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2008年7月31日 (木)

山の綿菓子?

Shimotsukesou 最近仕事が忙しく、どうしても帰りが遅くなりまして、ブログ書くのも間が空くようになってしまいました(ToT)  

家に帰るとぐったりしてしまいます・・・。やはり人間、余裕というものが必要ですねー。

さて、山の木々の間に、ピンク色のふわっとした塊が目立つようになりました。小さな花の集まりが輪郭を曖昧にして、まるで綿菓子のように見えます。

シモツケソウ・・・。それがこの花の名前です。由来は、栃木県の古い呼び名の下野(しもつけ)に多く見られたからとの記述があります。

近づいて見ると、雄しべがひょいと伸びて、その独特のふんわりした綿のような雰囲気を出しています。山の中には似つかわしくないようなその色が、また不思議な味わいなんですね~。

植物は花を咲かせるときが、もっとも艶やかで美しいですが、その反面目立ってしまうリスクもあります。目立てば、すぐ人間に摘まれたりしちゃうからねー。

植物が精一杯、次世代に繋ぐ営みとして美しい花を咲かせるのを、摘んだりせず静かに見守っていきたいな。

やはり自然の中に咲いている姿の方が生き生きしてるし、見ていてパワーをもらえるような気がします。

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2008年7月28日 (月)

アゲハの恋?

Ageha1日曜日に、夏の花を求め、いつもの山に向かったのですが、なんと崖崩れがありまして通行止めになっておりました。どひゃー(><)

前々から、こぶし大の石がたくさん道路に転がっていましたし、また所々崩れているところもあったので危ないな~っと思っていましたが、ついに通行止めになるほどの崩落があったんですね。その場にいなくてよかったなー。

仕方なく通行止めのところをうろうろしていると、2匹・・・じゃない、二頭(蝶は一頭、二頭と数えるんですね~)の黒い蝶がもつれ合って飛んでいました。

アゲハらしいその蝶は、かなり飛翔力があるのか、もの凄いスピードで移動します。そのうち道路の上でホバリングを始めたので、思わずデジカメを向けました。でも、撮れたのはこの一枚だけです。

カップルの蝶は、仲良く鬼ごっこ?しながら、次第に視界から消えていきました。蝶の熱烈な恋の瞬間を見た気がして、思わず見送ってしまいました。

写真をパソコンに落としてみると、くっきりとキレイな文様が・・・。友人に聞いたところ、オナガアゲハではないかとの事。

あまり、蝶は詳しくなかったのですが、こうしてじっくり見てみると、あらためてその美しさに引き込まれてしまいました。

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2008年7月25日 (金)

まだかな?

Renge 去年、初めて見ることができました、レンゲショウマ。その時はとにかくうれしくて、たくさん写真撮ったのを覚えています。

今夏も見られるかなと思い、その場所に行ってみましたが、まだ固い蕾でした・・・残念。

少し木陰の薄暗いところに咲くこの花は、少しファンタジックで、まさに妖精のペンダントという言葉がふさわしいと思います。

また、その場所に行ってきますが、その時はタイミングよく花開いているといいな。

花は季節を教えてくれる、というかその季節に似合った花が咲くのですが、近年そのバランスが狂ってきている気がします。

地球温暖化と何度も耳にしますが、これも地球が何億年も繰り返してきた、一つの事象なのではないかなーなんて思います。

氷河期もあったろうし、逆にカラカラに乾いた時代もあったでしょう。でも、生物はその時々に合わせて進化したり滅びたり・・・。これからも世代交代を繰り返しながら、生き延びていくんでしょうね。

その点、人間はあまりにも便利さや、当たり前に慣れてしまっているので、大丈夫かなーなんて思ってしまうこの頃です。

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2008年7月23日 (水)

