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2018年10月31日 (水)

タロウィンの夜

 巷ではハロウィンが熱気を帯びているようです。 渋谷の様子などは、ニュースで大きく取り上げるほどの過熱気味。 なんだかな~。

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 でも,、もともとの由来は、秋の収穫をお祝いしたり悪霊を追い払うなどのお祭りなんですね。 それなら私も、秋の収穫を祝うことにしましょうか。
 
よーし、こっちは独りのタロウィン・パーティーだい。
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丸ごとカボチャもないので、先日拾ってきたギンナンの殻に細工を施しました。 ギンナンで作った 『ジャック・オー・ランタン』 です。
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ギンナンの殻は思ったより堅く、カッターナイフの刃がなかなか入っていきません。 でも、何とか5つ仕上げました。
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 電球色のLEDの周りに並べてみました。 おー、なかなか雰囲気あるわい。
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 ギンナン・オー・ランタン?は、それなりに妖しく光ってくれました。 ちょっと満足(*^-^)
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 サンキャッチャーの珠を真ん中に置いてみました。 ふむ、少し雰囲気が変わるぞ。
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 実はこのLED照明。 玄関に飾ってある手作り品です。 アケビの蔓をとってきて球形に巻いていきました。
 
 台座は丸太を切ったもの。 中をくり抜いてガーデンライトの部品を組み込んであります。 最初LEDは2灯だったので、明るくなるよう6灯に増やしました。
 
 でも、LEDを増やした分、電力が足りないので、ソーラーパネルを2枚並列に繋ぐ等細工はしてあります。
 光をより拡散するため、LEDの上にサンキャッチャーを置いています。
 
 うっしゃあ、気分がノッてきたので、何か曲でも弾こうかいな。
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 エレキギターは、タロウィンに相応しいカラーのをチョイス。 弾く曲は、またまたタロウィンに合った曲を。
 
 どれどれ・・・よし、この曲だー。 『This Is Taroween』 少しボリュームを上げて。
 
 『ジャ ジャ ジャ ジャ ジャ ジャ ジャ ジャ
  タッ タッ タロウィン  ホニャララ タロウィン 
  ムーニャラ ニョーニャラ ホイホイ タロウィン・・・・・・・・』
 
 
 『うるさーい!』
 
 『いや、今夜はタロウィンだから・・・』
 
 『だから何? 気味の悪い曲弾かないで
 
 『へい・・・』
 
 夜のタロウィンパーティーは、クライマックスを迎えることなく沈静化してしまいました。
 

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2018年10月28日 (日)

晴れても草刈まさお

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 林床であちこち目立つマムシグサの実。 色彩の少なくなった中で、遠くからでも見つけることができます。
 
 毒草としても有名ですが、この実はつぶつぶカラフルで美味しそうです。 完全に熟すと食べられないこともないらしいのですが、君子危うきに近よらず。
 
 よせということは、やめておいた方がいいです。 シュウ酸カルシウムの毒牙に苦しむことはありません。
 
 ・・・とまあ、秋色を見て楽しむのはこれくらい。 今日は朝から快晴だったので、草刈り作業も朝早くから。
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 ふう、広い・・・。 刈っても刈っても終わりません。 前日からの草刈り作業のため、疲労がたまって休憩を取る間隔が次第に短くなってきました。
 
 体力には自信はあるけれど、こう単純作業が続くと飽きてきますなあ。
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 近くにはセイタカアワダチソウの群落。 ここは湿地っぽい?ところで、以前はアシが生い茂っていました。
 
 目障りなのでついでに刈ったのですが、代わりにこいつが勢力を伸ばしてきました。 他の植物の成長を阻害するアレロパシーという物質を出すので、範囲を抑制すれば、それはそれでいーのかなーなんて思います。
 
 見た目は花畑だものな。 でも、うちの畑に入ってきたら、すぐに成敗してくれる!
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 午後、日がかなり傾いたころ、ようやく刈り終えることができました。 あー、こんなことで一日が終わってしまったぞい。
 
