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2016年7月30日 (土)

キャノンボール

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 私はどこにいるでしょーか?
 
 ここでーす!  ここ、ここ!
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 もう、蔓が縦横無尽に張りめぐらされ、足の踏み場もなく収集のつかなくなったスイカ畑。 垣間見える黒っぽい肌のスイカ。
 
 これは、キャノンボールという品種です。 ちょっと暗めのトーン。
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 もう、かなりの大きさ。 叩くとボンボンと響きます。  音はいいけど、収穫時期が今一つよくわからないため調べてみると・・・。
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 付け根の蔓が枯れてきた頃が、熟れ頃ということ・・・。 お、するとこれはもう良いのでは?
 
 ちょっきん。 思い切って収穫してしまいました。 
 まずは身体測定。 なんか、形がよくないな~。 ずんぐりして結構重いけど・・・。
 
 量りに載せてみると。 
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 ん? 傷だらけではっきり読めないぞ。
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 ふむふむ、8.2kg弱。 重いわけです。
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 長い部分で23cmというところでしょうか。 さて、味の方はいかがでしょうか?
 
 まずは池に浮かべて冷やすことから・・・。
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 山から流れてくる水は冷たく澄んでいますので、よく池でいろいろ冷やしています。 懐かしい昭和の風景かな?
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 しばらく冷やしたあと、包丁を入れてみました。 
 
 うぬぬぬ・・・。 白い部分がまだ多いぞ。 香りはスイカの甘い匂いはするんだけどな。
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 スイカは、やはり外で食べるのが美味しいので庭に出て、燃えるような日差しの中、かぶりつきました。
 
 ・・・・・う、 ん? うー。
 
                        不味い!
 
 
 まだ早かったんですねー。 青臭い中に甘みが混じって微妙です。 うーん、失敗しました。
 
 まだ、いくつかあるので、今度はじっくり待ってみます。
 
 しかし、摘果をしないから次から次へとスイカがなるなる。
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 どんどん膨らむ膨らむ・・・。
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 雑草に巻きつき、ぶら下がるやつもいる。 こういうお茶面な姿を見ると、切り取れないんだよなー。

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2016年7月24日 (日)

目指せ! マッチョ

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 人間の体と同じで、家のあちこちも経年による痛みが現れてきました。 これは浸透マスといわれるもの。
 
 浄化槽により浄化した水を地面に浸透させる、田舎ならではの方式です。 積年のうちに周囲の地面の土も流し込み、徐々に空洞化。 
 そしていきなり陥没という目に見える形で表面化します。
 
 知り合いの工務店に電話して、砂利を持ってきてもらう手配をしました。
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 話がどこで食い違ったのか、持ってきた砂利は2tトラックで山盛りどっさり。
 
 浸透マスの周囲を埋める量で良かったんだけど・・・。

 知り合いのおっちゃん、「おりゃ、腰が痛いからできんよ。 ここ置いてくから、あと広げとけし。 ゆっくりやれしー」 「へひ?」
 
 覚悟を決め、スコップで庭に平らに広げる作業を始めたのであります。
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 ワンちゃんは、いきなり盛り上がった砂利の山に興味深々。
 
 「これ、ハウル! どきなさい!」
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 濡れて泥だらけの砂利を嗅ぎまわり、鼻がどろだらけ。 
 コソ泥のようになってしまいました。
 
 飼い主に似てイケメンなのに、これでは台無しだー!!!

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 2時間経っても、砂利の山は小さくならん。 もう、体がギシギシしてきました。
 
 ようやく砂利の山を平らにできたのは、日が落ちてきたころ。 節々が痛くなってきて、まともに歩くこともできなくなりました。
 
 むーん、こりゃ常に体を鍛えておかないとなー、なんて改めて思いました。
 
 目指せ、マッチョです。
 
 スイカ畑を見に行くと、スイカがひとつ自らの重さに耐えかね、蔓からちぎれて落ちていました。

 志半ばで脱落してしまったんだね。
 
 君もマッチョにならないとな・・・。
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2016年7月21日 (木)

藪の きりたんぽ

 朝、ワンちゃんと散歩していると、なにやら出会いがあります。

 たいしたことではないですが、山の様々な草木の花が咲くのを見て季節を感じたり、美しい朝焼けに出会ったり・・・。 

 そんな日は、ちょっぴり得した気がします。
 
 そして今日は・・・。

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 手入れをされずに、すっかり藪になってしまった河川敷に、きりたんぽのような姿が・・・。
 
 おやおや、これはガマの穂ではないですか。
 
 ふーん、今まで意識していなかったのもあるけど、ここら辺では見たことがなかったな。
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 柔らかい『ふがし』のような感触を想像しますが、触ったら意外と堅かった記憶があります。 いつどこでだろう・・・それはずいぶん前の事。
 
 藪の中にあるので、ワンちゃんの散歩スタイルでは近寄れません。

 長靴に長ズボンで、今度確かめにこよう。

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2016年7月20日 (水)

琵琶物語 ③ - 琵琶牧々 -

 この琵琶、いつ作られたのでしょうか? 骨董品というほどではないけれど、古いことは確か。 例えれば田舎のばーちゃんちの桐箪笥みたいか感じかな?

 ひび割れはあるし、汚れはあるし、また打痕がたくさん。 盤面がぼくぼくしてます。 そう、琵琶の妖怪『琵琶牧々』はそこからの発想で・・・なわけないか。
 
 琵琶に手にしたついでに、各部の名称なんかを調べてみました。
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 ※ 注1 に関しては、 表記が様々。 『棹』 『鶴首(つるくび)』 『鹿頚(しかくび)』 などなど・・・。 ギターのネックにあたる部分です。 琵琶の流派?によっての違いなんでしょうか?
 
 他はだいたい統一されているようです。 あ、腹板はそのまま 『はらいた』 というところもありました。
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 覆手の下には、丸い穴が開いています。 『陰月』というそうです。 アコースティックギターでいうサウンドホールみたいなものでしょうか。
 
 へー、初めて手にするので、しげしげとチェック。 傷んだ表面を塗装し直すのもいーかもなー、なんて考えました。
 
 そして 『覆手』 を見ると・・・、あれ?
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 ここは、絃を張る根元の部分。 しかし、なぜに穴が2つ? ネットで琵琶の事をいろいろと調べてみましたが、穴はひとつのものが多く、さらに絃の結び方も載っていません。
 
 ま、ここはクラッシックギターの弦の結び方に習うとしても、穴はひとつしか使いません。下の穴の意味はなんだろう?
 
 私の憶測にすぎませんが、下の穴は張った絃の余った部分をそこに差しこむんじゃないかと・・・。
 さすれば見た目もすっきり。 うん、それでいいや、それでいこう!
 
 
 付喪神(九十九神)にもなる、妖しい楽器。 少しとりつかれたかな~(o^-^o)

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2016年7月19日 (火)

スイカの名産地~♪

 それにしても、よくこれだけ広がったものです。

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 ほとんど放任していたのがいけなかったなー。 一面に広がってしまったスイカと、手前はメロンです。
 
 本来は芽を欠いたり蔓を切ったりして作っていくのですが、植えた当初のあまりにも弱よわしい苗の姿に躊躇していたら、こんなになりました。
 
 これでは、水をやろうにも足の踏み場がありません。
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 おー、膨らんだスイカを発見!  いやあ、こんなに大きくなっていたんだ。 思わず叩いてみましたが、ぺくっという高い音。 だよねー、まだ食べられないよね。
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 おう、こちらにも・・・。 種類の違うやつを4本植えてあります。 これはなんだっけな? 

 で、ふっふ・・・。 ちょっと話の種になりそうな品種がありますが、それはできたらのお楽しみにしておきます。
 
 ありゃ、メロン用に作った棚にも侵入しておる。
 
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 重くて落ちちゃうぞ!
 
 なんとなく、「ともだちができた スイカの名産地~♪」なんて歌が頭の中で・・・。 歌詞がいい加減(に思える)な曲だけど、なぜか頭に残っています。
 
 歌詞の中にでてくる 『とうもろこしの花婿』 に 『小麦の花嫁』 ? 確かにスイカ畑はロマンティックではないだろうけど、もはやスイカ関係ないような・・・。 
 

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2016年7月15日 (金)

琵琶物語 ② - 絃であって弦でなし? -

 朝、甘い香りに誘われて表に出てみると、庭のヤマユリが花開いてました。

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 雨粒が朝日に光って、ちょっとキラキラ・・・。 うーん、いい香りだーと鼻を近づけてみると、むわっ! ちょっと匂いがキツいような(゚ー゚;
 
 香りって難しいもんだなー。 やはり、ほんのり薫る程度がいいんでしょうね。
 
 このヤマユリは、去年、一昨年と花が1輪だけでしたが、今年は3輪。 年齢を重ねていくごとに咲く花の量が増えていくんだね。
 
 何輪までつけるのか、プチ楽しみがひとつ増えました。 
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 グリーンカーテンにと育てた朝顔も、たくさん花開くようになりました。 でも、カーテンにしてはスカスカ。 十分に日差しを遮るようには見えません。
 
 やはりマメに蔓を水平方向に誘引して、密にしないとだめですね。 次回グリーンカーテンを朝顔で作るなら、手間をかけないと・・・。
 
 さて・・・。
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 さっそく京都のお店から、琵琶の弦が届いてました。 いや『弦』ではなく『絃』のようです!
 
 ギターは『弦』の字を使ってましたが、和楽器は、一般的に『絃』と書くんですかね? 

 絹糸でできているというのですが、この弾力と強さはあのふうわりした絹のイメージからは想像できません。 きっと伝統的な、すごい技術なんだろなー。
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 また、エレキギターの弦ように、端っこに金属のストッパーがついているわけでもありません。 まず結び方も調べなきゃ。
 
 ふう、なかなか音を出すまでにならないな・・・。  

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2016年7月13日 (水)

琵琶物語 ① - 弦なし琵琶 -

 ひょんなことから中古の琵琶を手に入れることができました。 そう、楽器の琵琶です。

 びよよよ~んと、独特の音色を奏でる和楽器。 昔読んだ怪談・・・『耳なし芳一』から、琵琶に興味を持っていましたが、なかなか手に入る代物ではありませんでした。

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 ストラトと大きさを比べてみました。 琵琶はヘッド?が後方に折れ曲がっているので、伸ばせばほぼ同じかな。
 
 『百鬼夜行絵巻』の中でも、琴の妖怪を引っ張る琵琶の妖怪・・・。  『百器徒然袋』にも、『琵琶牧々(びわぼくぼく)』という琵琶の妖怪が登場します。 
 
 妖しい雰囲気を漂わせる楽器ですが、そこに惹かれるのかもしれません。 特にあの目のような半月(と言うそうです)がちょっぴりキュートなんですな。
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 うれしいな、どれ・・・。 琵琶を手にしたけど、まず弦がありません。 ありゃ、これでは音も出せん。 ネットで調べて弦を注文。 でも結構な値段!
  
 エレキギターの弦の、割といいやつの3倍はするではありませんか。 なぬなぬ・・・絹糸でできておるらしいから?・・・仕方ないのう。
 
 ピック・・・ではなく、撥もでかい! ご飯を盛れそうです。
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 いろいろ調べてみると、琵琶にはいくつか種類があるそうな。 
 
 楽琵琶(がくびわ)・盲僧琵琶・平家琵琶・薩摩琵琶・筑前琵琶の5種類に大別。 これは時代の新しい越前琵琶のようです。
 
 早くどんな音がするのか聴いてみたいな。
 
 マイ琵琶物語は、まずは弦が届いてからなのだー。
 

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2016年7月11日 (月)

ガレージ・キッド6   - ヤマユリの香とともに -

 ここ空中神田は、広大な扇状地にあります。 至るところに石がごろごろしていて、古人たちはその石をせっせと取り除きながら、苦労して田畑を切り開いてきたのでしょう。

 そして、その石を積み上げた石垣がたくさんあります。 経年により崩れたところは、コンクリート化されてしまっていますが、それでもまだまだ古来のままの姿をみることができます。

 うちの畑へ続く道も、石垣を高く積み上げた上にあります。 毎年その石垣の隙間からヤマユリが育ち、豪華な花を咲かせてくれています。

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 おお、今年も花開いていい匂いをふりまいています。

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 こんなところに咲いています。 ちょっと雑草に囲まれてしまっていますが、この下は水路になっています。

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 この株は、何年物でしょうか? 花が重すぎて立っていられません。

 
 ・・・ここで本題。

 日曜日から車庫の中がシーンとしています。 1羽になってしまったとはいえ、ツバメの雛が餌をもらう鳴き声が聞こえていたのですが、今はまったく物音ひとつしません。

 ええっ? もう巣立ってしまったのでしょうか? まだ、しっかり飛べるような姿には見えなかったけどなあ。

 うーん。 1日待ってみましたが、やはり親子ともどもツバメの姿はありません。 もしかしたら落下して・・・?

