柿摘めば 汗が流れる 炎天下
【梅雨はどこへ・・・?】
連日の30℃超えで、ちょっとくたくたとなっております。 ちょっと動けば汗が流れるという、おとろしい梅雨時でございますね。 連日しとしとと雨が降るのが本来の梅雨のはずなのに、降るのは強烈な紫外線とは、どうなっているんでしょ?
それでも上空は不安定なのでしょう。 ちょっとグロテスクにも思える雲が、夕日に染まっていました。 ふうむ、こんな空はあんまり見られるもんじゃないですね。
【柿摘めば 汗が流れる 炎天下】
さて、果樹農家でサクランボの収穫のお手伝いをしたのですが、その後の依頼で柿の摘果をすることになりました。 この果樹農家はサクランボの他に、桃と柿(あんぽ柿・干し柿)を作っています。
現在の桃の出荷の最盛期に、柿の手入れをしているヒマがなーいということで、私に依頼が来たわけです。
富士山を望む柿畑は、確かに眺めはいいんだけどとにかく暑い。
植えてある柿は、『平核無(ひらたねなし)』『大和百目』『甲州百目』といったところでしょうか。
摘果作業は、こうしていっぱいになっている未熟の柿の実を・・・。
一枝一果として落としていきます。 もったいないようですが、こうすることにより大きい実を収穫できることになるのですね。
変形した、いわゆる異常果も多いですね。 こういうのは商品にならないので優先的に落としていきます。
こんなのもあります。 以前はこういう異常果は少なかったのですが、近年増加傾向にあります。
こういう実ができるのは、受粉時期の高温などの気象条件とか言われていますが、ちょっと怖いですねえ・・・。
しかし、暑い! じりじりと照り付ける太陽に、すぐにシャツが汗で重たくなってきます。 熱中症で倒れても、ここでは誰も気が付いてくれないので、ひたすらペットボトルのお茶をグビグビ。 2本、3本とみるみる空になっていきます。
でもこのペットボトルのお茶は、ここの園主のサービスなので飲み放題・・・( ´艸`)
『ごくろうさん。 「はねだし」だけど持って行って!』と桃もくれるのですよ。
『はねだし』とは、キズがあったり部分的に傷んでいたり、また形が悪かったりして商品にならないものを言います。 そう、我がフルーツ王国ではこうした『はねだし』をたくさんいただくので、お金を出してフルーツを買うなんて事は贈答を除いてまずありません。
サクランボ、スモモ、桃、ブドウ、ビワ、柿などのフルーツはこの『はねだし』で十分なのですな。
【暑さで溶けるのは・・・】
玄関先にある、アンティーク調なランタン(?)。 LEDのロウソクをセットしてありますが、このところの暑さで・・・。
なんとプラスチックが溶けて変形してしまいました。 右が正常の製品。 うーん、こりゃ半端な暑さではありませぬな。
【越後屋のひとりごと】
サクランボの収穫の時の話。 アルバイトの仲間が『まだサクランボが「ほうたら」なっているじゃん!』と。 おお『ほうたら』なんて、久々に聞いたぞい。
『ほうたら』とは甲州弁で『たくさん』の意味ですが、どちらかといえばユーザーは少ないんじゃないかな? 私も滅多に使わない方言なので、みんなで大笑いでした。
方言はポピュラーなものから、マイナーなものまであるけれど、私もすべて把握しているわけではありません。 というか、地域によっても少しづつ違うということでしょう。
よく話題になるのが『ちょびちょびしちょ!』『ちょびっかこくでねえ!』 これらは『わにわにしてちょ!』の同意語ですね。 『ちょびちょび』『わにわに』は、落ち着きのないさまや生意気な態度、調子に乗るみたいなことです。
ま、甲州弁について語れば本が一冊かけてしまいますので、それはそれで。
さて本題は『みみっちい』という言葉です。 私はつい最近まで方言だと思っていたのですが、どうやら標準語らしいことを知りました。 たぶん『ももっちい』に韻が似ているからでしょうかね。
『ももっちい』は『くすぐったい』の意味で、まだまだユーザーは多いと思います。
とにかく『みみっちい』が、他県からの人にすぐ通じて嬉しかったので、ひとりごとに書きました。 ただそれだけです( ´∀` )
なんとなく可愛い言葉ですが、実際には『みみっちい』人間にはなりたくないですな。 ただ『今日、湯吞み茶碗で水を飲んでやったぜ!』なんてーのは『みみっちい』でしょうかね?
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コメント
こんばんは~。
あっついですね~!
プラスチックのローソクが溶けるはずだぁ!
そちらはまだ梅雨明けもしてないのに、こんなに暑くて大変ですよね。
こちらは梅雨明けしましたが、連日の熱中症警戒アラートと熱帯夜で
すでにヨレヨレです。
これが10月中旬まで続くかと思うとゾッとします・・・。
サクランボに続いて柿も・・・炎天下お疲れ様です。
お茶ばかりじゃなくて塩分チャージもしっかりして下さいね。
梅干しや塩分チャージタブレットを携帯しておくといいですよ。
「はねだし」の桃かぁ・・・いいなぁ♪
ご贈答用じゃなければ、少しぐらいキズがあっても形が悪くても
全然良いのにな。
それより丹精込めて作った美味しい果物を、多くの人に食べて
もらった方が生産者の皆さんも嬉しいと思うけど。
甲州弁は、なかなか個性的ですね。
もし私がそちらに移住しても、しばらくは「???」な感じだと思います。(笑)
「みみっちい」はこちらでも使いますよん。
湯呑で水を飲んだくらいはみみっちくないですが、男性が女性を食事に誘って
1円単位まで割り勘にするのはみみっちいです。(-"-)
投稿: ささみ | 2025年6月30日 (月) 20時23分
こんにちは。
青空の柿畑の写真は、涼しげなのですが、炎天下での日中の作業なのですね・・
大変です。お疲れ様です。
変形の柿の実、異常気象が原因と言われていますが、今年も変形柿、多そうです。
市場には、変形柿は出ないので、一般には知られていないけれど、影の苦労で、摘果されているんですね。
プラスチックもとろける暑さ!!
