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2009年8月31日 (月)

花・・・いろいろ

Sarashinasyoumas夏の終わりから秋にかけて咲く花達が、山を賑やかにしています。

サラシナショウマ(晒菜升麻)も林の中に林立して、風に揺れていました。

漢字名の晒菜から推察できるように、若菜を茹でてアク抜きして水に晒して食用とした事から付いた名前のようです。

しかし、どうも食べられそうな感じがしないんだけどな。

Tomoeshiogama2s足下にはトモエシオガマ(巴塩竃)が、回転するUFOのように咲いていました。

回転の向きは個体によって違うんだろうかと、他の株をいくつか観察してみました。

しかし私の見る限りでは、どれも反時計回りの花の付き方でしたよ。

うーん、何ともユニークな花ですね。

Kourinkasこちらはコウリンカ(紅輪花)。

オレンジ色(レンガ色?)の花びら・・・舌状花というんですが、垂れ下がるキク科の花です。

でも、この花は垂れ下がりすぎですね~。もう旬は過ぎてしまったのですが、鮮やかな色が目を引きました。

花の命は短いですから、マメに足を運ばないと旬には出会えないですね。

Hanaikaris最後にハナイカリ(花錨・花碇)。

これはホント目立たないんですが、よく見るととってもキュートです。

花の距の部分が尖って錨の形をしているんですが、こんなちっちゃな錨に似合う舟(葉っぱ)を探してみたくなりますね。

花は緑~白系なんですが、距の部分がピンクのもあります。時間の経過によるものかな?

日にちをおいて観察してみたいのですが、度々ここまで登ってくる体力が・・・(><;

うーむ、だんだん体力の衰えを感じるこの頃です・・・。

 

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2009年8月30日 (日)

トリカブトの花

Torikabuto5s下界は気温が上がって、少し動くだけで汗が噴き出すようでしたが、山は空気がめっきり冷たくなってきました。

とはいえ昨夜降った雨で山の中は湿気がこもり、歩き始めるとさすがに汗が流れてきます。

当初、去年たくさん花開いていたトリカブトを見に、中尾根コースを登ったのですが、なんと株が激減していました。

蕾もあることはあるのですがあまりにも寂しい・・・(><)  葉っぱ自体が少ないんです。よく観察してみると、ちぎれたようになってます。

人為的には見えないので、もしかして野生動物の食害?Torikabuto6s_2

うーん、しかしトリカブトは有毒だし・・・、動物は食べるんだろうーか??

途中のお花畑まで登りましたが、花開いているのは一輪もありませんでした。

仕方なく下山し、今度は池の茶屋ルートに向かいました。

するとあるある(^^; 薄暗い樹下に薄い紫の花があちこちで揺れていました。

独特の花の形と色が、薄暗い中で妖しい雰囲気を放っています。トリカブトはヤマトリカブトやホソバトリカブトなど種類がたくさんあるのですが、判別は難しいので、ここでは単にトリカブトとさせていただきます。

Torikabuto7s株によっては、花がたくさん集まり、房のように垂れ下がっているものもありました。

まだまだ蕾もたくさんあり、今しばらくは楽しめそうです。花は近くで観察してみると、とっても複雑な作りをしています。

花の中はじゃもじゃとして、なんとなメデューサの頭みたいにも見えますね~。

ほとんどは雄しべで、雌しべは3本あるようですが、どうも分解してみないとよく分からないようです。

猛毒を持つトリカブト・・・。美しい花には違いないんですが、どうしても先入観があって、妖艶な花に見えてしまいます。

とはいえ、山の終わりを彩るステキな花達には違いありません。・・・いつまでも大切にしていきたいな。

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2009年8月29日 (土)

秋の花・・・

Kusabotans今日は午前中仕事でしたので、山の様子を見にいくのは午後遅くなってしまいました・・・。

それで、山には入らず林道をとろとろ走ることにしました。林道沿いには、過ぎゆき夏を惜しむように様々な花が風に揺れています。

ちょっと目を引いたのは、クサボタン(草牡丹)です。薄紫色の花びらのように見えるのはガクなんですが、4つに別れカールしてます。なんとなくキュートな花ですねー。

でも、キンポウゲ科(キンポウゲ科は概して毒を持つものが多いです)で、全草に毒を有するようです。皮膚に炎症を起こすようですが、その成分はまだ詳しくはわからないようですね。Kinmizuhikis

鮮やかな黄色が目立ったのは、キンミズヒキ(金水引)です。

ミズヒキはタデ科ですが、こちらはバラ科。同じミズヒキの名がありますが、別物なんですね~。

このキンミズヒキは種になると衣服にくっつく、私の地域ではいわゆる「ばか」と呼ばれる植物の一つです。

野原を歩くと、知らない間にこの実がびっしりくっついていることがよくあります。子供の頃はこうしたくっつく種でよく遊んだものです。

のんびり花咲く植物たちをみていると、ちょっぴりタイムスリップをした気分になりました。

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2009年8月23日 (日)

