たろの星空ダイアリー 2
日中はすっかり春の陽気となりました。 同時に花粉が元気に飛び交い始め、私にとってマスクが必需品の季節となります。
布団など干した日には、地獄の苦しみを味わうこととなります。 自然が好きなのに、その自然からイジメを受けるという理不尽。 何とかしてくれい。
・・・とまあ我慢の季節ですが、夜空の星も冬から春にバトンタッチしていきます。 冬の夜空の代表のオリオン座も、だんだん隅に追いやられてきました。
【たろの星空ダイアリー オリオン座】
ほとんどの方が知っているオリオン座。 形の整った星座のひとつであると共に、いろいろと見どころのある星座でもあります。
ほころび始めた梅の花を前景に、すでに西に沈みそうです。 観測に適した時期を過ぎる前に、なんとか撮っておきたいものがありました。
肉眼ではぼやっと。 双眼鏡ではその存在をきっちり確認できるオリオン座大星雲M42。
中心にはトラペジウムと呼ばれる熱い星々が周囲の星間物質を照らしていて、鳥がはばたくような姿を見せてくれています。
トラペジウム(不等辺四辺形)と呼ばれるのは、一般的な望遠鏡で見ると4つの巨大な星が台形に輝いている様子からですが、現在はもっと多くの星が確認されているようです。
科学技術の向上により日に日に宇宙の神秘が明らかになっていくので、常に最新の資料を目にしていないと、うんちくは語れません。
書籍は、本になった時点ですでに過去のものとなってしまいます。 ま、これはどんな分野においても同様ですね。
製品は買った時点で過去のものです。
本題に戻って、このトラペジウム。 カメラのファインダー上では何とか4つに分離して見えるのですが、撮影してみると仲良くくっ付いてしまいます。
私の撮影技術の未熟さが大きなネックなのに加え、ちょっとした振動によるブレ、ピントの甘さ(目がしょぼしょぼして合わせられません)、カメラの設定の誤り、星の日周運動の思いがけない速さなどがあります。
それでも何となく雰囲気が掴めた一枚。 露出を抑えたので、周囲の明るさが消えました。
やはり、図鑑にあるようなきっちりはっきりした写真は、機材に相当お金を掛けないと撮ることはできないと断念。
これくらいでいいやという諦めが肝心です。
【たろの星空ダイアリー ふたご座の謎】
オリオン座に足を向けている格好のふたご座。 この星座も見どころがたくさんあるけれど、今の私のレベルで捉えることのできるものを・・・。
ふたごのお兄ちゃん星カストル。 肉眼では一つの星に見えますが、望遠で確認すると二つに分離します。
でも、撮れた写真は片方の星がなんか思ったより小さくなっていて、もしかして違うかもしれませんが、ま、そういうことで・・・。
511年の周期で回っている連星という事だったけれど、それがそれぞれが連星を伴い、新たにもう一組の連星も見つかり、結果的には6重連星だそうです。
ふたごのお兄ちゃんは、6つ子だった? なんだかよくわからないですねー。 ミステリアスですねー。 怖いですねー。
さらにお兄ちゃん、まだまだ秘密が・・・。
足元に散開星団を隠しているのでした。
まだよく分からない弟をうまくごまかして、自分だけ利を得る術を身につけてしまっているのですな。
恐るべしふたご座でした。




























































