« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »

2016年8月27日 (土)

ヘルメット・ブルース

 「おい、おまん。 仕事があるだけんど、手伝ってくれるけ?」

 隣に住んでいる、M兄ちゃんが声をかけてきました(兄ちゃんと言ってるけど、年上なんでそう呼んでいるだけです)。
 
 彼は土木会社に知り合いがいて、たまに手伝いにいっています。
 
 「何をするでー?」 つい、M兄ちゃんの口調に合わせてしまいます。
 
 「俺もよくわからんけど、穴っ掘り(あなっぽり)らしいぞ。 その日に人手がなくて困ってる」
 
 さすが、おおざっぱなM兄ちゃん。 仕事の内容はよくわからないまま、気軽に引き受けてきたようです。 まあ、土木作業員のアルバイトというわけです。
 
 「ああ、いいよ。 やるよ」
 
 私も二つ返事。 日ごろからお付き合いのある兄ちゃんに頼まれたら、断れないや・・・。
 

 さて、当日。 現場に行くと・・・。
 231
 
 ここは、水力発電所ではないかい。 しかも現場はこの最上部!

 ここに設置されている土砂除けのフェンスが劣化してきたため、張り替える作業が主な内容でした。
 232
 
 本日の作業員は6名。 お約束の金髪の少年もいます(゚m゚*)  ゴールデンボンバーの鬼龍院 翔に似たⅠ君。 かわいい・・・。
 
 本人に 『ゴールデンボンバーのボーカルに、似ていると言われたことある?』 って聞いたら、『たまに 言われるっす』 『そうっすか』
 
238
 
 さて、スコップやツルハシ、ジョレン、クワなどの道具と資材を担いで出発。 歩き始めは緩やかでしたが・・・。
 233
 
 すぐに斜度45度はあろうかという急斜面に。 直線的に登っていくわけではないけれど、それでもキツい坂です。
 
 お弁当や水を詰め込んだマイリュックに加えて、重い資材を運ぶのですぐに息が切れてきました。 うーん、こりゃ大変。
 
 「おい、おまん。 ゆっくりとな・・・、ハァハァ。  休み休み・・・、ハァハァ。 呼吸はリズムをとって・・・、ハァハァ」 そういうM兄ちゃんが、一番息が切れているような。
 
 延々と続くかのような作業道を登ること30分。 ようやく現場に着きました。
 235
 
 このフェンスの張り替えをするのです。 フェンスをよく確認してみると、崩れてきた土砂で下部がかなり埋もれています。
 
 ・・・このフェンス交換の妨げとなっている土砂を、M兄ちゃんと2人で取り除くことが我々の仕事でした。 穴っ掘りじゃないじゃん(lll゚Д゚)

 年下の現場監督は『んじゃあ、よろしく~。 怪我のないようにお願いしますよ~』 と去っていきました。
 
 まだ、息も整わない私たちは、思わず顔を見合わせました。
 
 「ま、とにかくやるっきゃないぜ!」 「んだ!」
 234
 
 ここは発電所の施設の最上部。 初めてみました。 時折、落ち葉などのゴミを取り除く機械が音を立てて動きます。
 236
 
 しかし、かなりの土砂が流れ込んでいます。 まず大きい石を運んで・・・。 っと、漬物石くらいの石を持ち上げたら、何やら動くものが。 ヘビ!?
 
 『きゃ~  !!(゚ロ゚屮)屮』
 
 それは50cmはあろうかというマムシでした。 あっぶねー。 咬まれないでよかったー。
 
 いきなり出鼻をくじかれ意気消沈。それからは手をいきなり突っ込まず、スコップで探りながら土砂を運びます。
 
 高い木々に囲まれ、風の通らないこの場所。 湿気も多く、猛烈に暑いのもあって、気持ちの悪い汗が体中を流れおちます。

 念のため多めに持っていったタオルは、次々と絞れるほどに重くなりました。 時折、平衡感覚がなくなる時があったので、座り込んで休憩。
 
 これが熱中症の初期症状かなー、なんて思いながらペットボトルのお茶をグビグビグビリ。 
 でも加減して飲んでいかないと、水がなくなってしまいそう。 こんな自動販売機もない場所で、水が切れたらヤバいからね。
 
 しばらくすると、別の作業をしていた70過ぎの作業員が登ってきて、差し入れをしてくれました。
 237
 
 梨味のアイス・・・。 少し溶けてたけど、美味しい! 生き返る!
 
