長野県富士見町にある入笠(にゅうかさ)湿原。
6月には80万株といわれるスズランの群生が、花咲くところを見られることで有名ですが、それ以外の時期でも様々な花たちが見られます。
湿原は見晴らしがよいので、ぽっかり別世界に来たような錯覚を覚え、その爽快感がたまりません。
でも、ここに来るには時期によりマイカー規制が行われますので、その時は富士見パノラマスキー場に車を停め、ゴンドラリフトに乗り山頂駅から歩くのがベストのようです。
ゴンドラリフトは、片道1.000円、往復で1,600円。ちと高いようですが、普段見られない景色を眺められるので、よしとしましょう。
冬とはまた違った景色を眺めながらもまた楽し。冬はスキーで賑わうこの場所も、今では緑に覆われた爽快感あふれる高原の景色となってますからねー。
かなりの急斜面をゴンドラで登っていくのですが、このゴンドラ、エアコンもないし暑そうじゃん。
・・・と初め思ったのですが、サイドと天井の窓から涼しい風が吹きこんできて、夏でも意外と快適。
すれ違う下りゴンドラのスピードをみると、かなりの速さで動いているようです。
ゴンドラを降り、山頂駅から10分ほど歩くと、入笠湿原に着きます。
大規模なものではありませんが、それでもたくさんの花たちが出迎えてくれます。
この時期、目立つのはチダケサシ。
チダケサシ=乳茸刺、なんですが、キノコの乳茸をこの茎に刺して持ち帰ったということから付けられた名前です。
小さな花が密集して、それが白からピンクまで微妙な色合いとなっています。
でも、乳茸ってなんだろ~。調べると、茶色っぽい一般的なキノコで、傷つけると乳白色の液体がぽたぽたとしてくるようです。
それが乳のようなので、チチタケ・・・チダケ? ということ。ふーむ、そういえば何回か見たことがあるような・・・。
ウツボグサもたくさん咲いていました。
場所によっては密集しているところも多々ありました。
武士が矢を入れて背負った靱(うつぼ)から、名前の由来があるようです。
しかし、日差しは強いものの、通り過ぎる風は汗ばんだ体に心地よく、さすが高原・・・。
色鮮やかな花たちも多いし、のんびりゆっくりするにはいいところですね~。
その2に続く・・・。