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2008年9月28日 (日)

野原の宝石・・・ ノブドウ

Nobudous今日は曇りで気温があがらず、寒いような一日でした。

それでも上着をはおり、近くの山道をぶらぶら歩いていると、足下に可愛らしい実が・・・。

白っぽいのや、紫色、青と、曇りにもかかわらず輝いているように見えました。

ノブドウの実です。普段は他の草にまぎれ、存在がめだたなかったけど、カラフルな実を付ける秋になると、いきなり存在をアピールしてきます。

他にも様々な植物が、色とりどりの実を付けています。こうやってゆっくり歩いていると、いろんなものが目に飛び込んできます。

と、いきなりガサガサと何かが動く音が! 振り向くと一匹の鹿が猛ダッシュで逃げていきました。

突然のことだったので、カメラを構えている余裕もありません。しばし、ぼーっとして鹿の消えた方向を見送っていました。

何か鹿の気を引くものでもあったのかなと付近を歩くと、ゴヨウアケビの実が鈴なりになっているではありませんか。

足下にはアケビの実の皮が散乱していたので、もしかしコレを食べていたんでしょうかね~?

昨日苦労して採ったアケビの実ですが、こんなすぐに手に届くところにわんさかなってます。あるところにはあるもんだなーって可笑しくなりました。

鹿が教えてくれたんでしょうかね。でも、今度は鹿の写真を撮るために、しばしこの場所に通いそうです(^^) 

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2008年9月27日 (土)

ゲットしました! アケビの実

Akebimi1s高ーいところになっていた、アケビの実。どうも気になるので、今日、ゲットしてしまいました~(^^;

とはいっても、かなり高いところにあったので、棒の先にカマをくくりつけ、さらに3メートルほどの脚立を使って何とか採ることができました。

しかし、脚立に登りながら上ばかり向いていたので、平衡感覚がなくなり、ついふらふらとなり落ちそうになりました・・・アブナイアブナイ。

ほくほくと喜びながら、さっそく白い果実を味わってみました。うーん、ねっとりした食感に、とろりとした甘み・・・。これぞ懐かしい味!Akebimi2s

と思いましたが、あんまり美味しくないなぁ・・・。やはり、もっと美味しい果物が出回っているので、舌が肥えてしまっているのでしょうね。

ひょんな事から、鹿児島のほうに「うんべ」という、似た果実があることを知りました。

「うんべ」? なんだかあんまり美味しくなさそーなネーミングだし、謎の果実のような雰囲気があります。

調べたところ「うんべ」は「ムベ」の方言らしく、アケビに似た果実がなる木でした。

科は同じだけど、花は違いますし、実がアケビのように自然に割れてくることはないようです。でも、同じような食感と、味なんだろーなー。

Akebimi3s いろいろと体験してみたい性格の私は、ぜひ、ムベも味わってみたいものです。

さて、微かな芳香を放っているアケビの実。黒いタネがびっしりと詰まっていて、食べるところはあまりありません。

白い果肉を口に含んではタネをプププと飛ばし、暮れゆく秋の空を見上げながら、しばし自然の恵みを味わっている私でした・・・。

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2008年9月24日 (水)

と、届かない・・・ アケビの実

Akebimis山に登る時間がないときは、近所をよく散歩します。ぶらぶら森を眺めながら歩くのですが、足下にアケビの実の皮?が落ちているのにふと気がつきました。

もしやと思い上を向くと、おー成ってる成ってる(^^) 薄紫の実がいくつもぶら下がっておりました。

以前はこの近くの場所で毎年実を付ける木があったのですが、いつのまにか刈り取られていました。

でも、離れた場所では、別の木が元気に育っていたんですねー。久しぶりにこの近辺でアケビの実を見ることができ、懐かしくなりました。昔はたくさん採って、味わったものです。Akebiup

しかしこの実、かなり高いところに成っています。2階建ての家屋の屋根くらいの位置でしょうか。

うーむ、こりゃ觔斗雲(きんとうん)でも呼ばないと採れないなあ・・・。

なんとかして採りたいけど、するすると木に登れるほど若くないし(^^;  ケガをするのがオチですね。

このまま、お猿さんのおやつになってしまうのも惜しいな・・・。今度の休みに長ーい棒でも持ってきて、挑戦してみようかなー。

まあ、眺めるだけで我慢するしかなさそうですね。手が届かないけど大切なものを見つけた気がして、うれしくなりました。

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2008年9月23日 (火)

