« 2019年2月 | トップページ | 2019年4月 »

2019年3月30日 (土)

お米作りスタート STEP1 

 花粉舞い踊る春となり、いよいよ稲作がスタートします。 

 私はもともとお街生まれだったので、農業とはとんと縁がありませんでした。 でも、ある年齢になってから田舎暮らしに憧れ、婿同然にこの田舎に引っ越してきた次第です。

 幸い義父の遺した田畑があるので、いろいろ作っていくのには恵まれていました。

 でも、経験のまったくない私は、全てが見よう見まね。 不明なことは近隣の方にいろいろ聞いたり、横目で作業を盗み見したり・・・。 そして悟ったことは、農家のオッチャン、オバチャンたちは、それぞれ自分なりの流儀があるので、言うことがバラバラなことが多いということ。

 やはりいろいろ経験してみて、自分なりにベストな方法を見つけていくしかないようです。 試行錯誤もあったけれど、悩んだお蔭で今ではいっぱしの日曜農民?となることができました。

 

 本日はお米作りの第一歩、塩水選と消毒です。 塩水選とは、種籾を一定の濃度の塩水に浸し、充実した籾を選別する作業です。 比重の違いにより、軽い籾は浮いてくるのでそれは取り除きます。 中身の詰まった元気な籾は、浮いてこないというわけです。

 比重は水が1として、塩分濃度1.08が理想のようです。 でも、農協で購入した籾は、すでにこの作業をしてくれてあるようなので、この作業はスキップ。

 それで、籾の消毒から始めます。

1922

 私はできるなら農薬は使いたくないのですが、無農薬で作物を作るということは、かなりの労力を強いられます。 ひとたび病害でも発生すれば、全滅です。 いもち病などでは、自分の田んぼだけに留まらず、そのエリア一帯がやられてしまいます。

 多くの病害はカビの仲間によることが多く、冬の間は潜んでいるので、籾の消毒は欠かせません。 農協の指導では、水10リットルに対し、テクリードC 50mℓ、スミチオン 10mℓです。 スミチオンは草木の殺菌の定番です。

1921

 ザルに入れた籾を、その混合液に24時間浸します。 乳青色?なんで、うっとなりますね。 でも、豊かな実りのためには、農薬は仕方ないかな?

 本当は、できる限り使わないようにしていきたいです。 まあ、考えれば自分で作物を育てるので、どんな農薬をどんな量で使用したのか把握できることは良い事です。

 消費者は、安全な食品をといいながらも、見た目のよいものを選びます。 そうした格好のいい作物は、農薬ドバドバ使っているように推測できますが、実際どうなんでしょう。

 以前は『無農薬野菜』などという表示がされて販売されていたことがありましたが、現在はまったく見かけません。 これは農林水産省が、無農薬という基準が曖昧なため、2003年だかにガイドラインを作成してから消えました。

 自分は農薬を使っていなくても、残留農薬や他から流入してくる農薬で、無農薬とは断言できなかったからでしょう。 現在はオーガニックとか有機栽培の言葉が使われています。 これらは有機JASマークが付きますので、厳しいチェックが行われているようです。

 ただし私の認識では、オーガニック=無農薬ではないと思います。 やむを得ない場合は、許可された農薬は使ってもよいとされていたような・・・。 間違っていたらゴメンナサイですが。

 ま、そのような感覚で、この籾の消毒はヨシと考えています。 たとえば、手を洗う時に水だけで洗うことはほとんどありません。 ハンドソープなど使用しますが、そうした肌に触れるものでも結局は化学合成された原料を使っています。 現在は薬品なしでは成り立たないんですね。

 ・・・とまあ、私の農業に対する自論でした。

 

 やれやれとしたところで事件が!

