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2009年9月28日 (月)

今年の紅葉は・・・?

Kouyou09sひんやりとした空気に包まれ、木々の葉が寂しく揺れる櫛形山の登山道・・・。

ただ静かな時間が流れています。今は紅葉には少し早いので、訪れる人も滅多にいません。

もう少し経てば、紅葉目当ての登山者が押しかけてくる・・・かな?^^

それでもぽつぽつと紅葉も見られ、山が一年で一番色彩の溢れる時期の前触れを感じさせてくれました。

去年の紅葉は紅が鮮やかで、久々の景色だったのですが、今年はどーなんでしょうね。周囲をぐるりと見ると、ただ茶色く枯れてしまっている木々も多々あります。

うーん、何ともいえないな~。美しい紅葉に巡り会えることを願いたいですね。

Goyouakebis

私の中では秋を強く感じさせるのは、紅葉と並んでこのアケビもあります。

毎年いつもの場所に、薄紫の実が膨らんでいるのをみると、なぜかほっとします。

でも、年々実が小さくなっているような気も・・・。まあ、見られるだけでも満足しないとね。

アケビのなる場所は何ヶ所かありまして、この写真を撮ったのは、たぶん気がつく人は少ないだろう秘密の場所の一つです^^;

去年、アケビの実を目当ての鹿と、ばったり遭遇したところでもあります。いきなりの動物の出現に、少々驚いたのは否めません。

Goyouakebi2sま、向こうさんもたいそう驚いた様子で、脱兎のごとく(鹿に使っていい言葉なんでしょか?)走り去っていきました。

今年は、もし遭遇しても慌てないよう心の準備をしていきましたが、残念ながら姿をみることはありませんでした。

鈴なりにアケビの実が口を開いている中で、ヒョウタンみたいな形の実もぶらぶら。

蔓性のアケビは辺りを藪にしてしまうので、どちらかというと歓迎されない木なんですが、この実はやはり捨てがたいですね。

口を開けたばかりの実を一つ口に含むと、ちょっぴりノスタルジックな、ほんのり甘ーい香りが広がりました。

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2009年9月27日 (日)

キバナノツキヌキホトトギス

Kibanatsukinukis庭の木陰で、キバナノツキヌキホトトギス(黄花の突抜杜鵑草)が咲き始めました。

いつだったか、ホームセンターの園芸コーナーの片隅で、売れ残って枯れかけていたのを値切って買い^^; 育てていたものです。

夏の間は、ひょろひょろと葉が伸びていただけでしたが、9月になると急に花芽が膨らみ始めました。

でも、このキバナノツキヌキホトトギスは、もともと宮崎県の尾鈴山近辺の固有種であるそうです。固有種というのは、本来そこでしか生育していないということです。

うーん、そう聞くと複雑な気持ちになりますね~。

Kibanatsukihaまた、「突抜」の名は、茎が葉を貫くように伸びている様子からでしょう。ちょっぴりユニークです。

イエローの花は、ホトトギスの仲間では少し大きめで、木陰のいくぶん薄暗い中でもよく目立ちます。

深山の崖などから垂れ下がって咲くようですが、自然の中で出会ったら、もっと感動するでしょうね。

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2009年9月22日 (火)

庭の実り・・・

Suzuranmis秋になり、山にある実ばかり追いかけていましたが、ふと目を止めると我が家の庭にもいくつかの実が熟しておりました。

うーん、灯台もと暗し?(^^;

まずはスズランの実です。かろうじてこの一つだけがオレンジ色に光っています。触れたところ、見た目よりも固い感じかな?

Suzuranmi2sさっそく摘んで、中味を確認しました。

白いつるんとした種が2つ・・・。匂いは青臭いだけのようです。

しかし、スズランは毒のあることで有名。美味しそうだけど、実にも結構な毒があるというので、君子危うきに近寄らず・・・さすがに舐めてみる事はしませんでした(^^;

実を分解した手にも、オレンジ色の色素がべっとりつきました。うーむ、手もキレイに洗ってと・・・。

Kyarabokus次に目に付いたのは、キャラボク(伽羅木)の実。キャラボクは庭園などに植えられる木として有名です。

あ・・・、といってもうちは庭園なんて言える代物の庭ではありませんが。

ぽよぽよとした透明感のある果実が、トゲトゲっぽい濃い緑の葉とのコントラストを成し、非常に目立ちます。

Kyarabokumis実の下部は口を開いていて、種子が見えています。開けてみると涙型の種子がぽろんとでてきました。

この実(仮種皮)は甘く、食べられます。ねっとりとした果汁にまったりとした甘み?でした。

でも、この黒い種子には毒があるので食べてはいけません。

まったく食べていいのか悪いのか、はっきりして欲しいですね。

Hanamizukimisそしてハナミズキ(花水木)の実です。ハナミズキは別名アメリカヤマボウシです。

たしかに花はヤマボウシに似てますが、実は全然違うんですね 。

今年はあまり実がならず、数カ所にしかついていませんでした。

Hanamizukimi2s少々堅い実を割ってみると、白っぽい種が一粒。匂いは青臭いだけでした。

これは見るからに食べられそうもないので、試食は却下・・・(^^;