すんごい~!
というか、怖~い、暑さ!
(ちょびちょびしちょ!)
なんか、かわいいね(笑)
落ち着きのないさま、特に手先が落ち着きなく動くことは、
東北では(手しょずらしい)と言います。
調子に乗って陽気にふざける態度は、
(おだず)ですね。
ふざけるなは、(おだずなよ!)
う~む、日本はひろい。
私は、東北弁と日本語のバイリンガルですな。
たろさんは、甲州弁と標準語のバイリンガルでしょう。
投稿: ミイかあさん | 2025年7月 1日 (火) 16時20分
ささみさん!
連日、燃えるような気温になっていますね。 こちらは
最高気温の全国一を争う盆地ですので、温度計を見るだ
けでぐったりしそうです(-_-;)
そっかあ、そちらは梅雨明けしましたね。 とはいえこ
ちらも梅雨はどこに?という天気です。
まあ、ここは熱帯夜はいまのところありませんが・・・。
やはり田舎の良さということでしょう。
柿の摘果も。木の本数が多いので大変です(;^_^A 暑く
なければどんどんと作業がはかどりますが、この気温で
は気力も溶けてしまいますね。
フルーツの『はねだし』 やはり消費者はシビアという
か、やはり売れないのですな。
それと、傷んでいたというトラブルも発生するしね。
どうしてもケチがつくのですよ。
甲州弁は、やはり独特でしょうね。 まあ、実際にその
場面で使うと、なんとなくニュアンスは伝わると思う
けれど、文字だけでは意味不明でしょう。
ほんと、みみっちい人間にはなりたくないですな(*^_^*)
投稿: たろ | 2025年7月 1日 (火) 22時38分
ミイかあさん!
景色を見るだけでは涼しそうですが、柿畑はさすがに
暑いです~(;^_^A
このフルーツ農家は我が家から比べれば、お街に近い
ところにあるので、あっちいところです。
変形した柿は、なんか面白いで済まないというか、自
然からのメッセージでしょうか?
この温暖化はやばいよ!という、警告ではないかと思っ
てしまいます。
アンティークランタンの中が高温になりすぎるという
こともあるけれど、やはり日中が暑すぎですね。
東北の方も方言がすごいですよね。 昔の同僚で、山
形出身がいて、たまに意味不明な言葉を使ってました。
私は、まだ若かったので方言が恥ずかしくて、まず使
わなかったなあ。 (東京に住んでいましたので)
でも今から思うと、方言もなくなってはいけないとい
うか、寂しい存在だと思うので、もっと積極的にアピ
ールしておけばよかったな( ´∀` )
投稿: たろ | 2025年7月 1日 (火) 22時47分
こんばんは。
暑いですね~"(*´・ω・;ゞ
夕焼け空も、何やら怪奇現象のような怖さが有りますね。
空が燃えてます・・・・
このような暑さの中の作業は、苦行ですネ。
サクランボの双子ちゃんは昔も少しはあって、見つけると
ラッキー!! って思ったものですが、柿の変形は初めてです。
プラスチックが解けてしまう程の暑さでは、お米も果物も
堪りませんね。
果物の「はねだし」と言えば、台風などで傷ついたリンゴ等が
「わけあり」としてスーパーに並びます。
被害農家さんに協力できるのは、私達は買って食べる事。
傷ついたり、いびつだったり、大小があっても、味に変わり
ないなら、皆で協力です。避けて通り人には、それなりの
訳があるのでしょう、多分。
「ほうたら」「ちょびちょび」何となく解るし、雰囲気が
伝わりますね。
「みみっちい」は標準語でもよく使いますよ。言われたくは
ないですけど、みみっちい人いますよね~(*´˘`*)
投稿: hana | 2025年7月 2日 (水) 01時04分
hanaさん!
連日暑くて暑くて・・・なんて言っていたら、7月1日
は雷が鳴って、線状降水帯に(@_@)
田んぼに恐ろしい勢いで水が流れ込みんだので、土砂
降りの中、水路を閉めて回りました。
こういうのが怖いですねえ・・・。
柿の摘果も大変な作業です。 一枝一枝処理しないと
ならないし、何よりも暑くてまいってしまいます。
でもこうした苦労が、農業なんですね。
継ぐ人がいなくなるわけで、もっと農業で暮らしが成
り立つのはもちろん、機械化などの補助でもしていか
ないとそのうち消滅しそうですね(-_-;)
外国産のものが安価にできることもあるけれど、やは
り内需に方向転換しないと、この先どうなるかわかり
ません。
方言は文化のひとつだとは思いますが、わからんもの
はわかりませんねえ・・・( ´∀` )
投稿: たろ | 2025年7月 2日 (水) 18時11分