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2017年10月20日 (金)

雨上がりラブソディ

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 先週の土曜日から降り続いた雨。 すっきり晴れたのは、途中一日だけという始末でした。

 周囲には、稲刈りの終わったあとの片づけも途中というところも多々あります。お日様の有難さが身に沁みますね。

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 今日も朝方までしょぼしょぼと降っていた雨も、次第にあがりはじめました。 雲を通してうっすらと顔をだす太陽。

 ワンちゃんの散歩も、ようやく雨の中ではなくなりました。 心なしかワンちゃんも楽しげです。 

 ダダダ~! っとワンちゃんが急に走りはじめました。 つまづきそうになり制止しようとしたその先には・・・。

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 猿が箱罠につかまっていました。 箱罠とは檻状で、餌につられて中に入ると扉がしまる構造です。

 寂しげにこちらを見上げるお猿さん。 近年作物を荒らす鳥獣害対策の一環で、地域のあちこちに罠が仕掛けられるようになりました。

 動物だって食べて生きていかなければならないけれど、人間との境界があまりに近くなりすぎました。 多分に人間のエゴなんですが、手間暇をかけて作った作物を荒らされるくやしさは、私もよく分かっています。

 畑を飛び越え、人家まで侵入する輩もいるようです。 『台所を荒らして、こたつにあたって食べていた』 なんて話はかなり盛ってあるんでしょうが、いくつか聞いています。

 ・・・ともかく、こうして捕まった動物は処分される運命です。 なんまんだぶ。

 しばらく経って・・・。 

 『ちょっと手伝ってくりょ』 M兄ちゃんが声をかけてきました。 狩猟免許を持ち罠をかけることのできる、村中で数少ない存在。 罠をかけたからには、かかった対象を責任を持って処分しなければなりません。

 『あの猿け?』 『おー、処分するから手を貸せ』 『 (どひぇ~! w(゚o゚)w ) 』

                    --- 中略 ----

 ふうふう・・・、まいった。 しばらくはもやもやしそう。 

 『被害をなんとかしろ』 『捕まえてぶっ殺せ!』 などという人はたくさんいるけど、こうして実際に行動して、嫌な役割をしている人は数えるほどです。

 偉いなあとは思いつつ、『俺にはできん・・・』 はぁ。

 『気分転換に【つぼ】でもとりにいくか?』 M兄ちゃんが誘ってくれました。 【つぼ】とはいわゆる【タニシ】のことです。 現在ではめっきり数が減り、知らない人も大勢います。

 というか、このタニシを味噌汁にして食すこと自体、地域性があるのではと思います。 【つぼ】はここらの田んぼに生息していますが、面白いことに【つぼ】のいる田んぼと、いない田んぼにはっきり分けられます。

 一般的に水質のよい環境でないと生息できないようですので、そこらへんに鍵があるのでしょう。

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 いつものワンちゃんの散歩コースに、その【つぼ】のいる田んぼがあります。 わりとたくさん・・・。 水洗いしてしばらく水につけ、泥を吐かせます。

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 昔は山間の水流域に住んでいた人々の、貴重な蛋白源だったのでしょうね。 私はどちらかというと、食べるより採る方が好きなんだけど。

 
 午後から雲行きが怪しくなりました。 また雨が降りそうな気配です。

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 いろんなことを考えた一日となりました。

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2017年10月11日 (水)

ヘルメット・ブルース Ⅲ

 今回の草刈りのバイトで、久々に山を歩いた気がします。 最近は何やらと忙しく、加えて地域の役員をいくつか兼ねていることもあって、行事で毎週つぶれていたような。

 まあ、ワンちゃんがいるからあまり出かけられないのもあります。 
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 深い森の中。 木々の隙間から望む山も、そろそろ紅葉の準備のようです。 でも、秋も深まったのに、結構暑い日が続いてへばってしまいそう。
 
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 『も○のけ姫』のステージのような巨木の間を刈払機を担いで移動するのは、あまりスマートではないです。
 
 そこへいきなり宇宙人出現。 おお!
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 『■※▲□◆%※・・・』 『は?』 マスクでよく聞こえんぞ。 もっと大きな声で!
 
 『・・・はーい、こんにちは! 私は地球人です』 しばらく歩き回り 『こりゃあ、暑くてだめどー』
 
 スズメバチの巣を駆除するための防護服でした。 M兄ちゃん、頑張って!
 
 山の草刈りは、危険がいっぱい。 野生動物との遭遇(クマ、イノシシの類)、マムシ、そしてハチです。 アシナガバチくらいならなんとかなるけど、スズメバチは厄介ですね。
 
 今回の草刈りでは、ニホンカモシカにも出会うことができました。 彼(彼女?)は、人間をみてもなかなか逃げません。 顔を向けてじーっとこちらを見つめています。
 
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 山にはいろんな生き物が生息しています。 キノコもたくさんありましたが、マツタケだけには出会っていません。 
 
 やはり、マツタケにはぜひ遭遇してみたいものです。
 

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2017年10月 7日 (土)

ヘルメット・ブルース Ⅱ

 『おい、おまん。 手え空いてるけ?』        (※注  『おまん』 → 『お前』 の方言)

 またまた隣のM兄ちゃんが、声をかけてきました。 『なんで~?』 つい彼の口調に合わせてしまいます。
 
 『草刈りの仕事があるだけんど、人が足りんだー。 手伝わんけ?』
 
 彼の知り合いの土木会社で草刈りの仕事があり、バイトが欲しいとのこと。 『ま、ちゃちゃっと刈っちまえば、すぐ終わらー』
 
 ・・・うーむ。 M兄ちゃんが持ってくる仕事は、今までも結構難易度が高いような・・・。 ま、いいや。 声をかけてきてくれるということは、少しは信頼されている証拠では?
 
 バイトとはいえ、イー加減なヤツを会社には紹介しないはず・・・だよなーと、よい方にとって 『あ、いいよ』 すぐにオーケーしました。
 
 しかし・・・。
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 どえらい山の中。 ここの各所に点在する施設周りの草刈りでした。
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 もうほとんど登山です。 草を刈りながら山道を進んだり、鉄管沿いに急坂を登ったりと、なかなかハードな道中。 次第に刈払機がずっしり重く、肩にのしかかってきます。
 
 ふぅ・・・。 『ちゃちゃっと刈れないんですけど・・・』
 
 草刈りチームはオジサンばかりで、道草もちょっぴりしながら進んでいきます。 休憩時間にはキノコ探し。 とまあ始終賑やかで、明るい草刈りチームでした。
 
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 大変だけど、自然の中はやはり気持ちいいな。 気温は低いけど、動いているせいで滴り落ちる汗を拭います。 
 
 私もオジサンたちに習って、なにか目ぼしいものがないかときょろきょろ。 いくつか木の実を拾いました。
 
 あれ、これは? 
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 トチの実です。 この前までは暑い暑い言っていたのに、いつのまにか秋の実りの季節なんだよな。
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 クルミもいくつか拾いましたが、木による個体差が結構あるものですね。 おっきいのやちっちゃいのや・・・。
 
 ヒメグルミはハート形ですべすべしています。 椿油なんかで磨いたら、ちょっと素敵なアイテムになりそう。 おかっぱ頭のトチノミも、なんともかわいい姿です。
 
 普段車で走るだけの林道も、ゆっくり歩けば宝物がたくさん。 余裕をもって、秋の森を散策してみたいものです。

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