 飛び散った草の破片が衣服に付着したのをはたき落としながら、ふうと深呼吸しました。
 
 気が付くと、さ、寒ひ。 弱まった陽に冷たい空気がここぞと流れ込んできたのでしょう。 
 
 ここは終わったけれど、他にも2か所草刈りをする畑があります。 また来週の土日は草刈りで終わりそう。
 
 『まったく、やることはなんぼでもあるぞ』 同じ所でお米を作っている隣人がよくいいます。 田んぼや畑がある以上、仕方のない事かもしれません、少しは遊びたい~。
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 庭で日中日光浴をさせていた植物たちを、車庫に移しました。 夜間は冷えるので、耐寒性の弱い植物たちは、こうして避難させています。
 
 もっと冷えてくれば、家の中に移動させます。 結構大きくなってしまったものもあり、室内に置くのは家族に不評ですが、楽しみなんだよな。
 
 食虫植物のネペンテス・アラータは、まだ元気そうです。 いつぞやは花を咲かすまでになったのですが、咲いた年に枯れてしまいました。
 
 また、リベンジしております。
 
 育って欲しい植物は、なかなか育ってくれないのに、雑草は元気よく育つ。 世の中難しいですね。

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2018年10月27日 (土)

雨のち草刈まさお

 昨夜から降り始めた雨は、朝方になっても残りました。 今日は草刈りを行う予定でしたが、雨の中ではいやなので、やむまで他の事をしていました。

 まずはこれ。
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 オニユリのむかごです。 本体はすっかり枯れ、根元にぽとぽと落ちています。 これを植えて増やそうと思っていたけれど、優先順位が高い事がたくさんあって手が回りませんでした。
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 ちょびっと根が出ているような気がします。 まあ、むかごからでは花を咲かすのは2,3年はかかるだろうけれど、近年あまり見かけなくなったオニユリは、ぜひ増やしてみたい花です。
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 苗を育てるポットに収めました。 こんなんでいーのかなー? 乾燥しないように気を付けないとな。
 
 来年小さな芽を出してくれることを期待しています。 ちなみにこの写真の上部に写っている石の中の白いものは、貝の化石です。
 
 昔拾ってきたもので、二枚貝の一種です。
 
 そして次はザクロをとってきました。
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 今年は実がたくさんなっったので、ザクロ酒を作ることになりました。
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 玄関先のレモンも食べごろ?のようなので、これも入れてしまいます。
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 ほい、できあがり!
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 カラフルな色。 いつ飲めるかな~、楽しみです。
 
 そうこうしているうちに雨は上がり、青空が広がりました。
 
 うーん、草刈りに出かけなくてはならぬ。 まだまだ小細工をしたかったのですが、仕方ないや・・・。
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 朝方の曇天がうそのようです。 
 
 今回の草刈りは、今年最後の作業です。 所有する畑の草刈りを全て行うので、とても一日では終わりません。
 
 今年は何回刈ったんだろ・・・。 それぞれの季節にそれぞれの雑草。 春の雑草、初夏の雑草、夏の雑草、秋の雑草・・・。
 
 最低4回は刈らないとならないので、くたびれること・・・。 

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2018年10月25日 (木)

隣のサルは、よく柿食うサルだ・・・

 早口言葉にもなりませんが、今年は柿の当たり年のようで、あちこちでたわわに実っています。

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 その柿を狙ってくるサルを、毎日見かけるようになりました。 彼らにとっても、ご馳走なのでしょう。
 
 枝ごと略奪していく、つわものもいます。
 
 本日は、仕事は休みでありました。 わーい、のんびり過ごす・・・わけにはいかないのが、日曜農家のツラいところ・・・。
 
 天気が悪くて伸びのびになっていた、藁を田んぼに撒く作業をしなくてはなりません。
 
 余談ではありますが、私はいつも2つのアイテムを持っています。
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 スケジュール帳と、メモ帳です。 スケジュール帳はもちろん予定を書き込みますが、メモ帳はいろいろと重宝します。
 
