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2010年11月29日 (月)

小人の舟

Gagaimo

藪の陰に、ガガイモの実を発見しました。

なんだかしなびたような実ですが、この実を見ると、子供の頃読んだ本を思い出します。

ガガイモの実を二つに割って舟にしたという、コロボックルの話。たしか「誰も知らない小さな国」という本だったでしょうか・・・。

まあ実物を見るとこのガガイモの舟、ちょっとしょぼいような気がしますが、まあそれは古人の豊かな想像力のたまものでしょう。

Gagaimo2

ちょっと失礼して、実の中身を拝見。びっしりと規則正しく並んだ種に、まだ硬そうな白い種髪。

種髪とは綿毛のようにふわふわして、風による種の散布を可能にする飛行器官とでもいうのでしょうか。

いわゆるケサランパサラン(古!)のようにまるまって、風に乗り空に舞い上がります。

その様子は、ちょっと神秘的な感じがします。

観察した後、元通りにしまいこみ実が熟すのを待つことにしました。風に乗って旅するケサランパサランの姿を、お見せできるでしょうか?

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2010年11月28日 (日)

猿の惑星・・・?

Saru1

朝から猿たちの鳴き声が賑やか。我が家は山の近くにありますので、近年野生動物たちが出没するようになりました。

サル、シカ、イノシシ・・・そしてついにクマが目撃されました。

野生動物たちは作物を荒らすので嫌われ者ですが、被写体としては面白いですね(近所の方、スミマセン)。

話戻りまして猿の団体さん、道を横切って畑に分散。近くの畑からは大根、大豆、ネギ等が強奪されました。

急いでカメラを持って畑にいきましたが、敵もサルもの?  あっという間に逃げてしましました。それでも図太いのは居残って、大豆のこぼれたのを拾っています。

Saru2

私は自然に惹かれて、この山の近くの田舎に引っ越してきましたが、田舎は田舎の苦労があるものですね。

村の人口より、サルの人口(猿口?)の方が多いんじゃないでしょうか。そのうち「おらが村」の住人はサルに入れ替わっちゃいそうです。

将来は、猿の惑星・・・いやいや、猿の里にならなければ良いですが。

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2010年11月27日 (土)

淵(ふち)・・・

Waremo

家から近く、少し山に入ったところに皆がただ「ふち」と呼んでいる小さな淵があります。

用水路に使われているようですが、人も滅多に訪れずなんとなくマイナスなイメージを漂わせているところでもあります。

モノ好きな私は散策コースの一つとしてここに来ますが、周囲は至るところススキで覆われていました。

ふと目を向けると、ワレモコウがドライフラワー状態になっていました。へー、こんなとこにあったっけ? と思いながらシャッターを押しました。

徐々に華やかな色彩が薄れていくこの季節。ちょっとした光景に、しみじみする私であります。

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2010年11月21日 (日)

秋のステンドグラス?

Momiji

モミジの紅葉もピークを過ぎ、一枚、また一枚と落葉していきます。でも、遠目にみるとまだまだ鮮やかな赤・・・。

やわらかな日差しを浴びて、透けるような赤がまた美しい。

木々の間から覗くと、豪華なステンドグラスのように輝いていました。

Momiji2

今日は忙しい一日でしたが、お昼休みのひと時・・・ほっとした気分になりました。

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2010年11月20日 (土)

三葉の松

Matsu_2

朝方は冷え込んでいましたが、日中はぽかぽかの良い天気。最近、寒い寒いと縮こまっていることが多かったのですが、束の間の安らぎの日となりました。

所用があって、近所の方たちとお寺の掃除をしていましたが、そのうち一人が「俺が小さいころからあるあの松は、松葉が3本だぞ」と言いましたので、みんなでどれどれと・・・。

そこは寺社の隣にある小学校の入り口でした。松ぼっくりがやけにたくさん付いているけど、遠目には普通の松に見えます。

Matsu2

おー、確かに葉が3本。枝は手が届くような高さではないので、落ちている松葉を何本か拾ってみました。なんか不思議ですね~。

Matsu3

遺伝的に特殊なものかと思いましたが、調べてみると「リギダマツ」「ミツバマツ」とか言われるもので、北アメリカ原産らしいです。

まあ、あまり数はないようですので、やっぱり珍しいのかな?

この松がどのような経緯でそこにあるのでしょうかね? 今はいいおっちゃんが、子供のころからあるという松。

今日まで、どんな歴史を見てきたのでしょうか・・・。

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2010年11月17日 (水)

赤と緑・・・

Hiyodori_2

草むらの陰で「ここにいるよー」って、誘うように光っていた赤い実。

この時期に、つややかな宝石を実らせるヒヨドリジョウゴです。普段は、葉っぱも地味、花も地味ですが、実だけはここぞとばかり存在感を示します。

ヒヨドリが実を食べるからヒヨドリジョウゴだそうですが、私はまだ一度も食べているシーンを見たことがありません。

Hiyodorimi 

鈴なりに実っていたので一房つまみ、さっそく実の調査。半分に切ってみると、中には小さな種がたくさん。

ちっちゃいホウズキのようです。

どれどれ、味見・・・。むむむ、生臭! こりゃ~、不味いです。

ホントに鳥が食べるんでしょうかね。お腹が空きすぎてたまらない~、って時ならともかく、好んで食べるとは思えないなー

でも、ヒヨドリジョウゴって名前、ちょっぴりロマンを感じます^^;

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2010年11月14日 (日)