カサブランカ

Kasaburanka これは山ではなく、我が家の庭に咲くカサブランカです。いつからか毎年、花を咲かせるようになりました。

カサブランカはオリエンタルハイブリッドといわれ、日本のヤマユリやカノコユリなどを交配させて作られた園芸品種です。

園芸品種は確かに豪華で美しいのですが、山に咲く目立たない花の方が、清楚で儚く、それでも精一杯生きているエネルギーみたいなものを感じてしまいます。

と、思っていましたが、このカサブランカを見て、園芸品種もなかなか気品があるなーって思ってしまいました(^^;

作られた品種とはいえ、厳しい冬を乗り越え初夏に力強く花開く、パワー溢れる花ですね。

カサブランカと聞いて、なんとなく記憶の片隅にあるのは、「カサブランカダンディ」という曲です。確か歌手が歌い出しでウイスキーを口に含み、ぱーっと吹き出したんじゃないなか~。なんか、そんなシーンが残ってます。

話変わりますが、今夜仕事の帰りにコンビニに行きまして、スピードくじを引きました。すると、ビールが当たりましたぁ。前回にもファンタが当たりまして、連続勝利です(^o^)/

最近あまりいいことがないけど、これから運が向いてくるのかな? カサブランカダンディのように、ぱーっと発散できることが巡ってくるような気がして、少し明るくなりましたよ。

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2008年7月21日 (月)

今年も咲かなかったヒマラヤユキノシタ

Kaeru ヒマラヤユキノシタ・・・。日本原産ではないのですが、美しい花を咲かせることで、あちこちで見かけるようになりました。

これは去年の、春ホームセンターの園芸コーナーで購入したものです。

我が家の庭には様々な植物が、プランター、鉢などに植えてありますが、その大きめの一つの鉢にこのヒマラヤユキノシタが収まっています。

春にピンクの花をたくさん咲かせる(はず?)なのですが、2年目の春もついに花を咲かせることがありませんでした。

うーむ、葉は青々としっかり育っているのですが、花芽のようなものは見あたりません。きっと、育つことに専念して、花を咲かせるのはおろそかになってしまったのでしょうか。

暑い一日が終わり水まきをしていると、一匹のカエルがその厚手の葉の中にちょこんと隠れておりました。

避暑場所として、いかにも涼しげな葉の間・・・カエルも居心地がいいのかな? じっとして動きません。涼風にわずかに揺れる葉の中、威風堂々としていて、なぜかこの植物の守り神のように見えました。

今年はダメだったけど、きっと来年は美しい花を咲かせてくれることでしょう。カエルがそう言っているように見えました(^^)

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2008年7月20日 (日)

ユリの女王、ヤマユリ

Yamayuri よく散策で通る場所で、ヤマユリが咲きました。20cmはあろうかと思われる大輪の花が、強烈な太陽の下、周囲に芳香を漂わせています。

茎は意外と貧弱に見えるのですが、花はとても大きくて、どうもバランスがいいとは言えません。

ヤマユリはその名の通り山に咲く、日本のユリの原種の一つですが、豪快に咲くその姿は古来から人の目を引いたようですね。

大正時代までは、ヤマユリの球根が主要な輸出品であり、乱獲されたとの記述もあります。現在出回っている多種多様なユリは、様々な交配によって作り出された園芸品種ですが、こうやって古来からの種が残っているとなぜかほっとします。

また、その鱗茎(球根)は「ユリ根」といって食用にもされているのですが、あまりヤマユリの鱗茎は多くないとの話も聞きました。私も何度か食べたことがありますが、ほくほくして美味しかったような記憶があります。

ユリを見ると、なぜか小学生の頃読んだ動物記?かなんかの本の中に、熊がユリを掘り起こして球根を食べるシーンがありまして、それがなぜか今でも印象に残っています。つい、熊のマネをして掘ってみようかな? なんて気持ちにもなりました(^^;