 まず 『買い物リスト』 そのときに必要と思ったモノを書いておいて、買い物のときに漏れが無いようにできます。
 
 そして 『やることリスト』 これをしなくちゃ、あれもしておかなくちゃ、という事柄を書き留めています。
 
 どんな些細なことでも、忘れることがありません。
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 そして、済んだらレ点を入れて、終了チェック。 

 また、休みの前の日には、それをもとに当日何をするかというちょっとしたスケジュールを書き込んでおきます。
 
 そうすれば、それを消化するために動くことになるので、ついうだうだ過ごしてしまうことはありません。
 
 ま、追われてしまうというストレスもあるかもしれませんので、充分に余裕のある内容にしておきます。
 
 私はどうもスケジュールなどはスマホ等ではなく、こうして手帳に書くという極めてアナログの方が性に合っているのです。
 
 どれどれ、今日のスケジュールは?
 
 6:00起床 9;00から農作業スタート。
 それまでの 『やることリスト』 は、
 
 ワンちゃんの散歩から始まって、ゴミ出し、食器洗い、お風呂掃除、洗濯物干し、ペットボトル・空き缶の整理、洗面台のカビの除去、長靴洗い・・・。 どわー、いっぱいあるじゃん?
 
 すべてこなし、いざ農作業へ。
 
 藁を細かく刻む農業機械(カッター)を車庫から出してきたのですが、エンジンがかからん。
 
 うーむ、メンテナンスをある程度していたのに、今日は機嫌が悪いぞ。
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 なんせ、義父が稲作をしていた頃に中古で購入した機械です。 年代ものなので、毎年何かしらのトラブルに見舞われます。
 
 今回の原因は何かな?
 
 キャブレターを分解してみると、いつぞやのハーベスタと同じくガスケットが劣化してました。 いかんなあ。

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 下界まで下りて、農業機械センターで合いそうなものを買ってきて交換。 エンジンはかかったものの、まだ調子が今一つ。
 
 点火プラグを点検。

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 ありゃ、真っ黒になっとる。 キツネ色には程遠いな。 金属ブラシでゴシゴシ。 あと思い当たる個所を点検して始動すると、ようやくエンジンが元気よく回り始めました。
 
 ふう・・・。
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 カッター部。 この金属の刃が高速で回転して、藁を細かく切っていきます。
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 カバーを取り付ける前の、藁の挿入部。 ごっつい歯車が藁を引き込んでいく部分です。
 
 ここも高速で回転するため、うっかり手など引き込まれたら大変。
 
 詰まった藁を取り除こうとして手を引き込まれ、切断してしまった人を知っているので注意しないとね。
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 稲刈りのあと、田んぼに積んでおいた稲束。 これを刻んで田んぼに均等に撒いていくのです。
 
 刻んだ稲わらは有機肥料となって、来年の栄養となってくれます。
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 細切れになった稲わら。 しばらく積んでおいたので、下の藁は雨を吸い込んでいて、ぐっしょり。
 
 一度濡れた藁は、なかなか乾かないのです。 野菜作りの保湿に適しているけれど、刻むとなると濡れていると都合が悪いです。
 
 その時、近くで騒ぎが!
 
 サルがケンカを始めたのです。 『ギャワ! ギョエ! ギャギャ!』
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 動きが早くて撮りきれませんでしたが、形相凄まじくもう一匹を追い回すサル。
 
 まったくー。 そこで一句 『エンジンと サルが啼くなり 柿畑』
 
 本日のスケジュール。
 
 午後3:00からビールタイムだったのに、トラブルのお蔭で大崩れ。 結局4:00までかかってもやり切れませんでした。
 
 ワンちゃんの夕方散歩もあるので、今日はおしまい。
 
 残りはまた次です。

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2018年10月22日 (月)

秋色アラカルト その2

 すっかり寒くなり、外に出るにはもう一枚上着が必要になりました。 ひんやりする空気が、そのうち薄氷に触れるような感触になっていくのですね。

 引き続き、見つけた秋色第二弾です。
 

 - 雪化粧は、やはり似合う -
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 先週から、厚い雲に隠れてしまう日が続き、ようやく全容を見せてくれたのは土曜日からです。
 
