起床して真っ先にカーテンを開け空を見上げるのですが、一段と暗くなり、またわんちゃんとの散歩もかなり冷え込むようになりました。

でも散歩の時間と、夜が明けていく時間帯が重なって、すんばらしいシーンと出会えるのはいいかも。 なんか、別の惑星に降り立ったような気分になります。
夜明けって、こんなにいろんな顔があるなんてと改めて思います。
【田んぼが眠りにつくように】

田んぼの今年最後の耕運をしなければなりませんが、いろいろと重なってしまってなかなかできません。 それで、休みに一気にできるよう帰宅してから真っ暗になるまでの間に、少しずつ土壌改良剤を撒いておきました。
こうして前もってやれることをしておけば、時間を有効に使えますからね。

で、やっとの休日に、朝早くから耕運スタート。 がんがん行こうぜ!

ありゃ、カエルが飛び出してきます。 すまんのう、もう冬眠で潜っていたのかな? 轢かれないように逃げてくれよ・・・とはうまくいかず、進行方向に跳ねてしまって困りもの。
その度にトラクターから降りて、捕まえて横に移動させます。

おんや、ハクセキレイもやってきました。 鳥たちは頭がよく、耕運すると虫が飛び出してくるのを知っていて、こうしてやってくるのです。 でも、もうこの季節は虫がいるのかなあ・・・。
しかし、カワイイ鳥たちが間近にくるのは、ほっとして和むひと時ですね。

ようやく1枚終わりました。 ・・・いや、まだ隅っこの処理が残っていますが、それは後ほど。

トラクターがギリギリ寄れない隅っこの部分は、小型の耕運機を転がします。 日が暮れる頃にやっとお終い。 やれやれ、くたびれたけど、終わってよかったわい。
これで、田んぼはゆっくり眠りにつくことができます。 おやすみ・・・また、来年頼みまっせ。
【あんぽ柿初物】

ぷっぷっぷ・・・。 私が手掛けたというか、お手伝いした『あんぽ柿』の商品化第一弾。 これは『大和百目(やまとひゃくめ)』です。 おお、あまーい。 やわらかーい・・・。
なんか、自分が関与したものが販売されるということは、ちょっと嬉しいな。 たくさんの人に買ってもらって、そしてたくさんの『おいしい』の笑顔を想像してしまうのは格別だーね。

これまた、お手伝いの一コマ。 干しあがった柿の軸を切り、ヘタのカスなどをブラシで取り除き、さらに傷みがないか確認してコンテナに詰めていきます。
これをパック詰めの工程に回して商品化となるわけです。 加工品はとにかく工程が多くて大変。 生産者たる農家の労力は、計り知れないですね。
『あんぽ柿』や『枯露柿(ころがき)』は、ちょっと高いですがこれだけの汗と涙の作業も詰まっているので、ご了承くださいね。
※『あんぽ柿』は、主に県西部で生産している半ナマタイプの干し柿。 『枯露柿』は主に県東部で生産している完全な干し柿で、これは商標かな? かなり有名です。
【マイ干し柿】
近所でも、自家用に干し柿を作る家庭が多く、この時期には軒下やベランダでいくつもぶら下がっています。
うちでもいくつか作るのですが、今年は硫黄燻蒸しようということで、硫黄を買ってきました。

硫黄は燃焼するため、危険物扱いです。 ほんとは小分けした袋で欲しかったんだけど、農協ではこの1kg入りだけで仕方なく購入。 自家用クラスで使うのはわずかだから、ほとんど残っちゃうな。
簡易的な燻蒸スペースを作りました。 うわっ! くっさ~! 硫黄の臭いが鼻を突きます。 ゆったりと温泉地に来た気分でもと思いましたが、とんでもない。 タダの悪臭です。 (実際には硫黄(化学式”S”)そのものに臭いはなく、燃焼して酸素と結合した二酸化硫黄(化学式”SO2”)が臭いを放つ)
しかも体に悪し! 離れていたけれど、それでも結構臭うのですなあ。

燻蒸を終え、軒下に50個吊るしました。 種類は甲州百目です。
乾いた風が吹いて、美味しい干し柿になるといいなあ・・・。

なんだか身辺が忙しくなってきました。 年末に近づいているからでしょうね。