ヤマユリはかなり強い芳香がありますが、決してきつすぎるでもなく、それどころか何とも言えない爽快な気分にさせてくれます。

その香りをしばらく楽しんでいると、これまた小さな頃、どこかに遊びに行ったときにヤマユリを見つけ、鼻をくっつけて匂いをかいだ想い出が重なってきます。

それがどこの場所だったのか、いつ頃だったのかまでは思い出せません。

でも、匂いの記憶? みたいなのは、やはり目で見た記憶と同じように、ずーっと残るものなんですね。

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2008年7月19日 (土)

アケビの実、成長中

Akebi3 4月20日の記事にアケビの花を載せましたが、今日久々に様子を見にいきましたら、実がなっていました。

まだ、3cmほどの小さな実ですが、順調に育っているようです。こりゃ、秋にはあのほんのり甘い果実が味わえそうですね(^^)

もう、10年位前でしょうか・・・。私の家の近くに(なんせ山の近くですから)、アケビの木があって毎年実をならせていました。

採れた年には、大きなのが10個以上あったかな? でも、知らないうちに根こそぎなくなっていました。ツル性の植物なのでジャマになるのか、またはリースの材料に適しているので切られたのか、いつのまにかあの実を見ることがなくなって、淋しい思いをしたものです。

でも、今回この実を見ることができて、あの頃の想い出が蘇ってきました。タネの多い果肉は、美味しいものが溢れている今は物足りないかも知れませんが、不思議と懐かしい味がします。

自然の恵みを肌で感じるとともに、今後のお楽しみができたような気がして、うれしく思いました。

この秘密の場所が、いつまでもなくならないように見守っていきたいな。

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2008年7月18日 (金)

コアジサイの小さな世界

Koajisai 昨今の豪華絢爛のアジサイに見慣れていると、このコアジサイはまったく目立たない、控えめなアジサイです。

でも、薄暗い山道の脇に咲いていると、なんとなく青く輝くように見え、つい足を止めてしまいます。

アジサイ独特のガクがないのですが、そっと顔を近づけると粒のような花が密集して、あーアジサイなんだなって思います。

人間の目は、アップしてものを見るのに限界がありますが、パソコンに取りこんだ画像を拡大して見ると、このコアジサイはなんと不思議で魅力的な世界を持っているのか、再認識することができます。Koaji2

まさにマクロの美の世界ですね。肉眼だけでは見えてこない、小さな世界・・・。

マクロで思い出しましたが、ずーっと昔の映画で「ミクロの決死圏」というのがありました。要人の頭のケガを治すため、乗り物ごと人間をミクロ化して、血管内などを進んでいくという内容でした。

当時としては、斬新な発想と映像にドキドキした想い出があります。実際はもっと複雑怪奇なものだろうけど、やはり普段見ることのできないものを見るというのは、新鮮な驚きがあります。

これからも新鮮な感覚を求めて、いろんな向きから花を観察していきたいな。

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2008年7月17日 (木)

やっタネ!

Tane3 今夜は少し、趣向を変えまして・・・(^^;

春先に山道を彩ったカタクリの花。しばらく経ってから見てみると、タネの袋になっていました。でも、まだ青々として熟すのは先のようです。

そして7月・・・タネの袋が破れ、地面に小さなタネをこぼしていました。おー、ちっくいちっくい。3mmくらいの茶色いタネをいくつか拾うことができました。

Tane2 まるで、お米(籾)のような感じです。私も見るのは初めてなので、手のひらで転がして観察してみました。

さて、これからが不思議な話。いくつかの植物には、タネにアリの好む物質をくっつけていて、アリに種まきをさせるものがあります。

カタクリのタネも、その一つです。アリが好む成分で食べ物として運ぶのか、アリのフェロモンに似た物質で、幼虫かサナギと間違えて運ぶのでは? という説もあります。

そのような物質のことをエライオソーム(elaiosome)といいます。つまりアリを引き寄せる脂肪酸や糖類のことです。

そうやって、アリがせっせとタネを巣の中に運びこむと、無事種まきは完了します。そこから新しく芽を出し、植物は次世代に命を繋ぐことができます。

Taneうーん、素晴らしい仕掛けですね。で、そこで実験!