チゴユリの実

Chigo

生い茂った草木が葉を落とし、やわらかな日差しが林床にも届くようになりました。散策路を歩いていると、ちっちゃな黒い実がぽつんと・・・。

チゴユリの実です。

チゴユリは花も小さくあまり目立たない花ですが、実もなんだか寂しそうです。

Chigotane

実をつまんで割ってみると、赤黒い真ん丸な種が一つ転がりました。一つの株に一つの実。なんか効率が悪そうですが、そうやって細々と次の世代を育てていくんですね。

観察した後、近くの地面に埋めてあげました。

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2010年11月13日 (土)

さくさくさく・・・

Kareha_2

近くの清流の音だけがなんとなく寂しく響く、いつもの山道。ふかふかの落ち葉で埋め尽くされていました。

歩くと、さくさくさく・・・。乾いた音が周囲の景色と重なって、晩秋の物悲しさを助長させます。

山は落葉ですっかり見通しがよくなって、植物たちがひしめき合っていたころの、あの賑やかさがありません。

標高の高いところではもう店じまいをして、やがて訪れる冬に備えているんだなー。

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2010年11月12日 (金)

山のナマコ?

Hounoki

散策の途中、足元に赤いものが・・・・。なんだか、海の底にひっそりとしているナマコを想像してしまいました。

おお、これはホオノキの実ではないですか。葉っぱも巨大なら花も巨大。

花は高ーい樹上に咲くので間近には見たことがありませんが、よく見上げてはよじ登ってみようかなんて衝動に駆られてしまいます。

でも、こうして地面に実が転がっていたので、さっそく拾ってしまいました。

Hounoki2

割ってみると、芳香がします。どこか記憶の中にある匂いなんですが、うーん、どうも思い出せない。

実の中には、オレンジの粒がぱらぱらと詰まってました。ちょっと光沢のある粒です。この中に種があるのでしょうか。

大切に包まれた種。こんな小さな一粒から、あの巨大な樹木に育つなんて、やっぱり不思議だなー。

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2010年11月 7日 (日)

もう少し伊奈ケ湖散策

Inagako5

伊奈ヶ湖へは、駐車場に車を停めて少し森の中を下る道もあります。湖畔だけをまわっていく人が多いのですが、この下り道から木々の間にあふれる紅葉を眺めるのもまたいいもんです。

なんとなくステンドグラス越しに、覗いている気分になりますよ。

Inagako6

少しの間に、かなり紅が濃くなってきたようです。この景色も、1~2週間ほどでしょうかね? 今年最後の色彩の饗宴を過ごした後、静かに眠りにつくのでしょう。

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2010年11月 6日 (土)

湖面舞踏会・・・^^;

Komen

♪ SHYな言い訳 仮面で隠して 踊ろ踊ろ・・・。

ではなく、 ♪ バタ足を 水中で隠して 泳ご泳ご・・・。  かな?  (年がバレる)

本日も伊奈ケ湖に行ってきました。今日はとてもいい天気でしたので光が強く、紅葉そのものは今一つ、私好みのしっとりとした色になりません。

その代わり対岸から眺めると、紅葉が湖面に映って幻想的な雰囲気に。湖面だけ撮っても抽象画みたいになってしまいますので、泳ぐカモを入れてみました。

Komen1

でも、カモさんはなかなか思うところにきてくれません。でも、誰かが岸に近づくと逃げていくので、予測を立てて待っていました。

Komen2

水面が、少し冷たい風に波立ちゆらゆら。うーん、なかなかいい雰囲気。

Komen3

カモさんは、全部で50羽ほどでしょうか。でも、あんまり団体行動はお好きでない? 単独、二羽が多いような気がします。

Komen4

このカモ、羽ばたいて飛びそうでしたが、シャッターチャンスを逃しました。ぬぬぬ、私の反射神経が低下しているのか・・・?

Komen5

せいぜいこのくらいのグループで泳いでいます。カモは、まさかこんな色彩の中で泳いでいるとは思っていないでしょうが、紅葉を引き立ててくれる重要な存在となりました。

感謝!

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2010年11月 4日 (木)

冬の帽子

Fujisan

富士山のてっぺんの白い帽子。ちょっと斜めにかぶって、下界を見降ろしています。

朝晩、めっきり冷え込むようになりましたが、それとともに空気が澄んできたようです。私の家からは、いつも富士山を眺めることができまして、少しずつ様子を変えていく姿を見ることができます。

当たり前のようにそこにあるので、実はあんまりよくは見ていないのですが、時には目の覚めるような美しい富士に出会う事があります。

そんなときは、ちょっぴり得した気分になります。明日の富士山は得するのかな?

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2010年11月 3日 (水)

湖畔が染まる・・・

Inagako2_2

毎年、美しいたたずまいを見せてくれる、伊奈ケ湖のモミジ。このところの冷え込みで、一気に色づいていました。

ただ、紅葉というより黄葉に近いかな? 紅はあまり目立たなくてイエローが9割というイメージでしょうか。

それでも、揺らめく湖面の光を受けて、華やかな世界を造りだしていました。

Inagako3

今日は久々にみる、抜けるような青い空。温かみを含んだ空気に包まれ、それに誘われるように大勢の人たちが散策に訪れてきています。

普段は閑散とした伊奈ケ湖ですが、この時期だけはにぎわいを見せてくれますね。

Inagako4

湖面に映る姿もなかなか・・・。輪郭がぼやけて、絵画のようになるのも、また味わいがあります。

自然が創り出す、一瞬の風景。足を運んできてよかったな。

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