山のサクランボ? ・・・ヤマボウシ

Yamaboushisいつも花ばかり探して歩くので、上を見上げるのを忘れがちですが、ある木にサクランボのような実がなっているのを見つけました。

その木の根元を見ると、熟した実がたくさん落ちておりました。

一瞬サクランボ?と思ったのですが、実はまるでサッカーボールというか、表面がハニカム構造をしていて、その頂点がブツブツしてます。Yamaboushimi1_2

木についてはあまり詳しくないのですが、あとでヤマボウシの実だとわかりました。

この実は食べられるということで、早速試食(^^)

香りは・・・うーん、微かにリンゴのような甘い香り

味は・・・うーん、ねっとりした甘さ、やはりリンゴの味も少しするような? そういえば、ヒメリンゴを甘くしたなイメージかな。食感は熟したマンゴーみたい。

Yamaboushimi2それから種を確認してみると、ねっとりした果肉に守られて、モロコシの粒のしなびたようなのが4つ出てきました。外見から推察してみたよりも少ない感じです。

ヤマボウシはミズキ科で、花自体は目立ちませんが白い大型の総苞片が4枚付き、それが鮮やかで人気があるようです。

果実は集合果で、あの独特の形を作り出しています。種は3~4個、小さいのは1つし入っていません。

秋になると、様々な実が美味しそうに色を付けますが、食べられることを確認して口にいれましょう。毒を持っている植物も多いけど、毒のある実もありますからねー。

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2008年9月21日 (日)

ヤマホトトギス

Yamahototogisus 薄暗い森の中に咲く、小さな噴水のようなヤマホトトギス。もう花の咲く時期はピークが過ぎていましたが、この一株だけ咲いているのを見つけました。

実は、この花を目当てに何回か山の方に出かけたのですが、発見できず。ふとしたことで、咲いている場所を教えてもらうことができ、ようやく願いが叶った次第です。

ちょっと意外でしたのは深い山奥ではなく、誰もが気軽に歩ける遊歩道沿いでありました。うーん(^^;

このヤマホトトギスと似たのに、ヤマジノホトトギスがあります。区別は花被片が反り返るかどうかと、あとビミョーな違いみたいです。知らなければ同じ花と思うでしょうね~。

でも、咲く場所を押さえたので、私の花マップに早速インプットしました。来年はピークの時にばっちり撮ってあげよう・・・。

櫛形山はこのように、年間を通して様々な花を見られるので、ホントにステキな山だと思います。四季折々の登山道を彩る花達。これからも変わらず目を楽しませてくれるといいですね。

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2008年9月17日 (水)

ぱちっ! くるくる~?

Tsurifune_tanesわらわらと、紫色の花をぶら下げて群生しているツリフネソウ。

場所によっては、まだまだ咲き誇っていますが、さすがにしぼんだ花が目立ちます。

顔を近づけてみると、まだ熟してはいないけど、種が膨らんでおりました。ちょうど緑の落花生みたいな感じかな?

何気なくつまんでみたら、ぱちっ!とはじけて、くるくる~(^^:  種が勢いよく飛んでいきました。

ホウセンカの種と同じように、目にもとまらぬ速さではじけるんですね。ほほー、面白くて膨らんだ実を、いくつかいたずらしてみました。

ばちっ! くるくる~。種を飛ばして空になった皮?が、丸まる姿も愉快です。

種をできるだけ遠くに飛ばして、広範囲に育成地を広げる植物の知恵なんですね。ほんとに植物の世界はユニークで、摩訶不思議なものです。

そういえば、バクダンウリという植物も凄かった。映像でしかみてないけど、種を飛び散らせながら、ロケットのように飛んでいくウリの実。迫力満点でした。

種と遊びながら、いつも美しく咲く花に目を向けがちですが、後に熟す実もいろいろ見ていると楽しいだろうなって思いました。

これからは、こんなキレイな花から、どんな種ができるだろ? と眺めながら歩くことにします。

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2008年9月16日 (火)

