このブログで何度か取り上げてきたクサタチバナです。
ここは櫛形山のアヤメ平近辺なんですが、あちこちにこの花が咲いていました。
減りつつある花が多い中で、このクサタチバナだけは意外と増えている印象を受けました。
真っ白な花が遠目にも美しく、風景を賑やかにしてくれます。
しかし・・・。白い花だと思っていましたが、登山道の途中でピンクがかったのを一株だけ発見しました。
一瞬、違う花だと思いましたが、花の作り、葉の様子などはまったく同じものです。
←は一般的な花ですが、どうみてもクサタチバナですよね~。
花の中心の濃いピンク色などを見ると、枯れ初めて色が付いたとは思えません。突然変異種なのかなー?
長年、櫛形山に通ってきて初めての発見でした。
うーむ、自然のイタズラか・・・。ちょっと驚きを覚えました。気になる櫛形山の謎の一つになりました。
気になるつながりで、木になる・・・咲く花を他に2点。
櫛形山、北尾根登山道の基点にあたる「見晴らし台」には、目を引く鮮やかなピンクのシモツケ(下野)が咲いていました。
とっても小さな5弁花がびっしりと集まって散状花序を成し、遠目にはもやもやした塊に見えます。
昔、お弁当によく入っていたソボロ?のように見えて、なんとなく懐かしくも思えます。
花色は濃いピンクから、白までいろいろ変化があるようですが、私はこの色が一番お気に入りかな?
こちらは、同じ場所に咲いていた、イタチハギです。遠目には目立たない花ですが、近づいて見てみるとなんとなくゴージャスな色合いをした花に思えます。
もともと北米やメキシコ産の植物なので、ここに植えられたものなのでしょう。別名はクロバナエンジュです。
豆科特有の窒素固定の性質を持つので、よく法面の緑化などに使われているのですが、今は藪のようになってしまっています。
安易に外来種を植えると、生態系が一変してしまうのはよくあること。
時間はかかっても、もとからある植物達による緑化を期待したいですね。