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2021年9月27日 (月)

ジュラシック田んぼ

 デザイン&機能的フォルムというものは、時として生き物をイメージさせることがあります。

 

 私は常々思うのは、この農業機械(稲わらカッター)は、どうしても恐竜に見えてしまうということです。 稲作の終盤の脱穀が終わり、ある程度の稲わらを野菜等の保温・保湿などの用途で保管する以外は、細かく裁断して田んぼに撒きます。

 昔は押し切りなど手作業で行っていましたが、近年はそれなりの機械があります。

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 それがカッターと言われる細断専用機械です。

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 まずはカッターの供給部に、藁束を入れます。

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 奥には無骨なローラーが、恐ろし気に回転しています。

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 藁束は一瞬にしてこのローラーに引き込まれ、その先で猛烈に回転しているカッター部で細断されていくのです。 よくここに藁が詰まって、それを取り除こうと手を入れて・・・きゃあ! と、あとは想像通りとなる事故もあるんですなあ。

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 細断された藁が飛び出してくる勢いもスゴイですよ。 思わずイタタ・・・。

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 こうして、ふかふかの布団よろしく細かく散らした藁は、腐って来年の稲の栄養となるのですな。

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 まさにジュラシック田んぼ・・・。 こんな風に塗装したいのですが、なかなか時間がとれないですねえ(^^;

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 ありゃりゃ。 藁束を拾い上げたら下にカニさんがいました。 サワガニ? こんなとこにいると干からびちゃうよ。 ということで、水路の方へ移動してもらいました。

 

 【りすの小道】

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 久々に、キャンプ場からアルバイトの声がかかりました。 当県は『まん防』は解除されているのですが近県は非常事態宣言中が多く、やむなく閉鎖されたままです。

 今のうちに・・・というわけではないでしょうが、遊歩道の整備と案内板の設置のバイトです。

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 『ぷぎゃっ!』 いきなりブタのような声がしたと思ったら、黒い影が逃げていきました。 ニホンカモシカです。 滅多に鳴かないので、今回は私の姿に相当びっくりした模様です。

 驚かせてスマンのう・・・。 ニホンカモシカを見送り、さあ仕事仕事。

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 杭をトンカンと打って、案内板を設置していきます。

 『りすのこみち』って? 社員の若い女性が『ここはリスがたくさんいるので、そう付けたの』 『ほほほう』

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 なるほど、足元をみれば『森のエビフライ』がいくつも。

 過去なんどか掲載しましたが、『森のエビフライ』とは松ぼっくりをリスが齧って実を食べた跡がエビフライのように見えるからです。

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 確かに『りすの小道』だね。 たくさんあるある・・・。

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 小さくて可愛らしいエビフライ。 生き物が造り出す、面白い造形の一つですね。

 

 【秋のドロップス】

 秋になると、様々な木の実が目立ち始めます。

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 まずは『アキグミ』 グミというと、お菓子のあまーいグミを想像してしまいますが、このグミは超酸っぱ! うーん、『アキグミ食べてスッパマン!』だなあ。 (このセリフの元ネタがすぐに分かる人は、それなりの年齢?) また、若干エグみ?のある酸っぱさかも?

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 こちらの青い宝石は『サワフタギ』 渓流沿いなどで見られ、漢字は『沢蓋木』 沢に蓋をするように茂るので、そう名付けられたとの説があります。

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 こんな感じで、隙間なく葉が広がるからですかね。 他の樹木も同じようだけど、名前を付けた人のセンスに一票。 しかし、この実・・・まっず! 生臭・・・。 後に残る不味さです^^;

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 そして『オトコヨウゾメ』  (男ようぞめ)とはまた変ちくりんな名前。 マズくて食べられないから『男』らしいのですが、なぜ男は不味いのか? 名前の由来のはっきりしない樹木の一つです。

