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2024年6月27日 (木)

バブリーなベッド

 梅雨らしい曇天の隙間から、たまに覗く日差しは強烈で一気に汗が吹き出します。 と思えば、雨となれば肌寒いような空気が漂って、まるでネコちゃんのように気まぐれな時期ですねえ・・・。

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 このところ富士山上部には、雲がかかっていることが多いです。 ということは山頂付近は荒れているという事に・・・。 こんな時の富士山登山は危険が伴うのでやめた方がいいですね。

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 富士山はこうして遠くから眺めると優しそうなイメージがありますが、実際はかなり荒々しい山です。 近くに行けば行くほど、その山容の変化に驚かされると思いますね。

 

 【これがドロオイムシの成虫です】

 稲の害虫のひとつのドロオイムシ。 幼虫時の姿ばかり紹介しましたが、成虫も見つけたのでここに載せておきます。

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 光の加減によっては、背中がもっと青黒く光るのですよ。

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 大きさはかなり小さくて、探すのも大変です。 首?の赤いのが特徴ですね。

 

 【バブリーなベッド】

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 これは私の田んぼではありませんが、場所的にはラピュ田の最上部に当たるところ。 はて? なんじゃあの白いものは? 大きさはソフトボールくらいです。

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 お、これはもしかして・・・。

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 やっぱりモリアオガエルの卵塊でした。 おお、こんなところに作ったんだね。

 ここは昔からモリアオガエルが住んでいて、よく樹上にこの卵塊を見ることができました。 しかし、『電気柵』を設置するために周囲の木々を全て伐採。

 卵塊の下には、卵からかえったモリアオガエルが落ちていく水辺が必要です。 ここでは田んぼですが・・・。 そういった産卵に適した樹木がなくなってしまったのですね。

 それから一時姿を見せなくなってしまいましたが、今回は田んぼの畦に作るという苦肉の策?を選択したのでしょう。

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 拡大すると、泡だっている様子が確認できます。 触ってみると、意外と弾力があってマシュマロのようです。 この泡のベッドでカエルが孵るのですね。 (あー、カエルがカエル( ´∀` ))

 この田んぼの持ち主のおっちゃんが、無事孵るまで見守ってくれるといいんだけど・・・。 今度会ったらしばらく放っておくように頼んでおこう。

 

 【浮草がいっぱい】

 気温が高い事もあるでしょうか・・・。 田んぼには藻の他に浮草もびっしり。

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 この四つ葉のクローバーっぽいのは、一般的に『浮草』と呼ばれるやつです(と思います)。

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 このちっちゃいのは『アオウキクサ』だろうか?

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 そして扇を開いたようなのが『イチョウウキゴケ』 確かに銀杏の葉っぱのようにも見えます。

 この三種類が占めているようです。 もっとよく観察すれば他の種も見つかるかもしれませんので、今度草取りのときにじっくり見て見ようっと。

 

 いまのところ稲は順調に育っています。

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 ダイサギはつがいが二組・・・。 つまり4匹飛来するようになりました。 ここで子育てしてくれるといいなあ。

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2024年6月23日 (日)

梅雨入り

 汗をかくほどよく晴れたかと思えば、次の日は一日中雨・・・。 さすが梅雨で、不安定な天気です。 自分としては、夕刻の野菜に水をあげる時間だけさあ~っと降ってくれるだけでいいのだけど、そうはうまくいかないなあ。

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 とにかく草刈り等、外作業がなかなかできないのがいかん。 やりたいことは山ほどあります。

 

 【畦の草刈り】

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 田んぼの畦の雑草が伸びて気になっていたので、晴れた日に草刈り。 このままにしておくと、虫の隠れ家となってしまいます。 それに怖いのは、カエルを狙ってヘビが潜んでいることが多いのです。

 今年はマムシが多そうなので、特に気を付けなければなりません。 その防止も兼ねて、田んぼ周りはいつもキレイにしておくのです。

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 キレイになっていると、見た目もすっきりしていいですね。 奥に見える藪状のところはワラビ畑で、春先に『まちの駅』に出荷するため育てています。

 ワラビ畑も雑草が間に生えるので、できるだけ手で抜いています。 特に笹やセイタカアワダチソウはよく成敗しておかないと、どんどん進出されてしまいますからね。

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 この日は日差しが照り付けてあっちい! 湿度が高いので、流れ落ちる汗が乾かず不快な事。

 