ヤマジノホトトギス

Yamajinohototogisus山の緑も心なしか色あせ、木々を抜ける風も淋しさを感じさせるようになりました。

日中の太陽はまだまだ火の玉のようですが、それでも確実に秋に向かっているようです。

櫛形山伊奈ヶ湖の周辺では、ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)がひっそりと花開いていました。

噴水のような独特の花の形は、この時期目立たない花が多い中で、山道をちょっぴり賑やかにしてくれます。

でも、見れば見るほどユニークな花ですね。蕾もなんか小さなロケットのようで、可愛らしい・・・。

花が開いてから散るまでは短く、2日間ほどという記述があります。そういえば、ちょっと枯れてるかな~なんて花に触れてみると、ぽろぽろと崩れてしまいます。

Hototogisus→こちらは、庭に咲いているホトトギスです。紫色がはっとするほど鮮やかです。

庭には四季折々、いろいろな山野草が咲きます。山に近いのからか、知らない間に知らない山野草が咲いているなんてことがよくあります。

でも、庭で簡単に見られるより、やはり自然の中に咲いているのを見る方が味わいがありますね。

ヤマジノホトトギスの話しに戻りますが、去年より花数が減ったかなーなんて思いながら、伊奈ヶ湖を後にしました。

これから、この周辺は見事な紅葉に向けての準備を始めていくんですね。

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2009年8月16日 (日)

山はもう秋の気配? 2

Shimagaresお盆あたりから晴天が続き、気温もぐんぐん上がってきました。今から夏が始まるような感じですが、暦の上ではもう秋なんですね~。

そんな中、またまた蓼科の方に行ってきました。

前回訪れたときとは、違った花が咲いているだろうと思い、ピラタス蓼科ロープウェイに乗り坪庭へ・・・。

2240mの世界は、気温18℃・・・木々を揺らす風は、すっかり秋の気配となっておりました。

周囲の景色で目につくのは、縞枯れ現象です。この山の木々が縞状に枯れているのですが、その特徴が顕著に現れるとして「縞枯山」と呼ばれています。

縞枯れ現象は、まだはっきりとしたメカニズムは解明されていませんが、樹木の世代交代が規則的に行われているようです。

強風などで、木々の成長が阻害され枯れていくと樹下に日光が届くようになり、幼木が育ち緑を回復するというサイクルが、縞状に上部に進んでいきます。

ただ、これほど明確に確認できる場所は、そんなに数はないようです。

Hakusanfuros→足下にはハクサンフウロ(白山風露)が、風に揺れていました。所々にぽつぽつという感じで花開いています。

フウロソウ属は、お花畑を形成する花の一つなんですが、株がめっきり減ってしまっているのでしょうか?

寂しそうに風に揺れていました。

Gozentachibana2s←ゴゼンタチバナ(御前橘)も、独特の花を咲かせています。

白い花びらのように見えるのは総苞で、実際の花は小さく集まっているのがそうです。

石川県の御前峰で、最初に見つかったのでついた名前のようです。なんか御前なんていうと、えら~い人をイメージしてしまいますが、樹下にひっそりと咲いている花です。

秋には真っ赤な実を付け、目を楽しませてくれますよ。

Shiratamanokis→こちらはシラタマノキ(白玉の木)。あまり目立たない壺状の可愛らしい花ですが、面白いのはこの実です。

真っ白な、それこそ白い玉のような実を付けます。初めてこの実を見たときには、なんてユニークなんだろーって思いました。

Kometutsujis←最後にコメツツジ(米躑躅)。

これはまだ蕾状態です。米粒のような小さなツツジという意味ですが、 私にはこの蕾が米粒のように見えました。

所々にびっしりと蕾を付けていて、これが満開になれば、ミニチュアガーデンのようになるだろうな~なんて想像してしまいました。

厳しい環境の中で花開くその精一杯の姿は、なんか神秘的なエネルギーをもらえるような気がします。

       【参考】過去の写真に、シラタマノキ、ゴゼンタチバナの実があるよ!

             シラタマノキの実

             ゴゼンタチバナの実

        

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2009年8月 9日 (日)

山はもう秋の気配?

Reijinsous私としては、秋のイメージを抱かせるレイジンソウです。

伶人草・・・雅楽を演奏する伶人のかぶる冠に似ているから、ついた名前だそうな。

トリカブトに近縁の種なので、やはり毒草の部類に入るのかな?

花の形もトリカブトに似ていますが、トリカブトよりは小さな花でほっそりとしていています。

薄紫色の花が遠慮がちに咲いている様子は、ちょっぴり哀愁を感じさせる姿でした。

Sobana2sソバナもあちこちに花開いていました。釣り鐘型の可愛らしい花が、色彩の乏しい林道に色彩を加えています。

岨菜と書くのですが、「岨」とは絶壁とか崖とかいう意味があるみたいです。

でも崖に咲くどころか、ハイキングコースの至るところに咲いてました(^^;

秋に近づいて咲く花は、なんとなく紫色が多いような気がしますが、気のせいでしょうか。

Kawaranadeshikosこちらはカワラナデシコです。

河原撫子・・・河原のないような山に咲くのに、なんで河原ってつくんだろ~。

いつも不思議に思っています。

園芸品種もかなり出回っていますが、こうして自然に咲いているのは、やっぱり見る目が違いますね。

季節それぞれに咲く花を追っていると、自然の営みをひしひしと感じます。

時間の許す限り、自然を追いかけていきたいなー。

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2009年8月 8日 (土)

