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2018年12月30日 (日)

たろ松さん

 門松作りが気になっていたけれど、大掃除(小掃除?)やお正月の準備もしなくてはならないので大急ぎで済ませました。

 ここは半日村なんで、お日様が当たっているうちに動かないと、寒くなってやってられないです。 (半日村とは、山の陰になって日が落ちるのが早いことから、ここらの住民はそう言ってます)
 
 掃除が終わって、ようやく山に竹をとりに行きました。
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 ここらでは、竹の切り口は節目を斜めに切ります。 切り口に節目をいれないものや、切り口を斜めにいれず真横に切るものもあるので、千差万別ですね。
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 竹を差したあと、隙間に藁を詰めます。 竹を安定させることと、他の飾りを刺すための、花を生けるときに使う剣山の役割があります。
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 こんな感じで、ぎゅうぎゅう詰めていきます。
 
 どわあ、日が陰ってきたわい。 いきなり寒ひ・・・。 早くしなければ、寒さで手が思うように動かなくなってしまう。
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 山からイチイの葉と、カシの葉もとってきて飾り付け。 カシの葉はスプレーで塗装してカラフルにしました。
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 寒いので、これでいいやと思っていると、カミさんが寒色系で寒々しいぞと言うので、南天の実をとってきて追加しました。
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 で、完成! 
 
 ちょっとっごちゃごちゃしてきたけれど、お正月らしくていいかな。
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 塗装した葉っぱには、100均で買ったネイル用のラメを振りかけてあります。 芸が細かすぎてよくわからんけど。
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 こちらは左側の門松。 
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 ピンクのスプレーが足りなかったけれど、もういいや。
 
 とにかく、仕上がってよかったわい。 31日に飾るのは、『一夜飾り』といってあまりよくないと言われます。
 
 まあ現在は、忙しい日常なのであまり気にすることはないでしょうが、それでもなんとなくね。
 
 物事は余裕を持って取り掛からないと、忙しい思いをします。 クリスマスリースのときもそうだったけれど、来年は早めに始めよう。
 
 でも、来年も結局ぎりぎりになるんだろーな、きっと。
 
 よいお年を・・・。

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2018年12月29日 (土)

たろ松くん

 仕事納めの翌日。 非常に寒い朝となりましたが、好天に恵まれいそいそと起きだしました。

 いろいろせにゃーなーとは思うけれど、昨日までの仕事の疲れも残っているのか、なかなかエンジンがかかりません。
 
 そだ、手始めにたろ松・・・門松を作ろう。
 
 門松作りは、まず稲わらをキレイにすることから始まります。 いわゆる『藁を選(すぐ)る』という作業です。
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 庭にブルーシートを敷いて、とっておいた稲わらを用意。
 
 日向ぼっこで外に繋いでいたワンちゃん、手伝う気満々でやってきました。 こらこら、ちらかさないでね。
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 まずは藁束の頭をもって、べしべしと叩きつけます。 これである程度、稲わらの葉が落ちていきます。
 
 稲は茎を取り巻くように葉が付いているので、その葉を取り除いて芯だけを利用するのです。
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 根元付近に節があるものは、鋏を使って切り落とします。 
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 そうすると、するっと葉が剥けます。 こうして一本一本、芯だけにしていくのです。
 
 結構地道な作業が続くので、根気がいるんだよなー。 昔はこうして大量の藁を選り、綱やムシロを編んだりしていったんでしょう。
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 ワンちゃん、お手伝いに疲れたのか、一休み。 もちっと手伝ってくれんかのー。 さすがに腰が痛いや。
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 とりあえずこの位でいいかな? 足りなければまた選るけど、もう飽きたし・・・。
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 ホームセンターで買ってきた、ペンキなどを入れる小型の缶。 大きな門松を作る時間的余裕もないし置き場所もないので、大き目の缶詰くらいが適当でしょうか。
 