アリがいるところに、カタクリのタネをそっと置いてみました。すると1分もしないうちにアリが寄ってきて、運び始めたではありませんか・・・。

なんかすごいー! 人間では到底わからないような香り?を、アリはその鋭い嗅覚で見つけ出すのですね。

自分の身体より大きいタネを、コケながらもせっせと運ぶアリ。そのなんとなく微笑ましい姿を、しばらく眺めていました。

来年は新しい芽を見ることができるかな?  やっタネ!

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2008年7月16日 (水)

みかけだおしのクガイソウ?

Kugaisou 薄紫のしっぽのような花を咲かせるクガイソウ。風に揺れる姿は、ちょっと風情を感じます。

クガイソウ・・・、その名前を知ったとき、苦害草? などとちょっとイメージの悪い漢字を当てはめてしまいましたが、九蓋草、九階草とか書くようです。

ホントに九段あるのかわからないけど、輪生する葉が何段にも重なっている姿からついたのでしょうね。

で、花言葉は「みかけだおし」? うーん、なんでだろう。この風にぽよぽよ揺れるクガイソウの、どこが見かけ倒しなんだろーかなー?

そもそも花言葉って、誰が考えたのかな?

またまた、新たな疑問がわく、私でありました(^^;

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2008年7月15日 (火)

キリンソウ

Kirinsou 星形の、目にも鮮やかな黄色い花のキリンソウ・・・。遠くからでもよく目立ちます。

キリンソウは黄輪草や麒麟草とか書きますが、名前の由来はよくわかっていないようです。

黄輪草と書くのは、花が輪のように集まって咲くからとか。麒麟草は(これはまったく私のイメージですが)、雄しべの感じが動物さんのキリンの角に似ているからかなー?

でも、ホント・・・誰が最初に名前をつけたのかな? そう考えると、世の中全てのものに名前が付いています。私がこう呼びたいといっても、それは既に名前が付いていて、そうじゃないって事になるでしょう。

もし、私がこの花の最初の発見者なら、好きに名前を付けていいと思います。私だったらなんて付けただろう?  やはり黄色いから「黄」の字は入るかな?

黄星草? 黄太郎草? うーん、センスないですね~(><;

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2008年7月14日 (月)

キツリフネ

Kitsurifunesou葉っぱに隠れるようにぷらんとぶら下がって咲く、黄色も鮮やかなキツリフネ・・・。

キツリフネと半ば呼び捨て風なのか、キツリフネソウとするのかよくわからなかったのですが、一般的にはキツリフネと呼びそうです。

また、ツリフネ=釣船の漢字ですが、その釣船の意味もいくつかありそうです。

その字のごとく、釣りをするために人を乗せる船。または、生け花の花器に用いられる釣船に似ているからだとか。

でも、どうも私には船を連想するのは難しそうです。花の横がエラのようにみえるし、どちらかというと、大口を開けた魚のように見えてしまいます。

古人はロマンがあったのかな? 山の中の緑の木々を海原に見立てて、そこに漂う黄色く揺れる船。うーん、素晴らしい発想(^^;

植物の名前の由来も、その花を楽しむ一つの要素ですね。そんな事を思いながら、私の意識はしばしツリフネに乗っていました。

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2008年7月13日 (日)

ホタルブクロ

Hotarubukuro 薄紫色の釣り鐘をぶら下げる、ホタルブクロ。学名はCampanula Punctataとかで、Campanula(カンパニュラ)は「小さな鐘」、Punctataは「斑点のある」とかいう意味のようです。

カンパニュラという名前は園芸などでよく耳にしますが、キキョウ科の植物は、その鐘のような花で楽しませてくれます。

ヤマホタルブクロというのもあり、区別はガク片の部分がぷっくり膨れているところらしいです。この写真では確認しづらいですが、これはヤマホタルブクロのようですね。

さて、ホタルブクロの名の由来ですが、よく中にホタルを入れてぼんやり光るのを楽しんだという説がありますが、実際はどうなんだろ?