 1923

 外で作業していたのを見ていたワンちゃん。 手伝いたかったのでしょう、前足で網戸をガシガシしてたら、見事に穴が開いてしまいました。 私が何かと作業していると、いつも手伝う気満々なのです。 

 網戸の経年劣化もあったのでしょうが、このままではみっともないし、日中の暖かさにサッシを締切りというわけにもいかないので張り替えることにしました。

1924

 まず、網戸張り替え特設ステージを用意しました。 安定した足場でやらないと、いい仕事はできませんからね。

1925

 網押さえゴムの切れ目を起こして、外していきます。

1926

 古い網を取り除きます。 結構汚れているんだよなー。

1927

 こんな時でないとできない、溝の掃除もしておきます。 やはり土埃が溜まっているものです。

1928

 ホームセンターで購入した網。 今回はちょっとグレードアップして、外側はシルバー、内側はブラックというタイプ。 日中は外からではシルバーが反射して、中が見にくくなるというものです。 いわゆるスダレみたいな効果かな?

1929

 短辺から始めていきます。 右利きの人であれば、時計回りに進めていくことになるでしょうか。 まずはスタート部分のゴムを押し込み、反対側の部分もゴムを押し込んで仮り止めします。

1930

 網押さえローラーを転がして、ゴムを徐々に埋め込んでいきます。 転がすというより、押し込んでいくという感覚かな? 

1931

 多少たるみがあっても、網目が平行になるように全辺を埋め込んでいきます。 一端張り終わったところで確認し、たるんだところが残る場合は、そこの部分のゴムを外し(網を少し引っ張ると、ゴムが外れてきます)、いくぶん網を外側に引っ張り気味に再度ゴムを埋め込んでいきます。 ぎゅっと引っ張ると、網が歪んでしまいますので、そっと押さえるイメージで。

1932

 ピンと張れたら再度ローラーで押し込みします。 中途半端にはまっているところも所々ありますので。 そして余った網の部分をカッターで切り落とします。

 今回はホームセンターに、網を切る専用のカッターが売っていましたので、それを使いました。 300円くらいかな。

1933

 完成~! ピンと張れているのを再度確認。

1934

 元通りにセットしました。 これでもうガシガシしても大丈夫だよー。 って、ガシガシすることがいかん。

 でも、ここの網の破れから、これだけでなく家中の網戸が劣化していることが考えられるので、全て張り替えしていく予定です。

 もうこうなったら、何でも屋さん『たろ』のお店でも開こうかな? 

 

ポチッとよろしく!

| | | コメント (10)

2019年3月29日 (金)

みんなに愛でてはもらえないけれど・・・

 日中は汗ばむほどになるけれど、夜はまだまだ冷え込みます。 今朝なんか4℃。 さむ~。

 この寒暖差にもめげず花粉は異様に元気で、私は一日中、鼻汁ぶっしゃー、目がかいかいかいぶつ君でした。 あー、夕べは布団に入っても鼻水が止まらなかったので鼻にティッシュを詰め込んで寝ました。 まったく、イケメンが台無しじゃい! ww

1915

 執拗な花粉攻撃をしてくる山を恨めしく見上げると、山の桜がピンクに染まっていました。 猿やイノシシ、シカが夜桜見物をするのかもしれません。 宴会では、猿酒が振る舞われるのしょうか。 

 お相伴に預かりたい気もしますが、鳥獣害対策などで悪化している『村人 VS 野生動物』関係なので、うっかり見つかったら、逆さ磔の刑に処されるかもしれないですね。

 

 さて、桜の名所などでは美しい姿に誘われて人間がわいわい集まるようですが、同じ桜と言う名前を持っていても、誰からも愛でられない桜もあるのです。

1916

 渓流沿いなどに生える雑木。 この中にそれがあります。 ぽちぽち赤い花をつけているのは・・・。

1917

 フサザクラです。 荒地などに育つ、いわゆる先駆的植物のひとつ。 その姿はほとんど目立たないので見つけ難いですが、よく観察すると結構キュートな花です。

1918

 花弁はなく、雄しべや雌しべだけで成っている、不思議な花(花と言えるのかな?)

 豪華絢爛の桜も良いですが、たまにはこうしたひっそりとしたサクラに目を向けるのもオツなもんです。 正確には一般的な桜(バラ科)とは違い、フサザクラ科に属し、日本においては一属一種だそうな。

 ・・・・・。

 富士山を望む畑に植えた、アーモンドの花も満開となっていました。

1919

 アーモンドの花は、モモの花にそっくり。

1920

 去年収穫できたアーモンドは、市販品とは比べ物にならない薄っぺらなへなちょこアーモンドでした。 今年はまともなアーモンドが収穫できるでしょうか?

