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2022年9月30日 (金)

美味しい宝石!

 【美味しい宝石!】

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 米の収穫はとっくに終わっていましたが、水分量がちと多かったので追加で自然乾燥。 この度、ようやく水分量が適正となったので精米してみました。 ふふっふふ、やっぱ真っ白だあ・・・。

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 収穫量は、去年よりちょい少な目かな。 成長期に天気が悪かったことも原因のひとつでしょうか? しかし近年の気象状況の変化は、作物づくりにとってマイナス要素が多いような気がします。

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 『屋敷神』さまにも献上。 ここは田舎なので、各家に昔からの『屋敷神』さまがいます。 盛大に祀ることはないけれど、こうしたイベントでは感謝を込めてお供えをするのですな。

 『今年も無事収穫できました・・・。 あんがとさん』

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 新米は、さっそくいろいろな大きさの袋に詰めていきます。 大きいのは日頃いろいろと頂いている方へのプレゼント。 小さいのは2kg入りで、味見用の無料配布。

 味見したあとに購入したいという人もいますので、そういう人には安く譲っています。 お米で儲けようとは思っていないけど、タダだと余計気を遣うこともあろうからね。

 とにかく手渡しできる範囲の方だけですけどね。 ふう、しかしこの袋詰め作業も量が多くなると大変だなあ・・・。

 

 【これで臭いがよければ・・・】

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 果樹畑の方では、ギンナンがたくさん落ちています。 ここも雑草がまたスゴイな・・・。 また刈らなければ。

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 今日もたくさん落ちているわい。

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 こちらは以前拾って水に漬けていたもの。 柔らかくなったところでキレイにしていきます。

 しかし、くっさ~! うーん、この作業が一番のネックだね。 これがキンモクセイの香りだったらどんなに仕事がはかどるだろうか、なんて思ってしまいます。

 ぐわあ、ちょっと休憩!

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 ようやくキレイに。 ギンナンは大好きですが、食べ過ぎはあまりよくないのでだいたい人に配っちゃうな。 このギンナン、大きいので人気なのですよ。

 残った臭い果肉の部分は、畑に穴を掘って埋めてしまいます。 こうしてようやく周囲の臭いが収まりますね。

 

 【マイ・ハート】

 超高級ブドウ、マイハート。 ハートの形をしているブドウで、私も滅多に見られませんがこの度もらうことができました。

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 ま、こんな感じ。 どうみても出来損ないですが、ハートの形をしているのがウケて大人気。 バエるけど高い~! 今のところ当県だけの生産のようです。

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 うーん、やっぱり出来損ないじゃ。 味はまったり・・・まあ、ふつうのブドウだね^^;

 

 【足元の星空】

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 満開のアケボノソウ。 畑の一画に、ちょっと水が湧いてジュクジュクしたところがあります。 その環境が湿地の植物に適合したのでしょう、元気よく育ってくれました。

 そもそもこのアケボノソウは、ちょい山の方に自生地があったのを発見し、秋まで待って種を採取したものです。 それをパラパラと畑の隅に蒔いたのですが、皮肉なことにもともとあった自生地はその後土砂崩れにより崩壊、消滅。

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 結果的に私の畑でその命を繋ぐことになったのですな。

 

 その姿を動画にしましたので、よろしかったらご覧ください。

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2022年9月25日 (日)

A・KE・BI

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 本日はようやく気持ちの良い青空が現れました。

 近くの小学校が運動会で、時折賑やかな音楽が風に乗って流れてきます。 ほんとは土曜日の予定だったのですが、天候不順のため今日に持ち越されたようです。

 夜も雲間から星がパラパラと見えたので、アケボノソウと絡めてみましたが上手く撮れないなあ・・・。

 

 【大雨の後のそれぞれ】

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 さて、田んぼの方を眺めると・・・。 刈っていない田んぼは稲が総倒れ。 刈りっぱなしでまだ『うし(干し台)』に掛けていないところ、干したはいいけど湿っていて脱穀できないところなどいろいろです。

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 いやあ、これは刈るのが大変そう。

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 ここは、一部が倒れたところをまとめて縛ってなんとか立てていましたが、結局他が全倒伏。 (倒伏した稲を起こし、3~4束を一緒に縛って再び倒れないようにすることもします) あらららら。

