黄金色への道・・・。それは長く険しい道になるかもしれません。これから私が進む道には、山あり谷ありの試行錯誤の連続になるのでしょうか?
・・・って、そもそも黄金色とは? それは大地の育んだお米の実りのことであります。
私が騙されて・・・ではなく、運命の糸で結ばれて農家の婿同然のマスオ君になった頃から始まります。
農家の仕事は見ていても結構大変。 休みの日にいやいやながら手伝っていたのですが、義父がなくなり、休耕田ばかりとなった田んぼにいつしか一筋の光が差したのであります。
お告げがあったのでしょうか? いつしか自分でお米を作ってみたい、そんな気持ちになったのは、必然のことであったのでしょうか?
その前に・・・。
☆ ☆ ☆ ☆
今日は地区の球技大会がありました。毎年ペタンクの選手で出場していたのですが、今年もやっぱり声がかかりました。
ペタンクとは、フランス発祥の球技。金属製の球を投げ合って競う、いわゆるカーリングのような球技です。
ピュットという3cmほどの球をコートに投げ、それを的にしていかに近くに金属球を止められるかで勝敗が分かれます。球の色は白と黒で、ピュットに近いところに投げたチームが勝ち。得点は負けた側のボールのピュットを中心とした円周の中に、勝った方のボールがいくつあるかで何点・・・となります。
どこからでも投げればよいというわけではなく、サークルといわれる50cm程の輪っかがあってそこから踵を上げないようにして投げるのです。
ルールはいくつかあるようですが、この球技大会ではトリプルズと言われる3対3の対戦で、それぞれの持ち玉は2球。
8時半にゲームスタート。あいや~、チームのメンバーが一人足りん! あわてて携帯で連絡。 「Tちゃん! もうスタートになるよー」 「えー、9時からじゃかったの?」 「うんにゃ、もう始まるよ~。ハリーアップ!」 「すぐ行くよ~!」
ぎりぎり間に合って、ゲーム開始。実のところ、農作業をしたいのでさっさと負けて帰りたいのですが、そんなときに限って勝ってしまう!?
2回戦目も勝ちましたが、この2回戦は熱戦となりました。既に4点差で負けていたので、ヤレヤレ帰れると思ったのに、ほぼ相手方の自滅で5点ゲット。
大逆転です。そんな具合に、あれよあれよと言う間に勝ち進んでいきます。うーん、勝負は時の運ですね。
町内会対抗戦ですが、チームによっては小学生だけのチームもあります。
むむむ、勝負に勝つにはたとえ相手が小学生であろうとも手加減はしない! そんな冷徹な気持ちでなければ、勝利はない!
とはいうものの、小学生チームに勝ったチームは、ブーイングの嵐? まずいかも。
あのブーイングに耐えられるかなぁ? しかし幸いというか何というか、他のチームが小学生チームを破ってくれました。やはり 「大人気ないな~」 とか 「空気読めよー」 などどブーイング。 (私も言いましたけど・・・)
ふっふっふ・・・。小学生チームの諸君。オジサンたちが敵をとってあげるからね。
ところが気合を入れるとうまくいかないもんです。次の相手チームには、足元もおぼつかないようなジーサマがいたので楽勝と思ったら、このジーサマ油断がならない。
まさに匠の技。スローに見える動きから繰り出す鉄球は、吸い込まれるようにピュットに向かいます。うむむ、ジーサマ侮りがたし。
それでもようやく勝つことができ、いよいよ決勝戦へ・・・。
えっへん! 6対2で見事優勝してしまいました。伝説はこれから始まるのですね!
あっはっはっは。どんなもんだい!
・・・というわけで、わが町内会は優勝トロフィーを手にしたのでした。
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って今日の本題。

例年なら富士山に農鳥が現れるのですが、今年は確認できません。ちなみに農鳥とは、昔から農作業を始める合図として、山の残雪が鳥の形に見えることを言います。
黄金色への道の第一歩。まずは水田用の長靴を買うことから始めます。とはいっても今年はお米を作る下準備ができていないので、まずは様子見として休耕田に水を貯めてみることからですが・・・。

初めて買った水田用の長靴? その名も「みのる君」。 村の仲間に、親指が分かれているタイプの方が力が入るよということでそちらを購入。

うむ、本格的ではないかい。
でもこれを履く段階になって気がつきました。 これって靴下も親指が分かれている、いわゆる軍足が必要ではなかろうか?
うーむ、また買いにいくのも面倒だし、そだ、よたい※ 靴下をちょっと切ってみればと早速チョキチョキ・・・。
【※ここら辺の方言。「よたい」とは、くたびれたとか、悪いとかのニュアンスのあ
る言葉。 ちなみに「よたぼこ」 は、悪ガキを言い表します。】

あらら・・・失敗! ちょっと切ったのに、靴下には大穴が開いてしまいました。あか~ん、こりゃダメだ。
仕方なく、もうひとつの「よたい」ゆるゆるの靴下で、親指と人差し指の間をへこまして何とか履くことがでしました。

もう10年くらい、お米を作っていなかった休耕田。まずは試しに水を入れてみましたが案の定、水が行き渡らない。
乾いた土がぐんぐん水を染み込ませてしまいます。うむむ・・・、レーキというのか、田んぼを平らにする道具でならしながら、少しづつ田んぼに水を行き渡らせていきました。
しかしこれがまた重労働。なかなかの作業です。お米を作るのも、一筋縄ではいかないことを、身をもって知ることになりました。

徐々に水が進出してきました。でもまだ3分の2位かな? 四苦八苦しているうちに、日が落ちてしまいました。
残りは明日の作業にします。明日はなんとか全体に水が通るかな?
今年はお米を作るわけではないですが、見よう見まねで始めた田んぼ作業。シミュレーションと失敗を繰り返して、覚えていくしかないなー。
黄金色への道は、思ったより長いかも。