 

ポチッとよろしく!

| | | コメント (8)

2019年3月27日 (水)

春への扉じゃないけれど・・・

1907

 日中は上着を一枚脱ぎたくなるくらい、ぽかぽかになりました。 こちらでは桜がいよいよほころび始め、満開になるのももうちょっとです。

 枝だけに見える木々たちも、よく見ると新芽を膨らませて新たな成長へのカウントダウンです。

1908

 いろいろと頼まれごとがあって、これはその一つ。 イエローの塗装が最後の工程です。

1909

 塗料を乾燥させて、マスキングを剥がせばようやく完成です。 さて、これは何かと言うと・・・。

1910

 扉につける掲示板?でした。 いやあ、文字のカッティングが思った以上に難度が高く、結構時間をとられました。 漢字は特に手間がかかりますね。 ちまちま文字を切りぬいて板に張り付け、スプレーで塗装。 あー、もうやりたくないや。

 なんでこんなものを作ったかというと、野生動物対策の電気柵の扉に取り付けるのです。 この度、電気柵が地域住民の要望もあり、新設されることとなりました。 今までも設置してあったのですが、構造が古く、また老朽化が激しいので効果が薄れていたのです。

 先日、新電気柵は完成しましたが、扉はこうした掲示板をつけないと閉められないそうで、作成の依頼を受けていたのです。 私も自分のすることがたくさんありますので困ったなあとは思いましたが、結局は引き受けてしまいました。

1911

 完成品を届けておいたら、もう取り付けてありました。

1912

 ここに扉を付けるのは、対面の山からイノシシやシカがきちんと橋を渡ってやってくるからです。 最近の野生動物は堂々としているのです。

1913

 クマさん注意の看板も、新しい電気柵に。 何度か目撃情報がありましたが、私はまだ遭遇してません。

 家に戻ったら、あの掲示板、『〇〇区』という文字も入れてくれですと。 うにゃあ、最初から言ってくれ~。 もう、あとあと。

1914

 ふと足元を見ると、雑草がリースのように生えていました。 掲示板完成を労ってくれたのかな? マルって!

 

ポチッとよろしく!

| | | コメント (2)

2019年3月24日 (日)

たろの農作業 & 左官屋さん

 リニューアル以降、今までできていたことができなくなってしまい、ちょっと困惑気味。 つぶやきやそれぞれのブログを見ると、これだけユーザーの不平不満が渦巻いているのに、だんまりを決め込んでいるようにもとれる対応はどんなものかと思います。 
 
 ユーザーを大事にすることは、自らの益に繋がるとちょっとした老婆心を抱いてしまうのですがね。


 ・・・とまあ。その話題はおいといてと。

1890
 
 空気はまだ冷たいものの、降り注ぐ日差しに過ごしやすい一日となりました。 富士山も外に出て働こうよと、誘っているようです。

1896
 
 畑に出ると、近所の家の庭のスイセンが、所狭しと花開いているのが目に留まりました。 ここは既に主を失って、無人となっている家屋です。 庭の花々だけが、淡々と四季の移ろいを繰り返しているだけです。
 
 少子化、高齢化で、こんな家屋がわが村ではどんどん増えていってます。 一抹の不安、寂しさを感じながらも、今を一生懸命に生きるしかありません。
 
 気を取り直して、畑の耕運だー! ここにはジャガイモやスナップエンドウを育てるのです。

1891
 
 私の愛機、トラクターの『田んぼルギーニ・ジョンディアKe-40J』です。 中古のトラクターを購入し、アメリカの農業機械メーカー、ジョンディア社の真似をして、グリーンとイエローのカラーリングを施しています。

1892 
 
 シートも特注。 座り心地を向上させるクッション入りシートカバー。

1895
 
 ちと派手なので、村の人たちには『田んぼルギーニが来た!』などと、ちょっと揶揄を込めて見られますが、もう慣れてしまった。 専業農家でもないので、私の信条は『農業は、明るく楽しくカッコよく』ですから。