 そんなに不味いなら食べてみよう・・・。 ぐわ! やっぱとびきり不味い! 生臭い! 確かに男は食うもんではないですな。

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 少し前にも載せましたが、ナツハゼの実もすっかり熟してきました。 再び試食。 くくう、酸っぱ! でも、我慢できないほどの酸っぱさではないかな。 慣れればクセになる・・・いや、ならないだろうな。

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 『ツリバナ』もありました。 この実は見るからに不味そうなので、味見なしです^^

 

 【新しい仲間作り】

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 前回の記事で、ゴヨウアケビの棚を一新したことを載せました。 そして、自家不結実性のため別品種のミツバアケビを植えることにしましたが、山にあるのは根が広範囲に張っていて移植が困難です。

 春に挿し木をして育てようと思うとともに、種があるから種から育ててみようという気持ちになりました。 ま、種からだと結実するのは5、6年先という記述もありますが、ものは試しです。

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 アケビの果肉は、このようにゼラチン状になってます。 これを食するんだけど、種ばかりで可食部は少ないかな。

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 内部を裏返してみると、わわ、なんかキショイ!

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 素朴な甘味を味わったあと、種をポットにいくつか植えこみました。 たくさん育ったら、山に帰してあげてもいいね。

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 左の黒いポットはミツバアケビ。 右側の赤い方はホオズキです。 このホオズキはここの自生種で、毎年小さな実しか付けないし、いかにも廃れそうなので増やしてあげたいと思います。

 

 【再び初冠雪?】

 今月7日に『初冠雪』と報道された富士山。 その後の平均気温だかが宣言の基準に合わないそうで、取り消されてしまいました。

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 そして日曜日の26日に、再び初冠雪を迎えました。 こう『初』が続いてしまうと、あまり有難みがないですなあ。

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 でも、富士山はこうして雪を頂いている方が、らしくていいと思います。

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 畑のコスモスが満開。

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 至る所に花開いています。 コスモスは意外と大きくなり、茎も木のように太く固くなるのであとの刈り取りが大変。 キレイだからと大事にしていたら、お礼に蔓延ってしまいました。

 

 また台風が来そうですね・・・。 天気が悪いと何かしら計画を立てていたことができなくなるので、ちょっと勘弁して欲しいなあ。

 

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2021年9月23日 (木)

ヒガンバナも色褪せて・・・

 つい先日までは妖しくも美しい花を咲かせていたヒガンバナも、色褪せてきました。 美しい時期の短い花だけど、それだけに印象に残るのでしょうね。 花期が終わると、これから葉がグイグイと伸びてきます。

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 朝晩の空気は心地よく頬を撫でていくけれど、日中はまだまだかなり暑いです。 気になっていた休耕田の草刈りを汗だくになりながら済ませましたが、今年の作業を全て終えるまでにはもう一回は刈らないとならないかな・・・。

 今年は何回刈ったんだろ・・・4回は下らないと思います。 春、初夏、盛夏、そして今回。 雑草の驚異の生命エネルギーには感服いたしまする。

 

 【林床には・・・】

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 ホウキタケの一種でしょうか? そういえば、今年はあまりキノコ探しをしなかったなあ。

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 爬虫類の肌のようなキノコ・・・オニイグチ。 よりも、そのそばの小さく黄色いキノコの方が気になるな。

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 透き通るようなレモンイエロー。 アキヤマタケ?にしては小さいような。

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 こっちは鮮やかな赤。

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 ベニヒガサかもしれません。

 しかし、赤や黄色は見つかっても、青色のキノコはなかなかありませんな。 私はソライロタケという、珍しい青いキノコに出会ってみたいです。

 

 【凸凹の実】

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 奇怪な実を発見。 おりゃ? これはコブシの実ではなかろうか。

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 葉の形状からしてもそうですね。 コブシという名前は、この実が拳を握った形からという説もあります。

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 しかし、ちょっとグロテスクですな。

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 思ったより固い実ですが、割ってみました。 すると赤い種がボロロン・・・。 秋が深まれば、この果肉?自体も赤く染まるはずですが、中の種は既に赤いのですね。