 カラッと晴れた秋の空に似合う、雪化粧した富士山。
 
 薄い雲のベールに浮かぶ姿も幽玄だけど、青い空に映えるのもまた格別です。
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 休耕田に植えられたコスモス。 近年、ここらは 『花いっぱい運動』 で、空き地に花を植えて賑やかにする作業をしています。
 
 私もそのメンバーでもあります。 でも、花畑を維持するのは、結構手間がかかるんだよなー。
 

 - 怪獣の実 -
 
 大きな葉っぱのホオノキ。 でっかい落ち葉の上にごっつい赤い実(正確には袋果かな?)。
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 ホオノキは、花期には大きな花を付けて魅力的なのですが、高いところに花開くのでなかなか撮ることができません。
 
 いつかアップで撮影しようと思っています。
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 怪獣の背中のような姿。 なかなか面白い対象です。
 

 - たろ と 豆の木 -
 
 
 またまた面白いものを発見!
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 紫色の不思議な豆。
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 うーむ、魔法の豆かいな?
 
 これは 『フジマメ』 というそうです。 初めて見たので、この色にはちょっと驚き。
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 鞘を剥いてみると、中から宝石が・・・。
 
 うーん、なかなか。
 

 いろんな面白いものが、まだまだたくさんあるに違いないです。 もっとゆっくりと山里を歩いてみたいと思います。

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2018年10月20日 (土)

秋色アラカルト

 このところ急に気温が下がってきて、朝晩は冷え込むようになりました。 まあ、この季節なりの気温であろうかと思いますが、夏が暑すぎたために急激な気温低下として感じられるのかな?

 しかし、カラッと晴れることがなく、どんより曇ったり、雨がぱらついたりの天気が続きましたので農作業の遅れること。 来週はようやくお天気の日が続きそうです。

 ところどころで見つけた秋。

 
 - 深山に人がいっぱい? -

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 朝もやの中、鏡のように澄んだダム湖。 いつもなら紅葉しているのに、今年はまだ緑。 いきなりの冷え込みで、木々も準備が間に合わないのかな?

 今日は山奥にある施設まで続く小道の、草刈りのお手伝い。 土建屋さんも、いろいろ仕事があるもんです。

 街中の草刈りだったら断りましたが、山奥だと知って喜んでお手伝い。

 なんせ、山の中にはいろんなお宝があるからねー(私的なお宝)。

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 山道は川の流れに沿って続きます。 うーん、いいねえ、いいねえ。 清涼な水の流れと苔がまぶしい。 苔はやはり味わい深いな。

 これで天気が良かったら、鮮やかに光ったんでしょうか。

 ほら、お宝発見!

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 湿った斜面にひっそりと咲く花。 ダイモンジソウ? いや花弁がいやに長いぞ。 ジンジソウのようです。

 ジンジソウ=人字草は、長い2枚の花弁が垂れ下がり、『人』の字に見えることからだそうな。

 ユキノシタの仲間だから似ているけれど、また違った雰囲気があります。

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 アップしてみると、なかなかキュートな花です。

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 こんな山奥でも、『人』がいっぱいの話でした。

 
 - ぎんなん拾い -

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 富士山を望む畑に、イチョウの木が植えてあります。 最近は雲が多くて富士山は見えませんが・・・。

 私が若いころは、一帯は養蚕農家が多く、蚕のエサとして桑の木が沢山植えてありました。

 養蚕の衰退により桑の木は用済みとなり、こうしてただの空き地と化してしまったところがたくさんあります。

 こうなると雑草のパラダイスとなり、毎年草刈りに追われてしまっています。 まったく年に何回刈らなければならないんだろう。

 除草剤の嫌いな私は刈払機で除草してるけど、結構な労働力を要するんだよな。

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 台風で落ちなかったぎんなんが、まだ枝に残っていました。 草刈りの途中で、ぎんなん拾い。