 この缶に、藁を巻いていきます。 借り止めをしてから結束バンドで締めあげました。
 
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 こんなもんでしょうか。 本来は針金でキツく巻くて、あと針金を隠すように上からシュロ縄で飾るように巻くのですが、針金なかったし結束バンドが手元にあったので、これを利用。
 
 丁度色も黒いのでグッドです。
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 根元の藁を折り曲げます。
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 裾を広げて缶を立てると、なんとなく雰囲気が出てきます。
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  適当な長さでカット。 あとは、好みの長さに調整していきます。
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 次に上部の藁の外側を折り曲げ、編んでいきます。
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 う、編みにくい。 本体はコンパクトな大きさだけど、藁の太さは変わらないのでうまくいかんな。
 
 この門松の作り方は、決してスタンダードではないでしょう。 ところ変わればで、場所によって違うと思います。
 
 私は近くの植木屋さんの作り方を見ていたので、他の作り方は知りません。
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 編み終わったら、上部の残りの藁をカット。
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 一応ここまでできました。
 
 いかん、ワンちゃんを美容院に連れていかないと・・・。 ワンちゃんの美容院代は、私の美容院代の2倍近く!
 
 贅沢というか、お金がかかるわい。 でも、ワンちゃんのタメなら、私は虎刈りでも我慢しよう。
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 いきつけの美容院では、何かしらアクセサリーのお土産を付けてくれます。 今日はバンダナを巻いてくれました。
 
 動物アニメのキャラクターに出てきそうです。
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 さて続き・・・。
 
 ここも妥協。 シュロ縄でイボ縛りで縛っていくのですが、なんか結び目が大きくアンバランスになってしまったので、黒のビニールテープで代用。
 
 うーん、美麗さがなくなってしまったぞ。 もうやり直すのはいやなので、まあよしとしましょう。
 
 じろじろ見る人はいないと思いますので、遠目にそう見えればいいや。
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 日が落ちて寒くなってきたので、家の中に避難。 2段目を繋いでいきます。
 
 門松が大きく、また藁が長ければ、こうして何段も編んでいくことになります。 昔の植木屋さんは、こうして豪華で凝った門松を作り顧客に配ったそうですが、それはもう遠い過去の話のようですね。
 家に入って、こたつにあたったら、これ以上作る気力がなくなりました。
 
 今日はここまで。 明日は竹をとりにいって飾りつけだあ。 

 とにかく、お正月には間に合いそうでよかったわい。

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2018年12月26日 (水)

ザックローニ酒監督?

 ふう、あと2日です。 

 疲れもだいぶたまってきて、つい休みまで指折り数えてしまうこの頃・・・。 いかんいかん、気を引き締めて今年の締めくくりをせにゃ。
 
 とりあえず、夜にちょっと飲んで回復しよう。 私は飲むのは好きなのですが、量はあまりいけません。
 
 20代の頃は、コップ半分のビールで吐いてしまってましたが、そのころに比べれば格段の進歩です。 (いーのか、悪いのか?)
 
 秋口に作っておいたザクロ酒。 そろそろ飲み頃と思い、実を濾してお洒落なビンに詰めました。
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 おー、いい色。 ルビーのように赤く透きとおったザクロ種は、まさに宝石の輝き。
 
 炭酸で割って口に含むと、ほんのりザクロの香りがします。
 
 グラスをゆっくりと傾けていると、ザクロ・・・柘榴・・・柘榴石。 と連想。
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 私の鉱物コレクションのひとつ、ゴマ粒ほどの柘榴石が点在するものです。
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 柘榴石、いわゆるガーネットですが、ガーネットというとかなり宝石っぽい響きがするので、あえて柘榴石と呼んでます。
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 こちらは少し大きな結晶。 強い光を当てると、なんとか赤紫色になります。 宝石にはならないけれど、ちょっとリッチな気分にさせてくれるかな?
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 紫外線を当てると、蛍光を発する部位があります。 なんの鉱物だろ?
 
