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2009年6月28日 (日)

標高 2240mの庭園?

Koiwakagamis最近、土日もいろいろありまして、ブログも滞り気味です(^^:

今週も家で作業していましたので、どこにも出かけられませんでした。でも、一週間以上更新しないのは寂しいな・・・。

ということで、ちょっと前の内容になってしまいますが、ぽちぽちと花の写真などを・・・。

長野県蓼科に、ピラタス蓼科ロープウェイがありまして、これに揺られていくと一気に2240mの世界となります。

余談ですが、蓼科は私の家から1時間半くらいで行けるところです。長野はステキな所がたくさんありまして、私の好きな県の一つです。

Koiwakagami2sとにかくそのロープウェイで山頂駅に行くと、「坪庭」という散策コースが広がっています。

軽装で歩けるので、いくつもの高山植物を手軽に楽しむことができます。

6月に目につくのは、やはり濃いピンク色をした「コイワカガミ」です。あちこちにたくさん咲いていて、言葉通り散策コースに色を添えています。

コイワカガミというからには、イワカガミがあるんだろなーっと思いますが、区別が私にはよくわかりません。とりあえず高山に咲くのはコイワカガミとして分類されているようですね。

Mitubaourensミツバオウレンも、地を這うような木々の間からすっくと立ち上がっていました。

このときは、もう花も終わりかけている感じで、花びらがまともに残っているのは少なかったです。

オウレンも種類がいくつかありまして、ちょうど今頃は「ウスギオウレン」が咲いていると思います。

ウスギオウレンは、花が非常に細い?というか、ほっそりとしていて、儚く消えそうな花です。まさに薄着で寒さに震えているってイメージですかね? 

でも、この時はまだ咲いていませんでした。

Minezuous_2金平糖のような、小さなトゲトゲした花をいっぱいに咲かせているのは「ミネズオウ」です。

峰蘇芳と書きますが「蘇芳=スオウ」とは「イチイ」の事で、葉がイチイに似ているからだそうです。

足下に這うような小低木なんですが、集団で咲いているのでよく目立ちます。

坪庭の木々は、高山の強風に耐えるべく、背の低いのが多いようですね。

平地ではぐんぐん大きくなる木々達も、みな風の方向にねじ曲がってしまって、横に伸びてしまいます。

自然の厳しさを目の当たりにして感慨にふけっていると、ありゃ足下にタバコの吸い殻が・・・(**)

気軽に来られるところとはいえ、自然は大切な存在。やはり、マナーは守ってもらいたいですね~。

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2009年6月21日 (日)

アジサイ寺

Ajisaideras私の家から20分程のところに妙法寺というお寺がありまして、この時期はアジサイで目一杯彩られます。

地元のお祭りである「あじさい祭り」も開かれていて、今年は6月27日~7月5日のようです。

あちこちにアジサイ寺というのがありまして、それぞれ趣も違うと思いますが、ここは比較的空いてのんびり見られるので訪れることにしています。

とはいっても、お祭りの時期にはやはり少し混雑しますので、早めのお出かけがお薦めです。アジサイの販売もあり、我が家のカシワバアジサイはここで買いました。

駐車場のすぐ目の前からステキな場所があり、このアングルはかなり多くのカメラマンがレンズを向けると思います。

色とりどりのアジサイが所狭しと咲いていますが、やはりもう一週間経つ頃が見頃ですかね~。

でも、今日は雨も降っていたせいか、アジサイ達も生き生きしているように見えました。

また、来週行くつもりです(^^;

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2009年6月16日 (火)

ツマトリソウ

Tsumatorisousこの時期、登山道をちょっぴり賑やかにしてくれる可愛らしい花が咲いています。

ツマトリソウ(褄取草)です。咲く場所が限られているようで、2つの場所でわらわらと咲いているのが確認できました。

どちらの場所も樹下で、ちょっぴり日が当たるかな~なんて場所でした。

サクラソウ科なんですが、ちょっとそうは思えない姿です。また、雄しべの付き方がユニークで、輪になって踊ろみたいな感じが微笑ましい・・・(^^)

通常一つの茎に一つの花を付けますが、二つの花のものもいくつかありました。

Tsumatorisou2s→右の写真が、花を二つ付けたものです。

ツマトリソウの名前の由来は、 昔の鎧の端を違った色の糸などで褄取ったように、花弁の縁が薄紅くなることからのようです。

しかし、いくら目を凝らしても、縁が紅くなっているのは発見できませんでした。うーむ、名前が矛盾しているような気がするなあ・・・。

最初、ツマトリソウは「妻取り草」だと勝手にイメージしてました。花の名前はカタカナで書くことが多いのですが、漢字で書くとなんとなくそっかあって納得できる花達も多々ありますね。

調べると、やはり同じように「妻取り草」と思っている方もいました。中には「妻と理想」なんてのも・・・(^^;

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2009年6月14日 (日)

クリンソウ自生地

Kurinsous八ヶ岳の麓に、「美し森」というところがあります。

私の家からは1時間もかからないので、本日ちょっぴりドライブに行ってきました。

ここにはクリンソウの自生地があって、鮮やかな濃い赤色の花を楽しむことができます。

ただ、ロープで保護されているので、遠くから眺めるだけなんですけどね・・・。

クリンソウは「九輪草」、放射状に何段にもなって咲く花が、仏閣の屋根の上にある九輪に似ているところからきています。

Tutuji2今日はそこにいくまで、道沿いをぞろぞろと歩いている人がいましたが、本日は「つつじ祭り清里ウォーク」のイベントがあったんですね~。

健脚コース20km、ファミリーコース12km。サンメドウズスキー場から、清里丘の公園まで歩くようです。ひえー!

つつじ祭りというように、ここらは今、つつじがたくさん咲いています。

Tutuji黄色系のつつじもありましたので、つい写真に撮ってしまいました・・・。あんまり見ない色ですからねー。

ウォーキング・・・。私も歩いてみたいけど、舗装された道路上だし、大人数ではちと二の足を踏みます。

私は、独りで自分のペースでのんびり歩くのが好きですから。それと、歩くんだったら舗装されてないハイキングコースがいいな。

Sarasas周囲にはドウダンツツジ属の「サラサドウダン(別名フウリンツツジ)」(と、思います・・・。私は樹木には、とんと詳しくありません)が、たくさん花開いていました。

ちょっとキュートな花で、鈴なりにぶら下がっている様子は、かなり目を引きます。

まさに風鈴のようでもあります。他にもいろいろな樹木が花開いていましたが、名前がわかりませんので判明したら載せるつもりです。

とはいっても、調べている間に既に旬のものじゃなくなってしまいますから、難しいところです。

Hotaruajisais夜は夜で、またホタルの写真に挑戦。何回チャレンジしても、上手く撮れないです(><;

今夜は、カシワバアジサイにとまっているホタルです。ホタルの淡い光が、透き通るように花を浮かび上がらせるのはとっても幻想的です。

しばらく眺めていると、ホタルは羽根を広げ闇の中に消えていきました。

 

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2009年6月13日 (土)

ホタルの季節

Hotaru2009s梅雨入りした6月・・・。ホタルの出番となりました。

私の家は山の方なので、この時期になると天然のホタルが飛び交うようになります。

この近辺で見られるのはゲンジボタルで、かなり明るく発光します。

まあ、肉眼で見える発光と、写真で撮る発光はかなりのギャップがありまして、写真にするのはつくづく難しいと毎年思います。

しかし、この小さな身体で、こんなに明るく光るのはすごいことですね。

調べてみると、発光のメカニズムはルシフェリンという物質が、ルシフェラーゼという酵素によって発光するようです。

でもホタルがなぜ光るのか・・・。繁殖行動とか威嚇のためとか考えられていますが、実際のところ、まだよくわかっていないようです。

Why? これはホタルに聞いてみるしかなさそうですね。

以前と比べて、めっきりホタルの数が減ってしまいましたが、今年も無事姿を確認できて一安心しました。

これからも生き残って欲しいし、欲言えば乱舞するほどに増えていってほしいな。

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2009年6月 7日 (日)

ギンリョウソウ

Ginryousous今日は、富士五湖の一つ、西湖までドライブに行ってきました。我が家から1時間もかからない距離ですので、割と気軽に行けるところです。

ここら辺はもう青木ヶ原樹海が周囲に迫って、道路から外れるともうそこは薄暗い森の中となります。

その薄暗い樹下に、ギンリョウソウ(銀竜草)が咲いていました。葉緑素を持たないので、全体が透明感のある白色です。

腐生植物として有名ですが、腐葉土から直接有機物を吸収しているのではなく、有機物を分解している菌類から得ているようです。

Ginryousouupsギンリョウソウは別名ユウレイタケとも呼ばれるように、薄暗い中でぽーっと輝くように見えます。

その一種独特の妖しい姿は、不気味にも見えるし、また非常に美しい姿にも見えます。

花には紫がかった雌しべと、回りを取り囲むように雄しべがあります。

Ginryousou2s受粉が終わり、雌しべ部分がぷっくり膨らんでいる株もありました。

なんとなくユニークな形です。触ってみたところ、意外にも堅いんですねー。かっちかちやぞ~みたいな感じでした。

実を見てみたい気がしますが、いつごろ熟すんだろ?

それと、この花に鼻を近づけてみましたが、特に匂いはありませんでした。腐生植物となると、なんか匂いがしそうなイメージでしたが、さわやかな森の空気を吸い込んだだけでした。

このギンリョウソウが見られる場所は、ちょっとした遊歩道沿いなんですが、周囲は見渡す限りの原生林が広がっています。

Jyukai1s溶岩台地なので、あちこちには溶岩が露出していたり、ぽっかりと口を開けた穴がたくさんあって、さすが樹海というだけありますね。

興味半分に奥に入り込むと、帰れなくなるのもうなずけます。

なんせ、同じような景色が続き、目印になるような特徴がないですから・・・。

自然の偉大さを再認識して、この場所を後にしました。

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2009年6月 6日 (土)

櫛形山 北尾根を歩いてみました

Kusatachibanas3年くらい前までは、櫛形山登山のルートの一つである北尾根登山道も、花で溢れる山道だったのですが、近年急激に花も減少してきている気がします。

でも、アヤメ平には最短で行けるので、目的がアヤメ平ならこのルートが手軽で良いですね。

過去、アヤメ平と呼ばれる所以であるアヤメが大群落を成し、時期になると数千本?のアヤメの花が、周囲を紫色に染めたものです。

し・・・しかし・・・。今年は一本の株も見あたらず、すっかり消滅してしまったようです。

原因は鹿の食害や、植生の変化などいろいろな説があるようですが、一番の原因は人間ではないでしょうかね~。

人間の営みが、自然の微妙なバランスがすっかり狂わせてしまったのでは? という気が、裸になってしまったアヤメ平をみていると、つくづくします。

と、写真の花の説明が後になってしまいました。

Kurumatukubanesous

まず、↑の花は、クサタチバナ(草橘)です。純白の花が、鬱蒼とした樹林によく目立ちます。

花がタチバナに似ているので付けられていますが、では、タチバナとはなんだろー? となりますね(^^;

タチバナを調べると、ミカン科ミカン属の常緑小高木とあります。小さいのか高いのかわかりませんが、なるほどそっくりな花です。

とはいうものの、タチバナに出会う方が難しそうですね。

→は、クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)です。車輪のような葉の付き方と、花が(実がと言う説もあり)羽子板に使う羽のように見えることからこの名が付けられたようです。

Yukizasas ←はユキザサ(雪笹)・・・。笹をイメージさせる葉に、雪のような花を咲かせる、キュートな花です。

背丈は20cm~30cmくらいなのが多かったかな。足下にひっそりと咲いていました。

Yukizasaups花をアップにしてみると、その美しさがよくわかります。

まさに雪の結晶のようにも見えます。

秋口に丸く赤い実をつけるので、時期にはまた、その実で目立つ植物でもありますね。

北尾根では、咲いている場所や株数が意外と少なくてちょっと心配になりました。

これからも、ずっと残って欲しいもんですね。

Kamoshika2s最近、山に出かけると野生の動物に出くわすのですが、本日も期待を裏切らず、現れてくれました!

カモシカです。いきなりどたどた目の前を横切り、森の中に入りましたが、こちらが気になるらしく何度も振り返りました。

そっと追いかけてみましたが、なんせ巨大な身体・・・突っ込まれたらかなわんなと思いながら、シャッターを切りました。

Kamoshika3s_2カモシカ君は、私が危害を加える相手でないと判断してくれたんでしょうかね。

途中もくもくと道草を食いながら(本当の意味でね)、ゆっくりとした足取りで去っていきます。

しばらく後を追いましたが、森が深くなるので断念して、カモシカ君と別れを告げました。

しかし、でかいなー。食べる量も相当なんだろな。減少しつつある植物は、あんまり食べないでね・・・と願いつつ(^^;

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