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2019年6月30日 (日)

タロモロコシは順調なり・・・

 この地域では、猿に強奪される作物のNo.1であろうトウモロコシ。 だいぶ前に作ってみた経験がありますが、その時はズタボロの負け戦となりました。

 収穫を前にして、猿が茎によじ登るわ倒すわ実をむしるわ、おまけに台風で全倒伏するわで散々な目にあっています。 でも、のど元過ぎれば熱さを忘る・・・ではないけれど、懲りずに再挑戦してみた次第です。

 ま、作ろうとしたきっかけの一つに、去年近所の家のおっさんが無謀にも作ってみて、出来は良くなかったけれど^^;、まがりなりにも収穫できたという経緯もあります。

 たぶん、猿の群れが縄張りを他の地域に移したことも考えられますし、ましてやここには防衛大臣のジャイアンが目を光らせています。

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 一応警戒して、育てている畑は人家に一番近いところ。 実験的なので、本数は30本というところでしょうか。

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 雄花がメリーゴーランドのように開いています。 トウモロコシの特徴的な姿ですね。 雄花は風に揺られてぶらぶら・・・、花粉をまき散らします。

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 ミニの釣り鐘のような雄花が一斉に揺れるのは、紙吹雪が舞っているようでちょっと面白いです。

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 雌花は、雄花より少し遅れて茎の脇に咲きます。 この細い糸のような雌しべが受粉することで、あのトウモロコシの粒々ができるのです。

 この位置に咲くことで、上から雄花が花粉を『ふりかけ』のように撒くことができ、受粉率を高めているのです。 自家受粉もできるけれど、別の個体の花粉のほうが出来がよいということなので、人工的に受粉もしてあげます。

 よい作物をつくるには、それなりの手間をかけてあげることが必要なんですね。

 雌花は一つの茎にいくつか咲くので、摘果も行います。 摘んだものはベビーコーンとして出回り、私はマヨネーズで食べるのが一番美味しいと思います。

 さて、このタロモロコシ、無事収穫までこぎつけられるでしょうか? 陸からは猿のゲリラ攻撃、空からは鳥や蛾のミサイル攻撃が、スイッチひとつで発動します。

 『食べごろスイッチ』を押せるのは、果たして誰なのか・・・?

 

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2019年6月28日 (金)

蛍奉行のお白洲でもないけれど・・・

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 今朝の富士山は、すっぽり帽子を被っていました。 もやった空と同じく大気は湿気を帯び、粘りつくような気持ちの悪い汗が流れます。

 いやいや、ここまちゅぴちゅも久しぶりに暑いと思える夕刻を迎えました。 普段なら日が落ちれば涼しい風が吹き抜けるのなあ・・・。 田んぼは多いし、網の目のように流れる水路から、マイナスイオン?がたっぷり。

 通る風を冷やしてくれて、天然のクーラーになるんだけれど、今夜は暖房になってしまっています^^;

 でも、こんな夜は蛍が結構飛ぶのでは? と期待を込めていつもの場所に行ってみましたが、もう蛍の時期は終盤に近いのでしょう。 あまり頻繁には飛んでくれません。

 木陰で、ふわんふわんと光るだけ。

 断念して家に戻ると、なんと庭に数匹いました。 ありゃりゃ、蛍奉行のお白洲ではないんだけどなあ。 呼んでも来ないのに、こんな時には集まってくるよ。

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 庭木にとまって何思う? うまい具合にガーデンライトがバックにありましたので、シルエットで撮らさせてもらいました。 やはり他に光があると映えるわいな。

 再度動画に収めましたので、よろしかったらご覧ください。

 しかし、動画の編集に時間がかかってしまい、もう深夜です。 眠いなあ・・・。

 

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2019年6月27日 (木)

そろそろ光り納め?

 今年は蛍が目に見えて少なく、ちょっと心配です。 このまま減少していなくなってしまうのか、それとも根性で生き延びるのか・・・。 そんな事を考えながら、今夜も蛍を探しに出かけるのでした。

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 この写真はコンポジットです、複数(4枚)の画像を比較明合成してあります。 少しは賑やかになっているかな? 蛍の淡い光を眺めていると、時間がゆっくりと過ぎるような感覚に陥ります。

 ふと気が付くと、10時を過ぎていました。 あらら~、粘りすぎました。 

 

 今回は、動画にも挑戦してみました。 しかし暗い中での動画撮影は、私のカメラではキツいところもあります。

 1分ちょっとの短い映像ですが、よろしかったらご覧ください。 特にBGMはなく、せせらぎの音だけです。

 できれば拡大して観ていただくと、雰囲気が少しは感じられると思います。

 

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2019年6月24日 (月)

トレビワン~♪

 先日チェックしておいた枇杷の実が、そろそろ収穫の頃合いだと思い畑に行ってきました。

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 なんか、スカスカの袋もあるけれど、ずっしりとした手ごたえのあるものもあります。 よっし、端から外してやれい!

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 お尻の青みも消えて、ジャストタイミングのようです。 ほっほ、まずまずの出来だわい^^v

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 まだ木は小さいけれど、これだけ収穫できました。 味はどうなんだろう?

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 でっかいやつは、350ml缶の直径と同じくらいあります。

 なんか、皮が汚れたようになってしまったものがあるけれど、中身は無事のよう。 それでは、さっそく味見。 うーむ、美味しいけれど、びっくりするほどは甘くないな~。 種も同じくでっかいし。

 でも、年を重ねて木が成熟してくれば、もっと素晴らしい実になるのではないかと期待できます。 できればメロンくらいの大きさになればいいけれど、さすがにそれはないか・・・。

 ここらに枇杷農家はないので勉強できるところはありませんが、自分なりに調べてより美味しい実を目指してみます。 そういえば、一つ袋が風で飛んでしまって外れたものがありまして、それはすでに鳥につつかれていました。

 やはり袋掛けは必須のようです。 また、孫悟空たちに盗られないでよかった。 他の家の枇杷がたくさんなっているので、そちらに集中しているようです。 ラッキー! ・・・じゃなくて、ご愁傷さまでございます。

