« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009年5月31日 (日)

断崖の女王様・・・花開く

Dangai2s一週間位前から、花芽がオレンジ色に染まってきたなーと思っていたら、本日断崖の女王様に花が咲いていました。

わおっと思ってじっくり見てみると、なんか変。うーむ、女王様の花にしては、なんとなくだらしない感じだなー。

まあ、たくさん咲いてくればそれなりに豪華になるのだろうけど、一輪だけだと気品もないよーな・・・(^^;

「断崖の女王」というよりも「断崖の王子」をイメージしてしまいました。だはは。

オレンジの花も、細かい毛に覆われていて、とにかくユニークな植物であることは確かです。

Dangai3s筒状の花の長さはおよそ2.5cm。直径は5mmほどでしょうか、見難いけど雄しべと雌しべらしきものが口の近くまで伸びてきていました。

イワタバコ科とはいうものの、自生している環境や、生態もよくわからないのですが、この花の構造からして吻の長い蝶か蛾のような昆虫を媒介としているんじゃないでしょうか?

あくまでも、私の想像に過ぎませんが・・・。

この女王様・・・しばらくは楽しめそうですので、これからもよく観察していきたいと思います。

Shikas今日は天気がころころ変わり、日が差したかと思うと曇ってきて、雨も降り出すなど微妙な一日でした。

山には厚い雲がかかっていたのですが、林道にちょっとドライブに行きました。

林道は靄がかかり、視界も悪かったのでゆるゆる進んでいくと、いきなり一頭の鹿が目に前を走っていきました。

わっと思って車を停め、あわててカメラを構えましたが、鹿は待ってくれません。ダッシュして逃げていき、森の中に消えていきました。

Shika1s_2それでもと鹿が消えた辺りを覗いてみると、鹿は走るのをやめ、こちらを伺っているようです。

もう遠くにいるし、暗いしで、うまく撮ることができませんでしたが、なんとか鹿と見える写真になりました。ふー。

最近、野生の動物たちによく会うようになりました。こんなに会う年は初めてなので、嬉しい反面、何が起こっているのか危惧する気持ちも強いです。

生態系が崩れ始めているんでしょうかねー。森の奥に消えていく鹿を見送りながら、ちょっぴり不安な気持ちになったことは否めません。

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月30日 (土)

山の緑・・・

Genseirins新緑というには、もう時期も過ぎた感がありますが、山の中ではみずみずしい緑が溢れています。

今日は下界は晴れ間も見えたのですが、山の方は霧も流れ今にも泣き出しそうな天気でした。

こういう天気の時は、晴れている時よりも緑が深くしっとりと見えるものです。

櫛形山の中尾根、南尾根の合流地点のお花畑より上に登ると、辺りは鬱蒼とした緑の森となります。

視界はいいのですが、足下にびっしりと埋めつくされた下草に圧倒され、まるで別世界にいるように感じます。Genseirin2s

森の中には、樹齢100年以上ある木々も多く、一種異様な光景も見られますが、近年そういった老木が朽ち果て、静かに横たわるようになりました。

でも、朽ちた木は徐々に腐り、また新たな生命の源として森を形作っていくんですね。

苔に覆われた木には、次の世代の担う様々な植物たちが育ってきています。

Genseirin3sこれはミヤマカタバミですが、枯木に覆われた苔を土代わりにしています。

いずれ土塊になっていくんでしょうが、自然のサイクルというのは、長い時間をかけて繰り返されていくのでしょう。

今日は、目新しい花はなかったのですが、緑のもつパワーを体中にもらった気がします。

普段から植物と深く接しているので、日に当たると自分も光合成ができるんじゃないかという気分になってます(^^;

Yamaboushihanas帰り道で、目についたのはヤマボウシの花です。秋にサクランボのような実をつけ、甘い香りを放つ樹木です。

今まで、しげしげと見る機会もなかったのですが、改めてこの花の美しさに触れた思いです。

いやー、キレイキレイ・・・。

真ん中にみえる部分が、後の実になるところなんですね。

Yamaboushihana2s純白に近いヤマボウシの花を、しばし楽しみながら伊奈ヶ湖にある森林科学館に立ち寄ってみました。

ここで勤務されている方と知り合いなので、度々訪れて情報を得ています。

館内には素晴らしい写真もたくさん展示してありますので、櫛形山に来られる際には、是非お立ち寄りください。

あはは、さりげなく宣伝しておきましたよー!

