涼風渡る・・・
【涼風渡る・・・】
つい先日までは一面に実った稲穂でまさに黄金の海でしたが、かなり稲刈り・脱穀が進んで寂しくなってきました。
少し前の雨の日からすっかり秋の気配となり、この時期らしい涼風が棚田を吹き抜けます。 あの暑かった日々は、徐々に記憶から消えていくんだなあ・・・。
日中はまだ汗ばむけれど、野良仕事をするのもだいぶ楽に。 それにしても日が短くなりましたね。
【ハナイカダの小径の危機!】
ラピュ田に向かう山道に、ハナイカダの木が数本並んでいます。 『ハナイカダの小径』などと小洒落て楽しんでいましたが、先日土木事務所の人間がそこの下調べにきていたのです。
『ここでなんかするんけ?』と、いぶかしんだ私は尋ねました。
『ここの水路をU字溝にするという依頼があってね』
『なぬ?』
たしかにこの水路は昔のままの溝みたいな川で、石や泥ですぐ埋まってしまいます。 だからといって私がいつもキレイにしているし、特に不便もないはず。 誰がそんなこと申請したんじゃい?
『ここには珍しい木があるから、切らないで欲しいんだけど』
『そうっすか・・・。 まあ溝だけだからなるべく崩さないようにするつもりだけどね』
『頼むよ』
・・・ということで、私なりの抵抗をば。
他の雑木は刈りとり、ハナイカダだけ残しました。 (本来は逆に目立ってしまうのでイヤなんだが・・・)
んで、立札を設置。 小さな株は諦めて、大きな株の4本分を打ち込んだのであります。 うーん、これで切れまいて・・・。 ここまでして残してくれないようだったら怒ってやるぞ!
しかしこうやって、だんだんと大切な場所がなくなっていくのですね。 寂しいもんだわい・・・。
【農業するべ】
やってもーたのです。 乗用草刈り機が中古だからまあ少しならと、アブナイようなところを走ったら、ガガガガガ・・・ゴットン! ああ、やってもーた。
岩場にハマって、ひっくり返りそうになってしまったのです。 引き出そうとしてもビクともしません。 それもそのはず、重量は250kgもあるので、1馬力もない人間がちょいと引っ張ってもまずムリ。
救助に誰か呼ぼうか・・・。 いや待てよ・・・。 ヘタに呼べば『あいつ、草刈り機でひっくり返ってよう』なんて、話がでかくなって酒の肴にされてしまいかねないなあ。
とりあえず鉄筋を持ってきて、てこの原理で少しづつ押していったら何とか脱出に成功いたしました。 よかったわい。
で、あちこち点検をしていると、10年前の中古品らしく随所のパーツがありません。 フラッパという泥除けみたいなのも、もげかけていたので、それは自作することにしました。
厚手のゴムの板を買ってきて、それっぽい形にカット。 抑えの金属パーツは、そこらへんの板を加工しました。
塗装もちょいとして取り付け・・・。 うむ、うまくいったわい。
さて、問題はここ。
高速で回転するナイフの付け根の部分。 ナットガードという皿状のパーツがひしゃげています。 岩場にハマった衝撃で潰れてしまったのですな。
この部分はある程度グラグラして、障害物からの衝撃を和らげてくれるのですが、変形したおかげで固定されてしまっています。 さらに外そうとナットを緩めようとしても、隙間がなくてレンチが入りません。
仕方なくグラインダーで切り取ってしまいました。 替えのパーツは農機具屋さんにたまたま中古のものがあって、揃えることができました・・・ラッキー!
しっかし、ボルトを緩めるのに相当の力が必要でした。 まるで巨人がこれでもかというくらいに締め付けてあったので、それだけで汗だくになってしまったぞ。
大きな故障はそれくらいでしたのでよかった。 問題なく動くのを確認して車庫に入ります。
おとなしカラーの草刈り機を見ていて、もうちょっと派手に塗装してみたい衝動に駆られました。 どんな塗装にしようかなあ・・・。
そだ。 私のブロ友に、熱烈な『エヴァンゲリオン』のファンの方がいます。 リクエストにお応えして、(全然リクエストされてないけど)その初号機のカラーにしてみようかな?
ということで、ちょっとデザインしてみました。
じゃじゃん! これぞエヴァンゲリオン・アグリカルチャーバージョンでございます。 レースクイーンではなく、田んぼクイーンは『畦波レイ(あぜなみれい)』じゃ。 『稲刈シンジ(いねかりしんじ)』も考えましたが、ここはやっぱり『ビキニもんぺ』でしょう。
うーん、田舎ではちとイタイかなあ・・・。 またあいつは目立つ塗装しやがって! なんて白い目で見られそう。 でも、『農業は、明るく楽しくカッコよく』なんだよね。
ま、このイラスト通りの塗装になるかは分かりませんが、この線でやっていこうと思います。 まずは、草刈りが全て終わってからですね。





















