 私はこうして、紫外線を放射することで蛍光を発するものが大好きです。 決して紫外線オタクではないけれど、新たな視点で神秘的な様相を見せてくれるものに惹かれるのですね。
 
 太陽光下では平凡でも、闇では違った顔を見せる、ニヒルな鉱物たち。
 
 でも、人間はジキル博士とハイド氏ではないですが、陰日なたは無い方が好かれますので真似しないようにしましょう。

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2018年12月24日 (月)

タロスマス・イヴ

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 一日中ぐずぐずした日曜日からの雨も上がり、今日は晴れ渡りました。 赤い日だったけれど、しぶしぶ仕事にいってきました。。

 でも、クリスマスイブということもあって、いそいそと帰宅。

 なんたって、ケーキの食べられる日ですから・・・。
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 普段あまり飲まないワインも開けて、パーティーじゃ。 とはいってもワイワイ騒ぐほどの年でもないため、静かに食事をとるだけです。
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 ふっふ、カットしたケーキのサンタさんゲット! ゆっくり食べてあげるからね。
 
 カリ! う、固い。 甘い・・・。  こりゃダメだ。 サンタさんごめんね。
 
 そういえば、クリスマスリースは昨夜出来上がりました。 リースは、12月に入ったら飾ってもよいものだそうけれど、なかなか完成しないまま。
 
 日曜日の夜に手直しして、ようやくクリスマスには間に合って一安心。
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 そこらへんのヒイラギの葉っぱと、リボン、それに赤い小さなバラの飾り?みたいなのがあったので何とか形になってよかったわい。
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 まあ、寄せ集めの材料で作ったので、ちょっと寂しい感じがするなあ。
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 部屋を暗くして、光り具合を確認。 やはり星空のイメージには程遠いや。 来年はもっと早く製作に取りかかって、ステキなリースを作りたいと思います。
 
 ケーキをお腹いっぱい食べた幸せな夜は、静かに更けていきます。

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2018年12月22日 (土)

River Side Story

 『頼むよ~』
 『土曜日は冬至だからダメ~』 
 『関係ないじゃん。 土曜日は、Iさんしかいないんだよー』

 うーむ、イタいとこをついてくるなあ。 Iさんには、いろいろ世話になっているからなあ。 結局、土建屋さんのMっちの担当の、河川敷の樹木の伐採のお手伝いに行くことになりました。
 
 あー、私の休みと、クリスマスリースはどうなる。
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 『資材屋さんに寄ってくから、先にダンプで行ってて』 うーん、Mっち、勝手過ぎ!
 
 ま、朝日が拝めたからいいか。

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 朝もやの中、河川敷に置かれたユンボがポツンと寒そう。 仕方ない、エンジンでもかけておいてやるか。
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 しかし、長閑なところだなあ。 今年は柿が豊作で、鳥たちも少しは食べ物に困らないかな?
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 ダンプの中でぬくぬくしていると、Mっちがようやく到着。
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 『Mっちい、なんか臭くない?』
 『うーん、臭いね~』
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 やや、豚舎があるじゃん。 初めて見たかも。 
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 うーむ、なんとなく悲しそうな豚たち。 君らの臭いだったのね。
 
 人間なんて勝手なもので、食肉はがんがん食べるくせに、育てている臭いでは眉をひそめるもんです。
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 しかし、水の汚い川だなあ・・・。 これまで、いくつかの河川の木々の伐採を手伝ってきたけれど、一番汚い川です。
 
 まあ、どの川もゴミで溢れんばかりなのは共通で、なんでも捨てる捨てる。 電子ジャーも無造作に転がっています。
 
 日本人のマナーの悪さを実感してしまいます。
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 でも、どんな汚い川でも、たくさんの生命を育んでいるものです。 

 うじゃうじゃいるカモたち。
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 ここは、コハクチョウも飛来するという話でしたが、残念ながら本日は見ることができませんでした。
 
