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2019年7月30日 (火)

夏モード全開!

 長かった梅雨も雷とともに明け、強烈な太陽が地面を焦がすようになりました。 いやあ、日中は暑い暑い・・・。 でも、これが本格的な夏なんですね。

 幸い、我が家は夜になると涼しい風が通り抜けるので助かります。 標高が高いこともあるけれど、周囲が田んぼばかりなので空気が冷やされる効果も大きいのではないでしょうか。 天然のクーラーは偉大なりです。

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 さて、その田んぼ。 我が家の稲はもう穂を伸ばし、花を咲かせるようになってきました。 ちょっと早いなあ・・・。 田んぼの雑草も十分に抜け切れていないのにもう開花とは。

 花を傷めるので、こうなるともう田んぼに入るのは避けたいものです。 何事も早め早めにしておかないといけませんね。

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 過去に記事に載せたハナイカダ・・・。 大きな株は切られてしまったけれど、小さな株は少し残っていて黒い実を一つだけつけていました。 おー、よく残ってくれました。

 まん丸で色艶もいいのですが、肝心のイカダ(葉っぱ)の方が虫に喰われ、いまにも沈没しそうです。 うーむと触っていたら、ポロリととれてしまいました。 あらら、まだ熟しているのかわかりませんが、とれてしまったからには仕方ない、味見してみよう。

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 こういう時には気分も大事。 ついでにビールを注いで口を湿したあと、メインディッシュだ~。

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 このハナイカダの実は6~7mmというところでしょうか。 では、いただきます。

 ぷちゅっとした液果の感触とともに広がる甘~い・・・、ん? なんだこりゃ。 青臭せ~! ほんのかすかに甘みを感じるような気がしますが、とにかく青臭い。 うぅ、ぺっぺっ!

 (不味い!)

 完熟していなかったのかわかりませんが、これ一つしかないので比較ができません。 うーむ、また来年に期待しましょう。

   おすすめ度 ☆

   吐き出し度 ☆☆

   再挑戦度  ☆☆

 5段階評価で、星はいずれも少なめ^^;  ああ、もっとたくさん実があったらなあ。 完熟したのを食べてみたかった。

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 中には種が一つ。 ちょっとキモいデザイン。

 

 話戻って日曜日の出来事。 

 宿泊施設のアルバイトで、コテージの掃除を手伝いました。 女性社員とコテージまで歩いていく途中、彼女が 『あっ!』 っと声を上げ、地面から何かを拾い上げました。

 見ると、なんやらくねくねと動くものが彼女の手からはみ出ているではありませんか。 それは、小さいヘビでした!

 『あわわ~』 内心びっくりしてどうするか見ていると、彼女は写真を撮り始めました。 『かわいいね~』 とか言いいながら・・・。

 うーむ、たくましい。 さすが、こういうアウトドア施設で働くだけはあります。 ここの社員は皆こんな感じで、生き物大好き、植物大好き、鳥大好きとかいうメンバーばかり。 なんといったらいいのか、どう比喩していいのか、とにかく微妙にテンション高すぎ!

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 コテージの掃除でさすがに汗をかいたので、他では滅多に売っていないというアイスを食べてみました。 -50℃で冷やしている特殊な冷凍庫に入っていて、お値段なんと400円。

 3種類あって、私が食べたのはレインボー。 粒々食感でまずまずのお味。 でも、食べているうちに口の中が冷えすぎてきて、思わずちべてー!