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 果肉部分を、少しかじってみました。 う、やっぱり不味い! でも生臭さの中に、香り(刺激)のある味。 例えれば、若いショウガのような味かもしれません。 ぺっぺっ! もういいや・・・w

 

 このコブシの木は野生のものなので、山の中にあります。 ふと見上げると、見慣れたものも・・・。

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 あややややや、キイロスズメバチの巣ではなかろうか。

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 推定直径30cm。 木の枝が曲がってちょうど傘のようになっている、なかなかよい物件のようです。 これ以上ハチに刺されたらヤバいので、刺激しないようその場を去りました。

 

 【棚の取り替え】

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 これはゴヨウアケビの樹。 昔、アケビを採ってきて庭にプププと種を飛ばしておいたら芽が出てきました。 さすがに庭では藪化してしまうので、畑に移植しました。

 そのときに簡易に作っておいた棚ですが、ちょっとアートでないので新しくしたいなあと思っているうちに成長してしまいました。 いかんなあ・・・。

 それに、アケビは自家不結実性なので、できれば他品種を混植したい。 ミツバアケビを採ってきて植えたいけれど、これでは棚が小さすぎです。

 単管パイプなどでしっかりしたものを作ろうかと思いましたが、単管やジョイントパーツ、パイプ切断工具等必要部材を試算してみると3万円弱。 ちょっともったいないかも。

 そこで、園芸コーナーをウロウロしていると、トマトの雨よけハウスなるものが目に付きました。

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 これでいいじゃんと、早速購入。 でも意外と耐久力が無く、2セット買って強化。

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 これに、アケビの蔓を絡ませればこんな感じ。 冬になったら剪定して、もう少しさっぱりさせます。 そして山に生えてるミツバアケビを植えれば、人工授粉は不要になるね。

 

 【ちょっと意外?】

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 先日拾っておいたギンナンをキレイにしました。 やはり粒が大きいねえ^^

 新たにまた実が落ちてるので拾ってきましたが、まだ実が固いようなので水につけておきます。

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 いまさら気が付いたのですが、なんか水を弾いてない?

 ブドウの表面などでよく知られていますが、フルーツ、野菜には水分の蒸発や病原菌から自身を守るために表面にロウ状の物質をまとうものがあります。 『ブルーム』と呼ばれ、意外や鮮度の判断にもなっています。

 キュウリもそうですが、白っぽい粉のようなブルームが残留農薬のように見えることから、このブルームをまとわない品種のキュウリがあるそうな・・・。 人間、見た目に惑わされやすいというか、知らない人が多いのでしょうね。

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 さすればこれは『ブルーム』なのでしょう。 ギンナンでは聞いたことがないけれど、水を弾いているのは事実です。

 

 植物も次世代に命を繋げるべく、様々な知恵で身を守っているんだね。 自然はやっぱりすごいや・・・。

 

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2021年9月19日 (日)

雨の一日 晴れの一日

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 三連休初日の土曜日は、台風の影響により一日中雨・・・。 午後には熱帯低気圧に変わりましたが、低気圧には違いありません。 雨ではさすがに外作業はできませんので、機械のメンテナンスを行いました。

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 これからの田んぼの作業で登場する、稲わらの裁断機(カッター)。 この機械で稲わらを細かくして田んぼに撒き、その稲わらは次年の田んぼの栄養となるのです。

 しかし、あらら・・・始動してみると、走行の駆動力を伝えるベルトが緩んで旋回動作で外れてしまいます。

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 経年劣化で、ベルトの弾力が無くなっていました。 うーん、やはり年を取ると人間でも、ハリが無くなるからなあ・・・。 とにかく、新品を買ってきて交換することに。

 人間もこうしてガタがきた箇所をすぐに新品に交換できるといいのですが、そうもいきませんな。

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 交換を終え、調整をして締め付け。 うん、今度はちゃんと動作してくれました。

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 ここが稲わらを切り刻む刃の部分。 ヤスリで研いで鋭くしました。 よっし、これでいつでも出動できます。

 

