朝晩は、もう寒いといってもいいほどの冷たい空気。 気の早い木々が時折吹く風に葉を散らしているのも、心なしか風情があるような。
稲作は収穫を終えましたが、あとの作業はまだまだ続きます。 まずは脱穀を終えた藁を裁断して田んぼに撒かなくてはなりません。 この藁が腐って来年の栄養となるのですね。

ということで、藁カッターの出番です。 これは年代物の機械で、生誕40年近くになりますか・・・。 義父の時代からのロートルなので、調子の悪い事。 壊れても、もう部品が無いという事なのでメンテナンスをきちんとやっていますが、それも限界に近づいていそう。 自分の可能な限り代替えの効くパーツは交換&清掃していますが、いつまで持ちこたえてくれるかな?

この機械が裁断された藁を吹き出す様子は、怪獣が火を噴いているいるようで面白い。 おお、快感、快感^^;

藁を流し込む部分の奥には、ローラーがグルグル回っています。

藁束を入れると、このローラーがグイグイと奥に引き込んでいきます。

その先には、勢いよく回転するカッター部。 ここで、短く切られて吐き出すわけですね。 もちろん手などを巻き込まれたら、一瞬にして細切れになってしまうでしょう。

たまに藁が詰まることがありますが、慎重に取り除かないと一生困ることになりかねません。 農業機械と危険とは隣りあわせなのですね。 どうしても機械は危険部が露出してしまう部分があります。 詰まった時や点検などは、必ずエンジンを止めるという、基本的な事をキチンとすることが大切ですな。

田んぼに積み重なっている稲束を拾って、機械に通そうとしたら・・・。 何かいる! ヘビだ!

ヤマカガシの子供ですね。 幼蛇のうちは、首の周りに首輪のような文様があります。 カラフルなヘビで、その成蛇は美しささえ感じます。 かなりおとなしいヘビなので、まず向かってはきません。
ただ、毒はかなり強力でマムシより強いそうです。 昔は無毒と思われていましたが、後に有毒種に転身。 私も以前は尻尾を引っ張ってみたりしましたが、咬まれないでよかったわい。
私の怖いヘビは、やはりマムシ。 カレ(またはカノジョ?)は逃げないでじっとしているので、うっかり接近してしまったらアウトです。 以前、村の飲み仲間の2人が相次いで咬まれて入院したので、3人目は誰かなんて酒の肴となっていますが、実際は驚異ですね。
山の中の田んぼなので、ヘビも藁に潜り込むのでしょう。 『いきなり稲束に手を突っ込んだらいかんぞ』と農業仲間の言う通り、まず足で転がして確認したりする注意も必要ですな。
こうした生物もいるのが自然です。 『自然大好き!』なんてキレイな表面ばかり愛でているお街の方がよくいますが、こんな危険も潜んでいるという事を忘れてはなりません。
・・・という私も、土曜日にスズメバチに刺されました(-_-;) 激痛、『痛ってえ!』
キノコを探していたら、巣が近くにあったのでしょう。 いきなり手の甲と、膝近くの2か所をジクっとやられました。 一番腫れたのは2日後。

また、ドラえもんの手になってしまった。 もう何回もハチに刺されているので、慣れて?いるのですが段々重症化してきているみたい。 次に刺されたらヤバいかもなあ・・・。 とりあえずキンカン塗って、保冷剤で冷やしましたが夜に痛痒く、さらに熱が出て寝られません。
その前にはヤマビルに血を吸われる事件もあったし、やはり温暖化で環境が変化しているのも原因にあるのでしょうか?
さて、この藁を散らした田んぼ・・・。 なぜかワンちゃんが大好き!
まずは藁の匂いをクンクン。 この写真の後ろに写っている干した稲束は、冬の間に野菜や果樹を保温するために残しておいてます。 稲は役立つことがたくさんある優れものです。
お米の収穫はもちろん、残った藁は肥料に、保湿保温に、そして縛る縄に・・・。 無駄な部分がありません。

ワンちゃんダッシュ! 走る走る、RUN・RUN・RUN。

リードを持つ私も引っ張られて走らされます。 おいおい、止まれい! こっちの息がキレちゃうよ。

ようやく落ち着いてコスモスのところへ。 コスモスが満開、畑が花畑のようです。
秋色があちこちを飾っています。 季節の移ろいは着々と進んでいますね。 日本ならではの季節の変化、大切にしていきたいものです。