 このイチョウの木は、苗をたくさんもらった人がいて、自分のところでは植えきれないからとみんなに分け、私は2本だけもらって植えました。

 もう、何年経ったんだろ? 今年は割合と大きな実を付けました。

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 おや? オハツキイチョウではないですか。 一つだけ葉っぱに実を付けたものを発見。 

 おお、ご神木? なんてことはないけれど、これは楽しみが増えたぞい。 もっと大きくなれば、このオハツキが増えるかもです。

 自然と台風の時に倒伏してしまった、上沢寺のオハツキイチョウの巨木を重ねていました。

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 これもオハツキイチョウ・・・といえばいえないこともないけれど、違うな。 でも、結構大きな実で、美味しいぎんなんが食べられそうです。

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 まだ若い木だし2本しかないので、採れたのはこのくらいです。 あー、これから実を取り出す作業がいやだなあ~。

 クサいのは、やはり苦手でごわす。 とりあえず水を入れて、しばらく浸しておきます。

 
 - なんたらかんたらの実 -

 山に入ると、様々な樹木が実を付けています。 あまり詳しくないので、調べないとなんの木かわかりません。

 最近、調べるのが億劫になりがちで、なんたらかんたらで済ませてしまうことが多いなああ。 

 いかんいかん。 いくつになっても学ぶことを忘れてはいけませんね。

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 なんだこれ? ・・・うーん、なんたらかんたら。

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 これは? ・・・うーん、やっぱり、なんたらかんたら。

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 じゃあ、これ? ・・・うーん、これも、なんたらかんたら。

 この山は、なんたらかんたらの木でいっぱいだ~。 

 それじゃあ、いかんたら・・・。

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2018年10月17日 (水)

そして犬は途方に暮れる・・・

 朝、ワンちゃんの散歩をしていると、急に立ち止まり、じっと一点を見据えました。

 ? と、視線を向けると見慣れない犬が、こっちを見ていたのです。
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 迷子? いや、首輪がない。
 
 どうやら捨て犬のようです。
 
 おとなしくて鳴くこともしません。 また高齢のようで、後ろ足を引きずるようによたよた歩いていました。
 
 うーむ、いかんなー。
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 ゆっくり寄ってきました。
 
 悲しそうな眼。 自分が今どこにいるのかわからず、途方に暮れているようです。 こちらもワンちゃんを連れているので、なでてあげるわけにもいきません。
 
 以前は、ここらに犬を捨てていく悪しき輩が多かったのですが、最近では珍しいことです。
 
 まだ自分のワンちゃんを飼う前の、いくつかの捨て犬の話。
 
 ①大きなラブラドールが庭にいて、呼ぶとずんずん家の中に入ってきて焦りました。 室内犬だったのでしょう。
 
 水とご飯をあげるとガブガブガツガツ・・・。 しばらくすると、自分の家を探しに行くのでしょうか。 スタスタ歩いて出ていってしまいました。
 
 ②畑の方で、一晩中キャンキャン鳴く声がしたので、翌朝見に行くとマルチーズが藪の中に捨てられていました。 目を剥いて激しく吠えるので近寄れず。
 
 とりあえず水の容器だけ傍に置いて、仕事に出かけてしまいました。 夕方には姿が見えず。 あとで聞くと、役所?が引き取りにきたそーな。
 
 ③これもすぐ上の山の中。 なんか異臭がするなーと思ったら、ワンちゃんがリードを木に括られたまま餓死してました。
 
 脱出することもできずに力尽きたのでしょう。 かなり腐敗していたので、埋めるのもためらわれ、その場をさるしかありませんでした。 残酷なり、なんまんだぶ。
 
 まだ何件かあります。 ここは犬捨て山じゃねー! と、怒ってもどうにもならず。
 
 まったく、犬を捨ててしまう人間の気持ちがよくわかりません。 きっと仔犬の頃は可愛い可愛いと、おもちゃを買うように飼い始めたのでしょう。
 
 しかし、おもちゃと違って 『命』 あるもの。 飽きたら簡単に捨ててしまえるものでは、決してないはず。
 
 そんな思いが交錯しました。
 
 どうしようと思いましたが、うちもワンちゃんを飼っているから、すまん。 面倒をみてあげるわけにはいかないんだよー。
 
 なにも飼ってなければ、家に連れて帰ったかもしれません。
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 振り返りながらどこかに去っていく犬。 その先にあるものが、この道の先のように少しは明るいことを祈るしかありません。
 