 水持ちのよい田んぼは、なかなか水が引きません。 そのうち倒れて水に浸かっている米が発芽してしまうのですな。 そうなると最悪。 早く刈り取らないと収穫どころではなくなってしまいます。

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 私は全て終わってしまってよかったな。 収穫の済んだ田んぼには、もう二番穂が伸びています。 水が溜まれば、まるで田植えのときのようになりますね。

 しかし、稲の生命力はすごいなあ・・・。 まだ成長しようとするんだもんな。

 

 【A・KE・BI】

 ☎ペロペロペロ~ン♪

 『おー、Oちゃん、なんでー?』

 『アケビなってるよ、取りこうし(取りにこいよ)』

 『あ、いくいく。 Oちゃんいなくても勝手に取ってくよ』

 『いーよー。 1個100円な』

 『ほいほい、了解~』

 ・・・って、払ったことないけどね( ´∀` )

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 ここは、Oちゃんの家の裏。 以前Oちゃんが山からアケビをとってきて種をプププとしたのが育ち、今では立派なアケビがごろごろなります。

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 生食や、アケビ酒を作るために毎年もらっているのですね。

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 しかしここのアケビは、Oちゃんの顔に似合わずよいアケビです。 でっかいし甘いんだよなあ。

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 とりあえずこれだけGET! 足りなければまたもらいにくるからね。

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 ここのアケビはミツバアケビです。 その名の通り、葉っぱが3枚の品種。

 

 実は私の畑にも、やはり種をプププとしたアケビが生えているのですが、私の顔と正反対でどうも出来がよくありません。

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 私のは、葉っぱが5枚のゴヨウアケビ。 でも実がほとんどならないし、おまけに小さい。

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 ほら、こんなの。 なんだろうねえ、何が違うんだろねえ・・・。

 

 ま、『プププアケビ』(勝手に命名。 種をプププと飛ばして根付き、身近に収穫できるものをこう呼んでいます)もいいけれど、やっぱ風情というか風流というか情緒というか、そんなのが無い気がします。

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 やはり、こうして自然界の中で見つけるのがワクワクしますね。 鳥やサルたちとの争奪戦となりますが、それもまた愉快なりです。

 

 

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2022年9月23日 (金)

雨に煙る田んぼ

 いやあ雨ばかり続きます。

 こうなると、大変だったけどムリして収穫を終えてしまってよかったなとつくづく思います。 稲刈りの済んでいない田んぼの稲は、ほとんど倒伏。 刈って『うし』に干してある田んぼでも、湿って当分脱穀はできないだろうしね。

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 これは20日の夕刻の写真で、なんか妙に妖しい夕焼け。 夕焼けの翌日は晴れという『たろ天気予報』なんだけど、結局半曇りという天気だったかな?

 で、雨が降らなかったのはこの日だけで、あとは不定期に空からぽつぽつと落ちていました。

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 ヒガンバナは雨粒の宝石をまとってキラキラ。 でも意外とすぐに白っぽくなってしまい、美しい時が短い花だと思います。

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 田んぼの畦などに群生しているのは、とっても絵になります。 あちこち回って撮りたいけれど、田んぼで作業してるのは知り合いばかり、『手伝え~!』なんて言われそうでうっかりぶらぶらできません( ´∀` )

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 わんちゃんの散歩コースもヒガンバナの小道。

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 こういう場面では、白毛のわんちゃんの方が似合うかな~。

 

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 アケボノソウもチラチラと咲き始めました。

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 雨ですぐ倒れてしまう株が多く、今度支柱を立ててあげよう。

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 観察していると、花弁の黄色い部分から蜜を出しているようですね。 小さな虫がちゅうちゅうしている様子が見られます。

 

 何しろきっちり晴れてくれないと、じっくり観察する気分になれませんな。 ・・・と、週間天気予報を見ても、雨マークが多いなあ。 なんだろーねー、最近の天気は。

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2022年9月17日 (土)

農業機械交響曲

 【農業機械交響曲】

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 少し前には、見渡す限り黄金色に輝いていた田んぼ。 台風がこの景色を見に来るとのニュースで、一斉に稲刈り、既に刈って干してある田んぼは脱穀が始まりました。

 朝もはよから稲刈り機や脱穀機のエンジン音があちこちから響きます。 まさに『農業機械交響曲第2番 だんだん畑』。

 今のところなんとか倒伏を免れている田んぼも、台風なんかが来れば完全にダウンしてしまいます。 倒伏してしまうと(倒れ方によりますが)、稲刈りに難儀することになります。

