空のアーティスト
【空のアーティスト】
最近は気持ちよく晴れ渡る日が少なく、いつも曇が空を覆っている感じです。 晴れ間は覗くものの長くは続かないかな? でも、そうした不安定な空模様は、時には言葉で表せない絵画のような景色を創り出してくれるのですね。
で、こんな朝焼けはたまにしか出現しない、まさに『早起きは三文の徳』の最たるものでしょう・・・。
こちらは散歩にでかけた5時半ころ。 妖しい雲が空を覆っていました。 お、これはもしかして朝焼けになるかも・・・。
予感は見事に当たり、空いっぱいが焼けてきました。 この美しい景色の中を散歩できるなんて、ほんに贅沢でありますな。 しかし、こんなことは年に数回ほどなのですよ。 田舎で不便なことも多いけれど、ここに住んでいるからこそのご褒美ですね。
さて、その前日の朝はというと。
雲のない、凛とした空気。
こちらは冬になれば普通に見られる空ですが・・・。 ああ、失敗したア!
現在、二つの彗星が接近しています。 『レモン彗星』と『スワン彗星』・・・。 未明には、東北の空に『レモン彗星』がぎりぎり見られる6等星級で光っているはず。 最近の天気の悪さで撮影を諦めていましたが、こんな澄んだ朝だったら見られたでしょうに・・・。 くやちい!
ということでリベンジを兼ねてその翌日、期待を膨らませながら3時に起床したのであります。
うーん、しかしやっぱ薄い雲がかかっておる。 もし写れば細い月(肉眼では細い月ですが、写真ではよくわかりませんね)とのコラボになるんだけれどなあ。
後に撮影データをよっく確認してみたけれど写ってないようでした、残念。 やはり雲がネックでした。
まあ、『レモン彗星』は、今後は夕刻の西の空で見られるようになるそうなので、そちらに期待ですね。 ちなみに『スワン彗星』は、夕刻に南西の空にあります。
明るさは6等星級なので、よほどの好条件でないと見られないでしょうね。
【秋を告げる庭の花】
毎年、肌寒くなると庭で開花する『キバナノツキヌキホトトギス』です。 ツキヌキと付くのは、葉の付け根が茎を貫いているように見えるからですね。
うちの庭の環境が合っているのか、なんとか枯れずにもう十数年経っているでしょうか。
しかし本来は渓流などの湿った場所に育つ植物です。 一時的にでも日の当たるところにある株は、夏の暑さでやられてしまっていました。
一日中日陰のモミジの下の株が、なんとか花を咲かせてくれたのです。 庭木で日が当たらないから切ってしまいたい~、なんて方もいますがこうして日陰でないと生きられない植物もありますのでよく考えたいものです。
とはいうものの、もっと暑い夏になりかねない近未来なので、なんとか生き残っていってほしいと思います。
【越後屋のひとりごと】
ほいほい、今回のひとりごとは、またまた私のコレクションの自慢じゃ( ´∀` )
ここは二階に続く階段のある廊下(っていうんかな)ですが、夜間は真っ暗です。 ですが、これでは足元が危ないのでちょっとしたライトを置いておるのですな。
んで、そのライトは『月球儀』・・・。 暗闇に浮かぶ満月でございます。
『この世をば わが世と思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば』
くっふっふ・・・。 つい藤原道長を演じてしまうのだあ。
☆ ☆ ☆
さてさて、今回のひとり言はもう一つ。
ただ、この話はちょっとミステリアスというか、怪談というか、ぞわっとするのが苦手な人は読まない方がよろしいかと・・・。 それでも、怖い物もの見たさの方や、怖いものなんてこの世にないわい!っという方だけ読んでくだされ。
よろしいかな・・・?