マツムシソウ

Matsumushisousあれほど力強く伸びていた草花も秋になるとなりをひそめ、すっかり閑散となった草原に、薄紫の花がぽつぽつと咲いています。

名前も秋らしいマツムシソウです。色彩の乏しくなった風景の中で、とっても目を引きます。

マツムシソウの由来はいくつかあって、「松虫の鳴く頃に咲く」「鉦(かね)に似ている」などがあります。

でも、秋に鳴く虫はマツムシばかりでないので、コオロギソウとかスズムシソウでもよかったわけですよね? それにどう見ても鉦には見えないけどな~。とまあ、否定的な意見も・・・(^^;

花の名前は誰が付けたのかはわかりませんが、この花に限らずセンスのいいものが多いですね。マツムシソウの名も、ものの哀れを感じる秋の風情に溶け込んで、しっくりするような気もします。

そよ風に揺れるマツムシソウを眺めていると、どこからか微かな虫の音が・・・。もしかしてマツムシ? 

うーん、私はマツムシがどう鳴くのか忘れてしまっていました。

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2008年9月14日 (日)

森の回転花火? トモエシオガマ

Tomoeshiogamas少し旬は過ぎてしまっていましたが、トモエシオガマが花開いていました。この花はわりと日当たりの良い、開けたところに咲いています。

この花の面白いところは、やはり独特の花の付き方でしょうね。巴の名の通り、渦を巻くように付いています。

その花をみていると、なんとなくくるくる回転しているようなイメージに囚われました。

うーん、なんかに似ている・・・そーだ、あの花火だ! 丸く平たい円盤状で、紐をもってぶら下げて火を付けると、火炎を噴き出しながら回転します。

勢いよく回転していた花火も直ぐに消えてしまいますが、この花もやがて枯れ、深い秋に飲まれていきます。

でも、来年もまた新しい芽を出し、やがて回転する花を咲かせるんですね。そんなサイクルを延々と続けている植物たち・・・。

来年も元気に回転してくれるかな?

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2008年9月 8日 (月)

森の妖精のV字バランス?

Rengetanes_28月上旬に、森の木陰で隠れるようにひっそり咲いていたレンゲショウマ・・・。その妖しい姿に、ちょっぴりドキドキしたものです。

9月になり、そういえばここら辺に咲いていたかな~なんてきょろきょろしてみると、なんと可愛らしい変わった種を付けておりました。

最初、レンゲショウマだとはわからなかったけど、葉っぱを見ると確かにそうです。

あの、儚げな森の妖精のペンダントが、まったく想像もできない姿になっているのに正直驚きましたよ。

丸い花がこんな姿の種を付けるなんて、不思議なものですね。

Rengesyouma1s再掲載ですが、右の写真は美しく咲いていたレンゲショウマの花です。 透き通るような花が、まさに妖精って感じでした。

その妖精が、今度は体操選手のようにV字バランスをして見せてくれているような気がしました。

晩秋にもう一度会いに行って、実が熟すところを見てみたいな。できれば、種を少し分けてもらって・・・。

そんな事を思うと、楽しくなりました。やはり、妖精はおちゃめですね~(^^)

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2008年9月 7日 (日)

トリカブトの花

Torikabuto2s まだまだ暑い日が続きますが、山は着々と秋の準備を始めていました。夏の間には精一杯葉を茂らせていた草木がなくなり、随分見通しがよく閑散とした感じを受けます。

この時期には、あちこちでトリカブトの花が咲くのですが、やはり今年も紫の色彩が登山道を飾っていました。

このトリカブト・・・アルカロイドの一種、アコニチンという猛毒を持っているので、どうもイメージが悪くなりがちですが、咲く花は妖しくも美しいです。

登山道のあちこちに咲いていますが、二種類のトリカブトが見られます。少し大きめの花のヤマトリカブトと、わいわいと固まって咲くホソバトリカブトです。

色も紫色から、青紫にちかい色と株によって微妙に違います。花も独特の形をしていて、まさに兜のようです。Torikabuto3s

少しアップに撮ってみましたが、雄しべがなんとなくメデューサの頭のような感じに見えてしまいました。

あは、やはり猛毒の植物なので、どこかにマイナスのイメージを持ってしまうのかも知れませんね~。

でも、有毒の植物は意外と多いんですねー。スズラン、スイセン、シャクナゲ、キョウチクトウ、フクジュソウなどいろいろあります。

植物は虫や草食動物に食べられないように、様々な防衛手段を持っています。棘や苦い味などですが、その中で毒はその最たるものかもしれません。

やはり、大自然を生き残ってきた、たくましさの象徴なのでしょう。

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2008年9月 6日 (土)