 いつぞやは我が家の田んぼが全倒伏し、稲刈りに普段の3倍の時間を要しました。 あんときゃあ大変でしたね。 ・・・と、同じような苦い経験を持つ田んぼオーナーは、『倒れる前に刈れ!』をスローガンのごとくブイブイと作業にかかるわけです。

 脱穀まで終わってしまった私はちょっぴり余裕ができて、早朝の田んぼをあちこち見て回りました。

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 ここは毎年稲刈りが遅い田んぼで、ヒガンバナとのコラボが長く見られるところ。

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 たぶん、台風が通過してから刈るんじゃないかな? まだ、稲刈りの準備をしている気配ありません。

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 ふむふむ、稲穂とヒガンバナはなかなかいいねえ。 自分の田んぼの畦にもヒガンバナをたくさん咲かしたいものです。 今度球根を移植しようっと。

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 早朝のもやっとした空気の中、しばし眺めていたら近くの田んぼから・・・。

 『ありゃ、たろくんじゃん』

 『おー、Oちゃん』

 『何してるで?』

 『ヒガンでるさー、・・・じゃなくて、ここのヒガンバナがキレイだから見にきただよ』

 『ほんなこんしちゃいんで手伝えし(そんなことしていないで手伝え) 今日はここ刈るだあ』

 『やだっぺ~』

 と、逃げるように去りました。 ぼやぼやしていたら、ほんとに稲刈り手伝わされることになるからなあ。

 

 【ワラ散らし】

 『ワラ散らし』がきちんとした作業名称なのかは知りませんが、脱穀の終わった藁束を裁断して田んぼに撒く作業です。 今後の野菜作りの保温保湿材として、そして結束する縄として、ある程度ストックしておき残りは肥料として活用します。

 無駄なく全て利用できるのが藁なのですな。 すんばらしい! エコの鑑。

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 で、登場するのが藁カッター。 かなり古いモデルですが、メンテナンスをしっかりしてるので、今年も調子よし!

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 ちょいサービスショット。 藁束を差し込むと、あっという間に細断されて飛び出してきます。

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 かなりの勢いがあるので、まんべんなく散らすことができるのですな。 しかし、暑い暑い。 機械を使っているから楽だろうと思われがちですが、そんなことはありません。

 エンジンの熱もあるのでしょうか、汗がぽたぽた焼きのごとく流れ落ちます。

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 こんな感じに撒けました。 左側に吊るしてある藁は、冬のハクサイ作りの保温用です。 なんとか降られる前に終わったあ。 これでまたまた一安心。 あとは11月の耕運で土に混ぜ込めば、来年の肥料として活躍できるのですね。

 いつもならしばらく先にする作業だけど、できれば雨で濡らしたくありません。 藁は湿ると乾きにくく、また地面に接しているとすぐにカビてしまいます。

 なのでカッターに入れたときにうまく散らないか、またあたりの空気がカビの埃だらけになり体に悪そうになるのです。

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 トンボちゃん、やっと終わったよん。

 

 【ナイトウォーク in だんだん畑】

 日中はいろんな作業に追われ、景色を堪能している時間がないのでゆっくり撮ることはありません。

 でも、夜・・・。 暗闇に響くのは自分の足音のみ。 ふふふ、こんなところを夜に歩けるのは、ここに住んでいる特権ですな。

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 ほんとは満天の星空を写し込みたいけれど、あいにくきっちり晴れるときがありません。

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 ここは〇〇さんち。

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 ここは〇〇さんちで・・・っと。 でもね、こうして『うし』に掛けてある稲束をみると、その人の性格がわかるのですよ。 きっちりしている人はやはりきっちり掛けている。

 で、雑多な人はやっぱり雑多。 それぞれのオーナーの顔を思い出して、思わず含み笑い( ´∀` )

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 今夜はちょびっと星が見えます。 あーした天気に・・・ならんか。 降水確率90%だあ。

 

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2022年9月15日 (木)

台風が来る前に・・・

 【いつの間にかヒガンバナ】

 日中はヤバいくらいの暑さが続きます。 もう、9月半ばなのになんだろねえ、この気温は。 それでも夜になると秋らしく、ちょっぴりひんやり&ちょっぴり物悲しい空気が辺りを包み込みます。

 夜間は寒いくらいなので窓を締め切ってしまうのですが、そうすると賑やかな虫の音が聞こえなくなり、それも情緒がないかな。

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 黄金色に実った田んぼを縁取るヒガンバナ。 そのコントラストが目を引きます。 暑くてもやっぱり季節ごとの花は忘れずに咲くのですな。

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 稲刈りを待つばかりの、黄金色に染まる大地。 今度の休みには台風が通過する予報となったので、その前に刈ってしまおうと一気に賑やかになってきました。

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 これはほぼ同じアングルで夜間に撮ったもの。 夜の棚田もなかなか風情があるんじゃないでしょか。

 月が明るくて、普通に撮ると田んぼが真っ黒になってしまいます。 それでシャッタースピードを遅くセット、上半分を手で覆ってシャッターを切り、ほどよい頃手を上げて全体を写すという裏ワザを使ってます。

 

 【台風が来る前に・・・】

 私も稲刈りが終わったと安心していられません。 台風が来る前に、脱穀を済ませておきたいのです。 せっかくよい天気で乾いている稲が雨で濡れてしまうと、また干し直しになっちゃいますからね。

 では父ちゃん、田んぼに行ってくるからね。

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 と声をかけたけど、暑いのでわんちゃん振り向きもしません。 うぬぬぬ・・・。

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 メンテナンスはキチンとしておいたので、絶好調の『シルベスターハーベスタ・スタローン』 田んぼのリングでファイトだぜ!

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 小さな戦車のようなハーベスタは、脱穀の機械。 台に『うし』から外した稲束を載せ、脱穀部に送り込んでいきます。

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 フィードチェーンと呼ばれる回転部に次々と稲束を挟み込んでいくのですが、うっかりよそ見などして手などを巻き込んだりしては大変。 事故だけには気を付けたいものです。

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 セットした袋に、籾がどんどん溜まっていきます。

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 袋がいっぱいになるとブザーが鳴るので、新しい袋にチェンジしていきます。

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 あとに残る、脱穀の終わった藁束。 なんか、『兵どもが夢の跡』みたいな感じがしてなんとも寂しい・・・。

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 米袋を回収して、『うし』も分解、撤収です。 一週間ほどの晴れ舞台でしたな。 考えれば農業機械だって、日の目を見るのは年に2,3日ってところです。

 儚いけれど、あと1日働いたら倉庫に眠ってもらうことになっちゃうな。 しっかりメンテナンスしてあげるから、来年も頼むね。

 

 とにかくお米を収穫出来れば一安心。 でも田んぼの仕事は、まだまだ終わりません。 待っている作業は・・・。

 ①田んぼの雑草刈り(畦や、田んぼの隅の雑草の除去)

 ②藁をカッターで細かくして撒き散らす(来年の稲の栄養となる)

 ③ケイ酸カルシウム(粒状ケイカル)散布 (来年の稲作のための下地肥料で葉茎強化、撒き散らした藁の腐敗促進?の効果があるらしい)

 ④耕運(荒起こし) (土を空気にさらすことによる活性化、また表面積を大きくし、潜んでいる病原菌などを冬の寒さで死滅させる効果があるらしい)

 でしょうか。 なので作業は田んぼが凍り付く前、11月頃までに行うので完全に眠りにつくのはそれ以降なのですな。

 

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2022年9月11日 (日)

落ち穂拾い

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 先日の夜間の集中豪雨?のおかげで、再びタプタプとなってしまった田んぼ。 その後、よい天気にも恵まれたので徐々に水は引いていきました。

 

 【稲刈り再開】

 まだ少々地面が柔らかいけれど、稲刈りはできそうと判断し再開することにしました。 どんどんやらないと、他の仕事も溜まってしまいますからね。

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 今日はラピュ田最上層の田んぼです。 おわっと、UFOがちゃっかり着陸しておりました。 ま、これくらいなら可愛いもの。

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 まずは半分刈り取って『うし』を作り、稲を掛けていきます。 こうすると、お手伝いしてくれる家族がいるときは刈る人と『うし』に掛ける人と仕事が分担できるので効率がよいのですね。

 一人のときは全面を一気に刈ってしまいますので、ケースバイケースですが。

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 刈った稲は、クローラーで集めていきます。 このクローラーはほんと助かるなあ。 稲束を集めて運ぶという力仕事が軽減されます。

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 刈り取りも順調に進み、最後の一列になるとホッとします。 でも、稲束を集めて掛ける方が大変な作業だと思います。

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 ありゃ? 無賃乗車じゃ。

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 自前のカマで稲刈りを手伝ってくれると嬉しいんですがねえ。 

 

 【自然は、心地よいばかりではない】

 田んぼに水を引く水路はとっくに水を切ってあるのですが、先日の雨の量が多かったのでしょう、ちょろちょろと流れがあります。 そこで何やら動くものが・・・。 ん? なんじゃらほい?

 《閲覧注意だす ヘビのキライな方は、クリックまたはタップして拡大しないようにしましょう》

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 じょわわわわ~! マムシではないか。 今年はこうした・・・『ヘビ』『スズメバチ』『ムカデ』『アブ』など、危険、不快とされる生物が多いと思います。 温暖化?・・・、高温、高湿度の年でしたからかな。

 ま、これも自然なのですな。 自然大好き~!なんて人が多いけれど、こうしたいろんな生物も包括しているのが自然だと認識しておるんかいな?と思う時があります。

 しかし、マムシはやっぱりヤバいな。 村の住民も、何人かマムシに咬まれ入院していますからねえ。

 ・村人Aさん(男性) 『おら、稲束を拾ったら一緒にマムシがくっ付いてただよ。 ぎょわわ』 (稲束にマムシが潜り込んでいたのに気が付かなかった)

 ・村人Bさん(女性) 『おら、台に乗って下りたら踏んづけただ。 はぎゃあ』 (果樹の手入れ中、足元にいた)

 ・村人Cさん(男性) 『おりゃ、夜に納屋にサンダルで入ったら踏んづけたー。 じゅごごご』 (足が倍くらい腫れた)

 ・村人Dさん(男性) 『おれん、畑にいてマムシ酒にするべと捕まえただ。 ビンに入れる時に失敗してパクっとやられたー。 じょべべべ』 (手が倍に腫れる。 ただしこれは自業自得)

 マムシは近づいても逃げないので、うっかり踏んでしまって咬まれることが多いです。 マムシだって人間を襲おうと待ち構えているわけではないけれど、相手の習性には気を付けないとね。

 どこかにいるんではないかという可能性を、常に頭に入れておくことが大切ですね。

 

 【気を取り直して】

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 さて、気を取り直して稲刈りの話に戻りましょう。

 しっかし、暑い暑い。 滴り落ちる汗で目が痛いぞ。 一応バッテリーでファンが駆動する『空調服』を着てはいますが、この暑さはヤバくない?

 こう暑いと効率が悪くなるというか、気力も溶けるというかなかなか作業がはかどりません。 ここの方言ではこうした『はかどらない』ことを『はかあいかん』といいます。 または短く『はかいかん』

 甲州弁ユーザー『ほいじゃ、はかあいかんら?』(それじゃあ、はかどらないよね?)

 標準語ユーザー『? 墓行かない? ??』

 ってな具合。

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 ほほほ、ここでちょいと絵画の世界へ・・・。 なんとなくフランスの画家、ミレーの『落ち穂拾い』を思い出し、自分を重ねてみました。 うーん、やっぱり絵にならんか。

 スカートをはかないといかんな。 って、そういう問題じゃないやね。

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 やっぱ、『タロケル・ジャクソン』にしましょう。

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 なんて遊びながらもここの田んぼは終了。 ふう、くたびれ~!

 残りの田んぼは、あと一枚となりました。

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2022年9月 9日 (金)

晴れ間を待って・・・

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 晴れの日が続かず、いつ稲刈りできるんべか~っと思っていましたが、やっとこさ晴れました。 まさに抜けるような青空。 最近、こんな青空は貴重です。

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 富士山のてっぺんのぽっかり雲。 富士山にこうした雲がかかるのは、『たろの富士山天気予報』によると晴れは長続きしないということ。 よっし、今のうちにできるところだけでも稲刈り始めるぞー!

 

 【稲刈り開始】

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 稲刈りの機械が入れる場所を作るために、『くろ』をあらかじめ手刈りしておきます。 『くろ』というのは、ここらの地域での呼び名でしょうか、『田んぼの隅』や『田んぼの端っこ』を指す言葉。

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 あとは機械で、じゃかじゃかと刈り取り。 今年は稲がほとんど倒れていないので助かりますな。 これが稲が倒れて(特に渦を巻くように倒れて)しまっていると大変。 一定方向に手作業で起こしながらとなるので手間ばかりかかってしまいます。

 しかし、あっちい、あっちい。 強烈な太陽光線に焼かれ、汗で野良着が重くなってきます。 う~み・・・、まだピチピチの若かった時の体力は、当たり前ですが今はかなりパワーダウンしているので、結構ツラい。

 田んぼ1枚刈るのがやっとだなあ。 ま、焦らずゆっくりでも確実にね。

 あり?、あんなにいい天気だったのに、いつの間にか曇ってきました。 いかんなー、『たろの富士山天気予報』は当たりそう。 とにかく、刈った分は『うし』に掛けてしまわねば。

 『うし』とは、稲を干すための物干し台みたいなものです。 やはり地域言葉?

 

 翌日は・・・。

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 やっぱり雨。 晴れが続きません。

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 中休みといえば聞こえがいいのですが、物事は中断されると余計心が折れるもの。 ほんとは一気に稲刈りをしたかったんだけどなあ。

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 その翌日は晴れたんだけど、これでもかと降ったので田んぼは水浸し。

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 先日刈った稲は、シートを掛けておいてよかった。 稲は切り口から水が入るとなかなか乾きにくいもの。 農作物作りのときに敷いて水分補填に使われるように、藁は保湿効果が非常に高いです。

 こうしておくと、先は濡れても乾くのが早いのですね。

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 まだ、刈っていない田んぼも再び水が張っています。

 田んぼにこう水が溜まってしまうと稲刈り機が泥にハマって動けなくなるので、晴れても稲刈りができません。

 

 【ちょいと寄り道】

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 田んぼには、まだ雑草が花開いています。 これは、ミズアオイの仲間の『コナギ』。

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 キレイな花だけど、水田の困ったちゃん扱いの雑草なのです。

 

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 こちらは水田ではないけれど、『クコ』の花。 秋には赤い実を付け、これはよく杏仁豆腐にのっているドライフルーツになります。

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 今度収穫できたら、ドライフルーツ作りに挑戦してみようっと。

 

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2022年9月 2日 (金)

UFO飛来の季節?

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 一日を通してカラッと晴れず、また重たいような雨の時間もあり・・・。 このところいつもこんな感じの空模様となっています。 稲刈りを控えた田んぼは、お日様が当たれば見事な黄金色に染まるけれど、なかなかそんな日がありません。

 

 【UFO飛来】

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 わんちゃんの散歩コースのひとつから見下ろす田んぼの様子。 みんな重たく頭を垂れて、収穫へのカウントダウン。

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 しかし天気が悪いのう・・・。 昨晩は雷とともにかなり降ったのでもしかすると・・・。

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 おお、やっぱりUFOの着陸跡があるぞ!

 

 うちの田んぼにも着陸したかな?

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 お子様体験用ミニ田んぼも豊かな実りだす。 奥の方は、伸びてしまったコスモス。 満開になると見事なんだけれど、コスモスって樹木のように太く固くなるんであとが大変になります。

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 ありゃあ~。 UFO着陸とまではいかないけれど、かすったな。

 実りの秋になると、こうしてUFOがたくさん飛来して着陸していくようになります。

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 宇宙人の観光だと思われますが、稲を倒されていくと稲刈りが大変になるんだよう。

 

 一部が倒伏すると連鎖的に広がっていくので、稲刈りを早めに済ませたいものです。 いつぞやは、全部が倒伏してしまって散々な年もあったからなあ。 あんときゃーほんと、大変でした。

 とにかく、きっちり晴れてくださいませませ~♪

 

 【一匹だけなら】

 鉢植えで管理しているミカンの木。

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 アゲハ蝶の幼虫の格好の餌になるので食べられまくり。 放っておくと枝だけにされてしまうので、不本意ながら駆除していました。 その後また一匹発見したけれど、一匹だけなら被害も少なかろうと様子をみていました。

 いつの間にか姿が見えんなーと探して見ると、蛹になってぶら下がっています。

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 落ちないよう糸でキチンと固定してあり、こういうのを見ると自然界ってすごいなあと感心します。 羽化の瞬間に立ち会えるのは、短時間ということもあってなかなか難しいということ。

 色が茶色くなってくるのがそのタイミングらしいので毎日様子を観察していますが、ぜひ羽化の瞬間を見られるといいな。

 

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