ほかほかの暖かさで、様々な樹木が花を咲かせています。 いくつかあるわんちゃんの散歩ルートのひとつには、みごとなコブシ。 目の覚めるような純白が眩しい・・・。
すぐ近くまで開拓工事があって、重機などが唸りを上げています。 この木も伐採されるのかなあと危惧していましたが、ぎりぎり外れていて残ることができました。
我が家からも遠目で見られるので、毎年の風物詩だもんなあ。 世の中、変化があるのは仕方がないけれど、いつもの風景がなくなってしまうのは寂しいもんね。

【投桃報李】
ここの生産物で、主要な果樹が二つも入った四字熟語。 桃を贈ればスモモをお礼に贈られるという意味から、善意を施せば相手も必ず報いるという例えです。
まあ、実際にはそんなこともない事の方が多いのかな? 私的にはスモモの方が出回るのが早いので、順序から言って『投李報桃(とうりほうとう)』ではなかろうかと、つまらないことを考えてしまいました^^;

とにかく、スモモの花が一気に景色を染め始めました。 ピンク系の花は、受粉樹に使われる品種のハリウッド。 このハリウッドから採取した花粉を、他品種の花に受粉させるのです。
ここらへんで聞く品種は、貴陽・太陽・大石・ソルダム・・・サマーエンジェルなんてのもあったなあ・・・そのあたりでしょうか。 スモモ農家に知り合いはいないので、詳しくはわかりません。

ここからはしばらくスモモの花の写真をば。 しかしスモモ畑とはいいながらも、鉄塔や電線など目障りな人工物がやたらと多くてなかなか純な写真?は撮れませんな。

ところどころにある神社も、この時期は賑やかになります。

剪定をして枝を減らしているとはいえ、花は塊となってわいわい咲きます。 摘蕾~摘花作業も大変です。

しかし、この幹のネジレ・・・気になります。 人為的なのか?
しばしうろうろしていると、見た事もない幹に遭遇。 それに丁度、ぱふぱふと受粉作業をしておる! わお、ぱふぱふしたーい♡
遠目で眺めていると、農家の方が私の視線に気が付いたのでしょう。 『もっと近くにくればいいじゃん。 撮ってもいいよ』と言ってくれました。 おおおお、ラッキーじゃ。
ふふふふふ・・・。 心根は越後屋でも、外見は心優しい『越後のちりめん問屋』に見えるのでしょう(笑) だいたいこんな風に展開するので得することが多いです。
《越後のちりめん問屋とは、水戸黄門のTVドラマの序盤で、身分を隠して使う職業。 『私は越後のちりめん問屋の隠居、三右衛門と申すもの。 そして旅の友の者たちでございます』 と自己紹介します。
物語が進むと、周囲の者がただ者ではない品格と威厳に気付き、『いったいあなた様はどんなお方で?』に『ただのお節介の旅の隠居ですよ』とごまかします。 詳しくはドラマを観よう! BSで流しているよ》
あ、脱線しました。 とにかく『いいですか~』 喜び勇んで巨木というか老木の根元に。
しばし世間話をしたあと、気になっていたことを聞いてみました。 『この幹のネジレは作るのですか? それとも自然に?』
『これは、自然にそうなるだよ』 方言も強く説明が難解でしたが、とにかく人為的ではないとのことでした。 でも、不思議だなあ・・・。

これが、ぱふぱふ。 ・・・といっても私がそう言ってるだけですが、こうした道具を使って受粉作業を行います。 道具には梵天と言われる耳かきの反対側の白いモフモフの大型版みたいのものや、こうしたハタキのような鳥の羽があります。
以下、少々妄想が入ってます。
『そこのお・に・い・さ・ん、おねいさんと一緒にぱふぱふしな~い?♡』
『うん、するする~♡』
『じゃあ、一緒に ぱふぱふ♡♡ ぱふぱふ♡♡』
『うひょ~( ̄TT ̄) ブー♡ 』
はあはあ・・・。 あんま面白くないぞ。

スモモ農家はもう大忙し。 邪魔にならないようお礼を言って退散しました。