というわけで、庭になっていた実を載せてみました。植物は花の時期が一番目立つけど、年間を通して追っていくと、いろんな横顔が見られるものですね。

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2009年9月21日 (月)

川俣渓谷を歩く・・・

Doryus清里の方にはトレッキングコースがいくつありますが、本日は川俣渓谷を歩いてきました。

今日は久々に家族が勢揃いでしたので、みんなでどこか行こーっとなり、ここを歩くことになりました。

ホントは蓼科か軽井沢に向かう予定だったのですが、連休中で観光地は大渋滞するだろうということで、身近な場所を選びました。

↑駐車場から5分位歩くと、吐竜の滝(どりゅうのたき)に着きます。一般の人はこれを観て帰りますが、ここからトレッキングコースが始まるようなものです。

Keikokus

中途半端な時期になりますので、花も少なくまた紅葉には早いのですが、それでも苔むす岩々、流れる清流は幽玄の世界を造り出していました。

ほとんど休憩ばかりしてましたが、こういったところでのんびりするのは、やっぱりいいですね~。

Kodomoそれより、子供がいい年になったのに、意外とはしゃいでいたのが可笑しかったです。

忍者のように岩から岩へ飛び移り、 見ていてハラハラするくらいです。

そんな姿を見ていたら、子供が小さい頃いろんな所に連れて行ったことを思い出しました。

2歳の頃からおんぶして山に登ったり、4歳でスキーをさせたりした根っからのアウトドア家族だったのですが、子供の成長とともに一緒に行動することは少なくなっていきました。

それでも、アウトドア好き好きのDNAは、成長しても消えないんでしょうね~。

Bokuchisそんな事を考えながら振り向くと、オヤマボクチ(雄山火口)がひっそりと咲いていました。

アザミのような感じですが、キク科の植物です。ヤマゴボウとも呼ばれているようです。

背丈は1mを超しているでしょうか。草としては割と背が高くなる部類です。

また、花の付け根のトゲトゲしたところは固く、触ると痛いくらいですよ。

Sコースにすでに紅葉している木がありました。ちょうど逆光になってキレイです。

周囲のコントラストと枝の張り具合で、なんとなくステンドグラスのように見えましたよ。

葉の形からしてホソエカエデかな? 

これから本格的な紅葉の季節・・・。楽しみだなー。 

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2009年9月20日 (日)

秋の恵み

Yamaboushi3s伊奈ヶ湖周辺には、ヤマボウシ(山法師)の木がたくさん植えられています。

5月頃には目立つ白い花で飾られていたヤマボウシも、今はサクランボのような赤い実をぶら下げていました。

でも、今年は実の数が少ないような気がします。よく木の実は一年おきにたくさんなったり、少なかったりすると聞きます。

ヤマボウシが、そういったサイクルを持つのかどうかわかりませんが、ドングリなんかはそうみたいですよ。

毎年豊富に実を付けていたら、小動物が増えすぎてみんな食べられてしまいます。不作の年があれば食料が減り、結果小動物たちも減少します。

そして次の年に豊作にすれば、木の実は個体数の減った小動物たちに食べつくされることもなく、子孫を残していける・・・という話です。

Yamaboushi4sいやー、自然のというのは実に奥深いですね。

ヤマボウシの実をアップにしてみました。なんかSFの映画に出てくる、メカのような感じです。

一つつまんで、ねっとりした甘みのある実を、1年振りに味わいました。

過去の記事に、このヤマボウシを扱ったのがありますので、ぜひご一読を・・・(^^;

       山の緑・・・ 

           山のサクランボ ・・・ヤマボウシ

Akigumis近くに、ルビーのような実を付けていたのは、アキグミ(秋茱萸)・・・かな?

実の大きさは6~8mmくらいですかね。陽光に赤く煌めいていました。

またまた試食(^^;・・・。お、あま~い。・・・ん?

ぐわー、なんかいがらっぽい味になったぞ! ぺっぺっ!