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月26日 (火)

山もすっかり賑やかに・・・

Maizurusou2sこのところの気温の上昇のせいか、山のマイヅルソウ(舞鶴草)がもうぽつぽつ咲き始めていました。

林床にびっしりと葉を這わせて、緑の絨毯のように見えます。そこから、白い粒のような花をたくさん咲かせる様は、ミニチュアの森のようです。

とはいっても、一面に咲き始めるのはこれからですけどね。

2枚の葉を、ツルの羽に見立てて付けられた名前ですが、花の方もよく見るとユニークです。

Enreisousムラサキエンレイソウ(紫延齢草)? ・・・シロバナエンレイソウの中に紫色の内花被を持つものがあり、これをムラサキエンレイソウというようです。ややこしい(^^;

・・・も、静かに花開いていました。

花色は変化が多いのですが、この花の特徴はほとんどが「3の倍数」で成り立っています。

葉がまず3枚。内花被、外花被も3枚ずつ。雄しべは6本。

学名の「Trillium ・・・・・・」は、「3の」という意味だそうです。

Usubasaishins地面から、ひょっこり顔を出していたのは、ウスバサイシン(薄葉細辛)。

心形の葉を伸ばすのですが、虫か動物に食べられたのか、この花だけが残っていました。

この根などを乾燥させたものが、「細辛」という生薬として用いられていているようです。

鎮痛、鎮咳、解熱などの効用があるようですが、名前から想像して、とっても辛そうです。

Rasyoumons

ラショウモンカズラも、所々に紫色の花を咲かせていました。「羅生門葛」・・・なんだかおどろおどろしいですねー。

花の形を、京都の羅生門で渡辺綱が切り落とした鬼の腕に見立てた名前です。

そう聞くと、なんだか明るいイメージがわかない花になってしまいがちですが、この花と鬼の腕を結びつける発想は素晴らしいですね。

いろいろなイメージは捨てて花を観察してみる、とユニークな形や、独特のデザインは目を引くものがあります。

あかんべー! をしている様にも見えて、微笑ましいかも。

                 

Risu2s

最近山に入ると、野生動物に出会う事が多いのですが、今回も、いましたいました(^^)

小さな影が走ったかと思うと、そのまま木に駆け上がりそして静止・・・。

ちょっと大きめのリスでした。尾を除くと体長は15cm位でしょうかねー。

近づくと逃げちゃうので、望遠レンズを持っていないのが惜しいなぁ・・・。

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月25日 (月)

断崖の女王・・・その2

Dangainojyouous私の庭の一員、「断崖の女王」様が(^^;すくすくと育っております。

全体が細かい毛で覆われ、銀灰色に輝いて見えます。花芽もいくつかついているので、そのうちオレンジ色の細長ーい花を咲かせてくれると思います。

この、苗というか鱗茎は1月頃に手に入れまして、それからほとんどほうっておいた感がありますが、どうにか枯れずにいました。

「断崖の女王」は流通名で、ブラジリアン・エーデルワイスというのが通称のようです。

その琴線に触れる名前に惹かれ購入したのですが、生育がかなり遅くて、つい放置していたんですねー。

「女王」様は、お怒りだったのかな? 初夏を思わせる気候の中、一種気品溢れる姿を現しました。

開花しましたら、また載せますのでお楽しみに・・・(誰が? ^^;)

過去ログに、購入時の感想がありますので、よろしかったら・・・。

  「断崖の女王・・・その1

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月24日 (日)

花の絨毯

Yagurumagikus通勤途中で、目につく花畑がいくつかあります。

毎朝、あーキレイだなーとは思うものの、その場で車から降りるわけにはいかず、かといって帰りはもちろん夜なんで撮れません。

休みの日になるのを待ち、ちょっぴり早起きして撮ってきました。待ったせいか、少し旬は過ぎちゃった感もあります。

それでも、一面に埋めつくされた花は、爽快感さえ感じさせるほどでした。

まずはヤグルマギク・・・。ヤグルマソウとも呼ばれますが、ユキノシタ科のヤグルマソウと混同しないようにヤグルマギクというのが本来のようです。

Popisこちらはお隣にあるポピーです。

場所によっては見渡す限りの花畑になっている所もありますが、ここは休耕田を利用しているので、そんなに大規模なものではありません。

でも、毎年この場所ではポピーが満開になり、季節を視覚で教えてくれています。

園芸種は種類が多くのですが、これはオリエンタルポピーというんでしょうか?