 村一番のでっかい枇杷が、ここにあるとは思うまいて、ひゃっひゃっひゃっ(^m^)

 

 (おまけの話)

 ひょんなことから、この本の存在を知りました。 昔懐かしい本の続編。 なんか久々に本を読んだような気がするなあ。

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 『だれもが知ってる小さな国』です。 続編と言うからには前作がありまして、それは『だれも知らない小さな国』 佐藤さとるさんの作品です。

 私がその本に出会ったのは、小学生の頃。 まだあどけなく天使のようだった私は、『だれも知らない小さな国』に夢中になりました。 小さな人・・・コロボックルとの出会いを描いたファンタジーで、佐藤さとるさんの代表作でもあります。

 あれから40数年・・・。 似たようなタイトルを見て、当時の記憶がありありと蘇り、即購入した次第です。 ただし、作者は代わっています。

 佐藤さとるさんに「書いてみない?」と勧められ、有川浩(ありかわひろ:女性作家)さんが続編として書き下ろしました。 有川さんは、『三匹のおっさん』などで、結構知名度のある方です。

 さてさて物語は・・・。 ふむふむ、ほほう。 佐藤さとるさんの『コロボックルシリーズ』にハマった人には、いろいろな評価があるでしょう。

 私個人として・・・(ネタバレあり)

 前作の世界観は踏襲しているけど、肝心のコロボックルとの交流がちょっと希薄ではないかなあ。 あと、前作に遠慮しているというか、前作の内容が文中に現れすぎ。

 ストーリーにドキドキ感があまりないかも(これは、純粋だった当時の私の記憶が強すぎて、薄汚れた今の視点で読んでるからだと推測されます)と思います。

 でも、随所に引き込まれるところもあり、養蜂家の仕事もよく知ることもできました(笑)

 とにかく、久々一気に読み終わってしまった一冊であることには間違いありません。

 

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2019年6月23日 (日)

蛍奉行 近山の たろさん

 このところ、ちょっぴり蒸し暑いような夜が続きまして、蛍がよく舞うようになりました。 蒸し暑いといっても、下界と比べれば寒いようなもんで、汗ひとつかきません。

 半袖では肌寒いけど、少し歩けばねっとりした空気が感じられるという程度です。

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 ふわふわ、頼りなく飛ぶ蛍の光。 間近に見ると、強く光るときには本が読めそうです。 小さな虫が、これほどの光を放つのはよほど効率のよいエネルギー変換のメカニズムがあるはずです。

 近年の研究によって、発光物質と酵素の関係と仕組みが明らかになってきました。 熱くならない光・・・研究が進めば、次世代の照明に変わることができるのでしょうか?

 ほんとに自然界は不思議なものでいっぱい。

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 地面に下りた蛍。 アリさんが「あり! 眩しい~!」と言ったかどうかはわかりません。 昔、『壁に耳アリ、クロードチアリ』なんてギャグ(古い)がありましたが、今は『壁に耳アリ、やばいぞヒアリ』ですね^^;

 梅の木の下に数匹いて、オスが盛んにアピールしているようです。

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 メスはほとんど一か所にとどまって、「待つの!」ってことでしょうか? (文献によると、メスはあまり動かず、ふらふら飛んでいるのはオスだそうだけど、私には見分けがつきません)

 蛍の淡い光は、メスへの『光の花束』なんですね。 「受け取ってもいいわよ~!」って、メスも光かえしてくれるんだろな。

 そんなプロポーズを、覗き魔のようにじっと見つめる『蛍奉行たろ』 遠慮ってものをしなさいな。

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 恋敗れたオスの蛍でしょうか・・・。 わーんと星空に向かって登っていきました。

 

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2019年6月20日 (木)

まちゅぴちゅ こぼれ話

 まちゅぴちゅとは言っても、マチュピチュではなく、まちゅぴちゅであります?

 我が家のあるところは山に近い・・・というか山で標高が高く、知人にはマチュピチュに住んでいると言われます。 実際そんな感じだし、悪い気もしないので、まちゅぴちゅ住人だと堂々と、かつ、一種の誇りさえ感じています。

 お街に生まれ育った私の、ド田舎に住むという人生最大の選択は間違っていなかったと自負してもいますが、年々加速されていく少子高齢化、確実な人口減で限界集落となるのも近いんじゃないかな?

 しかし、住人が猿に入れ替わろうと、鹿が庭を飛び回るようになろうと、また猪が畑を転がり回ろうと、さらに熊の来客に怯えようと、私はここに骨を埋めるつもりです。

 ・・・とまあ、ちょっと情緒的になる、気だるい『灯ともし頃』です。 さてさて、ここ2、3日の出来事をオムニバス形式で・・・。

 

 【ハナイカダ 切られる!】

 やっぱり、やられました。 毎朝毎晩、田んぼの水見(水の調整)のついでに観察し、成長を楽しみにしていたハナイカダの木。

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 根元からばっさり!

 危惧が的中してしまいました。 枝が伸びて、道路の方にちょっと進出していたので心配していたのですが、目障りだったのでしょう、切られてしまったあ。

 この道は通る人間も限られるところなんだけど、早めに対処しておかなかった私のミスでもあります。 枝を紐などで山側に誘引して、目立たなくしておけばよかったと悔やまれます。

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 道には、無残に千切れた枝の残骸も。 葉の様子から本日(20日)の仕業でしょう。 くっそう・・・。 田舎のおっちゃんたちはこんなものです。 目障りなものは切る! まちゅぴちゅ人の誇りなどないのです。

 不幸中の幸いというか、救いとなったのは・・・。

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 奥の方の小さい株が無事で、実もなんとか乗ってます。 これからも目立たぬよう、生き抜いてくれい!

 

  【ドクダミは、なんで毒だみ?】

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 ここらでは、蔓延る雑草としてドクダミがあります。 結構やっかいで、石垣の隙間にもびっしり。 刈払機(草刈機)で、ちゅわーんと刈ってしまいますが、独特の臭気が漂ってくっさ!