うちの裏山に繋がる林道がいくつかあり、その一つにそれはあります。
林道と言っても普通に舗装されているキチンとした道ですが、裏ルート?にあたるからか歩く人は皆無で車も滅多に走っていません。
聞こえるのは鳥の鳴き声と、清流の勢いよく流れる水音のみ。 澄んだ空気の中を進むと、道の途中に突然現れたのは・・・。
黒い石碑です。 近づいてみると・・・。
初めて見た人はきっと驚くと思いますが、石に刻まれた文字は『死霊八幡霊神(しりょうはちまんりょうじん)』なのであります。 なんで『死霊』? これに纏わる話は地元の人も知っている方は少ないのではないでしょうか。
まあ石自体は近年のもので・・・、
昭和53年4月建立とあります。 それ以前はどういう風に祀ってあったのかはわかりませんので、その記録があれば見てみたいものです。 しかし、赤い字はちょっとおどろどろしく感じられますねえ・・・。
さて、気になるのはやはり『死霊』の文字。 どんな謂れがあるのかとっても気になりますが、それを記述してある文書はなかなかないようです。
いろいろと探った結果、そのストーリーがある程度わかりました。
『時は遡って江戸時代。 高尾集落と平岡集落(現在もその地区はあります)との間に「わり林」という山(そこがどこなのか私にはわかりません)があり、その所有権をめぐって争いが起こっておりました。
ひとりの野守(森の管理人?)が、高尾側の人間であるにもかかわらず平岡側に有利な証言をしたため、当時の代官所は『わり林』は平岡側のものであると判断を下しました。
怒った高尾の人々が、その野守を夜に深沢川(先ほどの写真にある清流)に突き落としてしまいました。
その後、川から毒の泡が噴き出してくるという怪異が起こったため、平岡の人々が自分たちのために有利な証言をしてくれたその野守の霊を鎮めるためにこの神社を祀ったのです』ということです。
・・・ま、そういった伝承ですね。
その記述は国立国会図書館にある、山梨県の教育委員会の「歴史の道調査報告書」あたりに載っているとのこと。 やはり自分の目で確かめないと気が済まない私は、さっそくその書籍を調べたいため国立国会図書館に会員登録しました。
登録しないと電子データも読むことができないためですが、会員登録完了するまで3週間も待つということ。 さすが「お役所仕事?」と言いたいような長尺さですね(-_-;)
果たしてその記述がほんとに載っているのかどうか、またどんなところまで書かれているのかお楽しみでございます。
といったところで、このお話はお終い。 決して明るいとは言えない内容なので、周囲に独特の緊張感があるような気がしますねえ。 おやおや、この近くにある岩に顔があるような気がするのはこの越後屋だけでしょうか?
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コメント
こんにちは。
ワンちゃんと朝焼けのグラデーションがカッコいい!
凛々しいワンちゃんの立ち姿、シバワンコですか?
絵になりますね~。
キバナノツキヌケホトトギス、黄色いホトトギスの仲間は、珍しいです。
日陰でしか育たない山野草もありますね。
日陰でひっそりと毎年、花を咲かせるって、なんか良いです♬
黒い碑に、おどろおどろしい文字、赤い文字・・・
霊感ある方は、なんぞ見えるか、感じるか・・
国立国会図書委員?会員登録?
カッコいい~。
報告楽しみにしています♬
投稿: ミイかあさん | 2025年10月19日 (日) 13時04分
こんばんは~。
そうですね、創造の神様のセンスは素晴らしいです。(笑)
ハウルくんのシルエットが一層凛々しく感じられます。
こちらも朝はヒンヤリ感じるようになりましたよ。
この間、こちらの天気予報で気象予報士さんがレモン彗星の
ことを話していました。
緑色の尾を引いて流れていくそうで、次回は1300年後なので
人生で1度のチャンスらしいですよ。
そろそろ最接近だそうですね。
さて、日ごろの行いが怪しいたろさんは見ることが出来るかな?
黄色いホトトギス、珍しいですね。
今年は一昨日まで30℃近く気温が高かったので、秋の花が
ことごとく遅いんですよ。
ホトトギスもキンモクセイもまだまだ・・・です。
今日はまだ夏の花でうっそうとしていた庭を少し整理して
秋の花に植え替えようと思っていたのですが、気温が高くて
まだ早いような気がして少し待つことにしました。
でも、もうすぐ11月なんですけどね~。
地球のライト、素敵じゃないですか~♪・・・と思ったら
月の方でしたか!
たろさんらしいチョイスですね。
おぉ!これはいわく有り気な石碑ですね。
国立国会図書館の会員・・・ですか。
晴れて会員になれた時は、真相をぜひ教えて下さい。
それにしても、登録まで3か月待ちとは・・・。(^^;)
投稿: ささみ | 2025年10月19日 (日) 19時53分
ミイかあさん!
わんちゃんは景色には興味がないのでなかなか立ち
止まってはくれず、撮影も早業です( ´∀` )
こっちも地面すれすれにカメラを構えないとなりま
せんので、変な格好になりますな。
キバナノツキヌキホトトギスは、現在は絶滅危惧種
になっているみたいです。
うちではよく育っているんだけど、暑さがいかんで
すね。 そのうち株が傷んでしまいそう。
今咲いているのは、たぶん種から育った株です。
もとの株から離れているからね。
私は現実思考なので、こういったものの歴史的背景
が気になるだけで、特に霊的なものとは思いません。
こういったものの伝承は消えつつあるので、残して
いきたいものですね。
投稿: たろ | 2025年10月19日 (日) 20時13分
ささみさん!
やはり自然の創り出す景色というものは、人間では
真似できないほどの世界ですね(*^_^*)
一日と同じ景色はないので、毎朝の散歩を楽しみに
しております。
ただ、わんちゃんがもう少し立ち止まってくれると
ありがたい・・・。
先に行きたくて、なかなか撮らせてもらえないので
す。
近年、接近する彗星は時間帯が悪かったり、天気が
悪かったりとなかなか撮らせてくれません。
今回の『レモン彗星』も期待しているのですが、い
かんせん天気悪すぎですね。
たまに晴れた朝があっても取り逃がしてしまい、く
やしい限りです。
人の嫌がること(嫌がらせの方)をしたり、いじわ
るしたりと、越後屋の本領を発揮しているので、日
頃の行いは、越後屋的には良いはず。
なので、なんとか撮らせてもらいたいものです(-_-;)
キバナノツキヌキホトトギスは、確か九州の方の固
有種だったかな?