1893
 
 ずいぶん前のF1レースカーのスポンサーの手作りシールも何か所か貼ってあります。
 1894
 
 ついでにネコ(一輪車)も、同じカラーリング。 ヒマ人と言われようがいいんです。
 
 耕運を終え、あとは苗を植えるばかりとなりました。 次は左官屋さんに変身です。

1897
 
 家も時が経つと、あちこち痛みが目立つようになります。 玄関のタイルががたがたしてきてしまい、調べると4枚がぐらぐらしていました。 それで、しっかりと貼り直すことにしたのです。

1900
 
 コテなど左官セットを用意。 接着はインスタントセメントを使うことにしました。 24時間で固まるというやつです。 ホームセンターなどでは、60分で固まるという速乾性のものもありますが、経験上使いづらいです。
 
 速乾性は思った以上に硬化が早く、もたもたしていられません。 水の滲みる部分とか、ほんの少量の部分の補修でなければ選択しない方がよいでしょう。

1899
  
 まずは、タイルの裏側の残ったモルタルをディスクグラインダーで削っていきます。

1898
 
 次は基礎部分の研磨。 凸凹が残っていると、タイルが浮き上がってしまいます。

1901_1
 
 なるべく平均になるように、コテで伸ばしていきます。 厚塗りしすぎるとタイルが高くなってしまいますので薄く薄く・・・。
 
1902
 
 そして『クシ目ゴテ』で、溝を付けていきます。 圧着と調整がしやすくなります。

1903_1
 
 ゴムハンマーでとんとんやって圧着と水平をとっていきます。

1904
 
 水平器で水平を確認します。

1905
 
 これでひとまずタイル貼り終了。 乾いてから目地を仕上げて完成です。


 何でも屋たろです。 御用の向きは、お安く請合いますです。


ポチッとよろしく!

| | | コメント (4)

2019年3月23日 (土)

春の小さな使者たち

 昨日は気温が24℃を超え、初夏のような日差しが注ぎましたが、今日は一転。 10℃に届かず、身の縮むような冷たい空気が辺りを包んでいます。
 
 畑を耕してジャガイモを植える準備をしたいけれど、こう寒いと動きが鈍ります。 ふと見回すと、近所のおばあさんが自分の畑に肥料を撒いていました。
 
 『こんちはー。 寒いじゃんねー』
 『ジャガイモ植えんきゃならんで。 明日、しーちゃんに耕してもらうだ。 ほっちはジャガイモ作るだけ?』
 『うん、そろそろやらんとねー』
 
 ここらのお年寄りは皆元気。 特におばあさま方は、何度か具合が悪くなって救急車で運ばれたりもしてるけど、そのたびにターミネーターのように復活して、こうして畑作業に精をだしているのです。
 
 村仲間では、『うちの村のばあさんたちは、みなサイボーグだぞ』などと噂しています。 この田舎の済んだ空気と、静かで解放感のある土地が、お年寄りを外へ誘うパワーをガンガン与えているんじゃないでしょか。
 
 まさに、お年寄りパワースポットです。 私は若いから?パワーが効かない〰!
 
 余談ですが、ココログの不具合というか謎なことが重なって、ブログを書くのをちょっとためらっていましたが、それでもやめちゃうのもなんだなーと思い、キーボードに向かったのであります。
 
 さて、庭のスイセンが鮮やかなイエローに咲き誇り、田んぼの始まる時期もあと少しだと教えてくれています。 去年気が付いた水漏れ箇所の修繕やメンテナンスをしておかないとなあ。
 
 せぎ(水路)に勢いよく水が流れるようになってからでは遅いですからね。
 
 ワンちゃんの散歩コースのひとつ、川沿いの薄暗い道のたもとには、白い小さな春の使者も舞い降りていました。


1886
 
 毎年ここの林床に咲くのですが、年々藪化が激しく近い将来消えていきそうな気がします。 去年は目についた藪を払っておいただけですが、そのおかげかちょっと増えたような気がします。

1888 

キクザキイチゲだとは思うのですが、いまひとつ自信がありません。 似たようなのにアズマイチゲがありまして、葉の付き方などで区別するんだけれど、その土地によって個体が微妙に違っています。

