ブログの更新が私としては滞ってしまいました。 ネタはないことはないのですが、最近夜に本を読むようになり、それが意外と面白くて更けるまで読み進めてしまいます。
私は時代小説・・・というか、江戸時代を舞台とした捕物帳、人情話などが大好きで、ちょくちょく読んでいます。 今は『大富豪同心』ですね。 現在22巻まで出版されているので、当分楽しめそうです。
江戸一番の豪商のぼんくら放蕩三男坊が、心配した祖父の勝手な計らいで同心になるのですが、もともと世間知らずで吉原通いの遊び人。 剣もダメ、腕力もなしのヘナチョコなのでまともな仕事もできないのに、なぜか人を惹きつけるものを持っています。
また、その浮世離れ?した言動に周囲が勝手に切れ者だ剣豪だと誤解して恐れられ、尊敬されて知らず知らずのうちに事件を解決していってしまう(周囲の者が?)という軟弱捕物帳なのですが、なぜか面白い^^;
巻によって微妙にキャラのイメージが変わる?のが気になるのですが、気楽に読めるのがいいのかも。 読んだあとは、自分も同心になった気分にもなれるので『たろすけ同心』なんていうタイトルになりました。 捕物帳まではいかないので、漬物帳だけどね。
さて、今回の漬物帳はいかに・・・
【ボランティアの朝】
明け六つ(早朝6時頃) 棚田の脇に有志たちが集合しました。 皆、手に手に物騒な獲物を抱えています。
たろすけ同心『こりゃこりゃ皆さんお揃いで・・・。 討ち入りでもするつもりかい?』
皆の衆『へい、同心様。 これから、皆で雑の草の成敗を致すところで』
たろすけ同心『それならあたしもお手伝いしましょうかねえ・・・』
ボランティアの雑草刈り。 刈払機(草刈機)のエンジンが一斉に早朝の空に響きます。

放棄された田畑、法面などを一斉に刈ること30人余。 やはり人手があれば広い範囲もあっという間ですねえ。

放棄された田んぼには花の種を蒔いているので、今はちょうどポピーが群生しています。 地元をキレイに守るのは、地元の人の手で・・・。 決してカメラマンのためにキレイにしているのではないので、景色を見に来る方はマナーをしっかり守りましょう。
地元の農作業の邪魔をしない(迷惑駐車)。 ゴミ捨てダメ。 農地に勝手に入らない。 早朝深夜に来て騒音、大声を上げない・・・などなど。 まあ、マナーの悪い人は自分がマナーが悪いとは思っていないので『マナーを守りましょう』なんて言っても無駄。
どんどん注意させていただきますぜ。 文句垂れたらお縄じゃ!
【たろすけ同心 吉原・・・否、野原で遊ぶ】
裏山にはいくつか遊歩道が作ってあるのですが、よく整備されていたのは過去の事。 現在では苔むすうらびれた散策道となっています。 そして見向きもされない小径には、山野草が密かに花開いているのでありました。

まず目についたのはクリンソウ。 花が段になって咲き、その姿が仏閣の九輪に例えられて名が付いた湿地に育つ植物です。

遠くからでも目立つ花の色。 今年は一株しか見られませんでした。
『くるしゅーない、もっと増えてよいぞよ』って、これは同心クラスの台詞ではないですねえ・・・。

テンナンショウの仲間。 最初ユキモチソウだと思ってホクホクしたら、どうも違うみたい。

花序がマシュマロのよう。

中を覗き込みます。 フーム、何とも言えんな・・・。 この同心にもよく分らぬことが多いものだわい。
【たろすけ同心 畑でも遊ぶ】
この仏炎苞で重ねたのが畑の雑草、カラスビシャク。

雑草とは言っても、ここらではあまり見かけなくなりました。 雑草の世代交代があるんかな? 最近は外来の新雑草が勢力を増しているようです。 (このカラスビシャクも、もともとは外来のようですが)

仏炎苞を広げると、こんな感じ。

ひょいと伸びた花茎?はくっ付いているわけではなく、取り外しができます。
しかし今回『たろすけ同心』がお縄にしたいのはこちら・・・。

現在畑で勢力を増している雑草。
私はこのカタバミの一種の名前を二度見してしまいました。 その名も『オッタチカタバミ』・・・むむむ。 だれが名付けたのか、なんとなく下品なリズムのあるネーミング。 でも、これが正式名称なので仕方がないけれど、いつかお縄にしたいもんだわい!
【たろすけ同心 畝を作る】

こちらは3列作った畝。 これから落花生『おおまさり』を植える下準備です。 でも、肝心の落花生の苗は・・・。

ようやくこのくらい。 冷える夜が続いたせいか、今一つ移植するには早いなあ。 でも、できることはどんどんしておかないとね。 溜めると大変になります。

わんちゃんを畑に連れていったら、さっそくこの畝を掘ってしまいました。 うぎゃあ! お縄にしてくれる・・・わけないよな。 悪さをしても、君だけは目溢ししてあげよう。 袖の下はないけれど、それは同心の心が広いからじゃ。
【たろすけ同心 無駄足を踏む】
24日、日曜日の夕刻。 金星と水星、そして細い月が三角形を作るというのでぜひ写真に撮りたいものだと思っていました。 ここからは裏山・・・、その先には南アルプスの山々がそびえているので、水星はまず見られません。 水星は内惑星なので、離角が小さい・・・つまり高度が上がらないので、よほど西北西の方向が開けてないと見られないのです。
それでももしかしてと思い、南アルプスを一望できる標高1700m付近まで登ってみました。

夕刻・・・。 南アルプスの山々がシルエットとなり、黄金色の空が包んでいます。

越後屋たろ兵衛『黄金色の山でございます』
たろすけ同心『いらん! 星を出せい!』
しかし、なかなか空は暗くならず、星が現れません。 あわわわわ・・・・。 暗くなるころには、もう金星や水星は山陰に・・・。 くう、無駄足だったわいのわい。
やはり水星は私の住む場所からは幻の星。
急激に暗くなってしまい、早々に立ち去りました。 夜に野生動物に遭遇するのは、心理的によろしくありません。 ライトに光る目が周囲に散らばっていると、人間はなんて弱い生物なんだと再認識してしまいますな。
お縄になるのは、自分自身ですな。
・・・というわけで、『たろすけ同心漬物帳』は、今夜はこれでお終い。 続編をお楽しみに・・・?