 昔は様々な薬効をもつ薬草として用いられ、『十薬(じゅうやく)』と呼ばれていたそうです。 現在ではそのありがたみも失せ、雑草の名前を冠せられてしまったちょっと可哀そうな草でもあります。

 薬として用いられたのにドクダミとは? Wikipediaによると「毒矯み」・・・毒を抑えるとありますが、「毒にダメを押す」からという説もあります。

 ちなみに白い花びらのようなものは、花びらではなく「苞」であり、花は中心の花柱のごく小さい雄しべと雌しべだけで、花びらはないということ。

 「苞」は4枚が一般的だけれど、違うものがあるかと思いキョロキョロしてみました。

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 3枚のものみっけ! 2枚はさすがにないなあ・・・。

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 お、5枚のものもありました。 いやいや、感心していないで、刈るべし! 刈るべし! 刈るんだ、たろ~! 

 すまんが君らを茂らせておくと、ムカデやヘビの隠れ家となってしまうんよ。 田舎の自然は危険もいっぱい。 先日、ワンちゃんが草むらで前足で何かをぺんぺんしていたので見たら、でっかいムカデでした。

 私は以前、咬まれてかなり痛い思いをしたので、ムカデを見ると即成敗じゃ! ドスドス! ワンちゃんも刺されないで良かった。

 

 さて、ドクダミは独特の匂いがあると述べましたが、植物たちの匂いには重要な意味があることが、近年分かってきました。 ドクダミの匂い物質は揮発性の「デカノイルアセトアルデヒド」で、実際に抗菌、抗カビ効果があることが科学的に証明されているようです。

 昔の人は、科学的根拠などは知らなかったけれど、経験的に利用していたのですね。 なお、揮発性なので、干したら抗菌作用はなくなるようです。

 さらに、匂いは植物間の情報伝達手段でもあることが分かってきました。 有名な研究では『リママメ』でしょう。 リママメはハダニ(ナミハダニ)に食害されると、ハダニを食べる肉食のダニ(チリカブリダニ)を呼び寄せる匂いを出し、自分に害をなすハダニを食べてもらいます。

 いわゆる匂いが「救難信号」ということです。 さらに不思議な事には、食害されていない葉っぱまでこの匂いを出し始め、食われる前にチリカブリダニを呼んで備えるということ! 被害の前にガードマンを雇い入れるのですね。

 リママメに限らず、植物は匂いばかりでなく、様々な方法で防御システムを作り出しています。 これらを踏まえてでしょう、植物は「痛み」を感じているとの研究発表もあったと思います。

 動物のように動かない(動けない)植物が、こんな複雑で高度なシステムを持っているなんて驚きです。

(参考文献 「したたかな植物たち 多田多恵子著」 「これでナットク! 植物の謎 日本植物生理学会編」)

 

  【やはり蛍は減っている?】

 うーん、少ない・・・。 毎晩粘っているけれど、数えるほどにしか舞っていません。 年々減っているのは分かっていたのですが、今年は少なすぎ・・・。

 蛍を撮れるのは、あと何年くらいだろうと心配になります。 早ければ2、3年かも? やはり、水路のコンクリート化、農薬の使用が、確実に生息場所を蝕んできているんですね。

 去年、蛍の生息する川の整備が決定し、工事が始まることになりました。 圃場整備という名目なんだけれど、これで蛍は激変(または絶滅)する方向へ加速されていくでしょう。

 田舎の風景が、また一つ消えていくんだなあ・・・。 寂しい限りです。

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 蛍が少ないので、どうも絵になりません。 待つか追うか・・・。 たくさん飛んでいた年は、構図を決めて待っていると、結構ファインダーの中に来てくれたけれど、今年は待てど暮らせど来ない!

 仕方なしに追うことに。 蛍が光るのを見つけると、近くに駆けつけるのだけど、カメラをセットしている間にひょいっとどこかに行っちゃう。 なんか、慌ただしいなあ。

 ホー、ホー、ホータル来い♪ そっちのみ~ずは汚染水! 

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 時間の早いうちは田んぼにきてくれますが、そのうち山の木々の方へ移動してしまいます。 統計的に夜8時台が勝負のようです。

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 くっそう、遠いな。 これでは情けない人魂だあ。

 毎晩蛍の撮影に出かけて、家族にはヒンシュクを買ってます。 でも、この季節にしか現れないんで、粘って狙ってみます。 

 そういえば最近、山の方から聞きなれない動物の鳴き声がします。

 猿や鹿は分かるけれど、高い調子でギャッギャッっと。 うむむ、もしかしてハクビシンかアライグマ? 彼らはどんな風に鳴くのかよく知りませんけど、大型の動物ではないはず。

 ハクビシンはともかく、アライグマはペットとして飼ったけど、結局飼い切れなくて山に放しただろうものが増えています。 小さいけれどかなり凶暴でヤバいんですよ。

 鳥獣害対策の捕獲班、「アライグマよ、手を洗って・・・ではなく、首を洗って待ってろよ!」と勢いがよかったんだけど、いざ檻にかかると大暴れして危なくてダメで、結局逃がしてしまったそうな。

 まったく無責任なペット輸入は、ホントやめてほしいです。

 とにかく得体の知れない鳴き声を背に、今夜も蛍狩りに勤しむのでありました。

 

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2019年6月18日 (火)

月よりも甘し・・・

 昨晩は、巷でいう『ストロベリームーン』でしたが、あいにくの厚い雲。 それでもちらちらと部屋から空を見ていたら、あ、見える!

