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2024年9月24日 (火)

秋風や 田吾作どもが 夢の跡

 日曜日の雨を境に、ヒンヤリとした風が吹き抜けるようになり、ようやく秋を感じさせるようになりました。 記録的な暑さもこれで終わってくれるのかな?

 暑すぎるのも何ですが、夏の好きな私にはなんとなく寂しいような気もしますなあ・・・。

 

 【秋風や 田吾作どもが 夢の跡】

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 雨の予報の前に急いだのでしょう、あちこちの田んぼで脱穀作業を急ピッチで済ませ、一気に田んぼが寂しくなってきました。 思えば長かった稲作も、もう終盤。

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 うちも脱穀は済ませ、藁クズを燃す作業も終えました。 火を点けるのは、藁クズに混じっている雑草の種を焼いてしまうためです。 来年に向け、なるべく雑草を抑えるのが目的だけど、効果のほどは・・・?

 風情はあるんだけど、周囲に人家がない(またはあっても稲作農家)からできることで、お街の中の田んぼでこんな煙を出したら即通報されるでしょうね。

 田んぼの近くが分譲地となり、カエルの合唱がやかましいなどと苦情があるご時世ですからなあ。 本来野焼きは禁止事項で、農業などのやむを得ない焼却は例外として認められていますが、周辺環境の変化などでこれからどうなっていくんでしょうかね?

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 しかし、稲刈りの終わった田んぼはやっぱり寂しさが漂います。

 

 【秋の花いろいろ】

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 ヒガンバナがようやく咲いてきた感があります。 なんか今年は見ないなあ・・・と思っていましたが、咲き始めると一気です。 去年は黄金色に染まった田んぼの実りとの共演が見られたけど、今年はズレてしまいました。

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 コスモスはだいぶ前から咲き誇っています。 儚いイメージのある花だと思います(私だけ?)が、株はかなり大きくなり、まるで木のように固くなります。 花が終わったあと、引き抜くのが大変です。

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 【精米までもう少し】

 お米の収穫は終わりましたが、精米までもう少し我慢することになりました。

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 これはお米の水分測定器です。

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 試料として少量の籾を載せます。

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 ハンドルを回して砕き、測定ボタンを押すと・・・。

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 お米の水分量が表示されるのですね。 このお米はカップに入れて放置しておいたのでこの数値ですが、袋に入っているお米の水分量を計ったところ15%でした。

 15%だとちょい多いんですね。 籾から精米するには農協に設置してあるコイン精米機を利用するんだけど、水分量が多いと機械が詰まって止まってしまうのですよ。 すると、修理の人がくるまで2日は利用できなくなります。

 この時期、新米は水分量が多いのに早く精米して新米を食べたいという気持ちからか、水分量を計らず機械に投入して止めてしまう人が多すぎ。 一応農協の事務所で水分量を計ってくれるのに、スルーしてしまうのですね。

 私は度々水分量を計ってもらうのも億劫なので、こうして測定器を持っている次第です。

 そしてこの写真のように、13.7%くらいだったらOKなんですが・・・。

 

 また明日、袋の中のを計ってみよう。 精米できるかな?

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2024年9月18日 (水)

炎天下の脱穀作業

 どっしぇー、暑い!

 朝方は雲が多く少しは気温も落ち着くかなあと期待しますが、そのうちにお日様が顔を出して猛烈な暑さになります。 かと思うと突然雨が落ちてくるなど不安定なところもありますね。

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 周囲では稲刈りはどんどん進んでいて、脱穀も済んだところも増えています。 雨よけのブルーシートがちょっと風情に欠けますが、長かった(ような)稲作も終盤なのですね。

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 うちも稲が乾いたので、脱穀作業をちびちび行っています。

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 でも、基本1日1枚の田んぼと少しずつですが・・・。 この暑さでは休み休みしないと体がもちません。 いつ体が蒸発してしまうか分からない気温の元では、無理は禁物なのですな。

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 【ブルーシートで月にいけるか?】

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 稲の雨よけのブルーシートは専用のものがあり、1.35m×10mといったところかな? 薄手で軽く、また細長いので風があると畳むのがちと大変。

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 来年も使うので畳んで保管しますが、畳みながらこんなことを考えてました。