 
 作業に入りましたが、ここは難易度が高いぞ。
 
 岸辺に重機を寄せられないので、切った木にワイヤーをかけて重機で引っ張るという効率の悪さ。
 
 法面を上ったり下りたりしているうちに、私の膝ががくがく。 こりゃキツイよ。
 
 『効率わりーよ。 ここらへんは下りられそうだから、下りてよ』
 『おっかないじゃん。 たろさん、下してよ』
 『やだよ。 危ないじゃん。 ここは社員が頑張るべきでしょ?』
 『怖いよ、怖いよ』
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 恐る恐る法面を下るMっち。
 
 『怖いよ~、あぶねーよ~』
 『コケるときは言ってね。 遠くに逃げるから』
 
 なんとか川のすぐ近くまで下りることができました。 やはり重機が寄れると、作業が
早い早い。
 
 そのうち雨が落ちてきて中断。
 
 ぐずぐずした一日となりました。 おまけに汚い川のヘドロの臭いも染みついて参った。
 
 もう、しばらくは仏心を出さずに、土建屋さんのお手伝いはやめやめ。 
 
  River Side  Storyは、冬至の早い夕暮れに終わりを告げたのでありました。
 

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2018年12月18日 (火)

間に合うのかなあ~?

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 たろさんが 夜なべをして~♪
 
 てぶく~ろ・・・ではなく、クリスマスリース作ってます~♪
 
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 前から作ろう作ろうと思っていましたが、休みの日もなんやかやあって時間がとれませんでしたので、夜になってからコソコソ・・・いや、コツコツ。
 
 しかし、眠いのもあり、当初のイメージからは、かなりの妥協がありました。
 
 テーマは 『雪原と天の川』 とはいっても、ワンちゃんの散歩で拾ったそこら辺の蔓や、松ぼっくりなどが材料なので、大したものにはなりません。
 
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 とにかくありきたりなクリスマスリースにしたくなかったので、自分なりにデザインしてみたけれど、やはりじっくり作らないとダメですね。
 
 雪に埋まる雪原の木々、見上げると輝く星空・・・を、表現するつもりでしたが、うーむ、あんまりそう見えないな。 なんか、雪解けのぐちゃぐちゃの道みたいです。
 
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 ようやくここまで。 まだ、これは下地段階で、あとは緑の葉と紅い実で飾ろうと思いますが、なかなかとりにいけません。
 
 はあ、クリスマスまでに完成できるかなあ・・・。
 
 ついでにちょっとした仕掛けを。
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 部屋を暗くすると、光るようになっています。
 
 クリスマスの楽しみは好物のケーキを食べられること。 我が家は私以外ケーキはまったくというほど食べないので、せいぜい年に3回くらいかな?
 
 そういえば、7月の誕生日に食べた以来だなあ。 クリスマスリースに、美味しいケーキが食べられるよう願いを込めよう。

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2018年12月15日 (土)

○○への道?

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 - ダンプ職人?への道 ー
 
 『来てくれ~!』 うーむ、休みなのにやはり声がかかりました。 知り合いの土木建設会社から・・・。
 
 『工期が迫っている現場があるけんど、間に合わん。 頼むわ』 う、うーん。 現場は道路維持の関係。 木を切るくらいならともかく、土木作業はどちらかといえば遠慮したいんだよなー。
 
 でも、意思の弱い私は請われるままに出かけるのでありました。 家の事はどうするの?という声を背中に感じながら・・・。
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 『そこの4トンに砕石もらってきてくりょー』 『はぁ?』 
 
 トラックは3トンまでは乗りやすいのですが、4トン以上は別物。 ふた回りはデカくなります。
 
 4トンダンプとかいいますが、それは積載量を指すことで、車両の総重量は8トン近くまであります。 空(何も載せていない状態)では、ブレーキがめちゃくちゃ効いて、ちょっと強く踏むとガックンとなり首を痛めそうです。
 