 翌日の日曜日は一転、眩しいような空・・・晴れ間が覗きました。

 田んぼの方は水浸しなので、畑の草刈りでもいたしましょう・・・。 でも、早く脱穀までやってしまってよかったな。 

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 でっかいアケビがいっぱい。 秋の山の幸です。

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 氷砂糖にホワイトリカーで、アケビ酒を作ります。 あ、レモンがなーい。 明日買いに行こう。

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 畑のギンナンも、雨でいくつか落ちていましたので拾ってきました。 熟す前に落ちてしまったので色が悪いけれど、やっぱでっかいなあ。

 

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 今日は何かと余裕があって、わんちゃんの散歩もじっくりすることができました。

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 ここは棚田を一望できる視点場のひとつ。 ボランティアの手で整備しているんだけど、さすがにこの時期は忙しくて草刈りができません。 お~い、草伸びてるよ~!

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 寄付で設置されている、このベンチはわんちゃんの定位置。 ぴょんと飛び乗ります。

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 夕刻には雲が多くなってきたけれど、明日も晴れの予報。

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 明日は田んぼ周りの除草ができそうかな。

 

 暮れなずむこの時期独特の景色を眺めていると、なんか別の惑星に降り立ったような気もします。 

 

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2021年9月16日 (木)

兵どもが・・・

 周囲がバタバタしています。 この時期の風物詩、稲刈りがあちこちで始まってるのですな。

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 これは日曜日の様子。 黄金の草原は消え、代わりに『ウシ』と呼ばれる稲干し台が並びます。

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 あまり好天気とは言えない9月ですが、たまにはスカッと抜けるような空はやはり気持ちがいいですねえ。

 

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 ここ一週間ほどで、あっという間に伸びて花開くヒガンバナ。 赤と黄緑のコントラストが美しいのですよ。 でも、稲刈りするまでの短い風景なのです。

 

 【脱穀作業 -稲コキ-】

 ここらでは、『稲コキ』と言う脱穀作業。

 台風が折れ曲がるように進路を変え、土曜日はこちらでも大雨の予報。 なんかヤバいなあ・・ということで、急遽脱穀を行うこととなりました。

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 脱穀はハーベスタの登場。 大きな田んぼではコンバインが効率がよいのでしょうが、ここは小さいか、ヒョウタンのようにねじれた田んぼばかり。 小回りを考えると、ハーベスタクラスが使いやすいです。

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 まず供給台に、干してあった稲の束を置きます。

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 回転するフィードチェーンに束の根元を挟みます。

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 フィードチェーンに送られ、脱穀された稲わらは右側に排出されていく仕組みです。

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 その間、5,6秒というところでしょうか? しかし、よそ見をしていて、このフィードチェーンに手首を挟まれる事故も聞きますな。 機械と言うものは、どうしても危険部位が露出するところもあり、また非情(察して止まってくれない)なので慎重に作業しなくてはなりません。

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 脱穀部分は、突起のたくさん付いた『こぎ胴(ドラム)』が高速回転しています。 うっかり触れたりすれば、指など一瞬で吹っ飛んでしまうでしょう。

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 籾はスクリューで運ばれ、袋に溜まっていきます。 二股になっているのは、袋がいっぱいになったときのオーバーフロー分を逃がすためです。

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 一袋は約30kg。 田んぼから運び出して倉庫に収めるのも一仕事です。 筋力低下か、年々重くなっている気がするなあ。

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 脱穀を終え、稲を干しておいた台も片付けると急に寂しいような気持ちになります。 まさに『兵どもが夢の跡』ではないでしょうか?