実際にやった人は私は聞いたことがありませんし、試してみようにもホタルがいません(^^; 逆にホタルがいるところに都合よくこの花があるとも限りません。

確かにホタルを閉じこめて、暗闇で光らせるのはとっても幻想的な情景でしょうが、伝説なのでしょうか?

そんなことを考えていたら、ちょっぴりホタルの気分になって、花の中を覗いてみました。

Hotaru2 にゅっと飛び出た雌しべが大きく、雄しべは根元の方で縮こまっています。花の内側は斑点がいっぱいあって、フラットな感じの外側からは想像できません。

こりゃ、この中に閉じこめられたら不気味かもしれませんねー。ホタルもいい迷惑だろーなー。

でも、ホタルとホタルブクロが一緒に存在するラッキーな夜に出会ったら、ぜひ試してみたい事の一つになりました。

きっと心に残る、想い出の一コマになりそうです。

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2008年7月12日 (土)

グンナイフウロ

Gunnai 漢字で郡内風露と書き、この呼び名は山梨県の東部辺りで発見されたので名付けられたらしいです。

名前の由来はともかく、山道の脇に咲いているこの花は目を引きます。でも、残念ながら薄紫でちょっぴりお洒落なこの花は、最近めっきり減ってきたような気がします。

私のよく登る櫛形山の中尾根ルートには、途中お花畑と言われる平地がありまして、そこでも何輪かのこの花を見つけることができます。

お花畑は、花の時期の間は様々な花が咲き乱れるので、いつも休憩ポイントにしています。ここで休んでいると、心が広々としますよ(^^)

もう、お花畑なんていう歳ではないですが、自然のパワーはいくつになっても私に感動を与えてくれます。

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2008年7月11日 (金)

マイヅルソウ

Maizuru 実物を見る前は、もっと大きな花を想像していましたが、山で見かけたマイヅルソウは、足下にちまちまと咲く可愛らしい花でした。

マイヅルソウ=舞鶴草の名は、葉を翼を広げた鶴に例えたと言われていますが、一見トゲトゲのように見える花の方が形が面白いと思います。

なんとなく、映画「宇宙戦争」に出てくる火星人の乗り物を思い出してしまいます。(私だけ?) 大きな写真がアルバムの方にあるので、写真をクリックしてみてくださいね。とっても面白い花ですよ。

場所によっては群生しているところがあり、踏みつぶしそうになります。そんなマイヅルソウを、まじまじ見ていると、個体によって花の中心の色が異なっているものがあるのに気がつきました。

白いのもあれば、うっすりしたクリームイエロー、写真のは薄いピンク色です。うーむ、ちっちゃすぎて今までわかりませんでした。これが、時間経過によるものか。個体差によるものかは判断できませんが、同じように見える花も観察してみると結構違いがあるものです。

普段見慣れているものでも、興味を持って観察してみると、いろんな新しい事柄を発見できるかもしれませんね。

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2008年7月10日 (木)

クチナシの花

Kuchi 我が家の庭にある、クチナシがこの時期ぽんぽんと花を咲かせ始めました。

素晴らしい芳香のする花で、つい鼻を近づけてしまいます。うーん、いい香り(^^)

庭にあるクチナシは八重咲きなので、ちょっぴり花も豪華に見えますが、意外と花の寿命は短く、純白の花はすぐに茶色に変色して枯れてしまいます。儚いから、余計ステキに見えてしまうのかもしれませんね~。

クチナシはその実が独特の形をしていて、それも楽しむことができます。古くからその実は、黄色い色の原料となったようです。純白の花の様子から、黄色い色は想像できませんが、それも自然の妙・・・。

実がなったら、またブログに載せたいと思いますが、今はこのどんな香水にも負けない香りを楽しみましょう。

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2008年7月 9日 (水)

シクラメンのかほり?