 そうとう重い荷を積むことが前提なので、ブレーキもガンガン強化されているのですね。
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 普段から乗っているならともかく、たまに運転すると狭い道などのすれ違いではかなり緊張します。
 
 端に寄ってくれない(寄れない?)対向車も多いので、左側の壁にギリなこともあります。 大きな車両が対向してくるときは、できるだけ端によけてあげましょう!
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 なにしろデカいので、あんま運転したくないのが本音。
 
 『こっちきて、下してくりょ』 現場のごちゃごちゃした狭いスペースにバックで寄せなければなりません。
 
 真後ろは見えないし、距離感も掴めないままバック。
 
 『ストーップ!!』 誰かが叫んだところで停めて降りてみると、ユンボ(油圧ショベル)のキャタピラまで、あと5cmでした。 あっぶねー!
 
 私は、ダンプ職人?への道は、いまひとつ合わないかも?
 

 - 型枠職人への道 -
 
 次は 『そこの型枠作ってくれ。 マス(※1)とVS(※2)の繋ぎが曲がっているんで、ちょっとめんどくさいぞ』 『はぁ?』
 
  ※1 マスとは水路の途中にある水槽のマスで、水路を分岐したりメンテナンスをするところ。
  ※2 VSとはVariable Slopeの略で、自由勾配側溝という側溝の形態のひとつです。 
 
 型枠は、コンクリートを流し込んで成型するために、強度や正確さが求められます。 私なんかが作って知らんぞ~と思いながらコンパネを切っていきました。
 
 せめて誤差は5ミリ以内にしたいもんだと、丸ノコを走らすのに集中。 切ったコンパネを組み合わせ、桟木で補強。
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 なんとかできました。 鉄筋と、その溶接はベテランの職人さんが行って、あとは生コンを流し込むだけ。
 
 いい加減に作ってあると、生コンの重さに耐えきれず型枠が分解することとなります。 コンクリートの比重は2.3。
 
 同じ体積の水の2.3倍の重さとなりますので、甘く見てはいけません。 恐る恐る見守っていましたが、なんとか無事施工することができました。 やったね V
 
 しかーし、素人同然の私がこんな工事に関わるとは、世の中やはり深刻な人手不足なんですな。
 
 パソコンとにらめっこしている普段の仕事とは、かけ離れた世界だわい。 でも、型枠職人にはならんぞ。
 
 とにかく、今日のスケジュールは早く終わったので、おらあ帰らせてもらうよ。
 

 - タロゴンへの道 -
 
 家の掃除を少しずつやっていますが、懐かしいものを見つけました。
 
 『あちょー! わたー!   うわっちょー!』
 
 子どもの頃、ブルースリーに憧れ、それから北斗の拳、ジャッキーチェンなどの影響もあり、30代前半まで続けていた少林寺拳法。
 
 その胴着が、押し入れの中からでてきました。

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 わお、あの頃の情熱と、若いエネルギーに満ちていた記憶がよみがえりました。
 
 一般的に知られる少林寺と、少林寺拳法とはまったく別なものです。 創始者の宗道臣が中国に広まる様々な技を会得し、それを体系化して 『人づくり』 を根底にした教えと共に日本で開いた武道です。
 
 突き、蹴りを主にした剛法、関節技などを使う柔法、整体などを行う整法から成っています。
 
 しかし、関節技をかけられたときのあの痛み、耐えきれるものではありません。 でも、そのうちその痛みが、なんとなく快感になっていったような・・・(^-^;
 
 また2人で行う乱捕りなどでは、つい熱くなって本気に近くなることも。 その時はアドレナリンがダバダバ放出されているので感じませんが、後になると打撲だらけでイタイイタイなんてこともしょっちゅうでした。
 
 いつも前腕は不格好に腫れてぼこぼこ、あちこち青アザ、足は引きずっているなんてこともあったなー。
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 一応目指していた黒帯までいきましたが、その頃からあまり熱くならないようになりました。 人間の強さと弱さを学んできたからでしょうか?
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 乱捕りや試合用につける胴。 徒手空拳が基本だけど、それだとどうしても相手を気遣ってしまうし、またケガをしたりさせたりするので危険。
 
 これを付けていれば、遠慮なく?ではないけれど、少なくとも内臓へのダメージは避けられます。
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 入門してくる子供たちへのテキスト。 そういえば、あんときのクソ生意気なガキは、今どうしているんだろうな。 いびってごめんね!
 