 夕方帰ってきてキョロキョロしたけれど、姿はありませんでした。
 
 はあ・・・、今日は一日中、気が重かったなー。
 
 自分のワンちゃんの夕方散歩をしながら、 『おまえなー。 おまえは幸せな犬のベスト10に入るかもしれないんだぞ。 言う事きけよな』
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 とことこ歩く後姿を見ながら、朝の犬の後姿と重ねていました。

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2018年10月13日 (土)

老松奮闘記

 今回の樹木伐採は、老松でした。 河川敷にあるのですが、長い年月を経てかなりの巨木に。

 虫か何かの影響でしょうか、すでに枯死しています。 強風などで倒伏しかねないということで、撤去の対象となりました。
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 辺りは清涼な水の流れる美しい渓谷。 そこへ武骨な車両が次々と到着しました。
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 私が転がしてきたのは、22mの高所作業車。 思ったよりデカく、狭い道では曲がるときに緊張が走ります。 
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 バスケット(人が乗り込む所)がかなり出っ張っているので、右左折時に電柱などにぶつけそうです。

 ようやくお土産屋さんの駐車場に着きました。 ふう・・・。
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 反射して見えなくなってしまっていますが、前進6速まであるミッションなので、戸惑う事しかり。
 
 最初は加減がつかめず、2速から3速に入れようとしたら、5速に入ってしまいエンストしかけてしまったぞ。 

 他にラフタークレーン(ホイール付きのクレーン専用車)、ダンプカー2台、Wピック(シートが2列あるトラック)が続きます。
 
 ダンプカーから油圧ショベルをおろして作業開始。
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 これが対象の老松。 22mの高所作業車が目いっぱいで届く高さだったから、20mは軽く越しています。 川の斜面から伸びている部分もあるからね。
 
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 私は高所作業車は10m未満までの資格しかないので、乗り込むのはプロのオッチャン! ここまでくる運転だけで済みました。
 
 よかったー。 資格があれば、頼むわ~なんて言われていたろうな。 なんせ危険だから(笑)
 
 見ていてもぐらぐら揺れているので、乗っているのはさぞ怖いだろーなー。
 
 『オッチャン!、 頑張って~。 落ちたら拾いに行ってやるから安心しろ~』 みんな勝手な事ばかり言ってます。
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 てっぺんにワイヤーを掛け、クレーンで吊りながらチェーンソーで切ります。
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 こんな感じで、ダルマ落としの反対的?に切っていきます。 地面に下したら、ダンプに積める大きさに細かくしていきます。
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 最後の幹。 直径70cmくらい。 すっかり枯れている状態なので、あと数年で倒伏しちゃったかな? ちなみに、この老松の総重量は2.5トンでした。 枯れていたので、想像より軽かったかも。

 枯死しているとはいえ、時を経た巨木を切るのはやはり寂しいものがあります。 切る前に、お酒と塩を撒いて手を合わせたけれど、それでもなー。
 
 やはり適切な機械があると、作業は早いものです。 ここの作業は半日で終わりました。
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 トリカブトが咲いていました。 樹木の伐採でちょっぴり下がった私のエネルギーメーターが若干回復。
 
 しかし、私のスマホではなかなか思った所にピントが合いません。 土建屋さんのお手伝いに大きいカメラを持ち歩くわけにはいかないので、今度コンデジでも買おうと思います。 これらのバイト代でね。

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2018年10月10日 (水)

ちっちゃな壺

 月曜日は祝日でしたが、河川の倒木処理のお手伝いにいってきました。 台風の影響は思ったよりヒドく、各所で木が倒れてる倒れてる。

 一日中チェーンソーを振り回していたら、腕が痛くなってしまったー。

 チェーンソーは、石や金属を噛んでしまうと、途端に切れ味が落ちてしまいます。
 
 注意していても、幹に番線(土木用語?で、結束に使う鉄線)が巻いてあったり、釘が刺さっていたりしています。
 
 火花が散って、あっと思った時には、即座に切れ味ダウン。 うーん、こうなると効率がぐんと落ちてしまいます。
 刃を砥いでも、新品時の時のようにはなかなか復活しません。
 
 なんやかやで、ようやく倒木を細かく刻んで撤去。 さすがに暑さと疲労でぐったりだわい。
 
 河川で懐かしいモノを見つけました。
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 ジュズダマです。 子供の頃にはよく見かけたような気がしましたが、以来なかなか出会うことのなかった植物です。
 
 この固い実をつないで、ネックレスのようにした記憶があります。
 
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 固い陶器の壺ような質感の実。 正確には、実はこの中身らしいのですが、それでもつい目を引く姿です。

 思わず持ち帰ってきたけれど、すっかり干からびてしまったなあ。
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 実の色は、白、黒っぽい、褐色などがあって面白いです。
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 河原付近の雑草と区分けされてしまうだろうけれど、久々に見つけることができたジュズダマに、子供の頃の記憶が見えたことは確かです。

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2018年10月 7日 (日)

ナシ汁なっしい~?

 本日は真夏の気温となりました。 33℃を超える地域も何か所かあって、外作業にはツラすぎます。
 
 田んぼは終えたとはいえ、まだ藁を細かく刻んで撒く作業があります。 しかし、この暑さで先送りしてしまいました。
 
 過ごしやすい日々が続いていた矢先にこの気温では、体がついていけません。

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 見上げるような巨木。 根元には、台風の風で落ちたのでしょう。 ピンポン玉くらいの大きさの実が、ごろごろしてました。
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 よく見る果物のミニチュア版? ヤマナシです。 ナシ特有の粒々感のある皮が、いかにも美味しそうです。
 
 ヤマナシは現在の栽培種の原種とかいわれています。 もとはこんなに小さい実だったのですね。
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 持ち帰って、包丁で切ってみました。 うーむ、ナシじゃ。 香りもナシの香り。
 
 シャクッ! 口に入れてみると、みずみずしい甘さが・・・ちっともない! 
 
 まずっ。 たまにハズレのナシのスカスカした味のがありますが、それを百倍にしたようなスカスカ感。
 
 でも、野生動物たちにとっては貴重な食べ物になるのかなあ・・・。 小さなナシを見ながら、人間は日頃から美味しいものを食べすぎなんだろなと思いました。
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 さて、今日は新米を奉納しにいきました。 お寺のお坊さんが同級生なんで、普段から懇意にしております。
 
 プレゼントを兼ねて、毎年奉納しているのです。 この米袋は、村のメンバーで作成した贈答用のオリジナル袋。
 
 『○○~!』 ・・・。 あ、いかんいかん。 名前で呼んじゃあいかん。 荒行にも耐えた、ありがたき坊さんじゃ。
 
 『お上人さ~ん! 今年も持って来てやったぜ・・・いやいや、お持ちいたしました』
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 ワンちゃんも、今日の暑さでぐったりでした。
 
明日は祝日なのに、また早朝から倒木処理の手伝いに行かねばならん。 あー、たまには朝寝坊して、うだうだ過ごしたいもんだわい。

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2018年10月 5日 (金)

霊木 墜つ!

 記録的な猛威を振るった台風24号。 各地に様々な爪痕を残しました。

 倒木もあちこちで見られ、電線などに被害が多発しています。 それら倒木の除去に知り合いの土建屋さんから手伝いを頼まれ、明日も行くことになりました。
 
 うーむ、なかなか休めんなあ・・・。 でも、少しだけ復旧のお手伝いができるということで、自分を慰めよう・・・。
 
 前置きはそれまでとして、かなりのショックなことが起こりました。
 
 私が毎年楽しみにしていたイチョウの古木が、台風の強風で倒伏してしまったのです。
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 ががーん!
 