Shikuramen冬に花を楽しんだ後、鉢を庭の木の根元に置いておきました。それからしばらく忘れていたのですが、今頃になって蕾が伸びてきてついには花を咲かせました。

うーん、シクラメンて寒いときの花じゃないの? もう7月なんだけど・・・、しかも同じ株から赤い花と白い蕾も。

むむむ、狂い咲き??

どうもアジサイとシクラメンの組み合わせは絵になりません(^^;  ちょっと不思議な光景に思えますね。

シクラメンもいろんな種類があって、長い時期咲くものもあるみたいですが、これはごく普通のやつだと思います。ほとんど世話しなかったし、ほったらかしだったし・・・。

やはり花には似合う時期というものがあり(その時期に咲くっていうイメージが、できあがってるっていう感じかな?)、それを外れると違和感だけでなく、何となく畏敬の念をも抱かせます。

シクラメンの最盛期には、こんなちょぼちょぼとした咲き方では誰も見向きもしませんが、この時期のシクラメンは我が家で話題になったことは確かです。

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2008年7月 8日 (火)

モミジイチゴ

Momijiithigo藪に隠れて、宝石のような実をみつけました。オレンジ色の小さな粒の集まりです。

こ、これは・・・、と手を伸ばして摘もうとしたら、あいたたた・・・。すげー棘! でも、つやつやとした液果で美味しそう。

よく見るとあちこちに成っているのに気がつきました。おー、あるある(^^)   実だけをそっとつまむと上手く採れたので、片手いっぱいに集めました。

でも、これ食べられるのでしょうか? 少々不安を抱えながらも、そっと口に運んでみました。微かな甘みと、酸っぱい味覚・・・うーん、なんか懐かしい味がします。ちょっぴり味見のつもりが、全部食べてしまいました。

それでも、お腹が痛くなると困るので、家に帰って直ぐネットで調べてみました。なるほど、モミジイチゴか。食べてまったく問題なしのようです。

安心だとわかると、もっとたくさん採ってくればよかったなと思いました。ジャムなんかも作れそうです。

よーし、次の休みには、カゴ持って採りにいきたいなー。甘酸っぱい味のこの実が、懐かしさとともに子供心を呼び覚ましてくれたようです。

たまには、童心に戻るのもいいことですね。

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2008年7月 7日 (月)

クサタチバナ

Kusatathi木陰で、はっとするような純白の花を咲かせるクサタチバナ。この写真を撮ったときには、まだ咲き始めたばかりなので花数は少ないです。

でも、一週間もすればぱらぱらと森の花火のような姿を見せてくれることでしょう。少し暗めのところに咲くので、それこそぱーっと周囲が明るくなるようです。

クサタチバナという名前は、花がタチバナに似ているからついたということです。

そっかー、タチバナに似てるからか~。ふーん、と思いましたが、私はタチバナを知りません(^^; そのタチバナというのはなんだろーと調べてみましたが、意外と情報は少ないようですね。

タチバナとはミカン系の木で、日本古来からの柑橘系の類だそうです。それではと、タチバナの写真をネットで探し、比べてみました。

確かに似ている・・・。タチバナの方は花の中心が黄色っぽいけど、花弁はそっくりですね~。植物も名前の由来を辿っていくと、思いもかけないつながりがあるのに驚きます。

そういえば、クサタチバナはガガイモ科だって・・・。うーん、ガガイモは蔓性の植物で、とても似ているとは思いませんが・・・。二度びっくり!