 そのうち仕事に忙殺されるようになり、いつしか少林寺拳法から離れていきました。 でも、人生の中で熱くなれた一時であったことは間違いありません。
 
 タロゴンへの道 は、思い出として途切れていたのでありました。

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2018年12月13日 (木)

シャットダウン前

 今日は仕事を何とか早く終えることができ、空が闇のカーテンに閉ざされる前に帰宅することができました。 ラッキー!?

 車を運転中、背中に感じた雲間に浮かぶ真っ白な富士。 
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 昨晩から降り始めた雨。  幸い雪には変わりませんでしたが、高い山にはやはりパウダーシュガーをトッピングしていきました。
 
 自宅の少し手前で車を降り、コンデジでパチリ。 暗闇に溶け込む前に間に合ってよかったなー。
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 天気の変化するときは、富士山が色んな顔を見せてくれます。 家から見えるのが当たり前の景色なので、毎日チェックしています。
 
 人間ライブ(でもないけど)カメラみたいなもんです。
 
 帰宅して、ワンちゃんを散歩に連れていきましたが、ちょっぴり疲れているときに限って遠くまで行きたがるんだよなあ。
 
 でも、ワンちゃんのためならと、足取りも軽くなります。
 
 部屋に入ってファンヒーターを付けて、ちょっと一息。 ラックに置いてあるコレクションのひとつが目に入りました。
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 夕刻の富士山に似ているような・・・。
 
 このクリスタルは、下部にトルマリンを抱いたもの。
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 トルマリンは電気石と言われ、加熱または圧力をかけると電気を帯びる鉱物です。 

 造岩鉱物のひとつであり、決して珍しいものではなく、正確に言うと宝石としてのトルマリンは電気石グループの中の、リチア(リシア)電気石です。
 
 なので、この真っ黒なトルマリンは宝石と言えるほどではなく、ゆえに私の手元にある次第です。
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 細かな条線が無数にあり、それが光の反射を分散、または融合させて虹色に光るのもまた、いとおかし。
 
 そういえば数年前、日本のチームが発見した新しい電気石があり、マルヤマアイト(和名:丸山電気石)と名付けられたようです。
 
 この電気石はダイヤモンドを内包しており、深層で形成されるダイヤモンドと表層で形成される電気石が共存しているのは珍しいことだそう。
 
 地球はやはり、ドラマティック&ミステリアスですな。
 
 なーんて、早く休まないと明日がツラひ・・・。

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2018年12月 9日 (日)

グー チョキ チョキ

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 ストームグラスの内部が、結晶でかなり曇っています。 このグラスの天気予報通り、曇って寒い一日となりました。
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 朝、外に置いてあったバケツの水が、凍っていたのにはびっくり。 いきなり寒くなったので、体がついていかないな。
 
 後になりましたがストームグラスとは、19世紀に使われた天気予報グッズなるものです。
 
 内部の液体が、天気によって結晶化したり沈殿したりすることで天気を予測するというもの。
 
 快晴の日は透明になり、気圧が低くなると結晶化するんですね。 まあ、実用的とは言い難いですので、現在ではアンティークなインテリアといったところでしょう。
 
 
 さて、今日は 『植木屋たろ』 開店です。
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 うーん、松はボサボサ・・・。 枯れた葉が、だらしなく垂れ下がっておる。 これは時間がかかるとふんで、他の庭木から。
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 玉散らしのヒバ。 私はトリマー等の機械はあまり使わず、こうして刈り込みばさみで
チョキチョキします。
 