 身延町というところにある上沢寺の大銀杏です。 国指定天然記念物でもある霊木で、樹齢(伝承)700年以上。
 
 樹高 23m 根元の周囲 7、57m 目通り幹囲 6、6m だそうな。
 
 別名 『オハツキイチョウ』 とか 『逆さイチョウ』 と言われています。

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 『オハツキイチョウ』 とは、その名の通り、実(ぎんなん)を葉っぱに付けることから。 『逆さイチョウ』 とは、枝が垂れ下がり、逆さまに見えることからです。
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 その霊木も、荒れ狂う風神、雨神には勝てず、ついには力尽きてしまったのでありました。
 
 今年も、ぎんなんを見に行こうと思っていたのに、ほんと残念。
 
 
 ・・・・・ 以下、過去の写真になります。
 
 冬の時期。
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 年齢を経て、複雑に伸びた枝が印象的。
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 太いしめ縄が張られ、霊木たるパワーと風格を醸し出していました。
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 シルエットも神々しい・・・。 
 
 そして春。
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 生命力あふれる姿となります。 古木とはいえ、まだまだ樹勢は強かったんですね。
 
 秋になり、ぎんなんが目立ち始めます。
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 『オハツキイチョウ』 とはいいますが、すべてのぎんなんが葉っぱに付くわけではありません。
 
 何割かのぎんなんが奇異な姿を見せてくれるのです。
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 これが 『オハツキイチョウ』 の実です。 葉っぱの葉脈(側脈?)に、ぎんなんがくっついています。

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 なんとも不思議な姿ですなー。
 
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 これはダブルでついています。
 
 倒伏した現場を見に行ったとき、このお寺の奥さん?がいたので少し話をしました。 やはりかなりのショックのようでした。
 
 文化庁の方や、いろんな方が対策を検討しにきたそうです。 根っこの一部はまだ地面と繋がっていて、クレーンで起こす検討をしたそうですが、そうとするとその根まで切れてしまう可能性があるということ。
 
 なんとか復活できる方法があるといいですね。
 
 近辺には、他にもオハツキイチョウがあります。 知る限りでは、ここをいれて3本。 でも、ここのオハツキイチョウが一番スケールが大きいと思います。
 
 自然の猛威とはいえ、様々な不思議なものが消えていってしまうのは、やはり残念です。
 
 ぜひ、日本の技術と職人技を生かしてもらいたいと思います。
 

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2018年10月 1日 (月)

スラッシュメタル・ナイト

 今回の台風は、怒涛のごとく通り過ぎていきました。

 ここらは水が豊富なので、川や水路を流れる音が凄まじいほど。 さすが、土砂災害ハザードマップ(土石流)の警戒区域です。
 
 ハザードマップをよく見ると、真っ赤なエリア(特別警戒区域)は歩いて50歩くらいまで迫っています。 
 
 自然豊かなこの地域も、過疎化が急激に進んできていますが、その前に土地がなくなってしまいそうです。 年々自然災害がパワーを上げてきていますから・・・。
 
 雨も風も、リズムをとるように静寂になったり、いきなり大音量となったり。 世闇の中、周囲はメタルバンドのライブ会場のようになりました。
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 熱気を帯びた?ライブも終わり、明るくなってきました。 
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 染めあがる雲が、余韻を残しながら薄くなっていきます。
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 付近を見回ると、様々なモノが散乱。
 
 鉢物はすべて車庫の中に避難させていたので、植物は安全でした。 しかし、畑の中にあった農具置き台がぶっ飛んでいました。
 
 木枠を組んで、ポリカーボネートの波板の屋根を付けた手作りで、特に地面に固定はしてありませんでしたが、結構重いんだけどなあ。
 
 風のエネルギーもすごいもんです。
 
 今はどこに住んでいても、何が起こるのかわかなくなっています。 いざ事が起こった時に、うろたえないようにしておきたいものです。
 

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