現在は絶滅危惧種になっているみたいです。
そう、秋と言ってもまだ暑い日が続くので、秋の花
は遅いですね。
月のライトは、こうして夜に光っている分には幻想
的ですが、日中はどうも安っぽいかな?
でも、いいでしょう?
怪しいけれど、こうしたものの歴史を調べるのもな
かなか興味深いですね。
国立国会図書館・・・は、3か月ではなくて、3週間で
すよー。 それでもおそいやね。
投稿: たろ | 2025年10月19日 (日) 20時29分
こんばんは♪
前日と今日の空模様がまったく違うのですね。
凄い雲に、凄い朝焼け。こんな雲 初めて見ました。
ハウル君も完全にシルエットになってしまいましたね。
日の出を見、朝焼けの中を散歩できるなんて、
幸せですね~。
秋の花 ホトトギス。『キバナノツキヌキホトトギス』
初めて聞く名前ですが、花も珍しいですね。
年々気温が高くなると、育てるのも大変そうですね。
おぉ!! たろさんらしい『月球儀』のライト。
毎晩、満月を見られるんですね~٩(*´꒳`*)۶°˖✧
ちょっとした事でも 楽しんでしまうなんて、いいですね。
地方に行くと、謂れのはっきり解らない石碑や像を
見かける事があります。
知っている人が段々いなくなって・・そのうち、誰にも
解らなくなってしまう事がありますね。
若い頃、「三つ峠」に3回登ってますが、参道の横の林の
中に、五百羅漢の像が沢山ある場所がありました。
大木いっぱい、草茫々の藪の中ですが、風雪に耐え、
角が削れて丸くなり表情も薄れてきて、いかにも年月が
経っていると言う感じの羅漢さんでした。
何故こんな所に。 何の為に 誰が運んだのか???
おしゃべりしながら、気づかずに通り過ぎる登山者が
多いようですが、3回見たあの景色は今も忘れられません。
投稿: hana | 2025年10月19日 (日) 21時52分
hanaさん!
天気が目まぐるしく変わるので、早朝の空も変化が
ありますね。
条件が整うと、こうした素晴らしい景色となるので
目が離せません(*^-^*)
ハウルはどんどん先に行きたいので、なかなか立ち
止まってくれません。 撮影チャンスをうかがいな
がらのショットです( ´∀` )
キバナノツキヌキホトトギスは長い名前ですが、絶
滅が心配されているそうです。
ここで、ずーっと咲いていってくれるといいんだけ
ど、夏の高温でやられてしまいそうです。
日影となる木も枯れないように気をつけないとね。
この月のライトはかなりの安物なので、日中では安っ
ぽい球です。
でも、夜になると結構幻想的になるもんですね。
そうですね、各所にある史跡や石碑の謂れは、知って
いる人はいなくなってしまっていますね。
やはり、何か文章などを残していかないとですね。
うちの近くにある『大火の碑』は、その物語が石に
刻まれているのでよくわかります。
ほほう、三つ峠に3回も・・・。 私は2回登っていま
すよ。 まだ『アツモリソウ』があったので、随分
前のことですが・・・。
たくさんの石像があったのは、『八十八大師』でしょ
うか?
三つ峠は修験道でもあったので、四国の八十八か所を
模したもので、巡礼したのと同じ効果?があるとの
事です。
1860年頃に設置されたようですよ。
でも、こうしていろいろと興味深いものが多いですね。
投稿: たろ | 2025年10月20日 (月) 18時19分
うわぁ~!! 話の通じる人が居て良かったです。
そうそう、『八十八大師』でした。
四国の八十八か所と同じ効果ですか?
知らずに上ってました (⌒-⌒; )
詳しい情報、有難うございました。
もっと登って行くと、『屏風岩』がありますね。
ロッククライミングの練習をしていましたが、
行く度に、花とお酒や缶ジュースなどが 供えられて
いました。
登山道がとても狭く、『屏風岩』の狭い道に人が居ると
通り抜けるのが大変で、片方は深い谷間だったので
滑落したら落ちるなぁ~と緊張したものでした。
投稿: hana | 2025年10月21日 (火) 00時15分
hanaさん!
あれあれ、重ねてのコメントありがとうございます。
私も石仏とか妖しいもの?とかに興味がありまして、
そういったものが登山道になんかあるとじっくり見て
しまいがちです。
でも、八十八大師はちょっと圧巻というか、不思議
な感じですよね。
うんうん屏風岩( ´∀` ) 道が狭いので、うっかり
すると落ちそうですね。
人気の場所ではあるものの、登山道とは別にしてほし
いものです。
ああ、なつかしいなあ・・・。
投稿: たろ | 2025年10月21日 (火) 18時29分