 一回折り畳めば、その厚さは2倍になります。 さらにもう一回畳めば4倍に。 何回も畳んでいけばその厚さは指数的に増加していくはずです。

 では、ブルーシートの厚さを1mmと仮定して畳んでいく思考実験をします。 

  1回折ると・・・厚さは2mm

  2回折ると・・・厚さは4mm

 可能かどうかは別としてどんどん折っていくと・・・。

 40回でついに・・・。 式としては2の40乗(2^40)=1,099,511,627,776mmとなりました。 キロメートルだと、100万キロメートルを超えることに。

 わお、なんかスゴイ! 月までの距離は約384,000キロメートル。 1往復してもまだ余ることになりますね。

 これが指数の性質なのですが、ちょっと驚きでもあります。

 

 よーし、ガンガン折り畳んで月に行くぞ~! と思い頑張りましたが実際にはもう折れん・・・( ;∀;) くだらない話でした。

 

 【もう一つの秋の実り】

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 合間を見て、畑の草刈りもやってます。 ここは銀杏の木が植えてあるところ。

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 わお、ギンナンがゴロゴロ。 そっかあ、もうそういう時期なんだね。

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 この畑のギンナンはでっかいので、市場に出すと人気ですぐ売り切れます。 キレイにする作業が大変ですが、こっちも頑張らないとですね。

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2024年9月11日 (水)

炎天下の稲刈り・・・(-_-;)

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 この暑さは何?

 今までの稲作生活?の中で、一番暑さの厳しい稲刈りとなりました。 例年なら9月の声を聞けば、日差しはあっても通り過ぎる風は秋を感じさせてくれたものですが、今年は熱風しか吹きません。

 とにかく流れ落ちる汗の量は半端ありません。 ペットボトルのお茶はぐんぐんと空になってしまい、気が付けば8本も飲み干しておりました。

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 好物の、アーモンドを散らしたチョコアイスが美味しいのはいいけれど、意外と価格が高いのでコストパフォーマンスが悪いわいな。

 周囲を眺めればいくつかの田んぼはもう刈って干してあるけれど、オーナーが年寄りの田んぼは日中に外に出るのは躊躇するでしょうね。 先日は、どっかの家の稲刈りのお手伝いに来ていた人が倒れて、救急車で運ばれました。

 案の定熱中症とのことですが、普段から大汗をかいている体でさえ堪えるのに注意しないとですね。

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 私はバッテリー駆動の『空調服』を着るようにしていますが、それでも熱い空気がこもってきます。 いかんせん気温が上がり過ぎなので、過信はできません。

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 今までに3枚の田んぼの稲刈りが終わっていて、ようやく半道中です。 残り3枚・・・、ここは午後すぐに刈る予定でしたが、疲労感もあり3時ころから刈ることに・・・。

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 日が暮れるのが早くなったこともあり、刈り終えた頃には月が昇ってました。 これではもう『うし』に掛けていくこともできません。 明日早起きして掛けていかないとなあ・・・。

 この暑さいつまで続くのでしょうね。 早く秋風が吹いてくれることを願って、毎日汗を流しておりまする。

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2024年9月 7日 (土)

つっぺっちゃって、だめどー!

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 もう刈り頃だよんと実った稲が頭を垂れているんだけど・・・。 長引いた台風や、その後のゲリラ豪雨のため何度も水を湛えてしまった田んぼ。

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 ここ2、3日は快晴なんだけど、なかなか水が抜けません。 強い日差しに、田んぼの水面が反射して光って見えます。 うーん、これではまだ刈れないなあ・・・。

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 棚田の方では、倒伏してしまった田んぼの主は、頑張って刈っちゃったみたい。

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 もう『うし(稲干し台)』に掛けてあります。 まあ、こっちは日当たりがいいので、田んぼの渇きがいいのでしょう・・・。

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 うちの田んぼは最上部にあって、日暮れも早い(-_-;)のでなかなか乾かないのですな。 それでも、この一枚は良さそうな気がするので、試しにバインダー(稲刈り機)を動かしてみました。

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 端っこの方は、なんとか刈れるのでこりゃイケるかも?

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 と、思ったら甘かった・・・。 ズブズブとタイヤが潜ってしまい、進まなくなってしまいます。 あっちゃ~!