 アイス効果のお蔭か、かなり復活し無事作業を終えることができました。
 
 
 ふらつく足で帰路につきながら、我ながらよく頑張ったよな~なんて思いました。
 
 M兄ちゃんも 『今まで手伝った中で、一番エラかっとー』(エラかっと=大変だった の方言)と言っていたので、ほんと大変だったのでしょうね。
 
 体力勝負の割合の多い土木作業員。 今回同僚になった70歳を過ぎてる現役の作業員の背中を見ながら、自分が70歳を超えてもこんなに元気なんだろか?  と思うと頭が下がります。
 
 世の中にはいろんな仕事があります。 どんな仕事もいいこと、楽しいことの裏側には大変なこと、ツラいことがあるはずです。
 
 様々なことを経験してみれば、○○はうらやましい~なんて言うことを簡単に口走ることはできないですね。

| | | コメント (2)

2016年8月21日 (日)

S田nd by Me

 重たい雲が広がる朝。 今日は雨の一日になるのかな~。 なんて思いながら下界に目をやると、なにやらキラキラと光っています・・・。

 221
 
 遠くの街並みに線状に朝日が当たり、それが窓ガラスに反射しているのでしょう。 こりゃ朝から、ちょっぴりいいもの見られたぞ。
 
 キラキラきらり・・・。  
 こちらにもきらり。
 222_2
 
 こ、これは・・・? 田んぼに育つ、星屑のような小さな雑草。
 223_2
 
 稲の根元は、キラキラの世界でした。

 でも、肝心の稲は、度重なる大雨で倒伏が目立ちます。 うわーん、弱った。 倒伏すると、そこからカビが生えたり腐ったりしてくることがあるのです。
 228
 
 広範囲に倒伏しているところも・・・。
 
 お年寄りいわく、『手で起こして、2,3束にまとめて穂を縛るとよい』 そうです。 ええ、ちょっとめんどー。
 
 そこに通りがかった村人AとB。 そんな話になって結局・・・。
 
 『あとでさ、やっておけばよかったかな、と思うのもなんだから、 エラくてもやっておいたほうがいいんじゃないか?』
 
 ・・・うーん。 こりゃ名言ですね。 農作業にかかわらず一般的にいえることかもしれません。 ちなみにここらで言う『エラい』とは、『偉い』という意味ではなく、『大変だ』という方言です。
 
 224_2
 
 そんなわけで、倒れた束を縛っていきました。 自立してくれない束には、支柱も使いました。
 
 お米をせっせと作ってきた人々は、様々な経験をしながら丁寧に、かつ苦労して育ててきたのでしょうね。 まったく頭が下がります。
 
 やはり、食べ物を粗末にしてはいけませんね。
 225
 
 隅の倒伏は何とかできました。 しかし、広範囲のほうはいかんせん気力が・・・。 朝の曇天はどこへやら、また暑い日差しが戻ってきたのもあります。
 
 そこで、倒れている方向を、石垣のほうに向けて倒すことにしました。 これなら労力が少なくて済むし、折り重なった一番下の穂も水没することはありません。
 229
 
 これでも、やらないよりマシでしょう。
 
 広範囲のところを2か所手直して、草刈りに入りました。 村人Cのセリフじゃないけれど『まったく、やることはなんぼでもある』 です。
 230
 
 1日の疲れを癒してくれるのは、こうしたダイナミックな景色です。

| | | コメント (2)

2016年8月18日 (木)

ばたばた  もわもわ  ぷかぷか・・・

 ここのところ大気が不安定で、かあ~っと晴れていたかと思えば、局地的に大雨となるなど気まぐれが続いています。

 昨夜は、かなりの音を立てて雨が降ったのですが、夢うつつになんとなく嫌な予感がしておりました。そう、田んぼの事・・・。
 
 順調に育ってきているマイ田んぼ。 順調すぎて、少し背丈が伸びすぎかなーなんて思っていました。 こうなると風や大雨になるとやばいかも・・・なんて心配。
 
 
 朝、見回りにいくと・・・。
 217
 
 わお、悪い予感が的中! 稲がばたばたと倒れておる。 ここは今年新しく拡張した、小道沿いの田んぼ。
 
 うーん。 田んぼに入って稲を起こそうと試みましたが、無駄な努力でした。 まあ、こうなってしまったからには、事実を受け入れるしかありません。
 
 覆水盆に返らず  
 It is no use crying over spilt milk.
 