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 気づいたときにはすでに遅く、再び雲の中に吸い込まれていくところでした。 

 最近、スーパームーンやら、ストロベリームーンやらと話題になることが多くなりました。 日本には月を愛でる美しい言葉がたくさんありますが、ちと分かりにくいところも・・・。

 こうやって直に話題性のある言葉で、天体に目を向ける機会となるのは良いことだと思います。

 

 ストロベリーというよりオレンジ色なんだけど、オレンジ色で連想するものがもう一つありました。

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 枇杷です。 近隣の家の畑の枇杷が色付いてきたのを見て、マイ枇杷はどうなっているんだろうと気になりました。 畑に出かけ、袋をそーっと外してみると・・・。

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 おー、でっかい! 若干青さが残っているようなので、もう少しのようです。 ふっふっふ、手入れをしておいた甲斐がありそう。

 近所の枇杷は、手間をかけていないのでしょう、ふっ、たくさんなってるけれど、ちっちゃいちっちゃい。 ↓

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 勝ったね^^v  スーパーストロベリー枇杷だー。(?)  ・・・でもないけど、まずまずの出来だと自己満足。 

 まだ、収穫まで予断を許さないけど(猿の被害など)、楽しみが増えました。

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2019年6月16日 (日)

土日 Short Stories

 土日も、サクランボ狩りのお手伝い。 今日は特に大盛況で、総勢230人近くの来園となりました。

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 毎度ありがとうございます~なのですが、さすがにくたびれました。 私の担当は受付事務所に来られたお客さんを園まで、2kmほどの距離を車で先導していく係です。  

 お客さんは自分の車で、私の車の後を付いてくるというのが今回の方法なんだけど、車2、3台を一緒に案内するのは気を使います。 (受付事務所からのサクランボ畑の場所によって、園の車にお客さんを乗せて送迎、歩いて案内など、ケースは様々)

 信号や右左折で、ちゃんと付いてきているか後ろが気になるし、こちらが前方不注意になっても困るしで、神経がちょっぴりすり減ったような・・・。

 でも、何事もなく乗り切れてよかったわい。 しかし考えれば、サクランボを少なくても一人30個(約1パック分)を食べるとしても、200人で6,000個!?

 それだけの量を供給できる、農園の規模はやはりでかいです。 バイトのおばちゃん達や、私がつまみ食いしてもまだまだ残っているので、まあサクランボの木はそれほどたくさんの実を付けているというわけです。

 適切な剪定や摘花などの努力で、大きくたくさん実らせる農家の方の見えない苦労は、計り知れません。 そういうことを思い浮かべながら、つまみ食いしよ!

 

 今日は暑かったのもあって、ちょっと疲れを覚えましたが、帰ると富士山がくっきりと迎えてくれました。

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 先日の冠雪も、昨日の雨でほとんど溶けてしまっています。 まあ、この時期の富士山は例年だったらこんな具合ですね。

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 コントラストのはっきりした雲が、ぽっかり浮いています。 でも、こういう日は、夕焼けにはならないんだよなー。

 

 そして夜。 日中の暑さはどこへやら、肌寒いような空気となりました。 気温が下がってしまい、期待していた蛍の舞はまたお預け。

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 そろそろ満月? 結構明るいので、そのせいもあって蛍も飛ばないのかな?

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 ほよよと、申し訳なさそうに1匹現れました。 うーむ、ちと遠いぞよ。 こっちゃ来い!・・・やっぱ、来ないか。

 しばらく待ってみましたが、それから一向に姿を見せないため今夜は切り上げ。

 ・・・と思ったら、家の窓に光ってる。

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 網戸にしっかりくっ付いていて、淡い光を放っていました。

 モデル料払うから、狙ったところに来てくれないかな~、蛍くん。 蛍の時期もあとわずか・・・。 今年はよい蛍写真が撮れるのでしょうか?

 

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2019年6月14日 (金)

身近だけど変わった植物 ~ これン葡萄かい?~

 ♪ Tonight ya ya ya ・・・ デラ!

 ♪ Tonight ya ya ya ・・・ 巨峰!

      (歌・踊り : 中年隊)

 葡萄も様々な品種が出回っていますが、やはり今の人気はシャインマスカットでしょうか? 

 果実を見るまで葉や枝だけでなんの品種か見分けることは私にはできませんが、近隣の果樹園では小さな花や房をつけています。 ここらの主な果樹は、サクランボ、スモモ、桃、葡萄、そして柿の順番となります。 栗、キウイなどもありますが、たらふく食べられるのは前者の5種くらいです。

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 さて葡萄ですが、意外と花を見る機会がありません。 なぜならとっても小さくて地味だからだと思います。

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 これは蕾です。 よく見ると、花が開きかけたものもあります。 そう、花は緑色なんですね。

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 一般的に、花弁・・・花びらは、花の根元に付いていてシベ(雄しべや雌しべ)と同じ方向に開くと思いますが、葡萄は逆です。 先っぽにくっついていて、めくれ上がるように開いていくのです。

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 花開くと、花弁はすぐに落ちてしまいます。

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 すると雄しべや雌しべが丸出しに・・・。 花弁は受粉可能になるまでのシベの保護だけで、役目を終えてしまうのですね。

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 房を揺すると、ポロポロ落ちてきます。 星屑みたいで、ちょっぴり可愛い姿です。

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 推測するに花弁はシベのカバーの担当でしかないので、虫を誘うなどの鮮やかな色になる必要がなく、結果的に地味なんでしょうか?

 身近にある植物にも、不思議な世界がたくさんあるのでした。

 

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2019年6月13日 (木)

♪ We Awa The Cyapon!

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 このところ続いた雨が冷え込んだ空気に包まれたのでしょうか、ようやく雲が切れ姿を現した富士山は、みごとに冠雪しておりました。 6月になって、富士山がこのような姿になるのは、記憶にありません。

 こうして富士山を眺めると、やっぱりキレイな山だなあとつくづく思います。 いつもそこにあるのが当たり前なので、普段はあまり気にしていませんが、変化のあったときには改めて見直してしまいます。

 

 私はワンちゃんと同じ部屋(座敷)で寝ていて毎朝布団を畳むのですが、いつも邪魔をされます。

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 マットレスの上でグルグル回って、なかなか下りません。 引っ張り上げてずり落とすのが日課^^; 回らない日は、ちょっと具合が悪いのか何かある日なので、グルグルしてくれるほうが安心します。

 日課と言えば、田んぼの水見。 夜のうちに田んぼに水を入れ、朝には注水を止めて、日中にお日様で水が温まるようにします。 ここは山から直接流れてくる水が非常に冷たいので、生育がよくなるようにとの意味合いがあります。

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 ラピュタ田も、稲がだいぶ生長しました。 ラピュ田は毎年イノシシの被害があって苦慮していたけれど、電気柵がようやく新設されて少しは安心。

 ・・・と思ったら、先日シカが飛び回っていて、皆で追いかけたそうです。 電気柵が新しくなったのはまだ一部なので、まだ設置の遅れている下の方(人家のある方)から侵入してきたみたいです。

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 休耕田に、まだ足跡がいくつか残っていました。 うーむ、敵もサルもの・・・いやいやシカなので、シカものですなあ。 あー、語呂が悪い!