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2008年7月 6日 (日)

ヤマオダマキ

Yamaoda 独特の花の形が目を引く、ヤマオダマキ。後方に距(キョ)が、ぽよぽよと伸び賑やかな感じがします。ガクの部分が黄色いのはキバナヤマオダマキと呼ばれるようです。

上の写真はガクが薄い紫褐色がかかっていますのでヤマオダマキ。他の場所では全体が黄色っぽいキバナヤマオダマキも見つけることができます。下の写真のがそうです。

まだ時期的に少し早いのか、まだちらほらとしか咲いていませんでしたが、もう1週間ほどすると、あちこちにたくさん咲いてくるんだと思います。

登山道脇にその透き通るような姿を見かけると、思わず立ち止まってしまいますね。なんていうか、パステルカラーで彩られたこの花は、派手ではないけど不思議な魅力を感じます。Kibana

決して目立つわけではないけれど、どこか魅力を感じる人っていますよね。そんな人をつい思い出しながら、この花を観察してしまいました。

反面、心の中では自分も人に何気ない魅力を感じさせる存在でありたいな、なんて思ってしまいました。

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2008年7月 5日 (土)

カモメラン

Kamome1 ふー、暑かったあ

まだ、梅雨も明けていないのに、日差しは真夏のようでした。でもその中、休日のお楽しみのハイキングに行ってまいりました。

次はどこか他の山に行こうと思っているのですが、迷っているうちに時間が経つので、普段登りなれている櫛形山に自然と足が向いてしまいます。

しかし暑さと、日常の仕事疲れが残っているせいか、なんとなく足取りが重く、汗も音を立てるように流れていきます。

うーむ、こりゃしんどいなと思いつつ、度々休憩を繰り返しているうちに、何気なく周囲を見るとちっちゃな薄いピンクの花が咲いているのに気がつきました。ちょっとヤブの下の方にあったのでどうしようかなと思いましたが、それでもと恐る恐る下りていき、近くでみると花びらに斑点がびっしり。

わあ、こ、これは・・・えっと、そだ、ツバメラン    じゃなくてカモメランでは? うおー、初めて出会うことができました。ラッキー! 今までの疲れも半分吹っ飛んだようです。

Kamome2 しげしげと観察した後、デジカメでパチリ。ちょっと薄暗いところでしたので、失敗を恐れて何度も撮ってしまいました。

でも、帰ってからパソコンに画像を落として見てみると、うまく撮れてな~い(><; 発見したときの感動があまり写し込めていませんでした。

むーん、明日もう一度行ってみようかなー。でも、しんどいぞ。カモメランと自分の体力を秤にかける私でした。

それでも、このような花がまだまだ山の奥に眠っていると思うと、非常にうれしいと思いますし、いつまでも残っていって欲しいものだなって祈る気持ちになりましたね。

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2008年7月 4日 (金)

カラマツソウ

Karamatsu まるで線香花火のように、儚い花をつけるカラマツソウ。私がよく登る櫛形山でよく見かけます。高い山の中に咲いているのでミヤマカラマツという本もあります。

この花は、やはり足を止めてゆっくり観察すると、初めて情緒いっぱいの花だなーって思いますよ。

針のような花びらがちょぼちょぼと咲く姿が、カラマツに似ているからとついた名前だそうですが、カラマツに似ているのか、カラマツが似ているのかわからないですね~(^^)

でも、普段車での移動が多い生活をしていると、足下にある小さな美の世界を見落としがちになります。

ゆっくりとハイキングしていると、いろんな発見をすることができます。それに、山の中の自然と一体化していると、心に余裕がでてきますね。

都会の喧噪を離れ、鳥のさえずりと、木々を抜ける風の音、踏みしめる枯葉の音だけの世界に浸るのが、どんなに贅沢な空間なのか最近身にしみてわかってきたような気もします。

仕事に追われる毎日ですが、休みの日はごろごろせず、自然のエネルギーをたっぷりもらってこようといつも思っています。

でも、実際休みになるとごろごろしちゃうかな~。いかんなー。

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2008年7月 3日 (木)

カシワバアジサイ

Kashiwaba よく見かけるようになりました、白いフジのような花。私は最近になって、これはアジサイの仲間「カシワバアジサイ」ということを知りました。でも、ちょっとアジサイだとは思えませんよね?

葉がカシワに似ているから付いた名前だそうですが、名前を知った途端、よく観察するようになりました。

ふーむ、よく見ると白く目立つガクの奥に、小さな花が見えます。そこらへんはアジサイっぽい・・・。

この写真のはガクが八重です。ちょっと賑やかで、それが別の植物のように見えるのでしょう。

でも、アジサイのイメージは、やっぱりふんわり丸い花だと私は思います。

私は山によく行きますが、時期にはヤマアジサイに出会うことがよくあります。園芸種のように豪華ではありませんが、それでもほのかな色彩で登山道を明るくしてくれます。

巷に色とりどりの園芸種が溢れていますが、たまには大自然とともに生きてきた、質素だけど逞しい野生種にふれてみるのもいいもんですね。

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2008年7月 2日 (水)

ペピーノの香り

Pepino少し前、ホームセンターの園芸コーナーで1つの苗が目を引きました。ナスかピーマンのような葉の中に、黄色い実がくっついて揺れていました。

プレートを見ると、「ペピーノ」という耳慣れない名前が・・・。何々「南米原産で、アンデス地方で栽培されている」、「メロン+洋なし+αの味」とか書いてありました。

おー、アンデス・・・。ナスカ、インカ、そして広大なアンデス山脈。私の頭の中にはテレビ等でしか見たことのない、壮大な風景が広がっていました。そして、ついふらふらとそのナスカではない、ナス科の苗をレジに運んでいたのです。

さっそく大きめの鉢に植え替え、6つぶら下がっていた実が大きくなるのを心待ちにしながら、水やりなんぞをしていました。最初からある程度実が大きくなっていたので、すぐに実はふくらみ黄色くなってきました。

食べ頃だろうと2つ切り取り、さっそく試食。

う、びみょー  

少し採るのが早すぎたかな? ということで、次はうんと熟すまで放っておきました。時が過ぎ、さすがにこれでいいかなと、また少し期待を込めて実を切り取りました。そして再び試食。  

う、びみょー

香りは確かにメロンです。少ししゃりしゃりした感じの果肉は、ほんのりメロンや洋なしの味がします。謳い文句の「メロン+洋なし」はホントでした。

でも、普段甘いフルーツを食べ慣れているせいか、糖度の低いこのペピーノは、あっさりしすぎている感があり、やはり私にとって微妙な食べ物でした。

でも、食べていると、脳裏にあのアンデス山脈の姿が浮かんだような気がしました。それが+αの味だったのでしょうか?

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2008年7月 1日 (火)

スイレンの花

Suiren

池にぽっかり花開いていたスイレン。手が届きそうなところにあったので、まじまじと眺めてしまいました。

しかしゴージャスな姿ですね。水面にあるのもいい・・・(^^) ある種の荘厳ささえ感じられます。

しばらく見つめていると、葉っぱの上にアマガエルがちょこんと乗っているのに気がつきました。むむ、このシチュエーション、どこかで・・・?

そうだ・・・。 随分前の話になりますが、確か熱川バナナワニ園(だったかな?)に遊びに行った時のことです。温室の中に、スイレンではないけど巨大な葉っぱをつけるオオニバスという水性の植物がありまして、その葉っぱに乗せてくれるというイベントがありました。

幅1.5mはあろうかと思われる葉っぱは、まさに小さなボートのようです。残念ながら乗れるのは子供オンリーということでしたので、私はもちろんブ~

その時は、ちょっぴり悔しかったな。やはり、一生経験できないって事たくさんありますよね。その一つを目の前にしながら、逃してしまったような気分を味わった記憶が・・・。

そんな事を思い出しながら、ついアマガエルに自分を重ねてしまいました。でも、いつか機会があれば、無理しても葉っぱに乗ってみたいものです。

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