Ookinkeigikusこちらは河原に群生しているオオキンケイギクです。

通勤経路に大きな橋があり、渋滞して必ず止まるので、その時に橋の上から眺めています。

これはかなりの規模で咲いているので、まるで黄色い川が流れているようです。

帰化植物でほとんど雑草化していますが、こうやって大規模に咲くとそれはそれで美しい・・・。

Ookinkeiups

大雨になれば川の底に沈んでしまいそうな所ですが、たくましく咲いている姿は一種のエネルギーさえ感じることができます。

アップでも撮ってみました。

近づいてみると意外と隙間だらけだし、枯れ始めている花も結構あります。

これだけ広範囲なのになかなかよいポイントがありません。人間の目は不思議なもので、実際の景色にイメージを勝手に補完してしまっているのかもしれませんね。

他にいくつか気になる花畑がありますが、交通が激しかったり遠いところにあったりしますので、またの機会に挑戦してみようと思います。

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月23日 (土)

久々のハイキング(^^)

Sakuratouges初夏のような気温の中、櫛形山に登ってきました。

ルートは久々の「池の茶屋登山道」です。登山道入り口へは、少し前まで崖崩れがあって通行止めだったのですが、今は迂回路ができています。

このルートは、櫛形山山頂への最短ルートなんですが、展望は一番良いと思います。

途中桜峠という開けた登山道があるのですが、振り返れば南アルプスが美しく迫ります。

Miyamakatabamipinks

足下には、ミヤマカタバミがひっそりと咲いています。ここらのミヤマカタバミは、薄いピンクがかったのが多く見られます。

花弁を走る筋が薄紫色をしているので、全体的にピンクがかったように見えるんですね~。

樹林の根元にたくさん咲いていて、目を楽しませてくれます。

Uchiwakaedes頭上に視線を移すと、ウチワカエデに鮮やかな花がついています。

陽光を透かして、輝くようです。

カエデは種類が多く、これも正式にはウチワカエデとしてしまっていいもんでしょうかね?

花をアップで撮りたかったのだけど、遥か頭上にあるのでキリンみたいに首が長くないとダメですね(^^;

Sujiguroshirocyousバイケイソウの葉陰に、スジグロシロチョウのカップルを発見!

黒いのか白いのかわからない名前の蝶ですが、間近に見るととっても美しいもんですね。

おじゃまだろうけど、しばし観察させていただきました。蝶は意外と飛翔力が強く、じっくり見られる機会はあまりありませんからねー。

Kiberitatehasこちらはキベリタテハ。「黄縁立羽」と書くように、翔の縁が黄色くなっています。

亜高山地帯に生息するようですので、街中ではまず見られない蝶ですね。

しかしこの蝶・・・飛翔音が結構大きく、ブンブンと音がします。飛ぶスピードもかなり早く、飛び立つとカメラでは追い切れません。

枯木のところに止まったのを、こっそり近づいて撮りました(^^)

Hosobanoamanas所々に白い花を咲かせている、ホソバノアマナ。

「細葉の甘菜」と漢字が当てはめられています。確かに葉は細く頼りなげですが、食べると甘いんでしょうかね?

調べてみると、タマネギのような鱗茎が甘いので付けられたそうな・・・。

でも、掘り起こす気もしないので、実験はできませんね~。

所々にぽつぽつという感じで咲いていて、山の賑わいの一つになっています。

Tubameomotos次はツバメオモト。

ツバメという名が付いているのは、果実がツバメの頭に似ているだからとか。

あまり目立つとはいえない花でして、きょろきょろしていなかったら見つけられなかったでしょうね。

樹木の根元に、隠れるように咲いていました。

うーん、今日はいろいろな花に出会えてうれしいな。

Ruiyoubotans

そしてルイヨウボタン。

淡黄緑色の花ですが、こちらも地味であまり目立ちません。

「類葉牡丹」・・・葉がボタンの葉に似ているから、ついた名前です。

花は目立たないけど実は青紫色になり、登山道を飾る宝石のようになります。

でも、実がなるのは秋になるかな?

Aobahyoutanbokusこれは、アオバヒョウタンボク。

葉っぱの上に乗るように、二輪の花を咲かせます。

実がヒョウタンのように2つ成り、ユニークな樹木です。

ここ櫛形山以外には、2,3の山でしか見られないらしいです。特定植物群とでも言うのかな?

Aobaups花をアップで撮ってみました。なんか間の抜けたような感じも、またユニークです。

裸山近辺によく見られるのですが、このルートでは初めて確認しました。

なんとなく得した気分です。実がなる頃にまた観察しに行こうと思います。

Kamoshikas下山していると、ズダダダダ・・・っとでっかい足音が!

な、なんだーっと身構えると、一頭のカモシカが目の前を疾走していきました。

突然なんで、カメラを構える余裕がなく、ようやく後ろ姿をかろうじて捉えることができました。

うーん、現れるなら現れると言って欲しいですね~(^^;

でも、野生動物がかなりの確率で見られるようになり、やはり一種の異変を危惧するようになっています。

そのうち、クマにでも出会いそうな気がします。その時は、落ち着いていられるんでしょうかねー???

 

| | | コメント (6) | トラックバック (0)

2009年5月14日 (木)

ヒナソウとウスバシロチョウ

Usubashirocyous庭のポットに植えてあるヒナソウは、最初のうちは花が10輪程に過ぎなかったのですが、今はポッドいっぱいに広がっています。

かなり長期間咲く花で、遠目には鳥の雛が口を開けて待っているようにみえたので、それでヒナソウ(雛草)なんかなーって思ってました(^^;

でも、違うみたいですね、残念・・・。

そのヒナソウに、ひらひらと蝶が飛んできました。薄く、ステンドグラスのような羽を持つ、ウスバシロチョウです。

その薄い羽は、触ると脆く崩れそうに見えます。しかし、落ち着いて止まってくれないので、なかなか撮影できませんでした・・・。

蝶を追ってシャッターチャンスを狙っていると、なんだか童心に返ってちょっぴりわくわくする自分に気がつきました。

昆虫記で有名なファーブルは、そのわくわくどきどき感を一生持ち続けることができた、幸せな人だったんでしょうかね・・・。

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月10日 (日)

オオカメノキ

Ookamenokis本日も新緑の眩しさに誘われ、山に向かいました。やはり晴れの日は、家にこもってはいられない性分なんですな。

しかし、マジ暑かった~。体中から汗が噴き出して、歩き始めたばかりなのに、もうぐっしょり・・・。

休憩を多く入れて、ペットボトルのお茶をぐびぐびやってばかりいました。

Ookamenoki2s足下にはミヤマカタバミがたくさん咲いていて、道案内の小さな標識のように続いていました。

爽やかなウグイスの鳴き声にふと振り仰ぐと、白い花の塊がいくつも見えました。周囲に装飾花を巡らせた、アジサイのような花です。

私は樹木には、とんと疎いので名前がわからなかったのですが、後で調べてみると「オオカメノキ(大亀の木)」でした。

楕円形の葉を、亀の甲羅に見立てて付けられた名のようです。

花を観察してみると、中心部は☆のような小さな花がびっしり! 一種独特の世界を創り出しています。

それに何となく甘い匂いが漂うので、さっそく嗅いでみると、うーん・・・こりゃまたいい香り。

Ookamenoki3s甘く上品な香りが、鼻腔いっぱいにひろがりました。汗臭さも消してしまうようです(^^;

花もたくさん、白い色も目立つし、香りもいい・・・これだけサービスすると、さぞかし虫がわんさか寄ってくるんじゃないかな~。

花を咲かすということは、植物にとってかなりのエネルギーを消費することなんですが、なかなかの大盤振る舞いなんですね。

でも、確かに虫はかなり寄ってくるようです。オオカメノキの別名はムシカリ。夏のなると葉が虫に喰われて穴だらけになってしまいます。

ムシカリは「虫喰われ」の意味からきているとか何とか・・・。でも、実際に穴だらけになった葉っぱを見ると、そんな気もしますね。

Ookamenoki4s

→は6月下旬の写真なんですが、もう虫食いだらけ・・・。そんなに美味しんでしょうかね~。

でも、この虫食いだらけの葉、結構アーティスティックなんですよ。日差しに透ける様子は、自然という芸術家が創り出した見事な作品のようです。

花が終わると周囲に溶け込んで目立たなくなってしまう樹木の多い中、花から葉まで楽しめる貴重な逸品です。

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

久々の好天気・・・(^^)

ChigoyurisGW後半から天気が崩れ、4日間雨となりましたが、本日は嘘のような好天になりました。

植物が好きなので身体が植物系になってしまったのか、雨の日は調子が悪いんです。光合成ができなーい!

でも晴れると途端に元気になり、そそくさと山に出かけていきました。

山の途中には湖がありまして、その湖畔にはチゴユリ(稚児百合)が所狭しと咲いていました。

うつむき加減に咲く花は、どちらかというと地味であまり目立つこともないですが、観察してみると、とても愛らしい姿をしています。Chigoyuri2s

湖畔に向かって一斉に咲いているので、まさに稚児の行列のようです。

チゴユリの花言葉は諸説あるようですが、私の知っているのは「私の小さな手をいつもにぎって」だそうです。

うひゃ~(^^;

Amadokorosそしてこちらは、アマドコロ。

ナルコユリと非常に似ているので区別がつきにくいですが、花(花筒)の付け根にふくらみがあるのが、ナルコユリ。

ふくらみがないのがアマドコロなんで、これはアマドコロですね。

まだ蕾の状態ですが、もう少し経つと花筒の先端が開いてきます。

ここは過去群生していた場所なんですが、治山工事があってそっくり荒らされてしまいました。

でも、今年になって ようやく数株を確認できました。また昔のように群生地になるかな?

