サクランボ、終わりました・・・
【サクランボ、終わりました・・・】
降り続いた雨もやみ、ようやく晴れ間が覗いたと思ったら猛烈な暑さに・・・。 湿度も高いのに加え、サイドレスとはいえビニールの屋根があるので熱気がこもるのですね。
汗だくになりながら、晩生の品種の『紅てまり』ももぎ終えました。 サクランボの収穫が始まってからおよそ2週間。 ようやく収穫作業が終わり、あとは片付けとなります。 いやあ、思えばあっという間でしたね。
収穫の終わったサクランボ園は、まずサイドに張ってある鳥よけのネットを巻き上げます。 ネットに雑草が絡みつかないようにするのと保護が目的のようです。 あと、地面に敷いた反射シートを外すのもあるかな?
そのお手伝いまで頼まれているのでもうしばらく園にいますが、あとは田んぼに集中できそうですな。
気温がぐっと上がったので、これからぐんぐん成長してくるでしょうか? ここは田んぼの真ん中あたりの様子。
そしてここは水の取り入れ口付近。 比較すると一目瞭然で、水が非常に冷たいので成長が遅くなっているのです。 同じ田んぼでも、これだけの差ができるのですね。
とにかく元気に育ってくれないと、じきに『ドロオイムシ』がやってきます。 いくら小さな昆虫でも、多勢に無勢・・・なるべく体力を付けておかないとなりませんな。
【蕾がでてきました】
棚田全体の水を引いている取水口へと続く山道に、生えているウバユリ。 藪と一緒に刈られることもなく、残っていました。
お、蕾ができていました。 今までゆっくりと観察していなかったので、これからちょくちょく顔を出して成長を見守っていきたいと思います。
しかしこうして気にしていると、いきなり薮刈りにあって消滅していることが多いからなあ。 ウバユリももっと奥の方に育てばよいものを、道路のすぐ脇に生えるから不思議なもんです。
さて、刈られる前に咲くことができるか、時間との戦いですね。
【越後屋のひとりごと】
さてさて今回の越後屋のひとりごとは、ちょっと趣向を変えて『不思議の国のアリス』が量子力学や宇宙に進出?というテーマでございます。 『不思議の国のアリス』は、もちろん世界的に有名なルイス・キャロルの児童小説。
余談ですが、ルイス・キャロルは執筆名で本業は数学者。 しかし、この『不思議の国のアリス』は名作かつ科学的で、『赤の女王仮説』などと植物学などにも引用されています。
私、越後屋は量子力学にも興味がありますので、いろんな本(といっても専門書ではなく、わかりやすく嚙み砕いた書籍)をちょいちょい読んでおります。
その中で、『不思議の国のアリス』の登場キャラを題材とした研究分野がありますので、ご紹介いたします。 その名も『量子チェシャ猫』でございまする。
《2023年~2024年に広島大学より『量子チェシャ猫逆説』なる観測結果が公表されましたので、改めて越後屋のひとりごとの話題にいたしました。(量子逆説については、ここでは省きます)》
『チェシャ猫』は侯爵夫人の飼い猫なのですが、不思議な魔法を使え、いつもへらへらにやにやとしている妖しい猫。
といっても、『不思議の国のアリス』に登場する風変わりなキャラクターの中でも、アリスとなんとか会話が通じるというか、まともに答えてくれる(こともある)猫ちゃんです。
で、このチェシャ猫は体が消えていっても、笑顔が残る(笑いが残る?)というか、とにかく表現の難しい消え方をするのですな。 その様子を、量子の振る舞いに重ねて『量子チェシャ猫』と言うのですね。
量子は今までの物理学の常識というか理論を根底から覆すというか、一見物理法則を無視した振る舞いをするのですな。 現在一番ホットな研究分野でもあります。
さて、その量子チェシャ猫とは、粒子の持っているスピン(自転のようなもの)や質量だけを分離できるという理論です。 つまり本体がないのにその性質のみが分離して存在できるということ。
その様子が、チェシャ猫の体が消えていなくなっているのに笑顔だけが残っているということと重ねたのですね。
もっと詳しく知りたい方は、『量子チェシャ猫』で検索すると、2014~2015年くらいの研究発表かな? 英語版だけど、そんなのが出てくるはずなので読んでくださいね。
しかし、『不思議の国のアリス』は、いろんなところに影響を与えているのですねえ。
チェシャ猫つながりでもう一つ。 これも10年以上前の記事ですが、『チェシャ猫銀河群』という宇宙の銀河群の発見です。 NASAのサイトにも掲載された、遠く46億光年先からニヤリと笑うチェシャ猫。
Credit: X-ray - NASA / CXC / J. Irwin et al. ; Optical - NASA/STScI
輪郭のように見える光は、『重力レンズ』効果によるもの。 重力レンズとは、アインシュタインが相対性理論で予言した、遠くの銀河の光が前方の銀河の巨大な重力によって曲げられるというもの。
ハッブル宇宙望遠鏡の光学観測写真と、チャンドラX線観測衛星によるX線写真を重ねたもの(紫色の部分)で、目にあたる二つの大きな銀河は、互いに激しく衝突しているそうな。
やはり、チェシャ猫はタダ者ではないですね。
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コメント
こんばんは~。
今年も変な梅雨ですね。
大雨が降ったかと思ったら、真夏のような暑さで早くも熱帯夜です。
いつ雨が降り始めるかわからなので、窓を開けて寝る訳にもいかず
とりあえず扇風機で凌いでいます。
サクランボの収穫作業、お疲れさまでした。
稲の生育具合も気になりますね。
適した天候になることを祈っていますよ~。
おっ!ウバユリの蕾が見えてきましたね。
道路のそばに生えるのは、花を誰かの目に留めたいのかもしれないし、
日当たりが絶妙に良いのかもしれませんね。(笑)
咲くまで刈られないでね。
う~ん、「不思議の国のアリス」と量子力学ですか・・・。
チェシャ猫に量子力学の理論をくっつけてしまうのは面白いけど
私の頭の上には???が浮かんでいます。(おバカですみません)
「チェシャ猫銀河群」の方が、なんだかロマンがあってワクワクします。
46億光年の彼方かぁ・・・♪
投稿: ささみ | 2025年6月16日 (月) 22時41分
ささみさん!
本日は猛烈な暑さとなり、お街の方では38℃を超えた
ようです。 まだ6月なのにね(@_@)
今年も危険な暑さが続くことが予想されて、いやです
ねえ。
天気予報もコロコロ変わって、突然の雨もあるので、
油断は禁物です。
なんていう気候になってしまったのでしょうか。
サクランボの収穫も、この暑さではさぞかし大変だっ
たけれど、終わっていてよかったなあ・・・(;^_^A
道路沿いのウバユリは、確認したところ3株はあり
ました。 それぞれ蕾が出ていて楽しみでもありま
す。 刈られなければいいですが・・・。
量子力学は、分かり難いというか、難しいと思いま
すよ。 普通の人(私も含めて)には、完全に理解
できないでしょう。
でも、ちょっとサイエンスな香りがして魅力がある
のですね。
私も『チェシャ銀河群』の方が、ロマンを感じます
なあ。
投稿: たろ | 2025年6月17日 (火) 19時40分
こんばんは。
昨日も今日も暑かったですね~(,,•﹏•,,)
東京は34℃との発表ですが、都心や住宅密集地などは
もっと気温は高かったでしょうね。
たろさんの地域は、高い所だし、自然がいっぱいなので
さぞ涼しいかと思いますが、、やっぱり暑かったですか?
サクランボの収穫が終わったのですね。
お疲れ様でした。
ビニールの屋根の下は暑かったでしょうね。
同じ田んぼでも場所によって、稲の育ち具合が
違うのですね。 猛暑日が続くのも心配です。
ウバユリは初めてなので、興味深いです。
葉っぱが凄く大きくてびっくりしました。
蕾が出て、見てるだけでもわくわくします。
どうか刈られずに、無事に咲いてくれますように。
チェシャ猫? 猫好きの私でも何だか不気味。
遥か46億光年でも、やはりニヤリと笑ってますネ。
それに、二つの目玉が 激しくぶつかり合っている?
へ~・・ 良く解らないけれど、こんな銀河群もあるのね。
宇宙って、難しくて解り難いけれど、何故か惹かれるものが
あるんですよね~。ふ・し・ぎ・・・
投稿: hana | 2025年6月18日 (水) 00時13分
こんにちは。
サクランボの収穫、2週間ですか!
短い期間に、作業が集中するんですね。
(紅てまり)初めて聞く品種です。
新しいのかな~。
ハウスの解体も、暑い中ご苦労様です。
あとひと踏ん張り~。
ウバユリ、つぼみからの観察だと、楽しみですね。
ヤマユリが白、ウバ百合はおれんじ?
私も開花を楽しみにしています♪
不思議の国のアリス、私も大好きです♪
チェシャ猫、不思議なキャラです。
チェシャネコ銀河群、本当にそっくりですね。
センスあるネーミングね♪
投稿: ミイかあさん | 2025年6月18日 (水) 17時12分
hanaさん!
気温はあくまでも観測値なので、照り返しや狭い空間
などでは、もっと上昇しているはずですよね。
まったくまだ梅雨の間なのに、恐ろしいことでござい
ます(-_-;)
以前はここは避暑地のようでしたが、今はもう暑くて
いられません。 それでも街からきた人は、涼しく感
じられるようです。
開けているし、田んぼに水が張ってあるのもあるでしょ
うね。
サクランボの収穫のピークに、この暑さにならなくて
よかったです。 脚立から落っこちちゃったかもです
ね(*^_^*)
ウバユリは今のところ順調です。 薄暗いところにあ
るので目立つことはないけれど、一応道路のはじなの
で、刈られても文句は言えないですね。
チェシャ猫は、ディズニーのアニメではピンク色の
縞々の猫に描かれているけれど、私は絵本の挿絵の
デザインがやっぱいいなあ。
不気味さが増しています。
世の中、まだまだ不思議がいっぱいですね。
投稿: たろ | 2025年6月18日 (水) 22時24分
ミイかあさん!
今年のサクランボの期間は早かったです。 二週間と
いうのは私も初めてのような・・・(;^_^A
でも、この農園はほかに桃も手掛けているので、そち
らも大変です。
私がサクランボの後片付けをしている間に、桃の袋か
けをしているんですね。 この暑さの中しんどいと思
いますよ。
なんせ、何万枚も袋をかけるのですから・・・。
あと、柿の実の摘果があり、それは私が頼まれました。
いやあ、果樹農家はほんと大変ですね。
ウバユリの花は、くすんだ白というか、青っぽい白と
いうか、そんな感じですよ。
花が咲いたら載せますので、それまで刈られないとい
いですね。
あの銀河群を見て、チェシャ猫をイメージするなんて
ほんとセンスありますね。
それほど人気のあるキャラでもあるんですね。
投稿: たろ | 2025年6月18日 (水) 22時33分