田んぼそれぞれ・・・
【田んぼそれぞれ・・・】
棚田は田植えも終盤。 田植えが終わっていないところはかなり少なくなってきました。 私が頼まれている7枚の田んぼの田植えは土曜日に行うこととなったので、そこが終わればほぼ近隣は終わるかな。
しかし自分の田んぼの田植えが終わって、気持ちはほぼ完了モードとなっています。 なのでちょっと億劫な気もしますが、引き受けた以上しっかりやらねばですね。
わんちゃんとの散歩では、いろんな田んぼをつい観察してしまいます。 ほれぼれするほど上手に植えてあるところ、思わず笑みのこぼれる?へたっぴぃなところ。 どうやって植えたんだろうと思わずシミュレートしてしまう、いびつな田んぼ。
ある程度大きいと機械の取り回しが楽なので、一応見栄えも良く植えられると思いますが、いかんせん変形の田んぼばかり。
こんな条件の悪いところもあります。
私がチェックした中で、ここの田んぼが一番小さいのではないでしょうか。 苗の本数が数えられそうです。 手植えだろうかねえ・・・。 オーナーがわかれば聞いてみたいもんです。
4条植えの田植え機なら、1往復で終わりそうな細長い田んぼもいくつかあります。
ここも割と小さいなあ・・・。 まあ、昔は平らであればどんなスペースでも植えたので、その名残りはあちこちにあります。 今は収穫量の見込めない小さい田んぼはほとんど休耕田になっているので、こうして作ってくれているのはありがたいことです。
日に日に緑の濃くなっていく田んぼ。 不安定な気象にも負けず、無事育ってくれるといいですね。 大きな被害でも起これば米作りをやめてしまうところも増えていくでしょうし、とにかく先の読めない不安を抱えながらの稲作です。
そういったことを、行政はきちんと見てくれるといいのですが。 失言している場合じゃないですな・・・。
【ぶどうの開花】
スモモ、桃、サクランボとフルーツ王国を代表する果樹の開花から始まり、いよいよぶどうの花が咲き始めました。 このブログを以前からご覧になっている方は既知のこととは思いますが、ぶどうの花はちょっと変わった咲き方をします。
このたび、その開花の様子が撮れたのでさっそく動画にいたしました。 よろしかったらご覧くださいませ・・・。
【越後屋のひとりごと】
科学好きな私は、またまたこんなものを手に入れてしまいました・・・。
『DoseLAE 2』です。 何じゃいそれ? とお思いになるでしょうが、何を隠そう・・・これはカード型の放射線測定器なのですな。 忘れてはならない東日本大震災を機に、東京都では貸し出しも行ったというアメリカのメーカーの製品です。
これも『October 2011』との記載のある英語版マニュアルが付いていましたので14年前の製品ですね。 ただ、液晶画面にはまだシールが貼られているので、実際に使用したのではなくストックとしてあったものが放出されたのでしょうか。
でも・・・。 充電を始めてもいつまでも終了せず、ついにしびれを切らせて電源を入れてもウンともスンともニャンともワンとも言いません。 故障品?・・・ということになるのか、ジャンク品ほどの安価で販売しておりました。
でもね、ふっふっふ・・・。 電源が入って変に誤作動するより、こうして最初から電源が入らない方が直せる確率が高いのですよ。 経験的にこうした症状は『電源(バッテリー)』の不具合にあるのですな。
ということで、さっそく分解。
バッテリーはリチウムボタン電池『LIR2450 3.6V』とあります。 充電可能な二次電池ですが、いくら充電しても反応なし。 やっぱ、イカれとる。 それならと、Amazonで同等品を探したらありました。 とりあえず新品と交換してやろうというわけです。
ありゃ? 仕様が変わったのか製品に合わせた特注品だったのか、端子の形状が少々違います。 端子の向きが違うし、電圧は3.7Vとなっています。 まあ、0.1Vくらいの違いならたいした違いはないけれど、端子に細工が必要のようです。
左がもともと付いていた電池で、右が新品。 基板に電池が直接ハンダ付けされていたので簡単に交換というわけにはいかず、まずは端子のハンダを溶かして引き抜くという作業から行いました。
また、端子を流用しようかと思いましたが、スポット溶接器は持っていませんのでそうなると半田付けとなります。 しかし、直接電池面にハンダ付けするのは危険が伴うし、製品の不具合を起こすことも考えられます。
危険というのは、リチウム電池は熱を加えすぎると最悪破裂することもあるのですね。 なので、基本的にリチウム電池は端子をこのようにスポット溶接で電極に貼り付けてあります。
とにかく端子を逆に曲げたり、ミニルーターで削ったりしてなんとか合わせました。
組み立て直し、ドキドキしながら電源ボタンを押します。 『ビビビビビ!』と起動音がして無事作動! おおおお、やた!
・・・で、マニュアルを早速。 何々・・・。
『The DoseRAE 2 personal dosimeter is a thin electronic monitor that can directly read X-ray or Gamma-ray dose equi・・・』 うーむ、よくわからん。 まず『DoseRAE』の読み方からわからん。
まあ、DoseRAEは『ドウズレイ』で良さそうです。 あとは専門用語も多くいちいち翻訳するのも面倒だけど、それでも何とか使用方法がわかりました。
要約するとこの測定器は、『X線やガンマ線の線量当量と線量当量率を表示できるモニターで、原子力関係の施設で働く人が個々に携帯し、モニタリングするために設計された装置』ということ。
つまり、空間線量を計るものではなく、人体への被ばく量を管理できるということですね。 センサーにシリコンPINダイオードとCsI(TI)結晶を使ったシンチレーション型の携帯測定器です。
よく放射線測定器=ガイガーカウンターと思われていますが、そちらはGM管を使っているのでそう呼ばれます。 シンチレーション式とは、X線やガンマ線に反応して微弱な光を発する物質(シンチレーター)を使用してあるのでそういいます。
起動したときの初期設定は『D』(DoseのD)モードで積算線量が表示されるので、ボタンを押して『R』(DoseRateのR)モードにすると、リアルタイムの線量測定ができます。
先ほど空間線量を計るのものではないと述べましたが、そこはまあそんなに誤差が出るものではないと思っていますのでまずは計ってみましょう。
私の部屋の放射線量は、毎時0.04μシーベルトでした。 ほぼ一般的ですね。 放射線は普通に我々を取り巻いている身近なものなので、それが強いか弱いかということです。
自然界の放射線には宇宙からの宇宙放射線、地殻(岩石など)、空気中(ラドンなど)がありますので、どこにいてもまったくないということはないです。 簡潔に言えば、『エネルギーあるところに放射線あり』なんですね。
ちなみに放射線はアルファ線、ベータ線、ガンマ線などがあり、アルファ線は陽子2個、中性子2個のいわゆるヘリウム原子核で、ベータ線は電子、ガンマ線はX線と同じ電磁波です。 (光・・・我々がみている可視光も電磁波)
アルファ線は紙1枚で遮ることができ、ベータ線も薄い金属あたりで遮蔽できます。 なので、実際に測定できるのはガンマ線であることが多いです。 このDoseRAE 2もX線、ガンマ線の測定と明記してあります。
放射線と聞いて単に怖がるばかりでなく、正しい知識をもつことが大切なのですね。 相手をよく知って、正しく恐れる。 根拠のない風評に左右されないことも大事です。
検出された放射線の単位はμシーベルトです。 これは非常に小さい値で、μ(マイクロ)は1シーベルトの100万分の1。 日本の被ばく規制基準では一般人は年間に受けるのは1mmシーベルト(医療被ばくを除く)までとなっています。 (mmは1000分の1)
生涯の累積線量が100mmシーベルトまでは、寿命なのか放射線の影響かは区別がつかないようです。
ちなみに私の布団・・・枕は毎時0.07μシーベルトで・・・。 なんでやねん?
早朝の田んぼは、毎時0.03μシーベルトでした。 ふむふむ・・・。
まあ、これを持っていてどうするんだと言われそうですが、ただの自己満足なのであしからずでございます。
まずは車に乗ったら必ずしましょう! ・・・って、あれはシートベルトですね。
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コメント
こんにちは。
棚田の田植え後の風景は、すばらしいですね。
変形のしかも段差がある棚田、ふつうの田んぼの田植えより、苦労が多そうです・・
昔の人は、せまくても不便でも、田んぼに作ったのですね。
田植え、お疲れさまでした。
ブドウの花は、見たことがありません。
映像で見ると、花冠?ポロリと落ちるところが、かわいいです。
きっと、じっくりとカメラ据えての観察でしたね。
いい映像を、ありがとうございます♬
放射能測定器、覚えています!
東北のこちらでは、
東日本大震災後に、新聞に各市町村の放射能測定結果が乗り、毎日チェックでした。
登山に行くときは、その放射能測定器をリーダーが持参し、ビビビ!という音に、私たちはビビていました。
そうそう、マイクロシーベルト。
たろさん復活させた放射能測定器、
ゴジラの接近予測にお役立ち!!
投稿: ミイかあさん | 2025年5月24日 (土) 17時21分
ミイかあさん!
棚田は季節それぞれの顔があり、私的にはやはり水を
張ったばかりの時が一番美しいと思います。
以前はGWにはほとんどの田んぼが水を張りましたが、
今は足並みがそろわず一面が鏡面となることはないで
すね(-_-;)
いびつな田んぼばかりで田植えも一苦労ですが、この
景観を守るためには作り続けることが大切です。
今はボランティアのリーダー的存在がいますが、高齢
なのが心配。 後に続く人はでるのでしょうか?
ぶどうは野生ではほとんどないので、果樹園くらいで
しか花は見られないですね。
いつ花開くのか見極めが難しいので、撮影も運任せで
したよ(*^_^*)
でも、なんとか移すことができましたのでラッキーで
す。 なんたって開花とともに花冠はなくなっちゃう
のでほんと短い命です。
放射線測定器は、普段生活では使うことはないと思い
ますが、いつ何が起こるかわかりません。
そっかあ、ゴジラを探知できるのなら一家に一台です
ね( ´∀` )
投稿: たろ | 2025年5月24日 (土) 20時10分
こんばんは~。
こちらは昨夜からずっと雨でしたが、そちらの田植えは
無事に終わりましたか?
ホントだ、可愛らしい田んぼも棚田にはあるんですね。
機械を入れるのも大変そうだから、手植えかもしれませんね。
新しい大臣さん、農家さんも消費者も納得できる解決策を早く
丁寧に真剣に考えて実行して欲しいです。
あ、昨日「ぶどうの開花」の動画を拝見しましたよ。
ぶどうの花って面白いですね。
ビーズに被せるビーズキャップっていうのがあるんですけど、
開花の時に落ちる花冠がそれにそっくりです。(笑)
放射能測定器・・・たぶん私の人生で一度も出会ったことが
ないシロモノです。
そうですね、東日本大震災の時にメジャーになりましたね。
それを修理できるなんて、なんて頼もしいんでしょ。
それより・・・たろさん周辺ではたろさんの寝具の放射能が
いちばん高いというのがなぜ?なぜ?で面白い!
たろさんが放射能を出してるってコト??(笑)
投稿: ささみ | 2025年5月24日 (土) 20時57分
ささみさん!
頼まれていた田植えは、無事終わりました。 ほんと
はもっと早くする予定だったけれど、オーナーの都合
で、伸びのびになってしまったのです。
オーナーも、ようやく肩の荷が下りて、ほっとしたこ
とでしょうね。 周囲の田んぼが終わってくると、や
はり焦ってきますからねえ・・・(;^_^A
いろんな田んぼがあって、機械ではかえってできそう
もないところも多々あるので、苦労もあるでしょうね。
動画を観ていただいてありがとうございます(*^^)v
花開く時間が読めないので、撮れないだろーなと思っ
ていたら、ラッキーにも撮れたのです。
バックが黒かったら、もっとはっきり写ったかもしれ
ませんが、それは次回の反省ですね。
ビーズキャップ?と調べたら、なるほど・・・。 王冠の
おうで似てますね。
放射線測定器は、一般の方にはそんなに必要ではなか
ったけれど、大震災や世界情勢の不安定化で必要にな
るかもよ。
そんなものを使わない世界がいいんだろうけれど、未来
は分からないですからね。
私の枕はそれだけ後光が差しているのでしょうね。
投稿: たろ | 2025年5月25日 (日) 18時38分
こんばんは。
一つ一つ形の違う棚田。
観光客の目線で言えば、その形の変化が棚田の美しさを
作っているのでしょうが、田植えをする人にとっては、
手植えをしなければならず、苦労の田んぼと言えますね。
昔の人達は、本当に大変な苦労をして、お米を作って
いたのですね。
子供の頃、一粒のご飯も無駄にしてはいけないと、両親に
よく言われたものでした。
ブドウの花が変わった咲き方をするのを、昨年も
教えて戴きましたね。
私はそれまで、ブドウの花すら知りませんでした。
今回は動画をじっくり拝見して、花の咲き方が改めて
よく理解でき、花が帽子が落ちるように、ポロリと落ちて、
見てると面白いのですが、落ちた花は寂しげでした。
放射能測定器はまだお目にかかった事はありませんが、
東日本大震災の時は、放れた地域の千葉県で、放射能の
高い数値が出て、驚いたことが何回かありました。
たろさんの布団に、なぜ?? 不思議 (・・?
投稿: hana | 2025年5月26日 (月) 00時24分
hanaさん!
自然の地形をそのまま生かした田んぼなので、独特
の魅力があるのでしょうね。
まあ、ところどころ畔をコンクリートで修復した田
んぼもありますが、基本いびつなままです。
田植をする側からみれば、まったく植えにくいです
ので、いつも頭を使いますよ。
頭を使うというのは、植えるルートなど考えて植え
ないうまくいかないということです。
私も自らお米を作っている側ですが、より大切に消
費するよう心がけていますね。 なんたって苦労の
結晶ですので・・・(*^_^*)
ぶどうは身近にないと、育つ様子は見られませんか
らねえ。 開花の時期も限られているので、気にし
ていないと地元でもなかなか・・・。
少しは知識のお役にたったようで、嬉しいです。
放射性物質は、大気中に広がると気流に乗って移動
しまうので、意外なところに影響がでることがあり
ますね。
とにかく、目に見えないということが一番怖いと思
います。
投稿: たろ | 2025年5月26日 (月) 19時38分