弾、とある山里の集落にある『東屋神社』です。  以前は賑わった人気のラジウム温泉郷だったけど、現在はあまり聞かないなあ・・・。 それに冬の時期だろうか、まったくといって人の気配がしません。

 どこの集落も若い人がいなくなって、寂れていってしまうのでしょうか。

 広角レンズを持っていかなかったため迫力のある映像ではないですが、よろしくご視聴くださいね。

| |

« 天空の社 | トップページ | リニアに沈む神社と伝説 »

コメント

こんばんは~。

うぅ・・・寒いですね~!
さすがにこちらは-8℃にはなりませんが、今朝は-2℃で布団から出るのに
気合いが要りました。(^^;)

これは本当に「いとわろし」ですね。
とうとうホタルの居場所が消えてしまいそう!
自然災害の対策がもちろん大事ですが、貴重な自然の生態系が
消えてしまうのは残念ですね。
なんとかホタルたちがお引越しをしてくれると良いのですけど。

優しい光を宿したセレナイト・・・好きですよ~♪
(とても脆いけど)
なんと大きな結晶でしょう!
雨にも負けずこの地をずっと見守ってきたのでしょうね。
県指定の天然記念物になったのが昭和3年とは、スゴイです。

見守ってきたと言えば、忘れられたような祠や神社がお住まいの
地域に多いんですね。
しかも隠されたような祀り方だし・・・。
修行僧?山伏?さんがホントにいたのかしら?
動画の方もご本尊(?)に背を向けてお参りするんですよね?
とっても珍しいなぁと思いました。
もしかしたらその場所から富士山が見えるのでしょうか?
だとしたら富士山信仰とか???
なぁんて妄想するのも楽しいですね。(*'ω'*)

投稿: ささみ | 2026年1月26日 (月) 19時33分

ささみさん!

朝晩は異常に寒いですが、日中はお日様が出て
くれればポカポカとあったかいです。
やはりお日様はありがたいですね。 ただ、雨
や雪はちっとも降りません。
山に水分を蓄えてくれないと、農業用水が困り
ますからね~(;^_^A

そう思いますよねえ・・・『いとわろし』
意外と昔からここに住んでいる人間は、その
素晴らしさが分からないというか無関心なのは
びっくり。
私はよそから来たので、ここの価値は宝石クラ
スだと思うのになあ・・・。
いろいろと苦言を言わせていただきました。

セレナイトはあの石膏の結晶なんて思えないで
すね。 車通りも少ない道のすぐ横にあります
が、目を止める人は少ないかな?
そのうち風化してしまうでしょうね。

え? こんなところに? っていう神社や石碑
がありますね。 マイナーというか、誰にも拝
んでもらえないかもしれません。
あの青面金剛は、それこそ年に何人に見られる
のでしょうか。

動画の神社は、ほんとはあの鈴のところから
参拝するようでした。私がお尻を向けてしまっ
たようです( ´∀` )
そこからは富士山は見えなかったです。

投稿: たろ | 2026年1月26日 (月) 20時58分

こんばんは♪

大寒波が居座り、強い北風も吹き荒れて、毎日寒いですね。
此方の最低気温は、せいぜい-1℃位ですが、やっぱり
風光明媚な所は、空気が澄み切って、気温も低いですね。
寒さに強いハウル君ですが、お付きの人は大変です。

河川工事がいよいよ始まりましたね。
長年、里の人々を楽しませてくれたホタルの棲家が
消えてしまいます。
新しい場所に慣れて、仲間を増やしてくれるといいですね。

おぉ~!!  石膏がこのようにむき出しになってるの?
珍しいですよね ̄(@_@) 
透明のセレナイトの他に、オレンジセレナイトなど
奇麗な色の物がありますが、この辺りで採れたのですね。

巨岩の陰に不思議な石像。
何故、ここにこれが‥と言う事を解っている人は、もう
居ないのでしょうか?
【東屋神社】にしても、場所が場所だけに、不思議な
作り方で驚きですが、黄色い鳥居には何か意味があり
そうですし、真新しい祠があると言う事は、今も大切に
されている神社なのですね。あの三人が神様なのですから

投稿: hana | 2026年1月27日 (火) 23時09分

こんにちは。
−8度、ブルブルの寒さです。
寒波はもう少し続くのでしょうか・・

河川工事、なんともできない事態です。
ホタルの里が、なくなってしまう?!
たろさんのカワニナ移動作戦が、効果を出しますように。
何もできないけれど、遠くから祈っております。

東屋神社、実際に行けたような感覚の映像でした。
古いながらも、由緒ある神社のようです。
階段も、建物も、迫力があります。
映像見ているだけでも、あらたまった気持ちになりました♬

投稿: ミイかあさん | 2026年1月28日 (水) 16時19分

hanaさん!

こんだけ気温が低いと、もう何℃でも同じように
寒いですね(;^_^A
朝の寒さは固体のように肌に刺さりますので、私
もわんちゃんのように毛皮が欲しいです。

年末までは工事の気配はなかったのに、年が明け
たらいきなり始まりました。 年度末に向かって
急ピッチで進みそう。

自然は一度壊すとなかなか戻らないですからね。
私ももっと声を上げればよかったけど、うるさい
おっさんと思われるだけだからなあ・・・。
県の工事に文句は言えないしね。

石膏が、こんな形で露出しているのは珍しいです
ね。 掘れば結晶があるかもしれないけれど、天
然記念物なので触れてはならんですね。
でも、ほんと面白いところがあるもんです。

山の中には様々な祠や石像などがありますが、そ
の由来が残っているものは少ないです。
うちの裏山にもたくさんあって、『お山の神さま』
と呼んでいるけれど、誰も歴史を知りません。

投稿: たろ | 2026年1月28日 (水) 20時35分

ミイかあさん!

ほんと、この寒さはいつまで続くのでしょうか。
ただ、朝晩は恐ろしく寒くても日中は暖かくな
るので、お日様のエネルギーはすごいです。

川の工事はほんとはやめていただきたいのです
が、大きな力は止められないですね(-_-;)
私にとってダメージはでかいのだけど、他の人
にとっては『あ、そう』なんて感じでしょう。
なんとか、生き残ってほしいものです。

神社も、興味を持ってみればいろんな歴史や
伝説があって興味深いです。
また、かわったのがあったら載せますね。

投稿: たろ | 2026年1月28日 (水) 20時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 天空の社 | トップページ | リニアに沈む神社と伝説 »