小人の舟
藪の陰に、ガガイモの実を発見しました。
なんだかしなびたような実ですが、この実を見ると、子供の頃読んだ本を思い出します。
ガガイモの実を二つに割って舟にしたという、コロボックルの話。たしか「誰も知らない小さな国」という本だったでしょうか・・・。
まあ実物を見るとこのガガイモの舟、ちょっとしょぼいような気がしますが、まあそれは古人の豊かな想像力のたまものでしょう。
ちょっと失礼して、実の中身を拝見。びっしりと規則正しく並んだ種に、まだ硬そうな白い種髪。
種髪とは綿毛のようにふわふわして、風による種の散布を可能にする飛行器官とでもいうのでしょうか。
いわゆるケサランパサラン(古!)のようにまるまって、風に乗り空に舞い上がります。
その様子は、ちょっと神秘的な感じがします。
観察した後、元通りにしまいこみ実が熟すのを待つことにしました。風に乗って旅するケサランパサランの姿を、お見せできるでしょうか?




























