
黄金色の中を進む稲刈り機・・・。秋の風が吹き付ける様は、まさに風の谷のナウ・・・。
ではなく、山の上のウマシカか・・・?

眼下に街を望む高台にあるこの田んぼは、まさに「空中神田」。天空にいるようにも思えます。
ここはお隣の家の田んぼ。今まで稲作をしていたおジイさんが亡くなり、その息子さんがなんとか続けてみたのですが、いかんせん大変そう。
それで、となりのよしみ、稲刈りを手伝うことにしました。
土曜日は仕事でしたので、日曜日と月曜日にお手伝い。とはいえ、私も農業はまったくの素人。でも、今までなんとなく見てきた作業が役に立つことになりました。
しかし照りつける太陽に、もう汗だく。熱中症と隣り合わせの作業となりました。

おやおや、稲を刈ったあとに薄紫色の小さな花が。コナギ?でしょうか。なんとか稲刈り機に踏み潰されずにすんだようです。
あやあや、こちらはカヤネズミの巣。ほかにも幾つか見つかりました。

私がここに住み始めた頃にはたくさん見られたのですが、最近あまり見かけることがなくなっていましたのでちょっぴりうれしいような。

稲刈りに驚いて逃げてしまったのでしょう、中は空っぽ。子育て中だと、小指の先ほどの肌色の赤ちゃんネズミがいるんですがね。
まったく田んぼはいろんなお宝が隠れていて、不思議な世界だな~。
・・・と感心していると・・・ 【ブログ主 転倒す!】
どわわ、脚が動かなくなりバランスを崩した私は、尻餅をつくことに。この田んぼは水はけが悪く、また生憎朝方降った雨のお陰でどろどろぐちゃぐちゃになっていたのです。
長靴が深く土にめり込み、抜けなくなってしまいました。こんなん・・・

うむむ、外目には長閑にみえる田んぼも、いざ入ってみるとその牙を向いてきます。おとろしー!
手を使ってようやく引き抜いたものの、こんな調子じゃ歩くだけでヒットポイントがガンガン減ってくるようです。
うーむ、さすがにくたびれたわい。まったく稲刈りも楽じゃない。
午後になるとにわかに曇ってきて通り雨。こりゃまいったなと思っていると、おー、虹が出ているではありませんか。

いやいや、この景色をみただけで、回復してくるような気がします。

光に包まれる街。・・・虹を見ると、ついウル・デ・リコの虹伝説を重ねてしまいます。
ウル・デ・リコは絵本作家で、後にギタリストの高中正義が絵の一つひとつに曲を付けました。
そんな絵本の世界に負けないくらいの美しさ。
自然はやはり素晴らしいです。