 トリマーは早くキレイに仕上がりますが、あまりにもキレイすぎて人工的(玉散らしの仕立て自体が工的なんですけどね)になりすぎる気がします。
 
 はさみで仕上げると、柔らかい感じがするという自己満足でしょう。 まあ、機械に頼るとはさみを扱う腕も落ちるということもあるでしょうか。
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 上段に鳥の巣を発見。 よくあるんですねー。
 
 街中の庭木でも、鳥が巣を作っていることがたくさんあります。 しかし、すまんの・・・。 手入れの妨げになるので、除かせてもらいます。 また、作ってね!
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 こんな感じでしょうか。 松の手入れを控えているので、ゆっくりやってられないや。 すぐ暗くなるし、寒くなるしね。
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 ヒイラギの段作りも、とっとと仕上げてと。 そして松だー。
 
 松は難しいという人が多いけれど、手間がかかるという方が正しいかな。 どこぞの日本庭園の芸術的な仕立てをするなら神経を使うのだろうけれど、『植木屋たろ』 はアバウトなんです。
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 まず強く伸びた葉を落とし、混んでいるところを透かしていきます。 葉の根元にこのような小芽があれば、そこまで切り戻します。
 
 植木の手入れは単にキレイにするだけでなく、樹木の成長を抑える意味もあるため、なるべく低く小さくなるようにしています。
 
 放っておけば、すぐに巨大化して庭を占拠してしまうでしょう。
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 しかしこの松、枝が複雑にからんでいて、どうしても天端に届くよう脚立がかけられません。
 
 しかたなく 『幹乗り』 をしました。 言葉通り木登りしてしまうことです。 この年になって木登りとは、懐かしいような恥ずかしいような。 でも、結構高いな~。
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 だいぶさっぱりしてきました。 松は美しい木肌を見せることも必要ですので、ボロボロになっている外皮を手でこすり落としてもあげます。
 
 いかん、薄暗くなってきてしまったわい。
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 まあ、こんなもんでしょう。 春になったら 『みどり摘み』 を丁寧にしていけば、もっとカッコがよくなると思います。 どちらかと言えば、春の 『みどり摘み』 の方がウエイトが高い気がします。
 
 現在は日本庭園風な庭を作る人も、そういないでしょう。 マメな手入れを必要とする樹木を植えることもないかな。
 
 以前、本職の植木屋さんを手伝ってあげたとき、 『家主も年をとる、植木屋も年をとる、でも庭木はどんどん育つ。 そのうち荒れ放題だなー』 なんて言ってました。
 
 職人の世界も人手不足だし、若い人も入ってきません。 一人前になるまでに長い年月がかかるし、体力仕事だし、需要も減っていく一方だしで、魅力もないのでしょうね。
 
 だから 『植木屋たろ』 みたいなのが、頼まれてしまうわけで・・・。 私もどちらかといえば断りたいのですが、頼まれると弱いんです。
 
 もっと高い料金請求しておけばよかったな。 安すぎた~。
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 寒くてファンヒーターを出したら、ワンちゃん前に陣取ってしまっています。
 
 こらこら。 村のお友達のワンちゃんたちは、この寒空のもとにいるんだぞ。 家の中に居られるなんて幸せすぎ。
 
 そこをどきなさい! 私が温まるんだから。

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2018年12月 5日 (水)

卓上の惑星

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 重い雲の隙間を紅く染め、朝日が昇りはじめます。 最近こんな朝が多くて、早起きがちょっぴりツラくなくなるかな。
 
 早朝の静けさの中、刻々と変化していく様子を見ていると、まるで別の惑星にいるような感覚を覚えます。
 
 そして、小さな惑星の話。
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 碁石のように平べったい、河原に行けば足元に転っている普通の石ころのようです。
色も黒っぽくて特に美しくないし、まったくの平凡そのもの。
 
