【ホワイトモーニング】
日曜の夕方から『山沿いは雪』という予報が当たり、翌日ここまちゅぴちゅは銀世界の朝となっていました。 (下界はやっぱり雪なし^^;)
気持ち早起きして、わんちゃんの散歩に出ましたが、いやあ、その喜ぶこと喜ぶこと・・・。 雪の中を走り回って楽しそうです。 雪は本能をかき立てる何かを持っているんでしょうね。

朝焼けに染まる雲。 うむむ、思ったよりキレイにならんな・・・。 ちょっと期待していたけれど普通だ。 あのとろけるような柔らかい光に包まれる朝焼けが早く見たいな。

そして火曜日の朝。 うーむ、これも普通だ。 富士山がダイナミックに彩られるのは、やはり天気の崩れる前や回復する時です。 年に数回しか見られないマジカルな景色を楽しみに、早起きを続けないといけませんね。
【掌中のオーロラ】
これは、プラズマボール。

子供の頃、お店のショーウインドウの向こうで妖しくうねうねと光が踊るインテリアを見て、とても欲しかった思い出があります。 そのお店のはもっと大きく・・・ボーリングの球くらいで、かなり高価であったろうと思います。
それが今では、小さいながらも通販で1000円前後で買えるとは・・・。 しかもUSB電源で動作するコンパクト設計^^; でも、妖しげな放電現象は、あと時の思い出のままでした。
ガラス球の中の空気を抜いて、代わりにネオン、アルゴン、キセノンなどのガスを封入し、高周波の高圧をかけると中の気体が電離してプラズマ状態となります。 プラズマとは分子が正イオンと電子に分かれて自由に飛び回っている状態。
そしてプラズマは導電性があるので、放電がガラス球の壁まで伸びてくるということですが、よく分かりませんね~。

とにかく、キレイであるということですな。 しばらく、命あるようにうごめく光の妙を眺めてしまいます。
ついでに実験!
同じような原理を持つ蛍光管。 これを近づけてみましょう。

お、光る光る。

蛍光管を縦にして中ほどを持つと、そこまで光ります。

反対側の端を持つと、全体が発光。 いやあ、面白い! これぞ科学の光じゃ。
ついでに・・・。

ネオンランプを近づけてみましょう。 今では、骨董品クラスの機器のパイロットランプくらいにしか使われていないネオンランプ。 貴重な存在なんですなあ。
物置をゴソゴソして、ようやく一つだけ見つけることができました。

お、いい感じで光るぞ。 でも不思議だねえ。 電気を流していなくても光る・・・まさに掌中のオーロラか、それともセントエルモの灯か。
そういえば、このプラズマボールの電圧って何ボルトくらいなんだろな。 一般的に2000~5000Vらしいけれど、手持ちのテスターでは許容範囲をはるかに超えています。 テスターが一瞬でぶっ飛んでしまいそうで、怖くて測れません。
電圧は恐ろしく高いけれど、電流は小さいので危険はないでしょう。 あ、でも金属・・・アルミ箔などで覆うと感電、火傷の恐れがあるので、眺めたり触ったりするくらいでやめておいた方がいいですね。
ついでに・・・。 空気中で放電するのには、1000Vの電圧で1mmくらいということです。 なので、お空ゴロゴロ目がチカチカの落雷は、数千万~数億Vだそうな。
やはり自然はスゴいです。
そんな事を考えながら、目の前の妖しく、そして暖かく輝く光の饗宴に、時間を忘れてしまうほどでありました。
【大切だけど邪魔なもの】
子供の頃『電線マン』なるものをTVでやっていて、幼少の記憶の中でも電線音頭(そのキャラのテーマ曲?)が流行ったようにも思えます。 そのキャラクターがどんなコスチュームだったのか思い出せませんが、電線(電柱?)をキャラにしまうという、その発想の豊かさと奇抜さにはビックリしますね。
・・・まあ、そんな賞味期限の過ぎた昔の話はおいといて、景色を写真に収めようとすると、とかく邪魔となる電柱や電線。 あー、早く地中に埋め込んでくれれば空がすっきりするのになあと、残念な気持ちになることが多いです。
インフラには欠かせない電気ですが、なんとかならないものですかね。

もうだいぶ前、趣味?で第二種電気工事士の資格を取るべくいろいろとお勉強をしました。 なので私の情報はもう古く間違っているところもあるかもしれませんが、電気に関するうんちくを少し・・・^^;
雷の話で、無骨にそびえ立つ鉄塔を思い出しました。

目にしてもじっくり観察することもないでしょうが、いろいろと培ってきた技術や工夫が凝らされているんですな。
まずは① これは、架空地線(GW・・・グランドワイヤー)と呼ばれるもので最上部に張られ、電気は流れていません。 自然の驚異、落雷から電線を守る、いわば避雷針・・・いや、避雷線なのです。
大地に繋がっていて、過電流を逃がすことで電線を落雷から防ぎ、またはトラブルを軽減させる役目で、一般の電柱にもみられるとは思うのですが、現在は一般の電柱ではコスト面などで省略されているのかなあ・・・。
電線に直接落雷すると『フラッシオーバ』という現象が起こり、ガイシ等が絶縁破壊を起こして故障に繋がります。 逆に鉄塔に落雷して送電線に影響を与えるのが『逆フラッシオーバ』です。
落雷も同じ電気ですが、あちらさんの方がやはり格が違うんですな。
そして② 電線は3本で1セットなんですね。 それぞれに位相の違った交流が流れています。 効率的に電気を送れることから、この方式がとられています。

発電機は、磁石を回転させることで発電しています。 コイルを3つ配置することで1/3ずつ位相のずれた交流電気が作られます。 これが送電線が3本で1セットの秘密です。
でも、なんで3つなの? ということには、いくつかのメリットがあるからです。 一般的に電気というものは電気が流れる通路がないと流れません。 家庭のコンセントも同じで2本の導線のコードを繋げなくてはならないのは、コンセントの差込口の数からわかります。
となると、3本なのだから帰りの通路を考えれば合計6本の電線が必要になりそうな気がします。 しかしこれが三相交流の特性で、一方通行だけで事足りてしまうので3本の電線だけで済むのです。 (単相と三相は違うということ)
上図の『三相交流イメージ図』の横線(x軸:時間t)のある点(任意の瞬時点)での3つの電圧を合計すると0になります。 終端で3本を繋げば、電圧は0となるので電気は流れません。 帰り道を作ってあげても結局電気は流れないので必要ないのです。
えっ! なんで? 分からな~い。 ・・・詳しく知りたい方は、自分で調べよう!(笑)
とにかく電気って不思議ですね~。

うちの近くの電柱も、架空地線と、そして普通に3本1セットの電線(電力線)。 他は電話線やCATVケーブルでしょう。
鬱陶しいと思っている電柱も、観察してみると少しは邪魔だという気持ちが消えるかな?