森の妖精・・・レンゲショウマ

Rengesyouma2s樹下にひっそりと花開く、レンゲショウマ・・・。

今年も無事咲き始めました。でも、最近の雨続きのせいか、痛んだ花が多く、花びらが茶色くなっているものが目立ちました。

それでも雰囲気のあるこの花は、森の妖精にふさわしく独特の世界を創り出していました。

何年もレンゲショウマを見ていますが、何回カメラを向けても、思うように撮れない花の一つです。

うつむき加減に咲くので、どうしても無理な姿勢を強いられることになるのも原因かな?  ま、ホントはまだまだ未熟な腕のせいでしょうけど・・・(^^;

清楚なこの花は、なんか心が洗われるようで、少しいい気分になりますよー。

・・・と、いい気分になったところで、周囲を散策しているとたくさんのチョウにも出会うことができました。

Yamakicyousまずはスジボソヤマキチョウ・・・。黄色と言うよりも光の加減で緑がかって見えます。

あ、私はチョウにはほとんど詳しくないので名前を違えている可能性もあります。

似た種類にヤマキチョウがありますが、私にはよく区別ができませんでした。

Hyoumons次はヒョウモンチョウ。

鮮やかな模様が目を引きます。もっと近くで観察したいのですが、あっという間に逃げてしまうので、なかなかアップで撮れませんねー。

望遠レンズが欲しーっ! って思うのは、こうしてチョウの写真を撮っているときですね。

Asagimadaras

アサギマダラ・・・。くっきりとした模様が美しいチョウです。

花に止まっている写真よりも、飛翔している瞬間が撮りたいなと挑戦してみましたが、これがなかなか難しい~。

予測というか、感を磨かないと、なかなか思ったようには撮れません。

Miyamakarasus最後はミヤマカラスアゲハです。

花から花へ忙しく飛び回ります。ほんと童謡はよくチョウの性質を現していますね(^^;

私もこのチョウを追って、花から花へとレンズを向けてましたが、冷静になってみると、怪しい人に見えたかな?

でも、追っているときは幸せな気分に浸れるのは、魅力溢れる被写体だからですね。

これからも、いろんな自然な姿を撮っていきたいと思います。

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2009年8月 7日 (金)

神明の花火

Hanabi2今夜は、山梨県下最大規模を誇る、市川三郷町の「神明の花火大会」でした。

人気の風物詩だけあって、人がわんさか集まります。甲府駅にも浴衣姿の女性達が、身延線に乗るための券を買うのに大勢並んでおりました。

この花火。私の家からはよく見えるんですね~。まあ、ちょっと離れていますから迫力に欠けるけど、それでも十分に楽しめます。

家から1分ほど歩いたところに視界が開けたところがあり、座って夜景と花火を独り占めすることもできます。Hanabi3s

うーん、なんて贅沢な・・・(^^;

音はちょっと遅れて届きますが、大玉の時は周囲にこだまして辺りを揺るがすほどです。

シートを敷いて、ビールをぐびっとやりながら見れば、もっと楽しいかも?

約2万発の花火が夜空を飾るのですが、花火の種類も多種多様です。

にっこりマーク? や、ハート型に広がる花火も上がりますよ。

Hanabi4s途中、ちょっぴり雨が降りましたが、それでもまずまずの花火日より・・・?

時折、大輪の花火が上がると、なぜか歓声が聞こえるような錯覚を覚えます。

以前、一度間近で見たことがありまして、その想い出が交錯するのでしょうか・・・。

夏の夜の一コマをたっぷり堪能しましたが、気がついてみるとかなり蚊に喰われていました。 かい~(><;

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2009年8月 4日 (火)

バライチゴの甘い誘惑?

Baraichigos8月になっても天候が不順で雨が降ったり、かと思うとむわっと晴れたりで、夏全開には遠い毎日です。

なんだか季節がおかしくなってしまったようで、一抹の不安も感じますね。

日曜日に、富士山のボランティア清掃活動に参加してきました。富士山と言っても、まだまだ麓のところなんですが、それでも山道でしたのでちょっぴり楽しめました。

清掃活動なんですが、こっそりとカメラをしのばせて(^^;  何か面白いものがあったら撮ってやろーと思いました。

目についたのは、所々にぶら下がっている赤い実・・・。バライチゴです。割合大粒のもありまして、花の少ない道の中、目を楽しませてくれました。

とびきり大粒のを摘み、口に入れてみました。

うっ、すっぱ!  見た目ほど美味しいものではありませんでした。うーむ、酸味ばかりが際立って甘くなーい。

それでもいくつか口に入れ、森の恵みを楽しみました。

そんなことばかりしていたので、肝心のゴミは? ビニール袋の底にちょっとばかり。たくさん拾っている方を横目で見ながら、集積所にこそこそと運びました。

いかんなー(^^;

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