 真夏の海岸で食べたら、サイコーかもね。

 

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2019年7月27日 (土)

雨と風と虹と・・・

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 午前中は、カエルも雨宿りするほどの大雨。 これからもっと降るよ~という天気予報に思わず空を見上げます。 

 ・・・そのうち、ん? 晴れ間が? 台風はここに辿り着く前に力尽き、熱帯低気圧に変わりました。 でも、まだ夜間に大雨の可能性はあるらしいので、田んぼに給水は控えておきました。

 夕刻、虹が現れましたが、なんせ変化の多い空の動き、残念ながらすぐに消えてしまいました。 うーん、なかなかアーチを描くほどにはなりません。 また、この背後には富士山があるけれど、やはり雲の中。 

 富士山と虹のコラボは、また次の機会じゃー。

 

☆    ☆    ☆

 

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 こちらは、夏の間のアルバイト先^^; 登山道入り口にある宿泊施設。 コテージやキャンプ場、オートキャンプ場、BBQ場があります。 この時期忙しくなるので手伝ってくれいという依頼があったのです。

 施設は自然に囲まれ、また標高は1,000m近いので涼しいことこの上なし・・・ということでOKを出し、先週から手伝っています。

 しかし長梅雨による悪天や今回の台風により利用者が少なく、土日なのに閑散・・・。 『たろ君が来てから、余計暇になったぞ』 などど冗談を言われてしまいましたが、天気のせいだも~ん!

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 コテージはこんな感じ。 林の中に点在しています。

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 ナナフシめっけ! でも、この特徴的な葉っぱの木も気になります。 ヤマグワ? 桑の仲間は幼木のうち、切れ込みの深い特徴的な葉っぱになるものが多いです。

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 こちらはオートキャンプ場のあるエリア。 晴れてれば、芝生で遊ぶ子供多し。

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 山なので、自然に咲くヤマユリがいっぱい。 他にものすごい大株のものがあったけれど、盗まれてしまったとのこと。 うーむ、けしからん! その場所にあるから光るのになあ。

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 本日、何回目かのブラブラ?で、ふと足元を見ると、カラスアゲハが足元で休んでました。 どうせなら、青いアジサイの花の上で休んでくれればもっと絵になるのに・・・。

 自分が住んでいるところが自然いっぱいなので、ここもそんなに自然ステキ~! ってな感じではないけれど、また新しいジャンルの人たちと知り合いになれるのは、よい刺激となってます。

 なんせ、スタッフはみなアウトドア派。 一人は鳥オタク・・・ではなく専門家。 自分で撮った鳥の写真を本にしたのを見せてもらいましたが、スゴイ! 

 他にネーチャーガイドはいるし、森のクラフト作りの指導員もいます。 密かな人気の、ナイトハイクのガイドもするそうです。 今度私もネーチャーガイドの資格を取ることに、とんとんと話が進んでしまいました。

 うーむ、ますます忙しい人になってしまいそうだなあ・・・。

 

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2019年7月21日 (日)

林床のドワーフたち・・・

 今日は久々に雨の降らない一日でした。 薄曇りなのに、時折強烈な太陽が雲を透かすように日差しを注ぎ、その時は暑いのなんのって・・・。

 まあ、本来ならその強烈な太陽が、毎日青空に上って輝いていてもいい季節です。

 『晴れたら草刈り!』 その田舎の法則に従い、朝から草刈り機を持ち出しました。 でも、始める前にキノコ目当ての散策をば。 

 最近キノコが愛おしくなって、機会あれば林床に足を伸ばしています。

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 渋いデザインの日傘。 ややや、色が周囲に溶け込んでいて見逃すところでした。

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 オニイグチ?・・・それともオニイグチモドキか・・・。 とすれば食用だそうな。

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 傘の裏側は、ヒダ状ではなく網目状になっています。 いくつか生えていたので、よし! 採っていって村の 『なんちゃってキノコ博士ずら』 に見せに行こう・・・。 まず彼に食べてもらって、それから2、3日様子を見てから食べてみようと思います。

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 タマゴタケ・・・でいいのかな? なんか成長すると印象が違って見えます。

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 遠くから見たら、あ、マカロン? と思いましたが、傘が反っていたんですね。 錯覚もまた面白いです。

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 ヒダがグラデーションになっていて、いと美し。

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 アーモンドダイスをトッピングしたスイーツ?