 そんな言葉が脳裏をよぎりました。 あとはなんとか収穫までこぎつけるよう、見守るしかありません。
 
 これが、ばたばた・・・(;д;)  では、もわもわ は?
 218
 
 その田んぼの脇に、細く割った竹を組み合わせて立てた『朝顔スカイツリー』 苗を植えすぎて収集がつかなくなりました。
 
 もう、もわもわしてお化けのよう。 スカイツリーのようにスマートではありません。 やはり、ほどほどが一番ですね。
 

 そして池では・・・。
 219
 
 池にぷかぷか、ホテイアオイの花が咲いていました。 独特の色合いが、なんとも涼しげな雰囲気を醸し出しています。

 220
 
 この目玉おやじのような花の模様は、ここに蜜があるよー、という虫たちへのサインなんでしょうか。
 
 水面に浮いているホテイアオイ。 そういえば海に行ったとき、こうやってぷかぷかしているのが一番気持ちよかった気がします。
 
 ばたばたは忙しいし、もわもわはウザったいし、やはりぷかぷかしてるのが、心身にとって最も良い状態かも。 

 あまり深く考えず、ぷかぷかした人生が送れるといいですね (o^-^o) 

| | | コメント (2)

2016年8月15日 (月)

盆踊りを終えて・・・

 昨夜、14日は地区の納涼盆踊り大会でした。 なんと私が、その盆踊り大会を取り仕切る役を仰せつかっていたのです。

 『祭典部長』という有難いような有難くないような大役は、順番で回ってくるようなんですが、今年は私に白羽の矢が・・・ぐさり!
 
 えーん・・・。 運の悪さを嘆きながらも、それでもやるとなったら一生懸命やるのが主義です。 損な性格とも言えるかな?
 
 出店は、わた菓子屋さん、かき氷屋さん、よーよー屋さん、焼きそば屋さん、おでん屋さん、飲み物(ビール、お茶、ジュース)屋さん。 ま、村のメンバーが各担当につきます。 
 
 それらの材料調達から、道具の準備など統括はみな祭典部の仕事。 
 
212
 
 夜も更け、いろいろ当たるお楽しみ抽選会も無事に終わり、ようやく盆踊り大会も幕を閉じました。 ちかれたー。
 
 今朝は6:30に会場へ集合して、後片付け。 わた菓子や、かき氷の機械をお店に返却にいき、すっかり安心してしまった私は、そのあと少しゆっくりした一日を過ごしました。
 
 そうそう・・・。
 213
 
 ほとんどほったらかしにしておいたスイカ&メロン畑には、いくつも実がごろごろ。 よさそうなものを採ってきました。
 214
 
 前回ダメだった『キャノンボール』  今日のヤツは・・・熟れすぎ? スカスカですが、肝心の味は? うーーーーむ、なんとかいけそう。 ブロックにして冷やすことに。
 
 そして、ふっふ・・・・・・。
 215
 
 白いスイカ、『銀世界』  おー、白い!白い! ・・・でも、美味しくなさそーな。 これじゃ瓜と変わらないなー。
 216
 
 シャクシャク・・・。 うむ、味はスイカです。 でも、色というのは、味につながる大切な要素なのですね。
 
 やはりスイカは赤がいーかな。

 
 

| | | コメント (2)

2016年8月 8日 (月)

光の饗宴

 もう何年目になるんだろう? いつもの高台から、この花火大会を眺めるのは・・・。

 県下最大級の花火大会『神明の花火』は、幸いにも我が家から歩いて何歩の高台からばっちり堪能できます。
 
 でも、少々危惧が・・・。 近年、棚田の絶好の撮影スポットとなってしまったこの高台。以前は誰もいなかったのに、すでに数人のカメラマンが集結していました。
 
 まあ、それでもいつものごとく銀マットを敷き、ちゃぶ台をセット(^-^;  ビールを並べ、夕ご飯を兼ねて、いろいろとご馳走も。 あとは花火大会が始まるのを待つだけだ~。
 
 今年は花火大会が日曜日に重なったので、早い時間からビールをグビグビ・・・。 うんまい! 暑さに火照った体に染み通る。 猛暑もこの時ばかりは許しちゃうぜ。
 211
 
 今年の花火は、カラフル?な印象。 色がめまぐるしく変化していきます。 ふーむ、毎年新作が出るでる上がる、うれしいな。
 210

 この花火大会、個人でメッセージ付き花火があげられます。 10名様までですが、3万円、5万円、10万円コース。
 207
 
 メッセージは、『○○さーん。 愛してます 僕と結婚してくださーい』 などですな。
そのセリフが終わると、ドド~ん・・・というわけです。
 
 ま、この高台ではそんなプロポーズの言葉は聞こえませんが、花火を見ながら想像するのもまた一興。
 
208
 
  近所の人と、ここまでしてプロポーズ断られたらイタいよねー、なんて笑いあいました。
 
209
 
 久しぶりに楽しい夜だったなー。
 

| | | コメント (4)

« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »