お米作りスタート STEP1
花粉舞い踊る春となり、いよいよ稲作がスタートします。
私はもともとお街生まれだったので、農業とはとんと縁がありませんでした。 でも、ある年齢になってから田舎暮らしに憧れ、婿同然にこの田舎に引っ越してきた次第です。
幸い義父の遺した田畑があるので、いろいろ作っていくのには恵まれていました。
でも、経験のまったくない私は、全てが見よう見まね。 不明なことは近隣の方にいろいろ聞いたり、横目で作業を盗み見したり・・・。 そして悟ったことは、農家のオッチャン、オバチャンたちは、それぞれ自分なりの流儀があるので、言うことがバラバラなことが多いということ。
やはりいろいろ経験してみて、自分なりにベストな方法を見つけていくしかないようです。 試行錯誤もあったけれど、悩んだお蔭で今ではいっぱしの日曜農民?となることができました。
本日はお米作りの第一歩、塩水選と消毒です。 塩水選とは、種籾を一定の濃度の塩水に浸し、充実した籾を選別する作業です。 比重の違いにより、軽い籾は浮いてくるのでそれは取り除きます。 中身の詰まった元気な籾は、浮いてこないというわけです。
比重は水が1として、塩分濃度1.08が理想のようです。 でも、農協で購入した籾は、すでにこの作業をしてくれてあるようなので、この作業はスキップ。
それで、籾の消毒から始めます。
私はできるなら農薬は使いたくないのですが、無農薬で作物を作るということは、かなりの労力を強いられます。 ひとたび病害でも発生すれば、全滅です。 いもち病などでは、自分の田んぼだけに留まらず、そのエリア一帯がやられてしまいます。
多くの病害はカビの仲間によることが多く、冬の間は潜んでいるので、籾の消毒は欠かせません。 農協の指導では、水10リットルに対し、テクリードC 50mℓ、スミチオン 10mℓです。 スミチオンは草木の殺菌の定番です。
ザルに入れた籾を、その混合液に24時間浸します。 乳青色?なんで、うっとなりますね。 でも、豊かな実りのためには、農薬は仕方ないかな?
本当は、できる限り使わないようにしていきたいです。 まあ、考えれば自分で作物を育てるので、どんな農薬をどんな量で使用したのか把握できることは良い事です。
消費者は、安全な食品をといいながらも、見た目のよいものを選びます。 そうした格好のいい作物は、農薬ドバドバ使っているように推測できますが、実際どうなんでしょう。
以前は『無農薬野菜』などという表示がされて販売されていたことがありましたが、現在はまったく見かけません。 これは農林水産省が、無農薬という基準が曖昧なため、2003年だかにガイドラインを作成してから消えました。
自分は農薬を使っていなくても、残留農薬や他から流入してくる農薬で、無農薬とは断言できなかったからでしょう。 現在はオーガニックとか有機栽培の言葉が使われています。 これらは有機JASマークが付きますので、厳しいチェックが行われているようです。
ただし私の認識では、オーガニック=無農薬ではないと思います。 やむを得ない場合は、許可された農薬は使ってもよいとされていたような・・・。 間違っていたらゴメンナサイですが。
ま、そのような感覚で、この籾の消毒はヨシと考えています。 たとえば、手を洗う時に水だけで洗うことはほとんどありません。 ハンドソープなど使用しますが、そうした肌に触れるものでも結局は化学合成された原料を使っています。 現在は薬品なしでは成り立たないんですね。
・・・とまあ、私の農業に対する自論でした。
やれやれとしたところで事件が!
外で作業していたのを見ていたワンちゃん。 手伝いたかったのでしょう、前足で網戸をガシガシしてたら、見事に穴が開いてしまいました。 私が何かと作業していると、いつも手伝う気満々なのです。
網戸の経年劣化もあったのでしょうが、このままではみっともないし、日中の暖かさにサッシを締切りというわけにもいかないので張り替えることにしました。
まず、網戸張り替え特設ステージを用意しました。 安定した足場でやらないと、いい仕事はできませんからね。
網押さえゴムの切れ目を起こして、外していきます。
古い網を取り除きます。 結構汚れているんだよなー。
こんな時でないとできない、溝の掃除もしておきます。 やはり土埃が溜まっているものです。
ホームセンターで購入した網。 今回はちょっとグレードアップして、外側はシルバー、内側はブラックというタイプ。 日中は外からではシルバーが反射して、中が見にくくなるというものです。 いわゆるスダレみたいな効果かな?
短辺から始めていきます。 右利きの人であれば、時計回りに進めていくことになるでしょうか。 まずはスタート部分のゴムを押し込み、反対側の部分もゴムを押し込んで仮り止めします。
網押さえローラーを転がして、ゴムを徐々に埋め込んでいきます。 転がすというより、押し込んでいくという感覚かな?
多少たるみがあっても、網目が平行になるように全辺を埋め込んでいきます。 一端張り終わったところで確認し、たるんだところが残る場合は、そこの部分のゴムを外し(網を少し引っ張ると、ゴムが外れてきます)、いくぶん網を外側に引っ張り気味に再度ゴムを埋め込んでいきます。 ぎゅっと引っ張ると、網が歪んでしまいますので、そっと押さえるイメージで。
ピンと張れたら再度ローラーで押し込みします。 中途半端にはまっているところも所々ありますので。 そして余った網の部分をカッターで切り落とします。
今回はホームセンターに、網を切る専用のカッターが売っていましたので、それを使いました。 300円くらいかな。
完成~! ピンと張れているのを再度確認。
元通りにセットしました。 これでもうガシガシしても大丈夫だよー。 って、ガシガシすることがいかん。
でも、ここの網の破れから、これだけでなく家中の網戸が劣化していることが考えられるので、全て張り替えしていく予定です。
もうこうなったら、何でも屋さん『たろ』のお店でも開こうかな?






















































