Ourentanes最後は、オウレンの実です。

まだ寒さがしみる早春に、ひっそりと咲いていたオウレンですが、車のホイールのようなユニークな実をつけていました。

薄暗い山林に咲く花で、花の時期にはさみしかった葉も、今では青々とした元気な葉っぱになっていました。

実も熟してきたら、種を採って育ててみようかな。

   【オウレンの過去ログはこちらにあります】

久々充実した休みになって、ちょいと満足な一日でした(^^;

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月 4日 (月)

ミヤマカタバミ

Miyamakatabami2sカタバミというとほとんど雑草化していて、黄色い花を咲かせ、ロケットのような実からぱちぱちと種を飛ばす姿を思いますね。

でも、山に咲くカタバミは、少し大きめの清楚な白い花を咲かせます。その名もミヤマカタバミ・・・。

この時期、薄暗い山道にぽつぽつと目立つようになります。うつむき加減に頭を垂れている姿は、愛らしくもありますね。

どちらかというと、少し湿った陽のあまり当たらない場所に咲くようです。

カタバミは「酢漿草」とも書くように、酸っぱい味がします。これは蓚酸(シュウ酸)を含むためなんですね~。

蓚酸はOxalic acidで、カタバミ属の学名Oxallis xxxxx(xxxxxは種類によって異なる)からきています。Oxallis・・・いわゆるオキザリスです。

蓚酸は、体内でカルシウムイオンと結合してしまうので結石などを作りやすく、ものの本では劇物として扱われているようです。

Miyamakatabami3s大量摂取は禁物というわけですね。とはいってもカタバミを食べることはあまりないですが、蓚酸を結構含むものとして他にホウレンソウがあります。

ですから、ホウレンソウを生で食べることは、たまにはイイでしょうが、基本的にはよした方がいいですね。

蓚酸は水にすぐ溶け出してしまうので、茹でて煮汁は絞ってしまえば安心です。

昔ながらの調理法は、科学的根拠は知らなくても様々な植物を食してきた、先人の知恵がいっぱいなんですね。

・・・なんか、最近ウンチク臭いブログ内容になってしまいがちですが、純粋に自然を愛でる心を忘れなくないな~。

純白のミヤマカタバミを眺めながら、ちょっと反省(^^;

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月 2日 (土)

山の賑わい

Fujinohanas新緑が目にも鮮やかになり、山を美しく染め上げる時期となりました。

先日、カメラを壊してしまったので、今日は思い切って新しいのを分割払いで購入しました~(^^; それで、散歩がてら初撮りというわけです。

今まで使っていたカメラは数年前のモデルとはいうものの、かなり手に馴染んでいたので、新しいのは何だかしっくりいきません。

画像も、私にとっては露出オーバー気味でなんか変。露出基準をちょっとアンダーに設定して、少しは私好みになったかな? これからいろいろいじって好みのカメラに仕上げるしかないですね。

前のカメラには愛着もあったので、寂しい感じもしますねー。修理に出そうかと思い見積もってもらったら結構高いし、また古かったからなー。・・・と言い訳。

話は山に・・・。この時期にならないとまったく目立たないフジ(ヤマフジ?)が、満開になっていました。手の届かない高い場所ですが、見事に咲いていました。

Kurumis_3クルミ(これはオニグルミかな?)も、 目立たないけど花を付けていました。

木の枝から、何本もぶら下がっているのは雄花です。風に揺れてぶーらぶーらしています。

まあ、雄はみんなぶらぶらしているもんですが(^^; 何となくユーモラスです。

Kurumi2s枝の先端の雌花は色つきです。ふわふわで、控えめな赤い色をしています。

そういえば、クルミはジュグロンというアレロバシー物質を合成しているようです。

アレロパシー物質とは、他の植物の生育を妨げる化学物質です。

その作用で、クルミの木の下には他の植物が少ないらしいのですが、確認するのを忘れてました(^^;

化学兵器のようで、植物もなかなかしたたかなもんですねー。アレロパシー物質を合成している植物は他にもいろいろあり、セイタカアワダチソウ、イチョウ、ヒマワリ、ヒガンバナなどがあります。

アレロパシー物質は、必ずしも阻害的に働くものばかりでなく、逆に生育を促すものもあるというから、奥が深いですね~。

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »