なかなか明けない梅雨・・・
【なかなか明けない梅雨・・・】
毎日暑いですねえ・・・。 まだ梅雨も明けていないのにこの猛烈な暑さなので、明けたらどうなるんだろ? ちなみに梅雨明けの定義は、梅雨前線が北上して離れていくか、弱まって消失したときということ。
前線は天気図上では、運動会のときに張られるロープに吊るされたたくさんの小旗のように表されていますね。 意識して見て見ると、一時消えていたようですが、また復活しています。
こういうことがあるので、気象庁としては消えたと思ってもまた復活する可能性を見据えて、なかなか梅雨明け宣言を出しにくいということでしょうな。
それはそうと私はこのクソ暑いのに、まだ柿の摘果に汗を流しています。 梅雨が明ける頃には終わりたいなあ。
【ヤマユリの香り】
近くの水路には、甘い香りが漂っています。 いつの間にか、ここに自生しているヤマユリが一斉に開花していたのです。 しかし、これだけの花の量だと香りが強くて、ちょっとむせそうだけどね。
今年はこの暑さで葉焼けしてしまったようで、茶色い葉が目立ちます。
いつからここに咲いているのでしょうか、かなりの年代物のヤマユリなので花もでっかい。
私の手のひらよりも大きい花もあります。 こうなると迫力もありますなあ・・・。
さて、このヤマユリ。 観察すると固体により変化があることに気が付きます。
まずは、あまり日の当たらない水路の株。 葉は平行となっています。
そしてこちらは日のよく当たる場所の株。
葉は、螺旋状というか茎を取り巻くようについています。
その環境によって、葉の付け方を変化させるのですね。 実はこの株は以前は先ほどの水路にあったのですが、水路の一部の補修のときに移植したものです。 その時の葉は、平行についてました。
それがいつの間にかこうした葉の付き方をするようになりました。 不思議ですねえ・・・。 日陰のものは効率よく日光を捉えるためなんでしょうか?
まだまだ自然はわからないこといっぱいですね。
こちらは私がムカゴから増やしたオニユリ。 もう増えすぎて鬼の盆踊り状態です。
【ゲンジボタルからヘイケボタルへ】
さて、7月に入るとそれまで優雅に舞っていたゲンジボタルは姿を消し、チラチラと瞬くヘイケボタルが夜を飾るようになります。 生息場所の河川が災害対策工事の対象となりコンクリート化されてしまうので、見られるのは今年で最後になるでしょうか?
それとも、どこかでしぶとく生き残ってくれるでしょうか?
ヘイケボタルの発光パターンはいろいろとあって難しいのですが、それでもいくつかのパターンが解析されたようです。
中部大学と慶応義塾大学の共同研究?により、『求愛オスの発光パターン』『未交尾のメスの発光パターン』『交尾後のメスの発光パターン』が明らかとなったとのこと。
求愛オスと、交尾後のメスの発光は、発光の最中にさらに『またたき(ミリ秒単位で細かく点滅)』があるそうな・・・。 交尾後のメスがパターンを変えるのは、『もう寄るな、触るな!』ということでしょうか?
ふむふむ・・・。 その発光パターンを確認しながら観察しているのですが、よくわからん・・・。
毎晩、田んぼに通ってかなりの動画を撮ることができています。 そのうち動画として載せますのでお待ちくださいませ。
ただ最近、炎天下の作業ばかりしているので夜はグッタリ・・・。 なかなか編集作業が進まないのですよ。
【越後屋のひとりごと】
ほんと暑いですね~、じゃないですね。 最近はこの『暑いですね~』が、会話の枕詞になっていますので、つい・・・。
さて、今回のひとりごとは『正常性バイアス』でございます。
なにそれ? と耳慣れない方もいらっしゃいますでしょうが、いわゆる脳の安全装置なのですな。 人間は、災害など予期しない事柄に対しては、ある程度『鈍感』にできています。
過剰に反応しすぎて心が疲弊しないように、このくらいなら平常と変わらないと認識してしまうメカニズムなのですな。
ところがこれが、災害などの時に『これぐらいなら、たいしたことない』とか『自分だけは大丈夫だろう』と判断して、結果的に逃げ遅れたり、回避できなかったりすることが指摘されています。
近年、気象の不安定などにより、大雨(線状降水帯など)が多くなりました。 そのとき避難するべきかどうか・・・。
人間は不安になったときや迷ったときに、デマに流されやすいこともありますが、まずは冷静に判断することと、日頃のシミュレーション(どこが危険か安全かなど)をしておくことが大切かもしれません。
正常性バイアスの強さは人によって異なりますが、今年の夏は自分の正常性バイアスの『精度』が試されることにならないことを願いたいですね。
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コメント
こんばんは~。
暑い中、大変ですね・・・お疲れ様です。
そうだ!そちらはまだ梅雨明けしていないんですよね。
こちらは博多山笠(祭り)が明日の早朝なんですが、大体この山笠が
終わると梅雨が明けて夏が来るという感じなんですが、今年は
早々に梅雨明けしているのでヘンな感じです。
熱中症に気を付けて夜はゆっくり休養して下さいね。
へぇ・・・日なたのユリの葉っぱしか見たことがありませんでした。
面白いなぁ。
こういう違いに気付くたろさんは流石です。
水路にユリが満開なんて、なんて贅沢なんでしょ。
そうそう、暑過ぎてホタルのことをすっかり忘れていました。
こちらは梅雨が短かったので、あっという間に終わってしまいました。
ホタルの発光パターンには意味があったのですね~。
ホタルの世界でもしつこい男は嫌われるのかな?(笑)
私の正常性バイアスは、まあまあ強い方だと思います。
心配性ではないけどネガティブ思考なので。(^^;)
あれ?ちょっと違うかな。
投稿: ささみ | 2025年7月14日 (月) 20時14分
こんにちは。
年々、気温が上がっています。
そう、梅雨だよね・・まだ明けていないのに、この気温?!
炎天下での作業は、大変です。
今はやりのファン付きベストなど、きているのでしょうか?
熱中症には、お気を付けください。
ヤマユリ、大きいですね!
そうそう、ヤマユリは甘くて強い香りですね。
へえ~、らせん状に葉っぱが変化しているとのこと。
植物も、環境に合わせて、変化するんですね。
オニユリ、オレンジですね!
このオニユリがみんな咲いたら、迫力ありそう!
ゲンジボタルとヘイケボタル。
きれいな水と環境が整っていないと、生きていけません。
生き残って、来年も、淡い光を見せてほしいですね♡
投稿: ミイかあさん | 2025年7月15日 (火) 15時05分
ささみさん!
まったくこの暑さにはまいりますね。 まあ、毎日
外作業なので慣れてきたというか、なんとか熱中症
の予備軍にもならないでいられるかな?
でも、油断は禁物なので対策をきっちりしないとい
けませんね。
おお、博多山笠・・・暑そうな祭りですね。 そちらの
祭りは盛り上がるというイメージがありますが、どう
なんでしょ?( ´∀` )
植物は動けないので、その環境に合わせてある程度
変化して適応するのですね。
日向のヤマユリの葉は、幅が細くもなりますので、
余り過ぎる太陽光を調整しているのでしょうか。
ほんと、自然はまだまだ不思議がいっぱい。
ホタルの世界もまだ解明されていないことが多いで
すね。 オス同士は引き合わないので、交尾を終えた
メスがオスの発光パターンに変えて、もう『えんがちょ』
の意思を示すのでしょうね。
確かに、しつこいのは嫌われますね(;^_^A
人間はもともとネガティブ思考なんですよ。 いわゆ
る『生存のための警戒心』なのですね。 人間の進化の
段階で、ポジティブ野郎は(たぶん)猛獣の餌になって
いたのでしょう。
投稿: たろ | 2025年7月15日 (火) 16時37分
ミイかあさん!
この暑さではさすがにヤバいので、ベスト型の空調服
を着るようになりました(;^_^A
これが、あるとないとではやっぱ違います。 もっと
早くから着ていればよかったと思います。
風圧で膨らむので、『風船おじさん』になってしまい
ますが、スタイルより健康ですね( ´∀` )
ヤマユリは年数を重ねると、背丈も2m近くなり、花
も巨大化します。 でも、バランスが悪いんですよね。
花が重すぎて地面に倒れてしまいます。
これも、なにかの戦略なのでしょうか?
オニユリも、この暑さで一気に開花を始めましたよ。
ちょっと圧巻でございます。
生物は環境というものが必要なので、さすがにコンク
リート化はやばいですね。
どこかの大学教授なんかが見方をしてくれると有り難い
のですが、私の力では無力ですなあ・・・。
それでも、なんとかしぶとく生き残っていって欲しい
ものですね。
投稿: たろ | 2025年7月15日 (火) 16時47分
こんばんは。
台風が大きな被害も無く通過して、ほっとしましたが
たろさんの地域は雨は大丈夫だったでしょうか?
湿度が高いので、柿の摘果は辛いですね。
沢山のヤマユリが咲いて、香りが凄いでしょうね。
ユリの葉の上で、小さなカエル君は一休みしてます。
水路の近くなので、涼しくて気持ちがいいのでしょうか。
日向の葉は、らせん状に付いて、しかもクルクル巻いています。
こんな姿は初めて見ましたが、咲く場所の環境によって
こんなに変わるのですね。
知らない人がいきなり見たら、ヤマユリ??と思うでしょうね。
たろさんのユリ園。 今年は凄く増えてますね~(*´▽`*)❀
これ、全部咲いたら、一面オレンジ色に染まりますよ~(✿´ ꒳ ` )
ムカゴは植えてすぐ咲くのでしょうか? それとも何年か要して
咲き始めるのでしょうか?
オニユルの群生、圧倒されました((´∀`*))
ホタル、心配ですね。ここだけは別天地と思っていたのですが、
田んぼに水を引く為ですから、仕方ありません。
何とか、何処かで生き延びてくれたら嬉しいです。
投稿: hana | 2025年7月16日 (水) 00時49分
hanaさん!
ものすごい雨でしたねー。 こちらは水路が土砂に
埋まるなど、あちこちで被害がありましたよ。
スコップで取り除いていますが、なかなか大変な作
業ですな(;^_^A
知り合いの田んぼは一部崩壊してしまったところも
あり、修復しないとですね・・・。
ヤマユリは、写真に写っていない株も多いので、香
りは結構強いというか、悪臭に近くなりそうです。
滝のように香水をつける人を重ねてしまいます(*^-^*)
葉の付け方に変化があるのは興味深いですね。これ
は他のユリでは確認したことがないので、ヤマユリ
だけなのでしょうか?
不思議ですなあ・・・。
オニユリはかなり開花してきて、辺りがオレンジ色に
染まっています。
遠くからでも目立ちます。
ホタルは絶滅が危惧されている昆虫ですからねえ。
田んぼが好み?のヘイケボタルの方が、減少傾向に
あるようですよ。
自分の畑の一部に水を流れるようにして、環境作りを
してますが、遅かったかなあ。
投稿: たろ | 2025年7月16日 (水) 18時00分