 それでは照明を落とし、UVライトを当ててみます。
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 すると、別の顔が現れました。
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 その姿は、まだ若い惑星が自らのエネルギーを爆発させ、その熱と光は大地を焦がし空を染め、燃え盛る様を彷彿させます。
 
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 『ユーパライト(Yooperlite)』という、 2017年にアメリカミシガン州にあるスペリオル湖で発見された新種の石です。
 
 『蛍光性方ソーダ石含有閃長岩クラスト』という正式名称を与えられた不思議な石。 紫外線を当てることにより本来の姿を取り戻す、地球からの贈り物です。
 
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 卓上の惑星を眺めていて、思い出しました。
 
 元素というものがあります。 高校生のころ覚えた元素周期表が懐かしい方も
多いでしょう。
 
 水素(H) ヘリウム(He) リチウム(Li) ベリリウム(Be) ホウ素(B) 炭素(C)・・・。
 
 私が今でも覚えているのは、マグネシウム(Mg)くらいまででしょうか。
 
 そしてそれぞれ原子番号というものが振られています。 水素(原子番号 1)、ヘリウム(原子番号 2)・・・というように。
 
 原子番号92のウラン(U)までは、たいてい自然界に存在していたものから発見され、原子番号93以降は人工的に作られた元素です。 (といっても、ごく微量に存在するものもあるようですが)
 
 元素に付けられた名前の由来が、なかなか興味深いです。

 例えば、
 
 ウラン(U : Uranium)           (原子番号92) は 天王星(Uranus)  から
 ネプツニウム(Np : Neptunium) (原子番号93) は 海王星(Neptune)  から
 プルトニウム(Pu : Plutonium)  (原子番号94) は 冥王星(Pluto)   から
 
 これらは惑星にちなんで付けられたのですね。 ウランやプルトニウムは核燃料、核兵器などで有名になってしまいましたが・・・。
 
 元素名は他に、人名、地名にちなんだものがたくさんあります。 名前の由来を調べてみると、意外と身近に思えてくることも多いです。
 

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2018年12月 1日 (土)

田舎の車窓から

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 日中は、動くと汗ばむような暖かい日が続きます。 空も青いし、景色のよいところで日向ぼっこしたら、気持ちいーだろーな・・・。
 
 気分だけでもと、ちょっと車から降りてパチリ。 あ、これでは 『車窓から』 にはならんか・・・。 ま、いいや。
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 しかし、もう12月なんですねー。 年を取るごとに、時間が早く過ぎるような気がするという人が多いけれど、私もその一人です。
 
 『ジャネーの法則』 (ジャネー または ジャネ Paul  Alexsandre Rene Janet)というのがあって、『生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)』 そうですよ。
 
 そんなこと言っている場合ジャネー! 
 
 としかギャグで使えなさそうだけど、アインシュタインも一般相対性理論で、時間は変化するんじゃないかい? と述べているので何となく納得。
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 仕事で疲れてくる時期であるし、なんやら寂しさも感じる時期でもあるしなぁ・・・・。
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 そして今日もあっという間に暗くなりました。
 
 
 昨日は、我が家のアマテラスオオミカミ・・・いやいや、カミさんのBirthdayでした。 それで仕事帰りにお花屋さんに寄ってきました。
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 大枚をはたいて・・・とまではいかないけれど、紅白のポインセチアなぞ。
 
 予想通り上機嫌となり、我が家では珍しくステーキなどが食卓に並んだのでありました。
 
 くっくっ、やはり枯れ木と言えど、水はやってみるもんだなあと、改めて思ったのでした。
 
 でも、私の大好きなケーキはなかったなあ。 我が家は、私以外はケーキは食べないので、ちょっと残念。
 
 私の誕生日とクリスマスの、年に2回くらいしかケーキが食べられません。 甘いものがほとんど並ばない食卓が、この時期のように寂しく感じられたもの仕方ないか。
 

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