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 成長しても、トッピングが付いたまま。 テングタケの仲間です。

 さて、本日の驚きドワーフの登場。

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 何やら着陸したUFOのよう。

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 でかい! 私の手のひらより大きい。 じゃんけんではパーの形ですが、こりゃチョキを出しても負けそう。

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 裏側はヒダ状ではなく、網目状です。 でもこれ、なんていうキノコ?

 菌類の世界は不思議いっぱい・・・。 興味を持てば、どんどん引き込まれそうです。

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 森に現れたスライムのような姿も・・・。 いやー、面白い!

 あ、いかん。 草刈りをしなければ。

 

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2019年7月20日 (土)

林床のニンフたち・・・

 長梅雨による豊富な水分量で、普段は目立たない森の菌類が目覚めたようです。 林床はキノコのファッションショー・・・、シックな装いから、艶やかな衣装のものまでバラエティに富んでいます。

 キノコ好きの人間にはたまらない獲物だけど、どちらかと言えば野生のキノコのイメージは、キモいという方が多いのではないでしょうか?

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 こちらは前回の記事のタマゴタケ。 一日でこれだけ大きくなりました。 激しい雨が降ったこともあり、ちょっとばっちくなってしまっています。

 周囲を探しても幼菌は見つかりませんでしたので、また日を置いて訪れる予定です。

 他にもいろんなキノコが生えています。 ここでは、見た目がチャーミング?なものを集めてみました。

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 まずは、グミのようなお菓子っぽい色のキノコ。 アカヤマタケ? ベニヤマタケ? 私はキノコはまったく詳しくないので、特徴的なキノコ以外はとんと分かりません。

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 シイタケ、ナメコだって商品として販売されているのではなく、自然界に生えていればちょっと迷うこともありえるほどキノコは難しいと思います。

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 ベニタケの仲間? ナパージュでコーティングしたみたいに艶やか。

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 小さな花型のブローチ?

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 シメジの仲間? 驚くほど真っ白。

 

 こうなるとキノコに俄然興味がわいてきます。 明日はもっと不思議なキノコを探しに、ちょっと森に入ってみようかなと思います。

 

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2019年7月18日 (木)

森のタマゴ

 連日の雨で、野山には様々なキノコが生えています。 適度な気温に適度な湿度が続くからでしょう・・・。

 ラピュタ田の田んぼの近くに毎年育つあるキノコがありますので、もしかするとと思い探してみると、やはりありました。

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 タマゴタケです。 名前の通り、白いタマゴのような袋を破って伸びてきます。

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 でも、これはまだ幼菌。 成長すると一般的なキノコの姿になります。 色鮮やかなので毒キノコみたいですが、とっても美味しいそうですよ。

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 カタツムリがつまみ食いをしてました。 村のおっちゃんたちにも人気のキノコで、よく採っていく姿を見るもんな・・・。

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 大きさも、ほんとタマゴくらいです。 ちょっと固めのゆでタマゴの感触ですかね? 匂いは特に感じませんでした。

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 殻の中?を覗いてみましたが、どうなっているのかよくわかりません。

 このタマゴタケの生える場所は、ちょっと奥まっているので他の人に発見される可能性は低そうです。

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 なんたって腐って朽ちそうな木の橋を渡っていかなければなりません。 どわ! 滑る~、キシむ~!

 タマゴタケ・・・、採取して食べてみたい気もしますが、一つしかなかったので観察だけにします。

 

   【グレヨンたろちゃん】

 むさえ『たろちゃ~ん。 ご飯よ~!』

 たろのすけ『ほ~い』

 むさえ『今日のおかずはタマゴタケよ』

 たろのすけ『え~、タマゴだけ? ま、むさえの料理じゃ仕方ないか・・・』

 むさえ『ぶつぶついっていないで食べなさい!』

 たろのすけ『ぬわ~。 かあちゃんこれキノコじゃん。 生だし・・・』

 むさえ『だから言ってるじゃないの、タマゴタケだって!』

 たろのすけ『これって、デーブイっていうんだぞ、かあちゃん!』

 むさえ『どぉわれがデブだって~!!』 ぐにぐに!

 たろのすけ『ぎょわわ~!』

  (家庭内暴力はやめましょう!)

 

 ・・・また、脱線してしまいました。

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 前回の記事に載せたキヌガサタケ。 見るも無残となっておりました。

 華やかな舞踏会を楽しんだ森のシンデレラは魔法が溶け、もとのみすぼらしい姿に戻ってしまったのです・・・。

 

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2019年7月16日 (火)

梅雨時の、からかさ小僧

 毎日毎日雨が降って、まことに鬱陶しい天気が続きます。 今日は朝方は晴れ間も見えたので、よしよしと思ったらフェイク。 みるみる空が雲を重く敷き詰め、お決まりの降雨となりました。

 今朝、ラピュ田にある田んぼの水の点検にいくと、途中の山道の脇に何やら白い物体が・・・。

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 おお、もしや・・・、キヌガサタケ? 竹林に生えるという情報は持っていましたが、実際に生で見たのは初めてです。 軽い興奮を覚え、急いでカメラを取りに戻りました。

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 開いたばかりなのでしょう、真っ白です。

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 レースのような衣装をまとう様子から『キノコの女王』と言われているようですが、私にはどちらかと言えば『からかさ小僧』だなあ・・・。

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 触ってみると意外と弾力があります。 レースのテーブルクロス(ビニール製)そのものの感触かな? 

 そして匂いはどうだろ? うーむ、独特の匂いです。 腐臭とはまた違った、何かが焦げるような?匂い・・・いや臭い。 高級食材として食されているようですが、とても美味しそうには思えません。

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 網目は上部が大きく、株にいくほど細かくなっています。 それにしても豪華なキノコです。

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 軸の部分もよく見ると、スポンジのような網目状になっています。 

 このキノコ、成長スピードが早いらしいので、幼菌から観察したかったな。 ま、ここにあるということは、近くにもまだある可能性があるので探してみよう・・・。

 

 村のおっちゃんたちは、キノコを見るや反射的に採ってしまう輩が多いので、一応こんなものを・・・。 人通りは少ないとはいえ、油断禁物です。

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 夕方に、もっと詳しく観察しようと思ったら、すでに変色。 美しいレースの衣は穴だらけとなり、使い古して破れた網のようになっていました。

 キヌガサタケの命は非常に短く、儚いものでありました・・・。 諸行無常!

 

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2019年7月14日 (日)

白く燃え尽き・・・まではいかないけれど^^;

 元気な太陽を、なかなか拝めない日が続きます。 今日も朝から小雨・・・。 こんなに続く梅雨の年は、近年記憶にないなあ。 それでも、雨のやむ間には草刈りと、田んぼの草取り。

 草刈りは、ほんとは晴れて地面が乾いたときにするのが普通だし効率がいいのですが、いかんせんこの天気ではそうも言っていられません。 雨の有り余るエネルギーをたっぷり吸収して、雑草が伸びる伸びる。

 晴れが続くのを待っていたら大草原になってしまうので、仕方なく跳ねる泥に耐えながらの草刈りです。

 そして田んぼの草取り。 クサトラーとしては、やはり放っておけません。 これは、完全に手作業になるのでマジきついです。

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 前回記事に載せた、最強雑草のホタルイだけでもこの量。 何たること! 去年の稲作の時に、雑草取りを十分にできなかったので種が散乱し、今年も見事に育ったのであります。 

 腰が痛いし、首も肩も凝るしで、白く燃え尽きそうでした。 でも師匠の『田んぼ段平』の叱責もあり、なんとか田んぼ2枚はおおむね終わりました。 もう一巡すれば隠れた雑草も見つかるだろうけれど、もう気力なし。

 私の作っている田んぼは4枚なので、まだ半分です。 午後になり、また雨が落ちてきたのでもうやめやめ!

 

 ずぶ濡れついでに庭をブラブラ。 庭には私の育てているユリの蕾が膨らんでいます。

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 まずはヤマユリ。 自生といっていいほど昔からあって、毎年大輪の花を咲かせてくれていました。 近年の猛暑で、どちらかといえば半日陰を好むユリですので、勢いが衰えていました。

 今年の長い梅雨で、少し復活。 去年までは、照り付ける日差しで蕾が枯れてしまっていたので楽しみです。

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 そしてテッポウユリ。 ここらではテッポウユリは雑草に近いと思われます。 いたるところに育って花を咲かせるのですが、これは特別。 大きく育ってたくさんの花を咲かせます。

 今年は数えると16個の蕾があります。 4個枯れてしまった蕾があるので惜しい、20以上の花には届かずです。

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 そしてオニユリ。 これは9個の蕾。

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 小さな株の方は、たくさんの『むかご』を付けています。 オニユリの仲間に、コオニユリがあります。 区別のひとつには『むかご』が付くか付かないかという事があるけれど、オニユリも付かないことがあることを確認しています。

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 先ほどの9個の蕾のオニユリは、『むかご』が一つもありません。 花を咲かせる方にエネルギーがいっているからでしょうか? 去年はたくさん付けていたので、植物の生理というものは複雑ですね。

 さて、『むかご』を付けている方・・・

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 『むかご』に根が伸びていました。 こりゃいかん、早速植えなければ。

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 新しくポットに植えました。 左の小さな株たちは、去年の『むかご』から育てたもの。 これも今度、地植えしてあげなければなあ・・・。

 畑をオニユリでいっぱいにするのも、なかなか時間がかかっています。

 いろんな事を平行で行っているけれど、あれもこれもでなかなか思うようにいきません。

 でも、足を止めることなく、やりたいことをやっていこうと思っています。

 

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2019年7月 9日 (火)

あしたのじょーたろ?

 田んぼの稲もぐんぐんと生長し、湿った風にそよぐようになりました。 今のところ順調ですが、梅雨が長く続いているせいかドロオイムシがぽちぽちと目に付きます。

 ドロオイムシは、幼虫の時には自分のフンを背負って身を守る昆虫で、稲の葉っぱをかすり状に食べてしまいます。 病気も怖いですが、こういった昆虫の被害もバカになりません。 他にカメムシ類の食害が、深刻になった年もありました。 

 カメムシは、米に黒い斑点を生じさせるとともに、収穫量が激減。 農薬は最低限に抑えたいので殺虫剤等は使いませんが、こうして梅雨の長い時期は心配になるなあ。 

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 そして稲の成長とともに、雑草もスクスクと・・・。 水性の植物も意外と多くて、バラエティに富んでいます。 周囲のおばあさん方は、毎日ちょこちょこと田んぼに入っては雑草を抜いて回っています。

 孫の仇のように、どんな小さい雑草も見逃しません。 我々の世代は、そんなにマメに手入れはできないけれど、それでも収穫に影響の大きい雑草はできるだけ抜くようにしておかないと、あとで何かと困ることがあります。 

 以下、雑草と闘う漢の物語です。

 

 《あしたのじょーたろ》

   - オープニング -

 元、プロクサトラー(※)だった『田んぼ段平』は、『ホラ吹じょーたろ』の素質を見抜き、自分の人生をこの男に賭けてみようと思ったのであった。

    (※クサトラー  草取りに命を賭けて闘う格闘技、クサトリーの選手)

 「おっつぁんよお、俺に細かいことはいらねーぜ。 正々堂々と勝負してやらあ」

 「ばっきゃろい! クサトリーをなめんじゃねえ。 おめーに足りねーのはテクニックだ。 そいつを叩き込んでやらあ」

 

   - あしたのために、その一 -

 『腰を90度に曲げ、膝を軽く開く。 そして曲線を描くよう手を伸ばし、えぐり込むように抜くべし!』

 「へへっ、こんなの楽勝じゃねーか」

 「ふふふ、そうかな? じょーたろよ。 田んぼを甘くみるんじゃねーぞ。 そのうちボディブローのように、じわじわくるぜ」

 「うお、ホントだ。 腰がイテー!」

 「耐えるんだ、じょーたろ! 緑のリングが待ってるぜ!」

 「でも、こりゃキツいぜ、おっつぁんよう」

 「しっかりせい! 今回の対戦相手は、ミソハギ・リキイシだぜ、じょーたろよ!」

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 【ホソバミソハギ】

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 「脇に小さな可愛らしい花を咲かせるが、あなどってはいかんぞ、じょーたろよ。 放っておけば、ぐんぐん大きくなって稲刈りの時に、刈った稲束に紛れ込んでしまうぞ」

 「へっ、まかせといてくんな、おっつぁんよう。 ・・・にしても腰が限界だぜ」

 「おーし、じょーたろよ。 次の秘策を授けてやらあ」

 

   - あしたのために、その二 -

 『立ち上がり腕をだらんとさせ、次に肩を開くように反るべし!』

 「ノーガードだらり戦法! リラックスしながら敵を見切る技だ、じょーたろよ」

 「おお、ちったあ楽になったぜ、おっつぁんよう」

 「おめえ、見込んだ通りスジがいいじゃねーか」

 「へっ、こんなもん・・・。 あたたた、スジが・・・」

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 「次の対戦相手は、カルロス・ウリカワだぜ、じょーたろよ」

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 【ウリカワ】

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 「こいつもなめちゃいけねえ。 キレイな顔をしちゃあいるが、恐るべき速さで繁殖するぜ、じょーたろよ」

 「へへ、へへへへ。 なかなかやるじゃねーか、さすがの俺も苦戦するぜ」

 「よーし、必殺技を教えてやろう、じょーたろよ」

 

   ー あしたのために、その三 ―

 『腕をクロスさせ、肘を支点にしながら相手の力を利用し、一気に抜き去るべし!』

 「おっつぁんよう! これって効率悪くねーか? 余計疲れるぜ」

 「ふふふふふ、じょーたろよ。 これぞ相手の力を利用した、クロスカウンターアタックの極意ってもんだ。 パワーが何倍にもなって、相手に伝わらあ」

 「ふうふう・・・。 こっちのパワーがガンガン落ちるぜ、おっつぁんよう」

 「つべこべ言わんでやれ! 次の対戦相手は、ホタルイ・メンドーサだぞ」

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 【ホタルイ】

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 「ある意味、最強の相手だぜ、じょーたろよ。 大株になって、満身の力を込めないと抜けなくなる。 稲刈りの時に、やっぱり稲束に紛れちまう。 おまけに種が米と一緒に混じっちまうという、とにかくヤバいやつさ」

 「おっつぁんよう。 こいつはかなり手ごわいぜ。 稲の根元にもたくさん隠れているぜ!」 ( ゚Д゚)” フラフラ~

 「抜け! 抜け! 抜くんだ、じょーたろ~」 (ToT)/ バンバン!

 

   - 続く -   ・・・のかな?

 

 とまあ、『あしたのじょーたろ』でした。 

 水田に生える雑草のうち、花の咲いているものをピックアップしました。 意外とステキな花を咲かせるものが多いので、次回があれば、また紹介させていただきます。

 

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2019年7月 8日 (月)

タロと虹の女王

 デッサン画のように、モノトーンの空が広がります。 時折わずかに切れ目ができて青色も覗くのですが、すぐに塗りつぶされてしまいます。 この梅雨空、いつまで続くんかいなと週間天気予報を見てみると、曇、曇、曇・・・。 どわわ、今週はずっと曇りマークなんだね。

 夕刻、斑のように空に隙間が開き、遠くの街を照らしだしました。 おやや?

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 地面から伸びる、虹の柱。 『タロと虹の女王』の『Let It Ho』のシーンのように、虹の橋はこのまま伸びていくか?

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 晴れていれば、このバックに富士山が見えるんだけど・・・。 富士山と虹の組み合わせは、なかなかお目にかかれるシーンではないので惜しいなあ。

 そのうち薄くなり、そして完全に消えてしまいました。 哀れタロは、虹の橋を渡りきる前に落ちてしまいました。

 

 虹を見たついでに、虹のように美しい花でも見に行くかな。

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 おー、咲いてる咲いてる。 昨日に比べ、一気に花開いた感じです。

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 蕾の先端が割れてくると、毛糸の玉のように収まっていた雄しべがほぐれてきます。 やがてピンとなり、扇のように広がるのです。

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 雄しべは、花開く際にはすでにこの長さで折りたたんであるのか、または開いてからも少しは伸びるのか? 興味ある点です。

 今度蕾を取って調べてみたいな。 もし、この長さのものが収まっているとしたら、驚異の収納技術だもんね

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 ネムノキのネーミングもいいですね。 マメ科の植物なのですが、なぜか畑に幼木が生えてくることが多いです。 マメ(種)を運ぶのは、いったい誰なんだろう。

 高木になるので、畑で見つけると抜いちゃいますが、一本位育ててみようかな・・・。

 

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2019年7月 7日 (日)

天の川は通行止め?

 このところ重たいような雲が垂れ込める毎日。 せめて七夕くらいは晴れて欲しいなあ・・・、と思ったけれど、やっぱり曇りでした^^; 

 しかも時折雨がパラパラ舞うというオマケつき。 うちの方の天の川は、濃霧と増水で通行止めとなりました。 今の時期、晴れた夜は南の空に横たわる天の川が見られるのになあ。

 今日は、朝8時からボランティアで河川周りの草刈り。 それが終わったあとは、自分の畑の草刈りをしていました。 湿度が高いので、いやな汗が流れ作業服がずっしり重くなります。 それに湿った土が顔に跳ねるので、泥パックをしたみたいになるのはたまりません。

 一休みしてふと見ると、藪の向こうにピンクの花が見えました。

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 ネムノキです。 初夏の山を静かに飾る花なのですが、割と繊細で寿命は短いような気がします。 

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 湿っているのか美しい扇のような花は、塗装で使い終わった刷毛のよう。 蕾はまだたくさんあるので、咲いたすぐ後に撮りたいなあ・・・。

 また、ネムノキは高木なので、はるか頭上に咲くことが多く、これはぎりぎり手が届く高さにありました。

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 あ、触ったら取れてしまった。

 また後日美しく咲くときに観察したいので、ネムノキの根元まで続く道の藪を刈っておきました(笑) これで次回はこの木に楽に近寄れます。

 天の川は見られなかったけれど、織姫さまの衣装のような優美な花を見られたのでよしとしましょう。

 

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2019年7月 5日 (金)

刈れなくなってしまいました・・・

 どんよりとした空が一日中ひろがっていて、ほんとさっぱりしません。 ときおり雨も落ちてきますので、野菜に水をあげる手間が省けて助かることもありますが、大雨で大変な地域もあるのでほどほどでないと困りますね。

 日が長いので、夕方暗くなるまでぽちぽちと草刈り。 このところの雨で、雑草だけはスクスク育つ元気な子になっています。

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 オレンジ色がポツポツ目立つ草原。 ここ2,3日で咲き始めたような・・・。 ヤブカンゾウです。 うーん、草刈りをしたいところに咲いてしまって刈るのを躊躇しています。

  ヤブカンゾウは目立つけれど、あまり人気のない花のように思います。 どちらかというとボロい?(花に失礼ですね^^;)感じなのと、名前通り藪に咲くからでしょうか。

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 雄しべがよく見られる花と、そうでない花があります。 ふーむ、調べると面白そうな生態を持っていそうですが、今は草刈り優先だからなあ・・・。

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 ま、この場所の草刈りは後にして、他の所をいたしましょう。 人気がなくても花は花。 昆虫を惹きつけるだけでなく、人間をも惹きつける魅力を持っています。

刈ったらいかんぞう・・・と訴えているのかなあ?

 

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