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 ここはラピュ田の最上部。 ラピュ田王国が一望できます。 村からは大きな木々に阻まれ、その存在を見ることはできません。 ラピュ田がどこにあるのか、未だに知らない村人もいます。

 なんたって、このラピュ田の工作員・・・ではなく、耕作者は現在私を含めて4人。 以前はもっといたのですが、高齢化や他界して放棄地となってしまったのです。 おかげでボランティアでよその放棄地の草刈りをすることも多く、結構維持が大変です。 周囲を雑草だらけにしておくと、害虫の住処になりますからねー。

 ま、とにかくその四天王で何とか続いている隠れ棚田なのであります。 ついでにその4人を、インタビュー形式で紹介いたしましょう。

 まずは、ラピュ田王国防衛大臣のMさん。 

 アナ 『野生動物たちには、毎年悩まされますねー』

 Mさん 『みなぶっ殺してくれらぁ! とっ捕まえてギタギタのボロボロにしてくれる!』

 アナ 『クマが出ても?』

 Mさん 『みなぶっ殺してくれらぁ!』

  (アナ: ジャイアンのような、過激な武闘派のようです。 クマと刺し違えて最後を迎えるのをお望みのようです)

 次は、農林水産大臣のSさん。

 アナ 『豊作を迎えるには、どのようなことに注意していますか?』

 Sさん 『うへへ~』

 アナ 『今年も暑くなりそうですが、作物対策はありますか?』

 Sさん 『でひひ~。 うにゅ~。 ひょほほ~』

   (アナ: 話にならないようです)

 お次は、文部科学大臣のTさん。

 アナ 『稲作問題の今後について、何か意見がありますか?』

 Tさん 『今後も何も、オヤジがどうしても作るっていうから、仕方なく手伝ってるんだよ』

 アナ 『なにか新しいアイデアがありますか?』

 Tさん 『んたって、おめー。 年寄りはみな自分のやり方が一番だっていって、人の言うこた聞きゃしねー。 頑固で困らー』

    (アナ: 文科省ではなく、文句省の大臣のようです)

 最後に、外務大臣のたろさん。

 アナ 『こんな田舎で、外交があるのですか?』

 たろさん 『いやいや、ここではバリバリの甲州弁が飛び交ってるじゃあないですか。 標準語の人との通訳が主な仕事です。 バイリンガルでなきゃ、務まりませんよ』

 アナ 『そんなに難しい言語なのですか? ホントかなあ~?』

 たろさん 『こうしゃっぺーこんいっちょし』

 アナ 『は?』

 たろさん 『生意気なこと言うな という意味です。 語尾の『し』の用法が難しいですよ。 この『し』がなければ、もっと強い感情表現となり、 生意気な事言うんじゃねー! という怒りが込められてきます』

    (アナ: 様々な言語で溢れていて、世の中は広いですねー)

 以上、インタビューを終わります。 マイクをお返ししまーす。

 

 かなり脱線しました。 話を戻して、ラピュ田の最上部には、常に泉の湧き出しているところがあります。 小さいけれどいつも澄んでいて、ちょっぴり神秘的な香りもします。

 5年くらい前から、ここにある生き物が現れるようになりました。

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 木にぶら下がる、泡の塊。 モリアオガエルの卵塊です。

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 この泡の中にオタマジャクシが育ち、降雨で卵塊が崩れてくると一緒に下の泉に落ちてきます。 私は残念ながらその瞬間を見たことはありませんが、一度じっくり観察してみたい対象です。 泡からチャポン!ですね。

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 そもそも、モリアオガエルそのものを見ることも難しいのではないでしょうか?

 以前は田んぼにかかる木の枝にも卵塊が見られましたが、電気柵の設置により周囲の木々は伐採されてしまいました。 オタマジャクシが落ちる先に水がないと生きていけませんので、必ず水のある垂線上に卵塊を産みます。 その能力というか、空間認識力はすごいものですね。

 とにかく、残るはこの泉だけとなってしまいました。

 ずっと残っていって欲しいけれど、他人の土地なのでなんともできないです。

 卵塊を眺めていると、どこからともなく曲が流れてきました。 『We Awa The Cyapon! ~♪』 名曲だなあ・・・。

 

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2019年6月10日 (月)

満員御礼 紅灯緑酒?

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 日曜日のサクランボ狩りは大賑わい。 他県からのお客さんが全てで、人気の高さを感じます。 中には京都ナンバーの車も! 私としては、京都の方が魅力あるんだけどなあ・・・。

 当日は観光バスもきて、もうワイワイワイと収拾がつきません。 まあ、農園にとっては有難いことですが、これではつまみ食いができんぞ^^;

 私は一日中、個人のお客さんの道案内。 昨日、今日のサクランボ狩り園は受付事務所から少し離れているので、車で先導して案内します。 現地まで誘導して事務所に戻ると、もう2、3台車が待っていてひっきりなしです。

 私と相棒のIさんと二人の担当でしたが、『こりゃ忙しいねえ・・・』『休めんねえ・・・』との会話ばかりです。 結局ゆっくりお昼もとれなかったので、運転中におにぎりを食べることに。

 園としては、お手伝いを必死に頼むわけですね。 基本、家族で農園の経営をしているので、こうしたイベントは身内だけでは対応できるものではありません。 女性陣だけでも、バイトは10人超え。

 一生懸命お手伝いするから、農園も頑張って儲けてね! そうでないと、サクランボをタダで貰える知り合いの農家が減ってしまう(笑)