クジャクチョウ

Kujyakucyous 秋の気配が漂う櫛形山・・・。下界はまだまだ気温が高いのですが、山の中はひんやりとした空気が流れておりました。

紅葉という言葉はふさわしくないとは思いますが、一部の葉が紅く色づいているのも目につきました。

すっかり草花が減り、閑散とした感じの山道を登っていくと、秋の花がいろいろと咲いておりました。

ぽっかり開いた感じのあるお花畑(と私は呼んでいますが、正式に名前があるのかな?)には、私の背丈より高くキオンが咲いていました。ちょっとした群生になっていて、黄色の色彩がいっぱいに広がっています。

様々なチョウがキオンの花を求めて飛翔していましたが、その中でもひときわ目を引くチョウがおりました。鮮やかなデザインのクジャクチョウです。

大きな目玉模様を持つこのチョウは、閉じると目立たない暗い褐色の羽ですが、開くと赤い色が輝くようです。まさにクジャクのようですね。

学名は Inachis io ですが、日本に住むものは亜種とされ Nymphalis io geisha だそうです。geisyaはいわゆる芸者で、豪華絢爛な姿を重ねたんでしょうけど、誰が付けたのかな?

しかし、この時期はちっちゃい蠅みたいなのが多くて、止まっているとすぐにわんさか寄ってきます。写真を撮るのにじっとしていなければなりませんが、もう気になるのなんのって・・・(^^;

それでも粘ってこの写真を撮ることができました。ラッキー!

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2008年9月 2日 (火)

ツリフネソウ

Tsurifunesous 風にゆらゆら揺れている、今にも落ちそうで危うげな、紫色の花のツリフネソウです。色から付けた名前でしょう、ムラサキツリフネとも呼ばれます。

過去の記事に載せたキツリフネの花は、葉の下に隠れるように咲きますが、このツリフネソウはてっぺんに咲いています。でも、ツリフネソウの仲間では、てっぺんに咲くほうが例外みたいです。

群生して咲くことが多いので、雑草と間違いそうですが、こうして可憐な花をつけると風情があります。もう、最盛期も終わり枯れた花が多かったのですが、秋の風を感じるこの頃、寂しくなる山道に色を添えておりました。

タネはホウセンカのように、はじけて散らばるみたいなのですが、実際に見たことはありません。タネの熟す頃合いを見て、実物を観察してみたいな。

子供の頃、ホウセンカのタネがはじけて飛ぶのが面白く、まだ若い実も無理矢理指でつまんだ想い出があります(^^)

本能なのか、はじける実は何となく手でいじってみたくなりますね。

私だけかな??

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2008年9月 1日 (月)

シロヨメナとイカリモンガ

Ikarimongas薄暗い山道に、清楚な白い花が目立つシロヨメナが固まって咲いていました。

眺めていると、小柄な蝶がひょろひょろと飛んできて、花にとまりました。お、これはこれはと思い、レンズを向けましたがどうも蝶ではなさそうです。

後で調べたら、イカリモンガという蛾でした。オレンジ色の錨の形の紋が特徴です。うーん、百鬼丸の着物の柄を連想してしまいました。

でも、蝶と蛾の違いはなんだろ? 少し調べたけど、あんまり明確な区別はないようですね。

蝶は昼間飛び、とまるときには羽をたたむ。胴体が細い、触角の先が膨らんでる。蛾はその逆。  

・・・などとありましたが、このイカリモンガは昼間飛んでるし、羽はたたんでいるし。それで、蝶と間違われるみたいですが、蛾に分類されているんですね~。

でも、私的に分類すれば、蝶はキレイで儚げ。蛾はちょっとグロでキモイ。ってな感じかな(^^;

私の友人に、蝶を育てて羽化させている方がいますが、さすがに蛾は育てないだろなーなんて思ったら、ちょっぴりおかしくなりました^^  今度聞いてみよう!

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