 こちらの方言で、『つっぺっちゃって、だめど~!』((ぬかるみに)ハマってしまってだめだ~!)でした。

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 それで、半分で終了。 刈ってしまった分はそのままにしておけないので、『うし』を作って掛けていきます。 この青いガーデンバッグは、しぶとく残っている『ヒエ』を入れています。

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 種をこぼすと、来年も駆除に苦労することになるので可能な限り取っていくのですな。 除草剤をできる限り使わないということは、こうしてマメな作業が必要ということ。

 言うのは簡単だけど、実践はやはり大変なんですよー。

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 ミニ田んぼも、稲刈りを待っています。 これは甥っ子、姪っ子の子供のために作っているんだけど、いざという時は遊びに来ないんだもんなあ・・・。

 おいちゃん、来年は作るのやめちゃうぞ!

 

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 あら? 稲刈りが終わった田んぼが増えている。 乾いた田んぼはやはり順調だなあ。 いいなあ・・・。

 うちも早く収穫して新米を食べたいな( ´∀` )  しかし、新米を買いたいという予約がいっぱい入っているんだけど、今年の出来はいかがなもんか。

 味見するまではわからないので、それまで悶絶・・・じゃない悶々としそうな私でありました。

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2024年9月 2日 (月)

台風の落とし物・・・

 台風の影響が、いつまでも続いていました。

 台風自体は遠く離れているのに、雨雲が発達して降る降る・・・。 稲刈りを控えて水を切ったおいた田んぼは再び水を湛えてしまい、台風は消えてもとても稲刈りどころではありません。

 田んぼが乾かないと、稲刈り機が入ることができないのですな。

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 それでもやはり実りの季節。 頭を垂れた稲穂が風に揺れています。

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 お日様が顔を出すと、稲穂が黄金色に輝くのはまさに『金色の野』 神々しいとはこのことか・・・と思えるほどの光景となります。

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 でも、稲刈りができません。 いつもなら9月の声を聞けば、どこかしら稲刈りの機械の音がするんだけど、水浸しの田んぼではねえ・・・。

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 棚田をあちこち見回ると、倒伏しているところもいくつかあります。 この長雨に耐えられなかったんでしょうね。 こうなると大変だ~! 

 うちの田んぼはなんとか倒伏は免れたけれど、それでももうヨレヨレ状態。 次に雨が降ればヤバいでしょう。

 

 倒伏する原因として・・・

  ①肥料の与えすぎ  ・実りが良すぎて頭が重くなり、不安定のところに雨粒の重みが加わる

  ②田んぼの水はけが悪い  ・常にぐちゃぐちゃしている田んぼは泥が異常に柔らかいので重くなった稲株を支えられない

  ③分けつが悪い  ・稲は植えてから新しい茎が伸び、何本も固まって生えるようになる(分けつ) 水管理が悪くてしっかりした株にならなかったので実りの重さに耐えられない

 などがあるでしょう。

 そして倒伏してしまったデメリットとしては・・・

  ①機械で刈れない  ・ぺったりと倒れてしまうと、機械の構造上刈ることができない

  ②田んぼが乾かない  ・マルチをしたと同じで、水分が抜けにくくなるので田んぼがいつまでも乾かない

  ③実った米が発芽してしまう  ・水に浸かった状態になると、そのまま発芽してしまう もちろん品質は大幅ダウン

 などでしょうかね? とにかく倒伏は歓迎されることではないということで・・・。

 

 うちも9月の第一週に稲刈りをする予定でしたが、この田んぼの状態ではできません。 給水路に巡らせた畦波を片付けたり草刈りをしたりして、田んぼが乾くのを待つしかないです。

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 おや? 『ハナイカダの小道』に白い花がポソポソ・・・。

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 『センニンソウ』です。 このところの長雨で腐りがちな気分を、ちょっとほぐしてくれるひとときでありました。

 

 【ほんとに米不足なの・・・?】

 なんか巷では米が買えないということ。 いつぞやメディアで米がないとかなんとか放送したようで、買い占め?みたいなことが起こっているのでしょうか?

 うちにも知人からの『お米ある?』の問い合わせが多く、なんとか対応しているうちにあれよとなくなってきました。

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 残ったのは一袋・・・。 こんな年はないかもしれません。 例年であれば3、4袋は残るので新米が収穫出来ればフードバンクなどのボランティア団体に寄付してしまいますが、今年はギリギリです。

 余裕を持って昨年の米を残すのは、今年が不作となって収穫量が少ないときもあるからです。 米の無い厳しい時代に育った義父の『教え』でもあるのですが、なるほどと思いますね。 

 フードバンクさんゴメン! 今秋は行けないと思います。

 

 さて今年は去年より収穫量は少ないと私は見積もっていますが、果たして結果は・・・???

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