 午後3時近くになると、だんだん落ち着いてきてほっと一息。 ネット予約の最後のお客さんを迎え、ようやく運転手の仕事が終わったので、ようやく園の中に入り、つまみ食いタイム・・・ではなく、園内の案内です。

 ありゃりゃ~。 あんなにあったサクランボが一気に少なくなっておりました。 木の上の方はまだまだ残ってますので、脚立に乗って取りお客さんに渡すのも仕事のひとつ。

 脚立はあちこち設置してあってお客さんが自由に使えるけど、落ちてケガをされても大変ですからねー。

 不味いのをあげたらいかんので、まず自分が味見してから渡します。 そう、食べるのも仕事なのです。 でも、もう食えん。

 ようやく閉園時間となり、みな疲れた顔を隠せませんが、とにかく無事終わってよかったわい。 満員御礼でございました。

 

 満員御礼といえば、こちらも・・・。

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 家の玄関柱のツバメの巣。 こちらもワイワイ。 随分と大きくなり、どう見ても住宅事情が悪そうです。 もう、巣の一部が崩壊しています。 大丈夫かいな?

 以前は、夜には親鳥が一緒にこの巣にとまって休んでいましたが、居場所がなくなり現在は向かいの玄関灯の上で眠ります。

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 子ツバメは6羽。 愛嬌のある顔で、こちらの様子を伺っています。 はいはいごめんよ、すぐ退散しますね。

 巣の崩壊してる部分が気になりますが、次回の子育てにはリフォームしてくれるでしょう。 落っこちるなよ?

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2019年6月 8日 (土)

甘いジュエリー いか~すか?

 しっかり降った雨の翌日、見事にムンムンムシムシと晴れ渡り、今度は汗の雨です。

 フルーツ王国、サクランボ領にはたくさんの赤い実を付けた木々が目立ちます。 今年は全般的に不作のようでしたが、ここの農園は園主のたゆまぬ努力により、豊作に恵まれたようです。

 サクランボ狩りも始まって、たろ君にも声がかかりお手伝いすることになりました。

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 おー、なってるなってる。 大粒の甘いサクランボ。 これらは佐藤錦です。

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 『うーん、こんなにたくさん食べれんぞ!』

 『いやいや、食べるんじゃなくて、もぐのを手伝ってくださいね』 園主の息子のY君、苦笑。 彼は脱サラして、親の果樹農園を引き継ぐことになりました。 偉いよ、Y君。

 サクランボ狩りのお客さん対応と並行して、出荷用のサクランボをもぐ作業も忙し。 男性陣は、主にお客さんの送迎、サクランボもぎ、選果などの作業。

 女性陣は、園内のお客さんの案内、選果、パック詰めといったところでしょうか。

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 なんか実がでっかいなあ、これは佐藤錦。 3Lクラスがぞろぞろあります。 

 ちとつまみ食い・・・、パク。 うーむ、味がよくわからん。 パクパク・・・パクパクパク。 ふむむ、まだちょっぴり酸味が強いかな? もう少し経てば、もっと甘くなるはずです。

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 脚立に乗って、どんどんもいでカゴに集めていきます。

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 山積みのサクランボ。 コンテナがいくつも重ねられ、これから大きさ別に選別していきます。 これも地道ですが、大変な作業。

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 今年はこういった、ふた子ちゃんが目立つ気がします。 アヒルかスヌーピーみたいで愉快です。

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 こんなのもたくさん。 こういったのは商品にならないため試食用になり、それでも余れば廃棄処分に。 味は変わらないけれどね。 傷が付いたり変形したものは、たいてい廃棄処分になるけれど、その量は結構半端ありません。

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 Wふた子ちゃんも結構見つかります。 これは、口の中に処分なり。 パクッ!

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 これは、『紅てまり』 山形生まれの、大粒で肉厚の品種です。

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 熟してくると、濃紅色になってきます。 パクッ! ちょっとジューシー。

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 こちらも山形生まれの『紅秀峰』 かなり人気の出ている品種です。 パクパクッ! これは、まだちょっぴり若いようです。 完熟すると、とろけるような逸品です。 

 うーむ、もう食えん・・・(こらこら)

 山形生まれの品種が多いのですが、あと2、3年たてば地元出身の新品種が出回るようになるはずです。 

 それが、『アルプス紅扇』です。 芽条変異(がじょうへんい)として発見され、今後の県内の主力商品として期待されています。 なんと、その発見者は、このサクランボ農園の園主。 ただの田舎のおっちゃんにしか見えませんが、たいしたもんだ。

 果樹命で、一年中一生懸命に働いているものな・・・。

 果樹や作物は、思った以上に手間と汗と涙が詰まっています。 そんなことをちょっぴり想像して食べれば、より美味しくいただくことができるでしょう。

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2019年6月 7日 (金)

たろ源氏物語 ~ややもせば~

 『ややもせば 消えを争う露の世に・・・』 

 源氏物語の『御法(みのり)』の帖に出てくる和歌で、『ともすれば争うように消えていく露のようにこの世は儚い・・・』、というような意味です。

 詳細は文献等にお任せするとして、この和歌のように蛍の光は儚さを感じます。 成虫になって1~2週間の命しかなく、徐々に光を失い消えていく姿は『いとわびし』です。

 ということで、写真に残してあげれば私の生きてる間は記憶に残るぜ~!っと、今宵も夜の田んぼに出かけるのでありました。  はあ、なんかこのところの日課になってしまいました。

 でも、今年はまだこれといったショットが撮れていません。 蛍の姿を見て、あわてて構図や露出を確認している間にすーっとどっかに行っちゃうし、そもそもピントが素早く合わせられません。

 日中など光量が十分あるうちは、いかにカメラの性能に依存して楽をしているかを思い知ることの連続です。 マニュアルでの操作の煩わしさ、明るければ造作もないちょっとした操作が、暗いとなかなかスムーズにできないのが口惜しい・・・。

