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2010年8月23日 (月)

入笠湿原 その3

Sawagikyous


涼風に揺れていたサワギキョウ(沢桔梗)です。山地の湿地に花開く多年草で、しばしば群生するようです。

ちょっと尖った形の唇形の花で、その紫色が何とも美しい・・・。


Umebachis足元には真っ白なウメバチソウ(梅鉢草)。

花が梅鉢紋に似ているからだとか・・・。いわゆる家紋ですね。

仮雄しべが「つけまつげ」のように花を飾り、ちょっぴり豪華に見せています。

はっとするほどの白い花です。








Yanagiransこちらはヤナギラン(柳蘭)。

葉が柳に似ている事と、花がランのように大きくて美しいことから付けられた名前。

湿原は、青~紫系統の花が多かったのですが、ピンクの花も健在でした。

でもこのヤナギラン、衰退が早いらしく、群落になっても数年後には消え去ってしまうことが多いらしいです。

来年も咲いてくれるのかな~。

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2010年8月22日 (日)

入笠湿原 その2

Shitsu1s

8月も下旬となりました。しかし、まだまだ猛暑の日が続くなど、まったく暑い夏ですね。

本日は涼を求めて、またまた入笠湿原を訪れてきました。前回訪れた時とは違い、すっかり秋を感じさせる花たちに入れ替わっていました。

Shitsu2sぽこぽこと木道を歩いていると、濃い青が目に鮮やかなエゾリンドウが膨らんでいました。

もう少ししたら花開くのでしょうが、蕾のままでも十分に美しい色です。

漢字では、「蝦夷竜胆」と書きますが、北のほうに多いので蝦夷って付けられたようです。

蝦夷と名がつく花たちは、日本列島の北部に咲くことからきているんですね。

写真のようにかたまっていたり、一株がぽつんとあったりしますが、やはりたくさん並んでいると、見応えがありますね。

この青い色はとても自然が作り出しているとは思えないほどの、鮮やかさです。

やはり花開いているところも見たかったな。

Shitsu3sこちらは、初めて出会えたアケボノソウ。

いやー、ポチポチと付いた斑点模様が可愛らしいです。

「曙草」・・・花弁の斑点を、夜明けの空に見立ててその名が付いたんですが、そのセンスには脱帽です。

薄明るくなった空に、名残惜しげに瞬く星空。

うーん、名付けた人はどんな感性の持ち主なんでしょうか?

でも、この湿原にはあまり多くは咲いていませんでした。なくなって欲しくないですね~。

私はどうもアケボノいうと、元横綱の曙を連想してしまっていました、儚く折れてしまいそうな可憐な花でありました。

図鑑でしか見たことがなかったけど、今回生で見られて、ちょっぴり感動・・・。

いやー、満足満足。

やはり、足を運ぶだけのものがありますね。

Shitsu4sこちらはクサレダマ。

決して腐っているわけではなく、「草蓮玉」と書いて、マメ科の植物のレダマに似ているとか・・・。

でも、実際には似ていないらしいです。似ていないならそんな名前付けなければいいのにね。

これを名付けた人の感性も知りたいな^^;

他にもたくさんの花が咲いて、連日の暑さにバテ気味のの体を癒してくれました。

この続きはのちほど・・・。

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2010年8月 8日 (日)

夜空に咲く大輪  -神明の花火大会-

Shinmei1s 8月7日夜。

近くにある市川三郷町の「神明の花火大会」が、天気にも恵まれ無事開催されました。

県下最大の花火大会として有名で、約20,000発の花火が夜空を飾ります。

過去とんねるずの番組の企画で、木梨さんが作った花火を打ち上げるというのもありました。

この日は、花火見物の車で大渋滞。

でも、高台にある私の家からは、ちょっぴり歩くと貸切状態の特等席(ただの開けた場所ですが)がありますので、毎年ここから眺めています。

いやー、きれいきれい! 銀マットを敷いて、ビールをぐびぐびやりながらの花火見物はたまらんですな~。

涼しい風も心地よいし、蚊もいないし^^;   しばしご堪能を・・・。

Shinmei2s

上がる上がる、どんどん上がる。

Shinmei5s_2

空気が澄んでいると、バックに富士山のシルエットも見られるのですが、今年はダメでした。

Shinmei3s_2

おなじみになっている、ニコちゃんマーク? でも、笑っているのもあれば、これみたいに怒っているような顔も・・・。

Shinmei4s_2

今年の新作でしょうか? さかなくん花火。

Shinmei6s_2

これも、おなじみとなりましたハート型花火です。ちなみに、メッセージ付き花火を打ち上げて、プロポーズするカップルを受け付けているようです。

料金は30、000円~ナリ。やはり、そのとき打ち上げる花火はハート型が多いんでしょうかね~。

Shinmei7s_2いよいよクライマックスか・・・。豪華な花火がどんどんあがります。

Shinmei8s 大輪の花も、いくつも夜空を彩ります。夜景を重なって、美しいっす。

・・・とまあ、今年も花火を堪能することができました。来年もまた、この特等席で見物することになるんだろーなー。 

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2010年8月 1日 (日)

入笠湿原 その1

Nyu1s長野県富士見町にある入笠(にゅうかさ)湿原。

6月には80万株といわれるスズランの群生が、花咲くところを見られることで有名ですが、それ以外の時期でも様々な花たちが見られます。

湿原は見晴らしがよいので、ぽっかり別世界に来たような錯覚を覚え、その爽快感がたまりません。

でも、ここに来るには時期によりマイカー規制が行われますので、その時は富士見パノラマスキー場に車を停め、ゴンドラリフトに乗り山頂駅から歩くのがベストのようです。

ゴンドラリフトは、片道1.000円、往復で1,600円。ちと高いようですが、普段見られない景色を眺められるので、よしとしましょう。

Nyu3s冬とはまた違った景色を眺めながらもまた楽し。冬はスキーで賑わうこの場所も、今では緑に覆われた爽快感あふれる高原の景色となってますからねー。

かなりの急斜面をゴンドラで登っていくのですが、このゴンドラ、エアコンもないし暑そうじゃん。

・・・と初め思ったのですが、サイドと天井の窓から涼しい風が吹きこんできて、夏でも意外と快適。

すれ違う下りゴンドラのスピードをみると、かなりの速さで動いているようです。

Nyu2sゴンドラを降り、山頂駅から10分ほど歩くと、入笠湿原に着きます。

大規模なものではありませんが、それでもたくさんの花たちが出迎えてくれます。

Chidakesashisこの時期、目立つのはチダケサシ。

チダケサシ=乳茸刺、なんですが、キノコの乳茸をこの茎に刺して持ち帰ったということから付けられた名前です。

小さな花が密集して、それが白からピンクまで微妙な色合いとなっています。

でも、乳茸ってなんだろ~。調べると、茶色っぽい一般的なキノコで、傷つけると乳白色の液体がぽたぽたとしてくるようです。

それが乳のようなので、チチタケ・・・チダケ? ということ。ふーむ、そういえば何回か見たことがあるような・・・。

Utsubosウツボグサもたくさん咲いていました。

場所によっては密集しているところも多々ありました。

武士が矢を入れて背負った靱(うつぼ)から、名前の由来があるようです。

しかし、日差しは強いものの、通り過ぎる風は汗ばんだ体に心地よく、さすが高原・・・。

色鮮やかな花たちも多いし、のんびりゆっくりするにはいいところですね~。

その2に続く・・・。

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