1887
 
 この花の咲く林床の上に道が通っていて、しかも薄暗いからでしょうか、ゴミを投げ捨てる不逞の輩が多すぎ。 気が付けは拾っておきますが、先日は袋いっぱいに空き缶が入っていました。
 
 どういう神経をしているんでしょうかねー。 日本の将来は暗いわい。

1889
 
 このほかにもイチリンソウ、ニリンソウも咲くはずなんですが、見当たらず。 私が元気なうちは、ゴミ拾いや藪を払って咲きやすいようにしてあげるつもりですが、いつまで続くやら・・・。
 
 やはり、サイボーグになるしかなさそうです。

| | | コメント (10)

2019年3月21日 (木)

夜闇に香る・・・

1882
 
 3月は、何かとバタバタしてしまいます。 やはり年度末だもんなー。
 
 久々に記事を書こうと思ったら、ココログがリニューアルしておる。 見慣れない画面が表示されたのをみて、一抹の不安が・・・。 システムの更新で、トラブルに見舞われた経験が仕事上でも何回もあったので、もしやと思ったのでありました。
 
 新しい操作は慣れるしかないのですが、不具合だけはどうしようもありません。 まずは記事に写真が挿入できない事がわかり、書くのを断念。 自分のブログのアバターが消えてしまったし、なんだこれ? という感じです。
 
 職場のシステムトラブルでは、休日返上で対応に当たった経験を重ねながら、ココログさん頑張って修復してくださいねーというユーザー目線で、ちょっと気が楽。

1883
 
 さてさて、こちらは夜になると花開いて甘い芳香を放つ、ザルジアンスキアです。
 
 流通名はナイトフロックス(Night Phlox)、ムーンライトフレグランス(Moonlight Flagrance)と呼ばれています。

1884
 
 日中は半開きか閉じている花が、夜の帳が下りるにつれ目いっぱい開き、表現の難しい甘い芳香を放つのはちょっとロマンティック。 夏越しは難しいのでいつも苗を購入しますが、今年は種が取れたら育ててみようかな?

1885
 
 植物は好きで、その中でも私は一風変わったモノに惹かれます。 ムーンライトフレグランスとは名前もいいし、夜間に咲くということで妖しいイメージもあり、我が家の庭の一員になったのでありました。 
 
 これから様々な花が咲き乱れる季節。 花粉症はツラいけれど、やはり暖かいのはいいですね。

| | | コメント (4)

2019年3月12日 (火)

たろの星空ダイアリー 3

 朝方は冷え込みましたが、日中は18℃に届くほどの暖かさ。 暖かいのはいいんだけれど、花粉がどばばっと飛びそうで警戒してましたが、アレルギー反応も思ったより軽く済んでよかったわい。

 とにかく今日は睡眠不足で目が腫れぼったかった・・・。 2時間くらいしか寝てなかったからなあ。
 
 夜が結構キレイに晴れたので、夕べと今朝の星空観察がいけなかったです。
 

 【たろの星空ダイアリー  北斗七星】
 
 『あたたたたたたた・・・・・・!』 北斗七星を見ると、どうしても思い出してしまう北斗神拳。 いつもむすっとしている無愛想な兄さんが繰り出す拳を真似して、腕を痛めてしまったことが懐かしい。
 
 奥義が次から次へと出てくることに疑問を感じながらも、やはりかっちょいいと思っていた私でした。
 
 脱線しましたが、今回は北斗七星。 
 1869
 
 高く上り、柄杓をひっくり返した格好の北斗七星。 でも、おおぐま座全体を繋いでみるのは、意外と難しいものです。
 1870
 
 こんな感じでしょうか。 柄杓の部分はロース(牛であればサーロイン?)~そとももの部分だったのですね。 
 
 今回は柄杓の掬う部分(何ていうんだろ?)あたりに焦点を当ててみました。
 1871
 
 通称ふくろう星雲と呼ばれるM97も、ほとんど汚れ程度でも写すことができました。
 
 ちなみにM○○とかいう、Mの文字はメシエ天体のことです。 18世紀のフランスの天文学者メシエさんが、100個ほどの星雲、星団に番号を振ったものです。
 
 他にNGC(New General Catalogue)等があります。 ドライヤーさんという方が、8000個ほどの、やはり星雲、星団に番号を付けました。 なので、MとNGCの両方の番号を持つものも多いです。
 
1872
 
 ふくろう星雲は、もっと高精度な機材で観察すると、目玉のような暗い部分があり、それがふくろうの顔のように見えることからです。
 
 私には、カーペットに垂らした水滴みたいにしか撮れませんが・・・。
 1873
 
 柄杓から少し離れたところに見える、M81とM82。 M81は渦巻き銀河で、M82は不規則銀河と呼ばれているみたいです。
 
 あー、時計を見ると、ここでもう深夜の1時40分。 なんせ撮影に時間がかかります。 カメラのファインダー越しでは星雲はまったく確認できませんので、方向に当たりをつけ広角側から撮っていき、何となく確認できたら真ん中に微調整しながらズームしていきます。
 
 ピントはマニュアルなので、ズーム位置を変えるたびにピント合わせ。 足腰が痛くなるし、おまけに夜半の冷え込みで手が思うように動きません。
 
 すっかり体の芯まで冷え切ってしまったので、布団に入っても寝つけず、よしそんなんなら、早起きして木星でも見ようと思った次第です。
 

 【たろの星空ダイアリー  さそり座】
 
 朝4時に起きだし、いつもの開けた場所へ。 庭でも撮れないことはないのですが、あいにく電線が横切っていてよろしくありません。
 
 急がないと空が白んできて、星々が吞みこまれていってしまいます。
 1874 
 よっし、まだ星々がいっぱい見え、木星とさそり座が仲良く並んでいます。 写真の左下部分のもやっとしたところは天の川です。
 1875
 
 写真に写っている星座は、このくらいのもんでしょか。
 
 まずはアンタレスのすぐ近くにある球状星団M4.
 1877
 
 球状星団と言うわりには歪んでいますが、多分隣接しているM80という星団や散光星雲も写っているからかな?
 1876
 
 さそりの尻尾に乗っかる位置にあるのは、散開星団M6とM7。 ほんとは写真よりも、双眼鏡で見た方が美しそうです。
 
 双眼鏡も欲しいなあ。 でも、双眼鏡とはいえ、性能のいいやつは結構高価です。 ま、今のところ我慢しましょう。
 
 ・・・そして、早起きした目的のメインは木星。 位置のシミュレーションプログラムでいくと、4つのガリレオ衛星が見られるはずです。
 1878
 
 見えた見えた。 木星は結構明るいので露出を落とさないと、衛星がその光に隠れてしまいます。
 
 何度か失敗して、ようやく衛星が4つに分離しました。
 1879
 
 ガリレオ衛星の位置は、こんな風です。 いやはや便利なシミュレーションプログラムがあるもんです。
 

 【たろの星空ダイアリー  おまけ】
 
 夜空を探っていたら、偶然見つけた星。
 1880
 
 遠目に見ると、光輝く宝石をはめ込んだ指輪のように見えました。 どこを撮ったのが記憶があいまいなので、もう撮影できないかなあ・・・。

1881
 
 白みかけてきた空。 ふう、もう星空観察もお終い。 いやはや眠いわい。
 
 ・・・と、長くなりましたが今回の星空ダイアリーです。
 

 しかし、星空の撮影は難易度が高いと思います。 暗いので、シャッタースピードを落とせば、星が動いてブレてしまうし、かといって感度(ISO)をあげればノイズだらけになってしまいます。
 
 まだまだ修行が足りません。 ま、図鑑にあるような星空を撮るには、いろんな機材が必要と思われます。
 
 欲を言い出せばきりがないので、今自分の撮れる範囲で楽しんでいこうと思います。

| | | コメント (4)

2019年3月10日 (日)

またまた雨マーク・・・

 すっきり晴れた気持ちの良い天気は続かず、周囲の景色はまた厚い雲の中に閉ざされていきました。

 晴れたら晴れたで花粉にいじめられますが、それでも雨よりはまし。 また雨が降ったあとは、雑草が一気に元気になって畑を賑やかにしてしまいます。
 
 雑草との闘いも始まり、野良作業も忙しくなるなあ・・・。
 
 そういえば、ある方のブログで『花粉光環』を見たよん! という記事を見て、あっとなりました。
 
 花粉光環は、スギ花粉などの球形に近い花粉が雲粒と同じ働きをして、太陽を包むように虹色になる現象です。
 
 どこかで聞いたことのある言葉だなあと記憶をたどっていくと、私の蔵書のひとつ『世界でいちばん素敵な雲の教室』の中に記述がありました。
 
 そのときは、ふ~んと思っていましたが、今朝の新聞にもその写真が載っていて、しまったと思った次第です。
 
 花粉に負けず観察していれば、私も見られたのになあ・・・。 よっし、こんど晴れたら鼻水や目のかゆみ等我慢して空を眺めてみよう。
 

 話変わって土曜日の夜。 ここらでは西側が山に囲まれていて人工光がなく、星空がよりキレイに見えます。
 
 東側は街の灯でどうしても空が明るくなり、等級の低い淡い星は見にくくなっています。 それで、つい西側の夜空に目が行く次第です。
 
1864
 
 春の霞のせいか薄いベールがかかっているような感じですが、それでも星々がひしめき合っています。
 
 いくつかの星座も輝いていました。
 1865
 
 この写真の中では、これくらいでしょうか。 今回は、おうし座にスポットを当ててみました。
 1866
 
 おうし座は、顔の辺りにヒアデス星団が広がり、かつ形の整った星座でもあります。 燃える目のような赤い恒星アルデバランがよく目立ちます。
 
 アルデバランは『後を追うもの』という意味だそうで、すばるの後を追うように上っていくからでしょうか。
 1867
 
 またアルデバランは赤色巨星で、星の主系列から外れた、いわば明るいけれど年老いた星です。
 
 直径は太陽の44倍あるそーな。
 1868
 
 おうしの右角の先端にあたる星の近くには、有名な『かに星雲』があります。 かにと言うと、かに座を連想させてしまいますが、かに星雲は別物。 その形が、かにに似ているからです。
 
 超新星爆発の残骸なんですね。 1054年に観察された超新星。 藤原定家の『明月記』にその記述があることでも有名です。
 
 私の写真では、ほとんどシミのようにしか撮れません。 なんとなーく、写っているかなあというレベル。
 
 それでも、宇宙の一片を垣間見られたような気がして、プチ満足です。

| | | コメント (6)

2019年3月 8日 (金)

再び雪化粧

1858

 木曜日は降ったりやんだりの天気で、そのうち気温がぐんぐん低下。 ううっ、寒い・・・。 このところの穏やかな日々が一転、ちょっぴり冬に逆戻りです。
 
 翌日は雲一つなく、空の青いキャンバスと対比するように真っ白な富士山が浮かび上がっていました。
 
 久しぶりに、こんなにくっきりした富士山を見るような気がします。
 1862
 
 山頂に人影なし・・・って、誰も登ってないか。 登山シーズンになると、登山者の懐中電灯の光がチラチラ見える夜もあります。
 1859
 
 富士山をバックにした畑では、ヘーゼルナッツの花が咲いていました。 このぶらぶらしてるのが雄花です。
 1860
 
 枝に」近い、赤いぽよぽよした花柱をのぞかせているのが雌花です。 去年はまったく実がならず残念でしたが、今年は元気そうな花なので期待できそうです。
 1861
 
 冬を越した枇杷の花も結実して膨らんでいました。 もう少ししたら、摘果しないとな。 
 
 大きな実にするには、ひとつの果房につき2,3個にしていきます。 もっと膨らんできたら袋かけをしないと、鳥の格好の獲物。
 
 ここでは、猿のオヤツにもなってしまうのでガードが肝心。 村の仲間の枇杷の木は、いつだったか猿の軍団に占拠され、全て強奪されてしまいました。
 
 手に手に、持てるだけの枇杷の実を握って逃げていくのは一見ものです。 そんなことになって悔しい思いをしないためにも、いろんな手を打っていかないとね。
 
 敵もさるものなのです。
 1863
 
 澄んだ空気の中、つい深呼吸をしました。 
 
 ぐわっしょん! いかん、花粉はすでにたくさん飛んでおる。 寒くても、油断大敵春の空なのである。

| | | コメント (4)

2019年3月 7日 (木)

雨ニモマケテ 花粉ニモマケテ・・・

 今年の花粉はホント、ヤバそう・・・。 ちょっと外に出ただけで涙目になるわ、鼻水が落ちてくるわで大変。

 おまけに雨が続きます。 よく雨だと花粉が落ち着くから症状が軽くなるとか聞きますが、私には関係ないかも。 逆に雨の日の方が鼻水の出番が多いような・・・。
 
 こんな体になっちまって・・・。 デリケートな私には、ツラい日々がこれからしばらく続くのであります。

 さらに毎晩空模様が怪しいので星空も満足に見られないし、春の花を愛でるにはここらではまだ早いしで、つまんない。
 
 それではと、せめてこんなものを・・・。
 1850
 
 これは私が作った結晶です。 クリスタルっぽくていいのですが、なんせ製作時間が短いので脆いし割れやすいのが難。
 
 ふふふ、実はこういうキットがあるのです。
 1851
 
 『硝子結晶育成キット』というやつです。 あー、こういうのに滅法弱い私でありました。 すぐに琴線がピヨヨ~ンと鳴って、手に入れたくなるのです。

1852
 
 封を開くと何やらいろんなアイテムが。 白い粉をこのタッパに入れ、お湯で溶かしてゆっくり結晶化させていくのです。
 
 結晶の足掛かりとなる母岩も付いてます。 結晶がある程度育った時点で、引き上げて水洗いすれば完成。
 
 しかし、ちょっと長い事置いておいたら結晶が大きくなりすぎてタッバの壁にあたり、そこで途切れたようになってしまいました。
 1853
 
 やはり欲をかくのはいかんなあ。 先が途切れて美しくない結晶を眺めながら、ため息ひとつ。
 
 宣伝するわけではないけれど、このキットは『銀河通信社』というところで販売しています。 他にも何種類かあるけれど、だいぶ前に購入したものだから今でもあるのかな?
 
 とにかく短時間で、地球が長い間かけて作り上げる神秘の世界を見ることができたような気がしただけでもよかった。
 
 気になるのは原料の白い粉。 企業秘密だろうから成分表などもちろんないしね。 でも、私なりに推測してみました。
 
 硝子結晶・・・ガラス? → 火山ガラス? → 火山岩 → シリカ鉱物 → 二酸化ケイ素 → 化学組成 SiO2     (順不同?)  
 
 SiO2は、石英などに代表される、二酸化ケイ素の鉱物。 そういえば結晶の形も似ているしなあ。 
 
 この謎の白い材料は、主にSiO2が主成分なのではないでしょうか? まったくの見当違いなら申し訳ないけれど、当たらずも遠からずと思っています。
 
 二酸化ケイ素が浮かんだついでに思い出したものがありました。 同じ組成(SiO2)を持つものでも、マグマが急激に冷やされて、非結晶化のままガラス状に固まったもの。
 
 これが火山ガラスと言われていて、黒曜石が代表選手です。
 1854
 
 うちに昔からある黒曜石。 混ざりものが多いけれど、黒い部分はツヤツヤ。
 1855
 
 割ると断面が鋭く裂け、古代の人々は石器(刃物や矢じり等)に使ったのは、周知のことです。
 1856
 
 これは矢じり。 
 
 私が中学生の頃、友人と自転車で何キロも走って、土器などが掘れる? ところに出かけ見つけたものです。
 
 土器が掘れるといっても、そこは開墾された畑が広がるところです。 歴史的遺物にまったく興味のないオッチャンたちには、畑から出てくる土器の破片や石器などは、邪魔な石ころと変わりませんので、ひとまとめにポイポイ、ガチャガチャ。
 
 そんな中から、文様の残る土器の破片を集めてくるわけです。 あれからン十年・・・。 あの畑は、今は家が建っているかもしれません。
 1857
 
 でも、この矢じり。 なんか黒曜石っぽくないから違う石かな?
 
 それでも、コツコツと仕上げた仕事の良さ?が光っています。 これを使ったのは、一体どんな人物だったのか、見てみたい気がします。

| | | コメント (2)

« 2019年2月 | トップページ | 2019年4月 »