 まあ、生き物を撮るというのは、忍耐とそれに勝る運だと思います。 そして運を呼び込むには、出かけて撮るというアクションをしなければ、掴むことはできないしね。

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 近くにとまったので、よっし接近できると思ったらひょいと飛び立ち、コブラ使いがコブラの鎌首を持ち上げるような絵になってしまいました。 うーむ・・・。

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 こちらは、田んぼの近くのアジサイの蕾に光ってました。 これでアジサイが花開いていたら、もっと絵になるのに・・・。 惜しいなあ。

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 シャッター速度、短かすぎた。 (ISO800 f/5.6 4秒)

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 今度は長すぎ・・・。 (ISO1600 f/8 6秒) 蛍の飛翔スピードも速かったなあ。

 と、こんな調子で試行錯誤。 ワンシーズンに一枚でいいので、自画自賛できる蛍写真を撮りたいものです。 

 ・・・とは言うものの、じっとしてるので蚊に喰われるし、背後の山で野生動物(たぶん、はぐれザル)がガサゴソ歩き回る音がして気になります。 暗闇なので、いきなり背後に何かいるような感覚にもなります。

 でも、蛍の時期は短し。 『ややもせば』だもんね。

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2019年6月 5日 (水)

たろ源氏物語 ~雅の舞~

 さてさて『たろ源氏の君』、今宵も夜風に誘われ田んぼにお出かけになりました。 ありゃ、1匹しかおらん。 午後から日が差して蒸し暑くなったけれど、夕刻になったら涼しくなったせいかなあ・・・。

 やはり、湿度があって蒸し暑い夜に多く飛ぶようです。

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 この蛍は、長いこと稲にとまって動きませんでしたが、突然強く光ったかと思うとふうわりとどこかに消えていきました。 今夜撮れたのはこれだけです。

 絶対数も減少し、水路の整備などでますます住みにくくなっているのが現状。 そのうち消滅してしまうかもしれません。 今年も現れてくれただけでも嬉しいことです。

 『たろ源氏の君』は、今夜は田んぼに接近するほど蛍が現れなかったので、再びの水没を心待ちしている方には申し訳ないようです^^;

 写真もこれだけではちと寂しいので、『たろ源氏物語』から『蛍』をば。 第25帖にあたります。

 『雅な女性、「玉鬘(たまかずら)」は、養父にあたる「たろ源氏」から、ラブコールを受けて悩んでおりました。 それなのに「たろ源氏」は、弟にあたる「兵部卿の宮(ひょうぶきょうのみや)」が「玉鬘」にぞっこんなのを知って、なぜかニセラブレターで二人を合わせることに。

 にっこにこの「兵部卿の宮」、早速玉鬘のおうちに遊びに行き、部屋まで入ったのはいいけど、なんだか薄暗くてよくわかりません。 忍者でもないのにどこに隠れていたのか「たろ源氏」は、そこへ集めて隠しておいた蛍を解き放ちました。 一瞬部屋がパアっと明るくなり、いやんと顔を隠した「玉鬘」でしたが、「兵部卿の宮」は見た! しっかり見た! (当時は女性は顔を隠していたので、[兵部卿の宮]は、噂だけでぞっこんなのでした。 今回初めて素顔を見たのです )

 「兵部卿の宮」は「玉鬘」のその美しさにますます惚れ込み歌を送りますが、その返事はつれないものでありました。

 「玉鬘」は、自分に愛をコクったくせに、他の人とくっつけようとする、「たろ源氏」の不可解な行動に翻弄され、悩むばかりでありました』

 ・・・という、内容としてはドキドキもワクワクもない、しょーもないお話でございました。 (ちなみにそれ以来、「蛍兵部卿の宮」と呼ばれるようになったそうです) 

 でも、『源氏物語』は、1000年も昔のお話。 人物相関関係や、地位身分、しきたりなどが分かり辛いんですが、人の心のありよう、思い(恋心、妬み、悲哀)などは現在もなんら変わることのないということですね。

 ただ、断言できることは『光源氏』は『たろ源氏』よりも、はるかにイケメンだったということです。 ふーんだ、気に入らん!

 

 口汚しですが、写真をもう1枚。 蛍の過去写真になります。 これだけ見ても、なんじゃ? となりますが、蛍つながりで見ると「そっか」となると思います。

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 ずいぶん以前のショットですが、露光調整の試し撮りをしていたら偶然蛍が飛び立ちました。

 

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2019年6月 4日 (火)

水無月幻想曲  ~たろ源氏物語~

 万葉の季節がやってまいりました。 6月は、水無月・・・水の無い月と解釈されることもあろうかと思いますが、この『無』は『の』の意味(当て字)で、『水の月』とする説が有力です。 田んぼに水を引いたり、梅雨入り時でもあるので、水が無い月とは矛盾しますしね。

 源氏物語にも蛍の章があるように、蛍は古来から親しまれてきた風物詩です。 あれから1000余年の時を経て、今『たろ源氏』が愛でている次第であります。

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 3日前に、初めて蛍を確認しました。 今夜は蒸し暑いので、田んぼの方にもいると踏んだ『たろ源氏』は、暗闇の中出かけていきました。 いたいた・・・。 まだ数えるほどですが、田んぼの上をゆうらりゆらり。 淡い光が頼りなく舞っています。

 育ち始めた稲にも明滅する光が・・・。 もちっと近くに来てくれんかのう。 これ以上身をのり出すと、田んぼに落ちてしまうぞよ。 『たろ源氏』ともあろうお方が、田んぼに落ちて泥だらけになるのは、美しくないじゃん。

 ま、どこにとまろうが、それは蛍の勝手で思うようにいかないのは世の常です。 

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 田んぼに張った水に映り込む光が、いとおかし。

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 とにかく暗いし足元は危ないしで、四苦八苦。 ピントもうまく合わせられません。 もっとアップで・・・と寄った途端バランスを崩し、『たろ源氏』は、片手を田んぼの中にジャボ! ついでにカメラもジャバ! ぐわわ、美しく振舞うはずの『たろ源氏』、情けなや。

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 くっそう~・・・ではなく、古語的に言えば『あなや!』ってなところでしょうか?

 例年では10日あたりから増え始める蛍。 これから毎晩狙ってみるつもりです。 片手が泥だらけ&カメラもちょいと水没という結果となり、すっかり意気消沈してしまった『たろ源氏』の今夜の蛍狩り?はお終い。

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2019年6月 1日 (土)

喜怒哀楽の土曜日

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 何となくもやっとしていたけれど、まずまずのお天気。 やはり晴れ間が覗くと、いろいろする気がバリバリとおこります。 まずはワンちゃんの散歩からスタート。

 石積みの間から、ムシトリナデシコが鮮やかに咲いています。 ほんとは雑草扱いで成敗するところですが、花がキレイなので刈らずにとっておきました。 いつのまにかこの地域で増え始めたのです。

 こうして石垣に沿って花が咲く光景は、ずっと昔に訪れた沖縄の竹富島を思い出します。 また行きたいところはどこか?と聞かれたら、竹富島は上位にランクインするでしょう。

 ムシトリナデシコは、『虫取り』と名前が付きますが、食虫植物ではありません。 葉と葉の間の茎にベトベトした粘液を分泌します。 これは受粉に貢献しないで、蜜だけを盗みに来るアリを絡めとり、花に近づけないようにしていると考えられています。

 つまり、アリホイホイというわけです。 植物の進化は、まことに驚くべきものがありますね。

 
 【はぐれワンちゃん】

 昨日、脱走したと思われたワンちゃん。 今朝もトコトコ道を歩いていました。

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 ありゃ、 どうしたことかいな? 実はこのワンちゃん、やはり捨てられた可能性大です。 でも、毛並みはキレイだし、捨てられるほど老いてはなさそうなので断言はできません。

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 昨日はてっきり近所の飼い犬と思ってましたが、そのワンちゃんはちゃんと家にいました。 飼い主も、このはぐれワンちゃんを見て、てっきり自分の犬が逃げ出したと思ったそうです。 それほどソックリさんでした。

 で、その飼い主、あまりに似ているので不憫に思い餌をあげたそうです。

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 これが近所の飼い犬で、私には見分けがつきません。 見間違うのも無理ないと思いますよねー。 脱走するのは気を付けて欲しいなんて思ったけれど、ごめんちゃいです。

 しかしこのはぐれ犬・・・どうしたもんかねえ。 これだけの犬だから飼い主が探してきそうなものだけど、もし捨て犬だったら末路はだいたい決まってしまいます。

 私が属している組は13件。 なのに飼い犬の数は14匹。 飼っていない家もあるけど、多頭飼いの家もあるから平均すれば一件に一匹です。 とても新たに飼ってくれそうな家はありません。

 この村は過去何度も犬を捨てていかれた経歴があるので、その末路を考えるとあまり親しくしたくない・・・というか、関わりたくないという複雑な思いもあります。 でも、思わず撫でてしまう自分が悲しい・・・。

 しかし、ペットをやすやすと捨てる飼い主の気持ちが理解できませんね。 もう人間に依存しなくては生きてはいけない動物たちを、ゴミのように捨てるのは許すまじです。 (ゴミも捨ててはいけませんが・・・)

 いつぞやは、山の木にリードを括り付けて置き去りにした、人間失格の輩もいました。 私が発見したときは息も絶え、かなり腐敗が始まっていてどうしようもありません。 (ただ捨てるのも、人間失格なんですけどね)

 喉の渇きも癒えず、お腹が空いても満たされず、リードに繋がれているので脱出もできずに苦しんで死んでいった姿を思うと怒りを感じえません。 とりあえず近くに落ちていた空き缶に沢の水を汲み供えることしかできませんでしたが、あの時の胸の悪くなる記憶がどうしても重なるので、捨て犬を見るのも嫌なんですよ。

 少しでも幸ある今後を願っています。

 

  【畑仕事は手がかかる】

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 トウモロコシを植えた畑。 一本枯れてしまいましたが、どうにか順調のようです。 今日は追肥を撒きました。

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 肥料が直接触れないよう、周囲に撒きます。 美味しいトウモロコシにな~れ~、ラブラブビーム~って、メイド喫茶じゃないですな。 この追肥は、近所のおっちゃんが『トウモロコシは肥料食いだから、肥料どんどんやれし』というので、撒いた次第です。

 これで不味いトウモロコシだったら、おっちゃんの責任だー。 指導者は常に責任を持つべしです。 笑

 余談ですが、だいぶ前。 息子が仕事の出張のついでに秋葉原のメイド喫茶に行きました。 そのときの写真を見せてくれたのですが、私も行きたーい・・・という思いが頭をよぎったのは確かです^^;  おっちゃん喫茶は勘弁です。

 それから桃とスモモを植えてある畑へ・・・。

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 あれあれ? いつの間にか実がついてる。 桃の実です。 春先に植えたばかりなのですが、気が早いんだなあ。 本来、木が成熟していない時期は、こうした実は木を疲弊させるため取り除いてしまうのだけど、それでもなあ。

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 ま、いいや。 出荷するものでもなし、成長を見守ることにしましょう。

 

  【ボルボックスを捕まえろ!】

 ボルボックス・・・。 なんて響きのよい言葉。 ボルボックスとは、淡水に住む藻類の一種です。 大きさは0.5mm前後でしょうか。 小さなマリモのイメージで、資料写真を見ても、とってもキュート。

 田んぼなどで普通に見られるという記載があるけれど、とんと見つかりません。

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 これは私が小学生の頃、買ってもらった顕微鏡。 ということは50年近く経っている年代物です。 宝物だったので大事にとっておいてあり、未だにちょっぴり活躍しています。

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 プレパラートに、パンチで穴を開けたビニールテープを貼ります。 

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 こうすると、スポイトで垂らした水が流れることなく、水玉になって観察し易くなるのです。

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 田んぼから採取してきた水を観察。 うーむ、見つからない。 普通に見られないじゃん! ボルボックスは、ここら辺にはいないんかな?

 いつか採取してやろうと、田んぼの水見ついでに水中を観察しています。 いれば肉眼でもその小さな姿を確認できるそうなので、水質検査官と間違われようが、頑張りたいと思います。

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