 

 

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 こちらは残念ながら、去年のお米(古米)です。 新米が収穫できると売れなくなるので、精米して職場の人たちや知人に配ってしまいます。 古米は6袋分もあったので、結構な数になりました。

 

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 いろいろしていたら暗くなってしまいました。 あー、くたびれた。

 でも、脱穀までしてしまってよかったな。 ここで大雨にでも降られれば、作業が先送りになってしまいますから。 できることはできるときに、できるだけしておくことが良いと思います。

 さすれば、他の事が重ならずに始められるんじゃないのかなあ・・・。 (持論です)

 

 しかし、土日の雨が心配。 ハザードマップに入っている限り、土砂崩れなどの災害は免れないけれど、危険個所の点検だけはしておこうと思います。

 

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2021年9月12日 (日)

9月のメインイベント・・・

 どうも天気がさっぱりしません。 ようやく晴れたかと思えば午後には雲がもくもくと空を覆うなど、あのカラッとした9月はどこ行っちゃったんでしょうね。

 田んぼの稲は、重たげに頭を垂れて今にも倒れそう。 この休みのうちに一気に刈らないとまた週末の天気が怪しそうなので、稲刈りスタートでございます。

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 思ったより田んぼが柔らかい・・・。 これは、木曜日に降った雨のせいですね。 かなり降ったもんなあ・・・。 稲刈り機が泥にハマらないよう慎重に。

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 まずは稲刈り機が入れるよう、あらかじめ手で刈っておきます。 こういう作業をここらでは『くろを刈る』といいますが、方言なんだろうなあ。

 『くろ』は、『端っこ』『角っこ』などの意味です。 この土地に住み始めた頃は『くろを刈ってくりょう』と言われても、何だか分からなかった思い出があります。 それが今ではこの土地の言葉の通訳ができるほど成長いたしました。

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 あや? こんなところにセミの抜け殻」が。 つい先日までは水が溜まっていた田んぼなのに、なんでセミが上ってこれるの? うーん、不思議じゃ。

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 とにかく、稲刈りじゃあ。 タイヤに泥が詰まって滑るけど、刈るべし刈るべし。

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 最後の一列になると、ホッとします^^ でも、刈ったあとは稲を干すための干し台を作らないとなりません。

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 ここはちょっと苦労した田んぼ。 稲が雨で倒伏してしまっています。

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 でも、まだラッキーなことに同じ方向に倒れているので、掬いあげるように刈ることができました。 これが、縦横無尽の方向に倒れてしまうと、手で一株一株方向を揃えてあげないと刈ることができません。

 しかし汗がダラダラ。 機械を扱っていると外見的には楽そうですが、とっても暑いのですよ。

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 干し台に刈った稲をかけたこの風景は、何とも言えない雰囲気がありますね。 カラッと晴れてくれれば3日ほどで乾くのですが、どうも空模様がいかんなあ。

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 刈った根元から水が浸入すると乾きにくいので、雨が降りそうなときはブルーシートをかけます。

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 ちっちゃい子の体験コーナーのミニ田んぼも刈り頃。 ちっちゃい子のために作ったけれど、ちっちゃい子などいないので結局私のおっきい子体験コーナーになってしまいました。

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 ま、いつかはほんとにちっちゃい子が稲作してくれるかもしれませんな。

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 この休みの間にみんなもっとガンガン刈るかと思っていたけれど、棚田の方はまばらです。 もたもたしてると台風来ちゃうよ~! 倒れちゃうよ~!

 

 【ちょいと寄り道】

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 前々回、『ギンリョウソウ』と紹介したものですが、間違いが・・・^^; 正確には『ギンリョウソウモドキ(または、アキノギンリョウソウ)』だそうな。

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 ギンリョウソウであれば、花の中心が青くなるのに変だなあと思っていました。

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 果実(さく果)になるのも、ギンリョウソウモドキの特徴ですと。 (ギンリョウソウは液果)

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 種が残っているかな?と思いましたが、空っぽ。

 

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 近くにあった『ミヤマウズラ』 葉の模様がウズラの羽の様子に似ているからと付けられた名前のようです。 ウズラの卵は知っているけれど、ウズラは生では見た事ないなあ・・・。

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 残念ながら、花は終わっていました。

 

 【さすがにくたびれる】

 稲刈りは、暑さとの戦いでもありました。 衣服がすぐに汗で重たくなり、何回も着替えました。 それと、稲刈りしてると近所や顔見知りの人たちが止まって話しかけていくので、立ち話をしていて仕事がはかどらないことも効いたし・・・w

 まあ、田舎はこうしたコミュニケーションが多いので、お街の人には煩わしいのでしょうな。 でも、そうした付き合いを大切にしておくと、自分にプラスになることも時にはあるもので。

 いろんなアルバイトの口も、入ってきますしねえ。

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 家に戻ると出迎えてくれるワンちゃん。 とうちゃん、頑張ってきたよん♡

 

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2021年9月 6日 (月)

青き野良着をまといて・・・

 この時期になると、降りてくるのですよ。 

 大地を埋め尽くす黄金色の絨毯に、『風の谷のナ〇シカ』ならぬ、『風の田のタロシカ』が・・・。

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 とまあ、過去何回もこのナウ〇カネタを使いましたが、今年もまた使わせてもらいます・・・^^;

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 すっかり実った稲が、重たげに頭を垂れています。 稲刈りをしてもよい頃合いなのですが、いかんせん天気が悪い・・・。

 晴れていたかと思うと、いきなりの雨。 9月に入ってそんな日が続きます。 日が差すと、眩しいくらいに黄金色に輝くのですが、こう曇り空では黄金の輝きは今一つ。

 タロシカくん、稲刈りのタイミングがうまくつかめないなあ。

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 しかし雨続きで、稲が倒伏してしまった田んぼもあります。

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 ここはマズい! 7割は倒れてしまいました。 こうなると非常に刈りにくいのですな。 同一方向に倒れてくれればまだ良いのですが、渦巻くように倒れてしまうと手作業が増えて大変です。

 うーん、この田んぼは『ラピュ田』にあります。 あ、『風の谷のナ〇シカ』と『天空の城ラピ〇タ』が混在してますねえ・・・。 まあ、自分が面白ければ、何でもよいのですな。

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 土砂降りになったかと思えば、青空。 雨は、せっかく乾いた田んぼがぐちゃぐちゃになってしまうので、しばらく控えて欲しいもの。 ぐちゃぐちゃでは、稲刈り機がスムーズに動けないのですよ。

 今週の土日には、稲刈りができるでしょうか?

 

 とにかくいつでも稲刈りができるよう、機械のメンテナンスをします。

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 義父が使っていた稲刈り機なので、だいぶくたびれています。 もう20年以上前のものではないでしょうか? 清掃とメンテナンスでなんとかもたせているのですな。

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 年に2,3日の稼働でしかありませんが、オイル交換は毎度しています。 長く使うため、割と高価なオイルをば・・・。

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 可動部分にもオイルを含ませ、いざ始動・・・。 ほっほ、一発でエンジンが元気に回り始めました。 去年の使用後にも、念入りにメンテナンスしておいたからなあ。

 あと、何年稲作ができるかわかりませんが、それまではなんとか頑張ってくださいな。

 

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 あちこちで、賑やかに稲刈りが始まるのももう少し・・・。 その前に、眩しいほどの黄金色に輝いて欲しいものです。

 

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2021年9月 1日 (水)

森のタマゴ

 煮えるような暑さもようやく落ち着き、暦は9月に入りました。 通り過ぎる風が、心なしか寂しさを含み優しく肌を撫でていきます。 稲刈りを控え、またはっきりしない天気が続きそうなのが心配です。

 

 【遅ればせながら・・・】

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 今になって、玄関先の水鉢のハスの花が咲きました。 花は真っ白・・・。

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 初夏に何種類かのハスの苗を水鉢に植えたのですが、待てども蕾がつきません。 あきらめていたところ、8月中旬頃にこの白い種類だけに蕾ができたのです。

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 ハスの花の寿命は3日ほど。 それでも、玄関先を飾ってくれた美しい花でありました。

 

 【野山を歩くと】

 野山をゆっくり歩くと、木々に実がついているのに気が付きます。 車で走ってしまうとまず気が付かない小さな実は、のんびり歩きができる人だけの森の宝物なんですな。

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 そのうち真っ赤に染まるオトコヨウソメの実。

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 こちらはナツハゼ。 ブルーベリーの仲間ということです。 食べられるということで口に含んでみましたが、すっぱ! 酸味が強く、一つ食べればもういいかな?

 ジャムに加工したほうがよさそうな酸っぱさでありました。

 

 【森のタマゴ】

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 秋の気配とともに、森で目覚める山の幸・・・キノコです。 これはタマゴタケ。

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 幼菌のうちは、まさにタマゴ。

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 キノコは成長が早く・・・。

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 翌日にはこのように開いてしまいます。

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 見るとあちこちにタマゴがごろごろ・・・?

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 よーし、今夜はキノコ料理になりそうです^^

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 これなんか、割れたばかりのコロコロタマゴ・・・。

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 色が鮮やかなので毒キノコと思われがちですが、美味しいと評判の(キノコフリークの中で)キノコなのですな。

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 塩水にちょいと浸して虫を除きます。 野生のものはゴミや虫がどうしてもついてしまいますからねえ。

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 夕食にプラス一品。 タマゴタケのバター炒めでございます。 味はまあまあかな? 好きな人は大好きのようですね。 次は、味噌汁に入れてみたいと思います。

 

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 タマゴタケと同じところにギンリョウソウも育ってました。

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 前年の果実も残っているのも、またユニークだなあ。

 

 【庭の星 -アケボノソウ-】

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 我が家の庭の片隅・・・。 ここの土地は太古から?稲作が行われてきたので、水路が縦横無尽に走っています。 それでどうしても水の沁み出すところがあり、庭の一画も一部湿原のようになっているのです。

 そして、そこでそれなりに育つのが湿原性の植物たち。 

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 花弁の斑点を、曙の星に例えたというネーミング。 世の中にはセンスの良い人がいますね^^

 

 アケボノソウは、以前近くの山際に生えていたのを見つけ、種を採取して庭の一画にパラパラと蒔いたものです。 皮肉なことに、もともとの自生地のアケボノソウはその後の土砂崩れ等により消滅。

 今では私の家の庭や畑で元気に育ち、今年は150株ほどになってます。 ちと増えすぎ?^^;

 毎年無事に咲いてくれる山野草を、ゆっくり眺めるのも一興です。

 

 【深夜のもにゃもにゃ事件】

 草木も眠る丑三つ時。 何か気配がしたのですよ・・・。 というか何者かが確かに近くにいたのです。

 私はその時は、うつぶせに寝ていました。 するとおでこのあたりが急にもにゃもにゃしたので目が覚めてしまいました。 何気なく手でおでこをはらったら、ぱさっと何かが落ちたのです。

 薄暗い常夜灯の下、それはするすると動きだしました。

 

 一気に意識がはっきりとした私は飛び起きました。 布団を這っていくヒモのようなもの・・・ムカデだ! 10cmくらいのムカデが、逃げていきました。

 ムカデには下手な殺虫剤より、低温の冷凍ジェットを噴出して殺虫するスプレーが一番いいです。 あとがベタベタしないし、あっという間に動かなくなります。

 『-85℃冷凍殺虫ジェット』スプレーが我が家の備品の一つなので、さっそくそれで退治。 ふう、やれやれ・・・。  ムカデは逃がしてしまうと、あと寝られなくなりますからねえ。

 刺されないでよかったわい。 それでも、ムカデが這っていたおでこのあたりがしばらくチクチクしていました。

 

 私は過去1回だけムカデに刺されたことがあります。 何しろ痛かった。 そのときは座布団にムカデが居たのに気が付かず、座ってしまったのですな。

 『ムカデが先に座布団に座っていたのにあんたが悪い!』と嘲笑されましたが、もう刺されたくないものです。

 お街の方は田舎暮らしに憧れるようですが、こうした危険生物(人間が勝手に危険としている?)、ムカデ、ハチ、ヘビなども自然の一部だということを忘れないということですね。

 

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