
日中は体の芯まで暖かくなる陽気となりますが、朝晩は暖房がないとちと苦しいです。 暖気と寒気がせめぎ合っているけれど、早く一日を通して過ごしやすくなってくれることと、風が収まってくれることを願っています。
実際この風がヤダ・・・。 花粉を巻き上げるものね。
【南極気分はいかが? その① <たろじろうの実験コーナー>】
さてさて、毎度おなじみではないけれど、たろじろうの実験コーナーです。
今回はタイトルが?ですが、実際に南極に行くわけではなく、気分だけですな^^; せっかく暖かくなってきたのに、寒い話などするな!と言われそうですね。
そしてなぜ『南極』なのか、『軟弱』の間違えでは? とも言われかねないところですが、発端は『南極石(なんきょくせき)』の存在を知ってからです。
『南極石』はその名の通り、南極で発見された不思議な鉱物。 【Antarcticite アンタークチサイト】という英名よりは、やはり『南極石』の方がロマンがあるような気がするなあ。
この鉱物は、常温(25℃付近?)では液体で、それ以下の温度になると固体になるという不思議な鉱物だそうな。
ほどなく他の国でも発見されましたが、希少性のためかなりの高額で出回っています。 とはいえ南極のは規制があり採っちゃダメなので、アメリカ産のものが多く流通しているんではないでしょうか?
その正体は『塩化カルシウム』 化学式を調べると《CaCl2・6H2O》 塩化カルシウムの6水和物とのこと。 水和物とはその名の通り、水分子(H20)と結合した物質。
その水分子の数によって、2水和物、4水和物、6水和物などと分類されます。
ふと目に付いたのは、冬季の間、道路の凍結を防ぐために町内に配られた『塩化カルシウム』の袋。 『塩カル』などと呼ばれ、融雪剤として使用されています。 今冬はガチガチに凍結するような状態にはならなかったため、出番がありませんでした。

ただしこの『塩カル』は、2水和物《CaCl2・2H2O》です。 これから6水和物にもっていけば『南極石』ができるんじゃない?と、思い立ったのが実験の始まりです。
ちょっと横道にそれますが、物質って不思議です。 この塩化カルシウムだって水和数が変化すれば性質が変わります。 さまざまな元素だってそうですね。 原子番号が一つ変わるだけで、まったく違った性質になるなんて、考えれば驚くべきことだと思います・・・。
話戻って、ならばといろいろと情報を得てみます。 ふむふむ、少ないけれど塩化カルシウム6水和物に対しての文献がみつかりました。 それらを参考にして、これならいけそうと思うものを・・・。
その名も『ペットボトルふりふりしゃかしゃか』大?作戦。
一度水に溶かして再結晶化させれば、6水和物が取り出せるようです。
注:塩化カルシウムは刺激物指定されていますので、素手で取り扱う(私は素手でやってましたが、真似をしてはいけません!)、舐める、食べる、吸い込む、お風呂に入れるなどのないように気を付けましょう!
-用意するもの-
空の500mlのペットボトル 2本
塩化カルシウム(融雪剤) 400g
精製水(コンタクトレンズ用などの薬局で買えるもので十分) 250g
温度計(私は魚の水槽で使用する水温計を使用しました)
計量計(キッチンスケール?を使いました)
小ビンなど これは後でよいので好きな本数(インテリアとして飾るため)

では、さっそく始めましょう。
ペットボトルに塩化カルシウムを入れます。 入れにくかったので、ロートを使いました。

これに精製水を入れシャカシャカとします。
当初、割合はどのくらいがいいんだろ?と考えました。 そこで塩化カルシウムの水への溶解度を調べると、水温0℃で59.5% 10℃で64.7% 20℃で74.5%でした。
ならば、塩化カルシウムと水との割合は、ほぼ6:4で効率よく溶液を作ることができそうです。
このペットボトルは500ccなので、余裕をもって塩化カルシウム300g、水180gにしようと思いましたが、多めに作って400g:250gでもOKみたいなので、変更。
塩カルは粒なので、水が隙間に入り込み溢れることはないですね。(水は1g=1cc 他の液体もほぼ1g=1cc 粉状や粒状のものは1g=1ccとは限らないので、400g+250g=650g≠650ccではない)
なお、水道水は不純物が多そうなので、精製水を使用します。

おもむろに先ほどのペットボトルに注ぎます。

ひたすらシャカシャカ・・・。 なお、塩化カルシウムは水と反応すると熱を発しますが、火傷をするほどにはなりません。

実験では、43.3℃まで温度が上昇しました。

塩化カルシウムの粒が完全に溶けたら振るのをやめます。
しばらく置いておくと、白い濁り(不純物?)は底にたまってくるので、上部の液を別の容器に移します。あまり温度が下がってしまうと飽和状態ではなくなってしまうので、おおよそ水温が30℃を下回ったら行います。

私は一応余裕を持って、29℃になるまで待ちました。
そして一日放置します。 冷所に置いて(20℃以下?)ゆっくり結晶化させていきます。

しかし、黄色く濁って汚い液だなあ・・・。 大丈夫だろうか?
・・・はいはい、今回はここまで。
結果は、また後日。 ふふふふふ、思わせぶりな終わり方なのでした^^;
【一緒にいられるのは、あと少し・・・】

実家に寄って、ご飯をあげて帰ろうとすると、姿がありません。 いつかみたいに押入れに入っていて気が付かず、閉じ込めてしまうところだったので、探しにいくと・・・。
ご主人がいた頃のベッドのセーターの上にいました。 以前はここで寝て、寒さをしのいでいたそうです。

忘れかけていたご主人の匂いがあったのかな? ごめん、この部屋は私が来たときにしか開けられないんだよう。 他のノラ猫が入ってくるので、閉め切っています。
帰るから外に出てくれい。 抱き上げると爪を立ててセーターを持ち上げてしまい、外すのに困りました。
うーん、泣かせてくれるなよ。