うーん、グミと言っても、これはあんまり美味しくありませんでした。

Chigoyurimis足下には、チゴユリ(稚児百合)が実を付けていました。こっちは目立たない黒い実です。

5月頃に花が咲くのですが、この花は白く儚い花で、花後こんな黒い実を付けるとは、とても想像できません。

いろいろな実を見ていると、やはり赤が美味しそうに見えます。黒い実はちょっと美味しそうじゃないな~。

チゴユリの実の黒い色も、必ず意味があるんでしょうが、それが何なのかはチゴユリぞ知る、でしょうか・・・。

       久々の好天気・・・(^^)     ←チゴユリの花の過去ログです。   

 

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2009年9月19日 (土)

振り仰げば・・・

Yuyakes本日は、連休初日なのに農作業をしてました(><;

休耕地の除草剤の散布なんですが、時間がかかって結局一日作業となってしまいました。ふ~。

植物が好きなのに、一方では除草剤をぶちまけるというジレンマに、なんとなくやるせない気持ちを抱きながら作業をしてました。

もともと農業の経験は皆無でしたが、現在の場所(いわゆる田舎・・・^^)に住むようになって、必然的にいろいろ覚えるようになりました。

まあ、本業ではないので本腰を入れているわけではないのですが、それでも農作業の大変さを知ることととなりました。

また、肥料や除草剤などお金も結構かかるんですね~。

今は、都会の方がわざわざ田舎の土地を借りて農作業を楽しむ、いわゆるクラインガルテンなんか人気なようです。やはり、自然の中でのんびりと暮らしたいというのが、人間の本来の欲求なんでしょうか・・・。

農作業は結構キツイけど、忘れてしまっていた懐かしいものがあるような気がします。

もっともっと、田舎が魅力的なものになるといいですね。

夕刻になってふと気がつくと、空が何ともいえない色彩に飾られていました。そういえば、最近空を見上げることも少なくなってしまったなあ・・・。

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2009年9月15日 (火)

ツリバナの実

Tsuribanamis木からぶら下がった、赤く熟したツリバナ(吊花)の実が、秋の陽光に光ってました。

枝から吊したように花が咲くのですが、私は残念ながら花の時期は見落としてしまいました。

せめて実だけは見ようと度々訪れていて、今回ようやく実が裂けているところを見ることができました。

種子もぶら下がるなんて、ほんとユニークですね。

またユニークなだけでなく、数多くの実がぶら下がる美しさと風情で、庭木なんかに人気があるようです。

でも、ここのツリバナのように人目に付かない木陰でひっそりと風に揺れている姿も、いとをかし・・・です。

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2009年9月14日 (月)

ツルニンジン

Tsuruninjin2s去年は、たくさんの花を咲かせていたツルニンジン(蔓人参)。今年も同じ場所に、その姿を見ることができました。

林道沿いの崖の目立たない所で、蔓が垂れ下がったその先に釣り鐘型の花がぶら下がっています。

今回見られたのは花が一輪だけでしたが、蕾がまだありましたので、もう少し楽しめそうです。

華やかとは決して言えませんが、ちょっぴりシックな色合いの自然のベル・・・。

振ってみると、もの悲しい秋の音色が響きそうです。

自生のものは年々減っているそうですが、ここのもいつかなくなっちゃうのかな?

来年も逢えることを願ってますよ~。

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2009年9月12日 (土)

蓼科山(果実編)

Yamatogankouransさて、蓼科山登山で見つけた、様々な果実を載せていきます。

山頂で目立つのは地面を這うように広がっている、ガンコウラン(岩高蘭)です。

吹きさらしの過酷な環境ですが、辺り一面に確認できます。

ここで見たガンコウランの実は、直径5~6mmほどの黒い実。

Gankourans食べられますので、一つぽいと口に含むと、甘酸っぱい香りが広がります。

この実を鳥たちが食べて種子を散布するのですが、どんな鳥たちがくるんでしょうかね?

こんなにびっしりとなっていると、鳥たちにとってはずいぶんなご馳走になるんじゃないかなー。

Kokemomos←足下でコケモモ(苔桃)もよく目立ちます。

真っ赤な実は、秋の日差しに艶やかに光ってます。この実も直径5~6mmほどでした。

まだ完熟はしていないみたいで、ひっくり返すと下側が白っぽくなってます。

これも、口に入れると、先ほどのガンコウランと同じく甘酸っぱい~。もっと、熟せば甘くなるのかな? まあ、コケモモはジャムになって売ってますから、有名ですね。

Shinanokiichigos→シナノキイチゴ(信濃木苺)? 

ミヤマウラジロイチゴというのがあるんですが、ここのは葉の裏が白くないので、シナノキイチゴでいいのかな?

でも、このキイチゴ・・・最高に美味しい!

ラズベリーのような香りと甘みが広がって、私が今まで食べたキイチゴの中ではトップですね。

Kurousugos←クロウスゴ(黒臼子)です。

こちらはブルーベリー似の外観と味です。これもなかなかいけますね。

色が目立たないので、周囲をよく観察していないと見逃しそうです。

見つけたのは始めてだったので、なんとなく嬉しく思いました。

Shiratamanokis→私としてはお馴染みとなっている、シラタマノキ(白玉の木)の白い実。

何度かこのブログにも載せていますが、見つけるとどうしても写真に撮ってしまいます。

それだけユニークな存在なんですね。ころころとした白い実が、踏みつけられそうな足下にぶら下がっているので、これもよく見てないと見逃しそう。

ちなみにこの実は、つぶすと筋肉痛のスプレー・・・サロメチール臭がします。食べられるようなんですが、私は試していません。

Takanenanakamados_2←紅葉で山を鮮やかに染め上げる樹木の一つ、タカネナナカマド(高嶺七竈)も、すでに真っ赤な実をつけていました。

やや垂れ下がり気味にぶら下がる実が、山の秋を強く感じさせます。

ナナカマドの実は、果実酒なんかにするようなことが書いてありますが、どうも口にする気がおきませんね~。

秋の山の恵みの様々な果実・・・。自然の味をちょっぴり分けてもらって、また明日からのエネルギーをもらえた登山でありました。

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2009年9月10日 (木)

蓼科山(登山編)

Tateshinayamas日本百名山にその名を連ねている蓼科山。

 

標高は2,530mですが、7合目の登山道入り口まで車で行け、駐車場も広いので、手軽に登れる山として人気があるようです。

 

確かに外観はなだらかで、どちらかというと女性的なイメージなんですが、騙されてはいけません。

 

登山道は、ほぼ直線的に延びているため勾配がキツく、さらに石ころだらけなんで歩きにくいこと・・・。

 

終盤は岩場だらけになり、手を使ってよじ登るようなところもあります。山道に慣れていない方は、足がガタガタになること請け合いです。

 

Nanagoumes→は、七合目の入り口です。鳥居がでんとあって、なんか重々しい雰囲気もありますね~。

 

余談ですが、○合目というのはどうして決めたんでしょうか・・・。

 

単に標高を等分したのではなく、その難易度で決められているようですよ。登りにくいと「合」の距離は短く、逆に登りやすいと「合」の距離は長くなるみたい・・・。

 

割と、どんぶり勘定なんですね(^^;

 

Tozandous_2登山道は、途中倒木を利用して作ったようなところもあります。ここも、結構長いんだよな~。ふ~。

 

あと、不思議なことがもう一つ。蓼科山は蓼科(たてしな)という漢字が当てはめられているけど、立科(たてしな)町に属してます。

 

字が違いますよね。調べたところ、「蓼」の字が当用漢字になかったので、「立」になったそうな・・・。

 

私としては、蓼科のほうがかっけー! かな。

 

もくもくと登っていくと、人の話し声が。休憩所でもあるのかなと思っていたら、「蓼科荘」という長年の風雪に耐えてくすんでしまっている山小屋がありました。Tateshinasous

 

ここは将軍平という地点でもあります。

 

何人かのハイカーが、がやがやとたむろしてました。年配の方が多かったけど、みんな元気ですねー。

 

少し休憩して、ペットボトルのお茶をぐびびとすると、体力がかなり回復しました。

 

ここからは頂上まであと少しです。でも、登山道は岩場に変わり、よそ見をしていると転落してしまいそうです。

 

Tozandou2s私はどちらかというと植物目当てなんで、きょろきょろしながら登っていたら、岩に膝蹴りをしてしまいました。

 

いってー! こりゃ、危ないな~。

 

も一つ四方山話を・・・。

 

蓼科山には「ビジンサマ」という山の神様がいるという伝説? があるようです。姿を現すときには山での仕事は終わりにするそうな。

 

「美人様」かと思ったけど、違うみたいです。漫画家の水木しげるさんがイラストにしているのをみると、赤い人魂みたいなのに白い玉が目のように付いていて。色とりどりの紙垂(しで・・・神棚に下げる白い紙を折ったもの)をぶら下げている異様な姿。*1

 

こんなのが現れたら、働く気も失せますね(^^;

 

Sancyoufukinsなんやかやしているうちに頂上につきました。山頂は岩だらけの荒涼としたところです。

 

かなり歩きにくいのですが、周囲は360度の大パノラマ。あいにく雲が多くて全てを見ることはできませんでしたが、それでもこの爽快感は何とも言えません。

 

Sancyous山頂の標識には「標高2530.2米」の文字が。

 

う、細かい・・・。でも、山の高さってそもそも測量した三角点の高さだと聞いたことがあります。最高点=三角点ではないこともあるそうです。

 

だから、石を積みあげて高くしても、この山の標高が上がった~なんてことにはなりませんね。ちょっぴり残念な気もしますが・・・。

 

Yatsugatakes雲の切れ間から、八ヶ岳の雄姿が覗いていました。

 

うーむ、絶景ですな。コンビニで買ってきたおにぎりを頬張りながら、まったりと大自然のエネルギーを感じていました。

 

足下にはガンコウラン、コケモモなどが密集していて、美味しそうな果実をたくさん付けていました。

 

他にも果実をたくさん見つけたので紹介していきますが、今日のブログはここまで・・・。

 

               *1 ビジンサンのイラストにリンクを貼りましたが、違法であればすぐに切らせていただきます。

 

                           * なお、写真はクリックすると拡大になるものと、ならないものがあります。

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2009年9月 7日 (月)

八島ヶ原湿原

Shitugensこのところ好天続きで、休日にはどこかに行きたくなりますね~。

と、いうことで身近で広大な景色が広がるところ・・・長野県の霧ヶ峰に行ってきました。

一言で霧ヶ峰と言っても広範囲にわたります。そこで、八島ヶ原湿原を歩いてみることにしました。

八島ヶ原湿原は霧ヶ峰の中で最大で、また日本の高層湿原の南限として国の天然記念物に指定されています。

ただ尾瀬のように湿原を横切るような木道はなく、周囲を巡るだけになります。

Yamarakkyous所々、ぽつぽつひょいひょいと見られるのは「ヤマラッキョウ(山辣韮)」→

ラッキョウと名が付くからには鱗茎も似ているんでしょうが、掘って確認するわけにはいきませんので、花を観賞するだけですね。

Tsukubatorikabutos ←こちらは「ツクバトリカブト(筑波鳥兜)」

木道沿いに見られます。名前は筑波山で最初に発見されたことに由来するらしいのですが、トリカブトは判別が難しいです。

私の近くの山のトリカブトは、垂れ下がるように花を付けますが、このトリカブトは直立して咲いています。

今ちょうど満開って感じですかね。鮮やかな花の色に、何人ものハイカーが足を止めていました。

Asamafurosあちこちで、鮮やかな赤紫色の花を咲かせているのは「アサマフウロ(浅間風露)」→

たくさん咲いているのですが、花のピークは終わりに近づいていて、ほとんどの花が痛んでいたり欠けていたりしてました。

けど、その色は遠くからでも目を引きます。

Tachifuros同じフウロソウ属でも、色が薄いのも咲いていました。

←タチフウロ(立風露)? だと思いますが、正確にはどーなんだろー?

フウロソウ属は種類が多く、日本に自生しているものだけでも十数種類あるので、覚えるのが難しいです(^^;

ここで、「属」と書きましたが、これは分類学上の言葉です。主に、界・門・綱・目・科・属・種となるのが一般的なようです。

例えばこのタチフウロ・・・分類学上では「植物界・被子植物門・双子葉植物綱・フウロソウ目・フウロソウ科・フウロソウ属・タチフウロ」となるのかな? うーむ、めんどい!

Matsumushisou2s_2薄紫の花を重そうに開いているのは、マツムシソウ(松虫草)です→

この八島ヶ原湿原の周囲には、トレッキングコースがいくつかあり、私は蝶々深山(ちょうちょうみやま)という山に続く途中の、物見石というポイントまで登ってみました。

登山道にはいくつものマツムシソウが風に揺れていました。

そこで出会った年配のハイカーが、一昔前はこのマツムシソウの大群落があったけど、今はダメだなーって嘆いていました。

どの山も植生がだいぶ変化してしまったようですね。

Yanagirans←ヤナギランも、かろうじて咲いていました。なんとか写真に撮れたのは、この一株だけ・・・。

時期が遅かったんですねー。まあ、どちらかと言えば夏の花ですからね。見られただけでも満足しないと。

葉が柳に、花が蘭に似ているから命名されたようですが、その想像力はやはりすごいな~。

光の加減もあるでしょうが、茎や種の部分も独特の紫色に染まっていて、ちょっと妖しい雰囲気がしました。

しっかし、湿原は日陰がほとんどないので、暑かったなあ。気がつくと腕が日に焼けて真っ赤になっていました。

それでも、久しぶりの開放的なトレッキングでした。また、時期を変えて行ってみたいです。

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