 【田んぼの草取り】

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 除草剤はほとんど効かないようで、水田の雑草もいっぱい。

 私は農薬がキライなので以前は使っていなかったのですが、商品として出荷するようになり品質や収穫量の安定のためやむなく使うようになりました。 (現在は温暖化などの気象変化で、農薬を使用しないで高品質を保つことは非常に困難だと思います)

 といっても田植え後一週間ほどで使用する投げ込み型の除草剤を一回限り、しかも規定量の三分の一なんでほとんど効かないんじゃないかなあ・・・。 でも、口にするものなので、可能な限り使用は控えたいものです。

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 とりあえず畦から手の届くところはできるだけ抜いておきます。 もう少し経ったら、田んぼに入って全体的に抜いて回ります。 この除草作業が腰にキツいんだなあ。

 泥で歩きにくい上に中腰でいないとダメですからね。 気合いをいれてかからないとならない作業のひとつです。

 

 【この時期の関門のひとつ】

 稲作に限らず作物づくりには、やはり被害というものがあります。 それは自然災害ばかりでなく虫や病気がありますね。

 この時期はまず『ドロオイムシ』が発生します。

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 ドロオイムシは直径5mmほどで、泥の塊のようなものが稲に付き始めます。 これは幼虫で、なんと自分の排泄物を背負って乾燥や天敵から身を守っているのです。

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 葉っぱをモリモリ食べてカスリ状にしてしまうので、大量発生すると田んぼが白っぽくなってきます。 ここは他の人の田んぼですが、かなりやられていますね。

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 ドロオイムシの被害は主に幼虫なので、はやく成長して巣立っていってもらうしかありません。 成虫はまったくというほど害がないので不思議なものです。

 次の写真は、こういうのが苦手な人は飛ばしましょう。

 

☆ ☆ ☆

 

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 これは泥を取り去ったもの。

 わう、気持ちワリ~! きっちりうねうね動く幼虫ですね。 でも、成虫は青黒く輝いて美しいのですよ。 今度写真に撮りたいけれど、成虫はなかなかチャンスがありません。

 

 ☆ ☆ ☆

 

 

 私の田んぼは今のところ元気が良すぎるくらい成長しています。 ただ、あまり元気がいいと後に倒伏などの憂き目に合うので、物事は最後まで分かりません。

 その時々の状況に一喜一憂するのではなく、包括的にとらえて『終わりよければすべてヨシ!』なのですな。 ま、長年『サラリーマン』として社会の辛酸を舐めさせられてきたので、物事をどちらかというと懐疑的に見てしまうのでしょうか。

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 とにかく収穫まで無事こぎつけて欲しいと願うのでありました。

 

 【淡い光は健在】

 数えるほどですが、ゲンジボタルが夜の田んぼを舞っています。 今年も生き延びていてくれて、ちょっぴり安心しました。 この棚田がメジャーになってしまい、夜景もわりとキレイなのでドライブにくる車も増えています。

 ただ煌々とヘッドライトを灯して走ったら、この淡い光は絶対に見ることはできないでしょう。 お街の人は、夜の暗闇がどんなにドラマティックかとは分からないのでしょうね。

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 確かに夜は危険も潜んでいますが、たまには車を降りて、月明り、星明りで歩いてみるのも一興です。

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 動画で撮影をしてますが、いかんせん個体数が少なくてなかなかよいショットが録れません。 蛍を見かけたら、すばやくアングルを決め三脚をセットして水平取り、そしてピントを合わせる(オートフォーカスは効かないため、マニュアルでピントを合わせます)のですが、その間約5秒。

 もたもたしていると飛んで逃げてしまうことが多いので、とにかく早業を身につけなくてはなりません。 あー、忍者の修行をしておけばよかったな(;^_^A

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2024年6月16日 (日)

気温は既に真夏・・・

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 いやあ、暑いですねえ・・・。 日中はぐんぐんと気温が上がり、それと同調して汗が流れてきます。 それでも日が落ちるとヒンヤリした風が通り過ぎるので、体調管理が微妙なところです。

 

 【サクランボはもう終わり】

 今年のサクランボシーズンは短かった・・・。 二週間でだいたい終わってしまいました。

 おまけに全般的に不作ということもあり、道の駅に入荷しても速攻売り切れて買いたくても買えなかった人も多いんじゃないでしょうか。

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 それでも私のお手伝いしている果樹農家は、ほぼ例年通りの実りで大忙し。

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 晩生の『紅てまり』の収穫で最後。 なにしろ暑いので体力消耗が甚だしいけど、頑張りました。

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 サクランボの木は、この時点でもう来年の芽が出ているのです。 これ花芽だろうか・・・。 サクランボ狩りでお客さんが実を取ろうとしてこの芽までくじいてしまうことあるけれど、そうすると来年ここからは実がならないことになります。

 サクランボ狩りをするときは、実の部分だけ引っ張って取るようにしましょう。 といってもサクランボ狩りはコロナ蔓延を境に下火となり、この農園も今年は20組のみの限定でした。 来年はやめちゃうんじゃないかな。

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 サクランボが落ち着くと、今度はブドウや・・・。

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 桃にシフトされます。

 なにしろ気温が高いので、休む暇がないのです。 農家の労力は半端ないですね。 やめちゃう農園がどんどん増えてきているのも頷けます。

 

 【田んぼの見張り番】

 稲の成長は、今のところ順調です。

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 朝晩の水の管理は欠かせません。 私は一年中起床時間は5:30ですが、この時期は既にかなり明るいですねえ・・・。 おや、なにかいる。

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 カルガモでした。 近年、このカルガモが増えて、あちこちの田んぼで見られるようになりました。 気持ちの和むひと時です。

 

 ・・・しかし、その爽やかな気持ちを一転させるものが・・・!

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 ぐおお、また取水のマスにマムシが溺れている! 水路に落ちて上ってこられないのですな。 うーん、殺生はいかんので、なんとか救出して野に放ちました。

 マムシも生態系のひとつです。 とはいっても咬まれると悲惨なことになるので、あんまり来ないでね。 しかし今年は多いなあ・・・。 マムシと出会ったのは、これで4度目だもんな・・・。 くわばらくわばら。

 

 【ラズベリーの収穫】

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 畑の一画に植えてあるラズベリーの実がいっぱいなっています。

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 ラズベリーは庭に植えるべきでない樹木のひとつと称される通り、あちこちからシュートを伸ばしぐんぐんと成長してジャングルのようになってしまいます。

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 トゲがあって収穫しにくいけど実は美味しい。 ま、これ以上大きく広がらないように手入れは怠れません。

 

 【淡い光の季節】

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 玄関先のプランターの木に、ふうわりふわり・・・。

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 ゲンジボタルが遊びにきていました。 ああ、もうそんなシーズンなのですね。 でも、今年も出会えてよかった・・・。

 近年めっきり数が減少して、いつ絶滅してもおかしくない状況ですからね。

 ちなみにこの木は、『パパイヤ』です。 うまく育つのかどうかわかりませんが、南国風情に惹かれて苗を買ってしまいました。

 

 田んぼの方にも蛍が現れていますので、動画に録っています。 編集出来たらまたアップしますのでお楽しみに・・・。

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2024年6月 6日 (木)

富士山冠雪

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 大気の状態が不安定で、晴れているかと思えば突然雨が降るなんてことが多々あります。 先日は街の方で雹が降ってニュースにもなりました。

 とにかくその日は高山では雪となったようで、富士山が再び雪に覆われてました。

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 今のところそんな天気に左右されず、苗は順調に生育している様子。 それだけは有難いかな。

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 でも程よく降る?雨のお陰で、雑草が元気。 草刈りもガンガンしないとなあ。

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 とにかく収穫までは気が抜けません。 毎日の水見は必須なんで、頑張って早起きするぞう。

 

 【あまーい宝石】

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 例年通りサクランボ農家からお手伝いの要請が入りました。 今年は全般的に不作なのですが、ここの農園は豊作とまではいかないけれど、例年通りのようです。

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 これは佐藤錦で、色も鮮やかで見るからに美味しそう。 ぱくっ! うん、あんまい(*^^)v

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 佐藤錦は、どちらかというといわゆる『足が速い』ので、ガンガン収穫して出荷していかないとなりません。

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 こうして収穫したサクランボをコンテナに詰めて、選果作業の担当へ回していきます。

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 今年は『双子ちゃん』が多いようです。 私はサクランボの専門家ではありませんので詳しくは知りませんが、『双子ちゃん』が多いのは、前年の夏が暑すぎるなどのストレスが原因と言われています。

 なんとも不思議なもんですね。 こういった『双子果』は商品にならないので、結果的に出荷量が減ることになります。

 

 だんだんと果物が作り難くなる気候になり、『フルーツ王国』の未来図はどうなるんだろうなあ・・・。  

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