 あわてて車庫の中を探索してみましたが、それらしきものは見当たりません。

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 まさか中で? 失礼して覗き込みましたが、空っぽ。

 やはり、無事巣立ってくれたのかな~。 ちょっとさっぱりしませんが、良い方に考えましょう。

 ここは決していい物件ではなかったけど、1羽でも巣立ってくれてよかったなって・・・。

 
 ヤマユリの香りとともに、大空を羽ばたいていったんだね。 思わず空を見上げ、その青さに目を細めました。

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2016年7月 8日 (金)

梅雨の中休み?

 普通『梅雨の中休み』といえば、梅雨の合い間に晴れるとかのを差すと思うんだけど、なんか逆になりました。

 猛暑が続いていましたが、今日は朝から重たい曇り空。 強烈な太陽も今日ばかりは影をひそめていました。
 晴れる方がいいけど、こんなに暑いとこういう日はホッとしますなー。
 
 しかし、朝から隣の家が賑やか・・・。 隣の家はうちのワンちゃんと仲の良いビーグル犬を飼っているのですが、犬小屋の下に置いたスノコの下にヘビがいたのです。
 
 しかも、マムシ! 朝から捕り物でした。 ホタルもいれば、マムシもいる・・・。 それが自然なんですが、やはりマムシはなあ。
 
 毎年、どこどこの誰が咬まれたーなんて話があります。 『今年のマムシ男』にならぬよう、気を付けよう。
 
 となりのM兄ちゃん(私の米作りの師匠でもある)が、「おい、おまん。 シイタケの原木くれてやるから、とりにこー(シイタケの原木をあげるから、取りにおいで)」と。
 
 原木とは、クヌギの丸太に、シイタケの菌を植え付けたもの。 隣の家には何本も並んでいます。
 
 ほいほいと行ったら、その原木のでかいこと!
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 直径約28cm。 高さ約95cm。 重さ推定1トン!?
 
  「お、重い~。 もてん」 「ほうか? おりゃ一人で運んだけど」 そりゃ、M兄ちゃんはマッチョだからだよ。
 
  手伝ってもらって軽トラに乗せ、農機具置き場の裏に置きました。
 
  ふう、明日はこれに寒冷紗をかけて日陰にする骨組みを作らないとな。
 
  ふと農機具置き場の窓を見ると・・・。
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 あれ? オオムラサキでは。  そうか、もうそういう季節だよね。
 
 そしてツバメの雛は・・・。 今日は気温も上がらなかったので、なにもしてないや。
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 ん? なんかふくよかなような。 独りぼっちになっちゃったけど、その分餌を食べ放題なんじゃ?
 
 最後に残ったダニエルさん!  兄弟の見られなかった大空を、ぜひ羽ばたいてくださいね。

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2016年7月 6日 (水)

ガレージ・キッド5   - 空中神田 -

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 そう、ここは空中神田。 都会を遥か眼下に望む神の降りる場所・・・。 
 
 なんたって、ここの地名の古い呼び名は『神戸(ごうど)』なんですねー。 集会所の名前は、現在も昔に則って『神戸集会所(ごうどしゅうかいじょ)』となってます。
 
 決して、神戸(こうべ)と発音してはいけません(;´▽`A``
 
 ここで牛を飼ったら、神戸牛・・・『ごうどうし』になります。  決して偽装ではないぞよ。
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 神の田んぼの上空には、トンボがたくさん。  トンボは、ツバメが一生懸命運んでいた雛の餌。
 
 やはり、田んぼは生態系をつくりだしているんだね。 そもそも人間の作ったものだけど、悠久の年月のうちに生物の営みの中に取り込まれていったのでしょう。
 
 
 さて、ガレージ・キッド。 買ってきましたよ、扇風機。
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 お小遣いも厳しいので、そんなにいいの買えないけど、壁掛け用の扇風機。
 
 人工的な手を加えるにあたって、ちとツバメのことを勉強。
 
 ふーむ、体温は約40℃? かなり高いような。 鳥類は空を飛ぶという極めて高エネルギーを維持するため、体温が高いとの事。
 
 車に例えると、いつでも高回転で飛び出せるよう、常にアイドリング状態であるという、わかりやすい説明も・・・。
 
 やはり、人間を基準にしてはいかんなー。
 
 人の平均体温は36℃台。 エアコンの推奨温度は28℃。 でも、実際それでは暑いんだよなー(;;;´Д`)
 
 体温との差、8℃くらい。 ま、鳥は小さいから、ツバメにとっては35℃くらいまでは快適なんではなかろうかと勝手に推測しました。
 
 車庫の温度を計って、35℃以上になったら扇風機で屋根に風を送るようにしました。 といっても常に見張っているわけにはいかないので、天気予報を見ながら回して出かけます。
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 それから、車庫の出入り口に簾を下げました。 地面からの照り返しも温度上昇の一因。
 
 さらに・・・
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 懐かしい音のする、金属製の風鈴も下げて・・・。
 
 あ、ツバメには関係ないですね。
 
 ともかく、私にできることはやってみました。 独りぼっちになってしまったけど、なんとか頑張ってね、ダニエルさん・・・。
 
 ダニエルさんとは。 

 ガレージ・キッドが、昔見た映画『ベスト・キッド(原題:KARATE KID)』とつい重なってしまいました。
 
 ちょっと怪しい日本人の空手の師匠に弟子入れした少年、ダニエルさん。
 
 ツバメのダニエルさん! 優勝はしなくても、せめて大空を飛んでくださいね。

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2016年7月 5日 (火)

ガレージ・キッド4   - Alone - 

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 これは昨日の夕方の景色の一場面。 やはり、荒れる天気には美しい姿を見せることが多いです。
 
 しかし、荒天の次の日はだいたいカンカン照りになるんだなー。
 
 予想通り、朝から元気な太陽が顔を出しました。 まだ朝7時台なのに、じりじりと照りつけてきます。
 
 この暑さだとツバメの雛がやばい!! 

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 ああああああああああ・・・! もう、何も言えん。
 
 
 ツバメの巣のある高さの温度を、試しに計ってみると・・・。
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 なんと、40℃!!   はー、これじゃ人間だって参ってしまいます。 小さな雛が元気でいられるわけがありません。
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 これは、小型のサーキュレーター。 こんなものでは、焼け石に水だろうけど・・・。
何か対策をしなくては・・・という、焦りもありました。
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 巣に向けて、運転開始。 直接風が当たらないよう、微妙に角度を調整。
 
 効果のほどは全くの未知数です。 たぶん、0.1%くらいしか効果はないでしょうか。 太陽エネルギーは巨大すぎます。
 
 こんな事くらいで調節できるなら、温暖化はないでしょうから。
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 なんとか、頑張ってくれよ! 明日、もっと強力なサーキュレーターを買ってきてやるからなー。
 
 こうなったら自然界にガンガン逆らっても、なんとかしてやるー!

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2016年7月 4日 (月)

ガレージ・キッズ3  - Destiny -

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 今日はまったく変な天気でした。 午前中はカンカン照り・・・こちらでも35℃まで上がった模様。

 午後からは、にわか雨やら突風が吹き荒れるやらの荒天となりました。 見上げれば怪しげな空。
 
 乳房雲っていうやつでしょうか?
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 日が落ちるに従って、赤く染まっていく雲。
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 久々、赤富士となりました。 山頂には雲がかかっています。 富士山も荒れただろうなあ・・・。
 

 おおおおおおおおお!! 車庫の中に入って愕然!
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 ツバメのフンよけに置いた新聞紙の上に小さな黒い影が二つ。
 
 ツバメの雛でした。 とっくに事切れていて、干からびかけていました。 やはり車庫内の暑さに耐えきれず息絶えたのでしょう。
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 見上げると、親鳥のかなしそうな瞳。 巣の中に何も見えません。
 
 まさか全滅? 気温も下がったころ、力なく残りの2匹が顔を出しました。 とりあえず全滅は免れたのですが、明日もこんなに気温が上がればきっともたないでしょう。
 
 車庫の中がこんなに高温になるなんて、ツバメには想像もできなかっただろうな。
 
 運命とは言え、大空を見ることもできなかった小さな雛を埋めながら、悲しい気持ちになりました。

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2016年7月 2日 (土)

眠りの森

 私にとって魅力ある樹木のひとつ。 それは・・・。 

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  こんな、葉っぱの落葉高木。 山の何箇所かに生えていますが、ここは手ごろな高さで手にとって観察できます。
 
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 それは、ネムノキでした。 ちょっと妖しい雰囲気を醸し出す、扇状の花。 この木を見上げながら寝転んでいると、「眠りの森」に迷い込んだ・・・なんて想像してしまいます。  
 
 今日は曇りがちで、草刈りを朝からやってました。 カンカン照りでは体力を消耗するばかり・・・。 こんな天気のときにしないとね。
 
 以前、この村は養蚕が盛んで、いたるところに桑畑がありました。 養蚕の衰退とともに不要となった桑の木は次々と抜かれ(放っておくと、大木になってしまうため)、ただの空き地となってしまいました。
 
 日が良く当たるようになった空き地には、必然的に雑草がはびこるようになります。 除草剤に対してどちらかといえば否定的な私は、草刈りという肉体労働を強いられることになるのでした。
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 この背の低いネムノキは、私が草刈りをしている元桑畑の近く。 ホントは藪の中にあって、この木に辿りつくには「バカの森」を進まなくてはなりません。
 
 バカって、衣服にくっつく様々な実のこと。  それがいやなので、春先から草刈り機で藪を払っておきました。
 
 「バカの森」より、「眠りの森」の方が、やはりロマンティックだな(*^-^)

 
 そして・・・。 昨日、巣から落下していたツバメの雛・・・。 昨日のダメージがあったのかどうか分かりませんが、どうにか復活してくれたようです。
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 オールメンバー、4羽確認できました。 もう、落ちるなよなー。 
  
  ※ 雛を人間の手で触れると臭いがついて、育児放棄?されてしまうという話も聞きますが、ツバメには関
    係ないようです。  一生懸命餌を運んでます。
 

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2016年7月 1日 (金)

ガレージ・キッズ2  - Selection -

 今日はめっちゃ暑い日でした。 甲府市内で33.8℃!?  ま、お街での話ですが、それでもここマチュピチュも相当な気温になったと思われます。

 ツバメの巣のある車庫の中も、かなりの温度に・・・って、えええええええええええ!
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 足元に、小さな黒い物体が3つ。 目を凝らしてみると、ツバメの雛でした。 まさか!
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 見上げると、巣が空っぽ。 みんな落下してしまったんだ。
 
 なぜ落ちてしまったのか? それも3匹一緒に・・・。 暑さのせい? それとも他の要因?
 
 フンよけの新聞紙が敷いてあるとはいえ、床はコンクロートうちっぱなしで、しかも巣は3m以上の高さにあります。
 
 普通だったら、そのままお陀仏のパターンです。 1匹はそれでもよちよち歩きだし、他2匹はうずくまったまま。
 
 車庫のフレームには途方に暮れる(ように見える)親鳥が、とまってました。
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 そして、私は選択肢を与えられることとなりました。
 
 ①自然の摂理で、人間が手を加えるものではない。 そのままにしておくことが天命。 助けても一時的なもので、結局は同じ運命である。 かわいそうなどというのは、極めて人間目線の事象である。
 
  ②いやいや、見殺しはいかん。  たとえ運命の神様に逆らおうとも、助けてあげるべきである。 結果はどうであれ、今はできるだけのことはしてあげたい。
 
 うーん・・・。 ①は 生存率は0% ②は 今の段階では生存率は0%ではない。
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 私は②を選択しました。 脚立を持ち出し、おそるおそる雛を抱き上げ、巣に戻してあげました。 手の中の雛は小さくひ弱で、生きているのが不思議なくらい壊れやすい存在に見えました。
 
 その時に気がついたのですが、巣の中に1匹残っていて、合計4匹の雛ということがわかりました。 4匹目は小さすぎて、落ちるのは免れたのでしょうか。
 
 ついでに・・・。
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 またまた長い脚立を持ち出し屋根へ。 もし、暑くてへばって落下したのなら、少しでも温度を下げるように。
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 屋根にムシロを。 こんなものしかなく、効果のほどはわかりません。 風で飛ばないよう、周囲をレンガで押さえました。
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 おう、やっぱ高!  だよなー、4mはあるもんな。 植木の剪定作業で高いところは慣れているとはいえ、やはりちょっぴり緊張。
 
 自分が落下したら、そのまま召されるのは目に見えています。
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 巣の下には、もし次に落下してもダメージを軽減できるよう、段ボールでかさ上げ。
 
 これから、もっともっと暑くなります。 次に落ちてきたら、どうしようかな? なんて思いながら、巣を見上げました。
 
  とにかく、なんとか生き残って元気で巣立ってくれることが、私にとってうれしい出来事になるんだよな。

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