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2024年11月30日 (土)

富士山七変化

 【富士山七変化】

 朝はかなり冷えますが、わんちゃんが散歩に『連れてけ掘り』状態で枕元をうろうろするのでまだ暗いうちに出かけます。

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 そうすると結果的にステキな夜明けにも出会えるので、一石二鳥という言い方はちょっと違うだろうけれど、とにかく『早起きは4文の得』なのですな。

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 雲があると赤く染まって印象的な空になるので、ピーカンより魅力的かも。

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 こっちがその雲一つない空。 とはいってもこのグラデーションは何とも表現できないですなあ・・・。

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 わんちゃんに露出を合わせると、空が明るく飛んでしまうけれど実際はもっと暗いのですぞ。

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 霧で遠くの見えない朝もあります。

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 ようやく霧が晴れると、日が昇るところでありました。

 

 【植木屋始動・・・】

 ここは、私がお手伝いしている柿農家の家の庭なんですな。 干し柿作りが終わり、私が植木作業ができることを知ったおやっさんが、ぜひ頼むじゃんと言ってきたのです。

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 あー、いいっすよ! と安請け合いしたのがいかんかった・・・(-_-;) なんじゃこの庭は・・・。 まったく手入れがしてないという荒れようじゃあないれすか。

 でも、昔は贅を凝らしたであろう日本庭園と推測します。 巨大なモミジやダイスギなどは、当時の金持ちが好んで植えた象徴的な庭ですね。 それはそれでいいのですが・・・。

 ちなみに千利休が確立した茶庭・・・つまり露地は、もっと質素で目立たない木々で造ってあります。 紅葉する木々などは、ないんじゃないかな? 『わびさび』は、静寂と謙虚さの中から感じ取るモノなんですね。 って、私にはよくわからんけど・・・(*´з`)

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 ま、どうにか秋を演出する色を考えて手入れをしたつもりです。 とにかく木々の量が半端なく、この庭で一週間はかかってしまいますたー。

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 11月ももう終わり。 過去を振り返るわけではありませんが、手帳を見ると今月は何もなかった休日は15日の一日だけ(本日30日も休みでしたが、ボランティアの草刈り)でした。 干し柿作りと植木作業でぎっちりの月でしたな。 でも、くたびれたなんて言ってはいかんですね。

 人間、働いてなんぼなのです。

 

 【今年最後のボランティア】

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 本日は、村の有志による草刈りボランティア。 まあ、季節がらとんでもなく雑草だらけというほどではありませんが、今年一年ご苦労さんでしたという労いの意味もあって、昼食を一緒に食べるのがメインですかね。

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 いつものように、軽トラ軍団が集結します。 ここでは一家に一台、軽トラを所持しています。 田舎では軽トラがないと生きていけないのですな。

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 ありゃ、休憩が長くないかい? ま、みんなで集まって何かをするということが今の時代少なくなっているので、参加することが大切なのですね。

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2024年11月24日 (日)

山々の冬支度

 【山々の冬支度】

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 わが県は、周囲を日本有数の山々に囲まれています。 先日、甲斐駒ヶ岳に初冠雪と、またニュースになりました。 やはり例年より遅いということですが、着々と冬の準備が整いつつあるのですね。

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 富士山も、すっかりこの時期の見慣れた姿になっていて、ちょっと安心というか違和感が消えてよかったな。 でも、震えあがるような朝になったり、かと思えば汗ばむような日中となったりと、冬将軍はなかなか足並みが揃わないようですね。

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 これは桃の木に残った袋。 二重の袋で、モモの収穫まえにレンガ色の外側の袋を外すと内側の袋は白いのですな。 収穫時には手間を省いてこの袋を残したままにするのが多いのだけど、それが意外と風物詩となって独特の景色を作り出しています。

 まあ、早く片付けないと風で散らばってしまうぞ。

 

 【干し柿作りの作業もようやく終わりましたヨ】

 とはいうものの、私がお手伝いできる収穫や皮むき作業が終わっただけで、農家としてはまだまだ出荷で当分終わりませんが・・・。 明日からは、植木屋さんに鞍替えします。 はあ、休みなしだなあ、くたびれてるなあ・・・。

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 この皮むき機械とも本日でお別れです。

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 カウンターは18、386を示しています。 もう1ケース残っているので、最終的には18、500ってところかな? 去年の20、000個には届かなかったので1,500個の減ということになりますか。

 やっぱり不作ということですね。 ま、とにかくこれで終わりだい。 来年も頼まれるんだろうけれど、寄る年波で年々大変になっているのは確かだなあ、寂しいなあ・・・。

 

 【マイ干し柿もいい感じ】

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 うちには干し柿の乾燥室などありませんので、天日干しです。

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 数も50個なんだけど、今のところいい感じに仕上がっています。 甲州百目はでっかいので乾燥に時間がかかり、その間に腐敗してしまう年もあるので(あったかい年は特にヤバい)、まだまだ予断を許しません。

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 天気の良い日は、柿のほかに布団も干します。 わんちゃんが中から覗いてますね。

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 ちなみにこの布団干し台は、塩ビ管をつなげて作った自作品。 これだと平らに干せるのでなかなか重宝しています。

 わんちゃんはこの場所がお気に入りで・・・。

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 よくこうして寝転んでいます。 で、体が温まってきすぎると・・・。

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 玄関に避難するのですな。

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 わんちゃん、ぬくぬくでいいねえ。 まだここらへんの田舎のわんちゃんは外飼いが多いので、ほんと贅沢だぞ。

 

 【愛してるワイン】

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 近くの古民家カフェの本業はワイン造り。 このお店には、うちのお米や野菜を卸していて普段から懇意にしております。 今年の新酒ワインができたというので、いただいてしまいました。

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 しかし、このワインの名前は社長の顔にはまったく似合わない、『愛してる』なんですな。 うーむ、よく恥ずかしげもなくこんなネーミングにできるもんだわい。

 うぶで純粋な私では思いつかない名前じゃ。 ラベルも社員の描いたイラストだし・・・。

 私だったらこのワインには、私らしくもっとピュアに『今日も元気だ小細工するべ』とか、『三人寄れば悪だくみ』とか、『人の不幸はローヤルゼリー』とかにするんだけどな。

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2024年11月18日 (月)

もののあはれ

 【早朝散歩も美しく】

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 ようやく秋らしい空となり、わんちゃんとの朝の散歩時の風景が澄んできました。 この時期ならではの、明ける空と富士山。

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 ここからの早朝の景色は、私としては11月~12月が一年で一番美しいと思います。 寒いけれど、この時期の早起きは4文の得ではないかと・・・。

 余談ですが、『早起きは三文のとく』の『とく』は、『徳』『得』の両方が使われているようですね。 どちらでも間違いはないということですが、私はずーっと『得』だと思っていました。 そっちの方が得しそうな気がするもんね。

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 振り返ると、まだ明るい月が西の空に沈もうとしています。 なんかいいねえ・・・。

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 日が高く昇ると、冠雪した富士山が出現。 早朝はシルエットなので、冠雪はよく見えないのですね。

 

 【もののあはれ】

 ことしの秋は突然やってきた感があります。 秋ならではの『もののあはれ』を感じる暇もないんじゃないかなーと思っていましたが、それなりの景色もちゃんとあるんですねえ。

 私なりに『もののあはれ』を感じるものは、まず・・・。

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 桃の木に残った白い袋。 桃は品種によりますが二重袋が多い気がします。 外はレンガ色で中は白。 桃が色付き始めたころに、外側のレンガ色の袋を引っ張って外し、白色の部分は収穫までつけっぱなしです。

 それが収穫後にも残って、白い花が咲いたように見えるのですね。 寒風に揺れるこの袋は、この時期の風物詩とも言えます。

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 そして『皇帝ダリア』 背高ノッポのこの花は青空によく映えているんだけど、なんとなく寂寥感もあるんですな。 夏に咲く花だったらヒマワリのように情熱的なイメージがつくのかもしれませんが、やはり季節もその花のイメージを決める要因かも。

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 さらに低い虹。 真夏のアーチのような巨大な虹と違って物悲しいような。 虹の橋を渡るなどの言葉がありますが、この虹の橋は渡りたくないな。 すぐに落ちそうだし。

 と、言っても『虹の橋を渡る』のは、人間の伴侶として一緒の時間を過ごしたペットなんですね。

 

 【カラスウリの動画】

 初夏のころから観察していたカラスウリ。 ようやく動画にしましたので、よろしかったらご覧ください。 主に開花の様子をタイムラプスで撮っています。

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2024年11月13日 (水)

柿食えば 猿が鳴くなり 枝の上

 【柿食えば 猿が鳴くなり 枝の上】

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 うちの近くにある樹齢500年以上(あくまで伝承)と謳われる古い柿の木。 いつぞやの落雷により幹が裂けてしまっていますが、たしかに目を引く巨木ではありますな。 県指定の文化財(天然記念物)に指定されているけれど、見学にくる人はまずいません。 (2,3年くらい前に訪ねてきた夫婦がいたかな・・・)

 というか、こんなところにこんなものがあるとは、地元でも知らない人の方が多いのではと思います。 とにかく小振りな柿を毎年たわわに実らせ、それを狙って猿が集まるのですよ。

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 本日も、キャッキャ、キャッキャとやかましい・・・。 そしてその声に反応して、うちの犬もわんわんと鳴いてうるさいのです。 犬の鳴き声はかなりの高デシベルなので、近くで吠えられるとかないません。 部屋の中だから余計響きます。 (犬の鳴き声は90デシベルで、救急車のサイレンと同じというはなし)

 うーん、やめてえ~。

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 でも、猿もなかなか組織がしっかりしているのかなあ。 木に登るのは3匹くらいで、わさわさと枝を揺すって実を落とします。 下には落ちてくる実を待ち構えているメンバーがいて、そしてみんなに分配しているようですね。

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 観察しているとなかなか可愛いけれど、ここは心を鬼にして追い払わないとなりません。 柿がなくなると、次には私の野菜畑がターゲットになるからです。

 とはいうものの、追い払ってもすぐに『I'll be back』だけど・・・。

 

 【満身創痍の皇帝】

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 今年も咲き始めた『皇帝ダリア』 分類上は草なのに、かなりの巨大になるので遠くからでも目立ちます。 でも、この皇帝ダリアは意外と折れやすいのですね。

 まあ、デカいので茎にかかる重量も相当なものということもあるだろうけど、野菜畑の日陰になるからちょっとこっちへと引っ張ったら『ボキン!』

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 見事折れたわい。

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 蕾もたくさんついているし、このまま枯らすのは可哀そうなので支えを取り付け。 こんな状態でも花を咲かせてくれましたので、ひとまずはヨカタ。

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 ボロボロの蝶の、ひそやかなご飯にはなってくれたようです。

 

 【中盤は過ぎたかな?】

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 干し柿作りはまだまだ続いています。

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 今は、尖ったかたちの『大和百目』の出荷で大忙し。

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 ちょっと大きめなので、食べ応えのあるあんぽ柿になります。 しかしたくさんあるのう・・・。

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 皮むきも並行して行っていて、皮むき機のカウンターは13,000個を超しました。 去年は20,000個ちょいだったので、去年並みとすれば中盤を過ぎてあと7,000個となりましたな。

 柿の収穫は、あと2日ほどで終わりそうなのでラストスパート。 あとは『(皮を)剥くべし、剥くべし!』『(軸を)切るべし、切るべし!』『(ブラシで)こするべし、こするべし!』となります。

 『食うべし、食うべし!』とは、間違っても言ってくれないのでホント残念だなあ・・・。

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2024年11月 7日 (木)

富士山初冠雪

 【富士山初冠雪】

 ようやく富士山初冠雪・・・なんだけど、うちの方からは朝は富士山はシルエットになってしまい、雪が見えません。 仕事を済ませて夕刻に撮った富士山は・・・。

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 うーん、すでに溶けてしまったようです。

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 しかしこれだけ富士山初冠雪が連日のニュースになったのは、近年ないのでは? 観測史上最も遅いということもあるけれど、話題になったのはその宣言方法じゃあないでしょうか?

 このIT時代にお街にある気象台の職員の目視によって決定するという、超アナログなことが行われているとは・・・。 実際に雪が積もっていても、天気が悪くて見えなければ宣言されないなんて・・・とっても人間的でいいかも( ´∀` )

 久しぶりにほんわかしたかもね。 でも、これから冬になるという印でもあるので、気を引き締めなければなりません。

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 おんや、この写真をよく見ると・・・。 施設が写っています。 (旧)富士山測候所ですね。 最高峰の剣が峰にあって、現在は『富士山特別地域気象観測所』となっています。

 登山シーズンの夜なんかで視界の良いときは、登山者の懐中電灯の光が動くのも見えるのですよ。

 

 【あんぽ柿初出荷】

 さて、初物繋がりで・・・。

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 干し柿もよい具合に出来上がり、いよいよ出荷準備です。 台から外して、まず軸を切り取り・・・。

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 それからブラシで、皮のカスなどを取り除きます。 一つひとつ丁寧に処理して・・・。

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 コンテナに詰め、袋詰め工程に回します。 ランクを決めて袋詰めするのですが、これはアルバイトにはさせてくれない大切な作業なのですね。 それだけ農家の主は、品質にこだわっているということですな。

 『たろくん、初物だよー。 持ってって!』

 『わーい』

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 自分が携わったと思うと、なんだか嬉しい気持ちもします。

 

 【マイ干し柿も作らなきゃ】

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 自宅でも、干し柿を作っています。 といっても数は少ないですが・・・。 これは『甲州百目』なので、とにかくでっかい柿。

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 農家からノウハウを学んだので、本格的に硫黄燻蒸します。 家庭で行う消毒は硫黄燻蒸ではなく、熱湯に漬ける、アルコール(焼酎)に浸すなどありますが、硫黄燻蒸にすると色が変色(黒ずみなど)しないのですね。

 なので、見た目も重要になる干し柿農家ではこの硫黄燻蒸が必須となっています。

 さて、美味しい干し柿ができるかな?

 (注)『あんぽ柿』とは生に近い干し柿で、とろりとろける食感が受けています。 そして一般的な干し柿を、こちらでは『枯露柿(ころがき)』と区別しています。

 

 【コガタスズメバチのちょい動画】

 少し前の植木屋さんのお手伝い時のスズメバチのことを、プチ動画にしました。 たいしたものではありませんが、よろしかったら見てね。

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2024年11月 3日 (日)

柿が頭をぐ~るぐる(@_@)

 【柿が頭をぐ~るぐる(@_@)】

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 はあ、毎日干し柿作り・・・。 うーむ、この柿の量で何だかお腹いっぱいになりそうです。 干し柿作りは、収穫→ヘタ取り→皮むき→(吊るす)クリップの取り付け→干し台に吊るす→硫黄燻蒸→乾燥(乾燥室へ)→切り(という軸の切除作業)→選別→袋詰め→出荷・・・。

 という工程を経て作られるのですが、私が携わっているのは収穫と皮むきです。

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 皮むきは基本機械で剥くのですが、実は一つひとつ違うのでうまく吸盤にくっ付かなかったり、むき残しがあることが多いです。 一個ずつ修正、またはチェックして次の工程に回すのですな。

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 皮むきの機械のカウンターが8,000個を超えました。

 まだ皮むきは6日目なので、一日当たり1,300個以上むいている計算になりますね。 さすがにくたびれますが、私の担当のこの機械は確か去年は20,000を超えたのでまだ道中半ばにも達していないということに。

 ま、この農家の干し柿の出荷量は、全部で10万個くらいじゃあないでしょうか。 もう、柿が頭をぐ~るぐるですね。

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 それでも美味しい干し柿になってくれれば、苦労した甲斐もあるというものです。

 

 もう遅いですが、ハロウィンで玄関に飾ったのは、カボチャみたいな柿でありました。

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 【彗星動画だけど・・・】

 ニュースで何回も取り上げられた、今年最大の彗星『紫金山・アトラス彗星』 しかし悪天に泣かされ、結局撮影できたのは2日のみ。 なんという運の悪さ・・・。

 去年から楽しみにしていた彗星なのに、あまりにもお粗末な結末に涙が止まりませんなあ。

 それでも何とか動画にしましたので、よろしかったらご覧くださいね。

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